車旅1)日本仏教の母山と言われる比叡山延暦寺と国宝天守閣5基の1つ彦根城天守へ。
2021/01/26
車旅の続きです。
この日は、福井県の敦賀を出てから天橋立まで来ていました。ここから残りの日程(2日)を考えると、東京方面に戻ってないと最終日が辛いって事で、ここから滋賀へ向かいます。
で、やはり行きたかった比叡山延暦寺へ向かいました。ただ、結構距離があると言うか、一般道だとかなり時間がかかります。なので高速を使いました。笑。
まぁもっと2週間とか1ヶ月とか超長期スケジュールの時は一般道縛りでもいいのかもしれません。今回の5日とう日程だと前後1日が移動メインになってしまいます。
ただ、ここでちょっとトラブルというか、高速で移動中に降りるインターを間違えてしまって、京都から一般道で進んでしまいました。だいぶ時間ロスしてしまったんですよね。大渋滞にはまって多分1時間くらいはかかったかなと思います。
比叡山延暦寺
言わずと知れた織田信長の焼き討ちにあった比叡山延暦寺です。
比叡山延暦寺は名前の通り比叡山にあるのですが、車以外だと比叡山ケーブルとロープウエイで行きます。で、車で行く場合は「比叡山ドライブウェイ」を使います。これが唯一の選択肢なんですが、比叡山ドライブウェイは結構なお値段しますね・・・。(料金は入口と出口の組み合わせで違います)
とはいえ、途中から見える景色がすばらしいので、ちょいちょい駐車場に停めて景色をみながら呑気に進んでました。京都と滋賀の県境もあります。そして琵琶湖デカイ!
そして、まずは駐車場へ到着して受付に行くと、衝撃の事実が分かりました。私の調査不足というか無知が敗因なんですが、比叡山延暦寺は広すぎて、「東塔地域、西塔地域、横川地域」の3地域に分かれていて、結構なサイズだったってことですね。
諸堂巡拝券(1000円)を買うんですが、共通でどれかの地域を指定することはできません。
なら3地域を巡ればいいんですが、高速インターを間違えたり、比叡山ドライブウェイでのんびり進んでたりって事でちょと時間的に厳しかったです。笑。
駐車場はそれぞれの地域にあるので車でも移動はできます。幸いにも到着したのは東塔地域の駐車場(と言うか標識に誘導されて来れば東塔地域になります)だったので、メインの東塔地域は回れますが、後の2地域はどうか?
この時期、東塔は16:30までで、西塔、横川は16:00まででした。到着した時間は15時。1時間半ですね。地域の間の移動の時には入場チェックがあるので、勝手に長居はできないです。
ここから移動するのもなんなので、距離が近い、東塔地域と西塔地域を回ることにしました。横川地域はまた今度。
なので、15時~16時までに東塔地域を見て回って、16時までには西塔地域へ入るという計画です。
いや~、そんなに広いんですね。
比叡山延暦寺ですが、世界遺産に登録されています。歴史は1200年で国宝も多数です。
入口からの両側には、関連する歴史の紹介がされてました。読みたいと思いつつ、ちょっと急ぎ足で周ります。
大講堂。「昭和36年に山麓の讃仏堂を移築・再建」とあるので、比較的新しいですね。
比叡山延暦寺の総本堂となる根本中堂。
根本中堂は修復中でした。おお、根本中堂の修復が完了してから横川地域と一緒に再訪したいですね。国宝です。
パンフレット見ると「根本中堂と廻廊を平成28年度から10年かけて大改修中」って事でした。10年ですか・・・。なので平成38年と言うか、令和8年です。あと6年ですね。
改修中ですが、中は見学できました。何度か焼失、再建を繰り返してますが、現在のものは1642年に再建と書いてるので、400年前ですね。写真でみる廻廊と根本中堂はまさに圧巻の迫力です。改修後は必ず再訪したいです。
薬師如来の前には1200年間消えることがないという「不滅の法灯」があるそうです。
文珠楼。中に入れます。1642の再建なので約400年前ですね。なので根本中堂と同じタイミングでの再建になるようです。
阿弥陀堂と東塔。案外新しいです。阿弥陀堂は昭和12年、東塔は「信長の焼討ちから400年ぶりに再建」とあって、昭和55年だそうです。
昔の建物好きの私にとっては、東塔地域ではやっぱり総本堂である「根本中堂」を見ないと・・・って感じですかね。
東塔地域から西塔地域は歩いて行けます。駐車場まで戻って車で移動するのは面倒なので歩いて進むことにしました。移動中も見どころはあるのでやっぱり歩いていくのがお勧めです。
見えてきたのは浄土院。比叡山の開祖、伝教大師最澄上人のご廟所。
東塔と西塔の移動は山の中を歩きますが、すごくきれいに整備されてます。この日は人が少ないですが、普段はたくさんの人が来るんだと思います。
歩いて15分くらいで西塔地域へ到着です。
比叡山延暦寺は日本仏教の母山と言われるところで、確かに日本の仏教は宗派がいくつもあってよく分からないなぁって思いますが、日本仏教の各宗の祖師がここで学び、あるいはここで出家得度してるとのことでした。なので日本仏教の母山とか日本仏教の発祥の地なんて言われるんですね。
そこを信長が焼き討ちにしたというすんごい歴史的事実。お寺と言っても当時は武力を持ってましたので、信長に従わない比叡山を無力化する目的なんでしょうが、改めて考えて見るとすごい事実なんですね。諸説あるようですが死者は数千人とも。1571年なので、約450年前の事。
