やりたいことをぜんぶやろう!気ままな人生

「人間一生、物見遊山」そんな生き方をしてみたい。

 

幕末から第二次世界大戦前にかけて東京湾の首都防衛拠点だった猿島で戦争遺産を見学。

   

猿島へ行ってきました。猿島は横須賀にある無人島なんですが、バーベキューしたり釣りをしたり出来る島です。

とは言っても、バーベキューや釣りをするわけでもなく、見学に行ってきたんですが、ここはかつては軍の要塞として使用されていた島なので、歴史遺産が残されてるところなんです。かつては一般人の立ち入りが制限されていたと言うこともあってきれいに残ってるという話でした。

平成27年に近代軍事施設として初めて「国史跡」に指定されたと言うことです。

はい、最近はお城と合わせて、産業遺産や軍事遺産も興味があっていろいろ回っていきたいなって思ってるところなので、近場にある猿島はずっと行ってみたいと思ってました。

舟は毎日三笠公園から定期運航しているので往復も楽です。手元のパンフレットを見ると7往復するみたいデス。

出発は三笠が展示してある三笠公園から。

横須賀でリハビリ。充実の軍港めぐりクルーズから世界三大記念艦の「みかさ」見学。

片道15分なのであっという間に着いちゃいます。


探検ツアーもあるみたいだったんですが、まずは自分のペースで歩いてみたかったので、今回は一人でぶらぶら散策してきました。説明書きのボードはあるものの、次回の機会があればツアーに参加していたいかなって思ってます。

舟を降りて1分。これは猿島発電所。「明治に造られた発電所で、現在も島の電力供給に使われています」って事なので、なんと現役なんですね。これはすごいかなって思います。当時は石炭だったみたいですが、周囲から隠すために煙突を低くしてたそうです。今は何も煙は出てないです。

なかなか期待が膨らみます。そのまま要塞跡の切通しへ向かいます。

なるほど、すごくきれいに残ってます。兵舎。その他基本すべて中には入れません。

弾薬庫かな。

この空気感はなかなかすごいですね。ここで実際に戦闘が行われたわけではないので、それほどおびえる必要もないのですが、当時の空気を感じるほどリアルなまま遺産として残ってるので見ごたえは十分です。

当時のままってのがすごいですが、またレンガ造りの施設がすごいというか、きれいなレンガ造りです。

そうして見えてくるのがレンガ造りのトンネルです。パンフレットによると「レンガ造りのトンネルとして日本で最も古い建造物の1つ」って書いてます。

愛知県産の品質の高い赤れんがを使用してるらしいんですが、明治20年以前の現存建築物は22件のみだそう。この積み方は明治20年以前に主流だったフランス積という積み方。で、フランス積については全国で4件しかないとのことなので、すごく貴重なトンネルだそうです。

ちなみにその4件の中の1件が世界遺産の富岡製糸場ですね。

この「フランス積み」という記載も見るんですが、正確には「フランドル積み」という記載も見ます。そしてここ猿島はフランドル積みのレンガ構築物としては、日本最大規模だそうです。

日本のシルクロードを辿る。八高線に乗って世界遺産の富岡製糸場へ行ってきました。

正直これほどまでにきれいに残ってたとは想像してませんでした。日本で残る4件のフランス積み赤れんがトンネル。

第一砲台。

進んでいくと海が見えてきます。そして何か所かに砲台跡があります。ちょうど正面に米軍の船でしょうか・・・、見えますね。

オイモノ鼻広場。正面は浦賀水道。反対側に見えてる島は観音崎でしょうかね。

展望広場から見る横須賀市街方面。景色はいいですね。ちなみに正面に見えてるのは日本の横須賀ではなく、アメリカのカリフォルニア州というなんとも言えないのある現実ですね。

こちらも砲台跡。

桟橋に戻ってくると現実に戻れます。それくらいタイムスリップしたような感覚になる場所でした。人が少なかったからなおさらなのかもしれません。

たまに横須賀に停泊しているという原子力空母のロナルドレーガン。米軍のアメリカの空母で唯一海外を母港としているそうで、でかさは333m。ちょうど見てる猿島が333mだそうで、空母はこの長さだそうです。

江戸幕府により幕末から建築され、第二次世界大戦前にかけては、東京湾の首都防衛拠点となってた猿島でした。東京要塞の1拠点になってます。

戦闘になっていないのでそれほど重い気持ちにならずに戦争遺産を見学できるおすすめの場所かなって思います。



 - 神奈川