巨岩の上に築かれた天空の山城、苗木城。見たことのない独特の外観に圧倒されます。
いよいよ9月です。どういう事かと言うと今月でいよいよ私は50歳になります。
ええ生まれてから半世紀です。あっという間ですね。100歳まで生きる予定なので残り50年です。
社会人になりたての頃、おぼろげながら2つの計画を立てまして、1つは頑張って働いて50歳で仕事はリタイアしてその後の悠々自適の生活をするってことで、もう一つが60歳にはトライアスリートになるというものですね。
悠々自適の生活ってどんな生活が私にとって理想なのかなぁって少し考えて行こうかなって思ってます。笑。
苗木城
お城巡りが続きます。苗木城へ行ってきました。岐阜県中津川市にあるお城です。
天守閣など見栄えのいい構築物は残っていないからかあまり有名じゃないかもしれません。でも続日本100名城に指定されています。
そして、最近ではあの有名な雲の上に浮かぶような「竹田城」に似てることもあって「天空の城」なんて言われ方もしているようで徐々に人気が出てきてるんじゃないかなと思います。
向かった先に見えた駐車場(Bエリア)に車を停めて向かいましたが、駐車場はもっと近いところ(Cエリア)もあったようです。
少し歩かないといけないのですが、途中にある足軽長屋からの苗木城が絶景だったみたいなので結果的にはよかったかなと思います。
足軽長屋ということは足軽の詰所があったところですね。現代に生きる身としては信じられないですが、日本はずっと身分制度でガッチガチでしたからね。足軽というのも身分ですし。
これがその眺望になります。山道を歩いてしばらく進んだ先に見える絶景。苗木城です。
ちょっと他のお城とは違う異様な雰囲気を持ってるお城かなと思います。
苗木遠山氏によって戦国時代に築城された城ですが、遠山氏の知名度もありますし、苗木領も1万521石とありますので大名ではありますが、あまり大きな国ではなかったようです。山間にあるのでそれくらいのものなんでしょうか。
ちなみに私の世代ではよく知られた「名奉行遠山の金さん」はこの遠山氏のことになるようです。
残念ながら午前中、逆光が激しくて、ちょっとうまく写真が撮れてないです。
後ろに見えるのが恵那山。登ったことはありません・・。日本百名山に指定されているだけあって、見てると登ってみたいと思わせる山です。
見えてる頂上は天守展望台です。もともと天守の柱があった穴を再利用して展望台を作ってるらしいです。この展望台が苗木城のシンボルみたいになってますね。
近づいていく毎に石垣が迫力を増してきます。
そして桜も咲いてます。あまり観光地化されていないですし、桜も自然に咲いているものなんだと思います。
大矢倉。巨石を使っているところが印象深いです。
そして大矢倉の前から見る苗木城。
お城を巡ると、武将に惹かれて当時を想像するものや、素晴らしい遺構として石垣に魅了される場合、いろいろありますが、苗木城はこの独特な雰囲気を持つ景観に尽きるかなと思います。
戦国時代の築城ですが、なんでしょう、他のどのお城とも似ていないので、日本にあるのか?と思わせるくらい別世界のお城に見えます。正直息をのんで、立ち尽くすほどの迫力でした。
パンフレットにも天然の巨岩を利用して構築された石垣は全国でも大変珍しいと書いてますので、そうなんでしょう。
すぐに頭に浮かんだのが備中松山城なんですが、巨岩のレベルが違いすぎます。
車旅3)天守が現存する唯一の山城、備中松山城へ。岩盤に建てられた天守、二重櫓に感動。
大門跡。
巨岩の間を縫うように登っていきます。
菱櫓門跡からみる大矢倉。これは絶景。文句なしです。
千石井戸。どんな時も枯れることがない井戸で、千人の用を達すると言う事で千石井戸となったそう。今も水が湧いてるそうです。ここもほぼ山頂付近の井戸なんで、春日山城の井戸と似てますね。サイフォンの原理で水が湧いてるんでしょうか?
武器蔵跡。
そして苗木城は木曽川の隣。赤い城山大橋がワンポイントになって見えます。
見事な馬酔木の大木。
で、これが天守展望台です。
木曽川と恵那山。絶景です。
馬荒岩。この岩の上で馬を洗ったそうです。ほんとかどうかは分かりませんがそれくらい大きいって事でしょうね。
馬荒岩を下から。なんだか落ちそうな気もしますが。
いや~、ここはすごかったです。細かく書いてませんが、関ヶ原の戦いの後、明治4年の廃城まで270年12代にわたって遠山氏が治めたそうです。
江戸時代を通して遠山氏が治めたからか、石垣も野面積み、切込接ぎ、打込接ぎ、谷積みといろんな積み方が見られます。正直、この全体的な苗木城の景観に圧倒されて石垣を比較しながら見て回る余裕はなかったんですよねぇ。
最後に改めて足軽長屋跡からの苗木城。
そして、木曽川と苗木城。
霧が立ち込めるタイミングがあれば天空の城になるんでしょうね。
ほんとに見ごたえのあるいいお城でした。
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