先ほどの根本中堂もそこからの再建って事で、執念というか人間の強さを感じます。
とはいえ、諸説あるようです。焼失は根本中堂と大講堂だけとか、大量虐殺があったとかなかったとか。
個人的には、歴史の古さはすごいとしても建造物がほぼ再建されたもので比較的新しいものだって事がちょっと残念ではあります。東塔地域から西塔地域へ歩いて巡る時は山をみながら焼き討ちの想像をしたり、修行僧の想像をしたりってことでリアリティはありましたね。
翌日は彦根城へ向かいます。
彦根城
車旅の最後、最終日は彦根城を回って帰路につきました。
周りからはあまり見えませんでしたが、駐車場からちらりと天守閣が見えます。
この日も天気がよかった・・。と言うかむちゃくちゃ暑かった。まだ営業前に着いたので大手門付近を散策です。まぁお城を回ってると天守閣に入るところは有料でもそれ以外は公開されているところが多いので、彦根城もそうかと思ってきたのですが、ここは有料ゾーンに入らないとお堀以外は何も見えないんですよね・・・。なのでお堀回りをブラブラしてました。
そして、正面とうか、表御門の方へ向かいます。橋を渡るとすぐにゲートがあるので開場までそこから先には進めません。
彦根城は彦根市のキャラクターの「ひこにゃん」でよく知られてますが、天守閣が国宝に指定されてます。他に天守閣が国宝に指定されているのは、「姫路城、松本城、犬山城、松江城」で彦根城を入れて5城だけです。で、今回の旅では松本城と彦根城を回ることになりました。
姫路城も2015年に行っていますが、もっとしっかり見ておけばよかったかなと思いますのでまたいずれ再訪したいと思ってます。
開場と同時に入りましたので人は少ないです。守りが固いのか、他のお城のようにぐるぐる回って進みます。
ちなみに、この見えてる橋は敵が攻撃してきた時に簡単に落とせるような仕組みにしてるそうです。さすが「鉄壁の城」と言われる彦根城です。
ここで気づくんですが、階段がなんだか斜めになってて歩きづらい。これはわざとそうしてるんだろうか。
国宝彦根城天守ですね。天守が国宝指定された5城のうちの1つですし、天守が現存する12城(江戸時代以前からの天守が現存)の1つという貴重なお城ですね。
以前は25000あったと言われるお城なので江戸時代の「一国一城令」、明治時代の「廃城令」を経て残っているという奇跡的なお城だと思います。
方向的にあれが竹生島(ちくぶしま)かな?。最終日は実はこの竹生島に行くか彦根城に行くかでちょっと迷ったんですよね。竹生島にはクルーズ船で行くことができるようです。
石垣から草がボーボーに生えてるのが印象的。そして階段はウネウネ。
ウネウネ具合がわかるかな。まぁやっぱり「歩きづらいように」作られてるそうです。
相変わらずお濠のところからは天守閣がほとんど見えないですね。昔からそうなのかな。
玄宮園
天守閣の入場券とセットになってる玄宮園へ向かいます。隣には楽々園っていうちょっと愉快な名前のお庭。
でこの玄宮園がすごくよかったんですよね。あまり知らなくて期待していなかったんですが、まぁきれいでした。
歩いてると、あれ先ほどまで居た天守閣が見えるなぁ・・・。って事で。
後ろに下がるとバッチリ見えました。いやいやこの景色は最高です。
いや~、みごとかなって事で写真撮りまくりました。天気がいいのもよかった。
もちろんお庭もすごくきれいで、風も全くないので池にきれいに映ります。
彦根城をみて、お庭をみてを繰り返して、戻りました。
かなりよかった彦根城です。すっかりお城好きになりました。
滋賀はまだまだ観光したいところがあります。この日は最終日でこのまま高速で帰宅しましたが、第2弾の車旅は滋賀からスタートですかね。
まとめ
ざっと東京から山梨~長野~新潟~富山~福井~京都~滋賀を回ってきました。4泊5日のドライブ旅行です。走行距離は約1600kmでした。長距離なんですが、車体がでかいパジェロだと長距離移動もあまり疲れないですし、何より燃費がいいので助かります。(市街地以外だと、満タンでざっと800km~900kmくらい走ります)
キャンプとか車中泊ではなく、全泊ホテルにしたのも疲れを残さなかった点かなと思います。
ちょっとコロナ禍って事もあって、観光先での飲食は極力控えてましたんで、まったく現地での会話や交流がなく一人旅って事もあって少し寂しい旅になりましたが、内容はかなり充実してましたかね。
またすぐに行きます。
日程:4泊5日
走行距離:約1,600km
行程:東京~山梨~長野~新潟~富山~福井~京都~滋賀~東京1日目(晴)
山梨:甲斐の猿橋
長野:松本城、四柱神社、中町通り、旧開智学校2日目(晴)
新潟:親不知・子不知
富山:大岩山日石寺(大岩不動)・千巖渓、富山城址公園、雨晴海岸、高岡山瑞龍寺、高岡大仏3日目(晴)
福井:東尋坊、雄島|大本山永平寺、白山平泉寺(平泉寺白山神社)、鳥糞岩・呼鳥門
4日目(晴)
福井:氣比神宮
京都:天橋立(飛龍観、智恩寺、橋立明神)
滋賀:比叡山延暦寺(東塔地域、西塔地域)5日目(晴)
滋賀:彦根城、玄宮園