日本三大山城を誇る岐阜の岩村城へ。圧倒的迫力の「六段壁」は類を見ない石垣の絶景。
岩村城
岐阜の恵那市へ移動して、岩村城へ。岩村城は日本100名城であって、日本三大山城になります。日本三大山城の残りは「大和高取城、備中松山城」になります。備中松山城は訪問済なので残るは大和の高取城ですね。
で、岩村城は山城としては日本で一番高い位置にあるそうです。(海抜717mに本丸跡)
車旅3)天守が現存する唯一の山城、備中松山城へ。岩盤に建てられた天守、二重櫓に感動。
奈良はしばらく行っていないので、高取城と合わせてまた散策したいかなと思ってます。
で、岩村城。絶景の苗木城の後に向かってます。苗木城でかなり満足しているのですが、岩村城は同じ岐阜県で場所も近いので立ち寄ることに。
太鼓櫓。駐車場裏にある門と太鼓櫓でしたが、いきなりの桜の絶景でちょっと驚きます。いやいや素晴らしいの一言。
駐車場は歴史資料館にあるのでそこに車を停めて歩いて向かいます。ちなみに山頂近くの出丸広場付近にも駐車場はあるのですが、間違いなくこちら(歴史資料館)に停めて歩いて向かった方がいいです。途中途中がやっぱり見どころ満載ですので。
巨石の上に建てられたのが苗木城でしたが、岩村城はもう間違いなく石垣の城ですね。ちょっと楽しみです。
備中松山城もそうでしたが、三大山城と言うだけあって、登城口から歩いて向かいます。
下田歌子勉学所。学者さんだったそうです。
ここから石畳で藤坂を登っていきます。丁寧に本丸までの距離が標識に書かれてたりします。
初門(仮門)跡。
見えてきました。一之門。
一之門跡の横の石垣。ガイドさんが別のグループの方へ説明されているのを横耳で聞いてると、一番古い石垣だそうで。
すごいです。むちゃくちゃに壊れてますね。それば戦国時代の石垣ですからね。
城跡あるあるですが、草が伸びてて全体がよくわからないってことがあるんですが、ここはボランティアの方が草刈りをしてるそうで御覧の通り石垣の状態がよくわかります。ありがたいですね。
上に登っていきます。
土岐門。
敵の侵入のスピードを弱めるためだと思いますが、まさにヘアピンカーブです。
そして石畳はここまでで、ここからは山城っぽく山道になりますね。
畳橋跡付近。
石垣すごい。追手門・三重櫓跡。(現地の案内板には追手門、パンフレットには大手門と記載されてます・・・どちらの書き方でもいいようです。)
ここからの曲輪を作る石垣も見事でした。復元してるんでしょうけど、何段にも重なる当時の石垣と曲輪の様子がよくわかります。
霧ヶ井。小さい井戸ですが、今でも水が湧いてるそうです。きれいには見えませんが、岐阜県の名水50選だそうです。これ含めて井戸は城内には17ヶ所もあったそうで
見えてきました。石垣の迫力が半端ないです。電柱・電線がちょっと残念ですけどね。笑。
ここが一番の見どころでしょう。登城口からちょっと歩きますが、徐々に盛り上がってきて見えてきます。見た瞬間に「すげーな・・・」ってなりますね。笑。
なぜか不揃いなんですが、六段の石垣。本丸虎口の大規模な石垣なんですが、通称「六段壁」と呼ばれています。
いやいや、ほんとすごいです。しかしなんでこんなに不揃いなんでしょう・・・。と考えながら本丸へ向かいます。
現地の看板の説明によると、もともと六段だったわけではなく、石垣の崩落を防止する目的で補強するために前段に石垣を作っていった結果今の形になったそうです。なので絵を見ると当初は一段だったみたいです。
六段壁を横から。
そして桜と本丸虎口。
長局埋門。
六段壁の上。
本丸にも井戸がありました。
そして、もっとも興味深い話がこれですね。
織田信長と明智光秀がこの岩村城に宿営していた時に武田勝頼が自刃となって武田家が滅亡した知らせを聞いたとのこと。そういう歴史的場所でした。
武田家滅亡のタイミングが信長の絶頂期ですから、どういった感覚だったんでしょうか。想像してみます。
で、そのほんの約80日後、約3ヶ月後に本能寺の変で絶頂だった織田信長が死ぬわけです。たった3ヶ月。織田信長、49歳。岩村城にいる今の私と同じ年齢です。この年で天下統一目前の絶頂期で自刃。
全く違う時代ですけど、同じ年齢で見る景色と場所だけ共有させてもらいました。
戦いの神、八幡宮跡。
見事な六段壁、石垣と絶景をみて大満足ですが、若干戦国時代の武将の気持ちをなぞれた気もしてて、複雑な気持ちになりました。
近くにもう1ヶ所見たいお城があったのですが、気持ち的にお腹いっぱいでこの日はこれでお城巡りは終了です。
しかし、コロナ禍で海外渡航は難しい頃ですが、過去にカンボジアのアンコールワットをはじめ、ミャンマーのバガン遺跡、スリランカやタイ、ネパールの遺跡等を見てきましたが、日本にもまだまだ素晴らしい観光資源が眠ってるんだなって改めて感じました。
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4.中部 日本100名城, 桜