日本のシルクロードを辿る。八高線に乗って世界遺産の富岡製糸場へ行ってきました。
2021/06/06
1月13日。以前から行きたいと思っていた富岡製糸場へ行ってきました。
2014年に世界遺産として登録されてます(文化遺産の産業遺産として)。最近の事なので記憶にも新しいですね。ただ、最近は観光客が減ってちょっと悩ましい状況だとか聞いたりしつつ、それほど遠くないので行ってみることに。
行くのは車で行けばそれほど遠くないのですが、今回はなんと電車で行ってみます。年始にお兄ちゃんと電車の旅をして、これが案外楽しかったのでってのも理由の一つですね。
JR 八高線
電車って言っても高崎までは新幹線で行けば、これまた近いのですが、今回は、あえて八高線を使って行ってみました。
八高線って「八王子」と「高崎」を結ぶ路線なんですが、超ローカルだそう。私はそれほど詳しくないのですが、前職の会社の乗り鉄の子に、一番好きな路線は?って聞いたところ、「八高線」って回答だったのがすごく記憶に残ってて、いつか乗りたいなぁと思ってたところでした。
まぁ、乗りたいなぁという理由もあったのですが、そもそもこの八高線は富岡製糸場で作られた生糸を横浜まで運ぶための路線だってことで、要は日本版シルクロードですよね。それも絡めて行ってみました。
連れはかみさん。かみさんと電車に乗って旅行行ったことなんてほとんどないんですが、かみさんは乗り物大好きで電車とバスは最高って言っているので電車の提案にも大賛成でした。笑。
八高線って電車の本数が少ないのでちゃんと時刻表で調べて行かないと、途中で1時間待ちとかになりかねないのでご注意を。
途中の駅ごとに数分の停車時間があって、電車のドアはボタンで開け閉めするところが、ほとんど都内でしか電車に乗らない私としては新鮮です。
そして、高麗川から乗換になるんですが、高麗川から高崎はこの電車になります。
高麗川で、12分くらいの乗継時間があったのでいろいろと写真撮ってました。
ここから1時間半の電車でちょっと長めですが、車両にトイレも付いてます。
1時間半って言っても、この前の山陰のスーパーおきは3時間半でしたし、景色が楽しめればあっという間の時間に感じます。
この日は快晴!以前だったら間違いなく山に登ってましたが、7月の脛骨骨折から全く生活が変わってしまいましたね。
なかなか、八高線よかったかなって思います。特に高麗川から高崎は長閑な景色がずっと広がってるところです。新幹線のように景色の流れが速すぎてってこともなくゆっくり楽しめるスピードかなって思います。
いやいや、これから年齢重ねていくと、こうやって電車の旅も増えていくのかな。なにせ途中居眠りできますしね。
上信電鉄
高崎と言えば、達磨ですかね。あとは峠の釜めし。
上信電鉄は、高崎から下仁田まで。で、富岡製糸場は上州富岡で下車になります。
高崎駅で、往復乗車券と富岡製糸場の入場券のセット割引券が買えました。2140円。
高崎~上州富岡の片道790円で入場料は1000円なので、なんと440円も安くなる計算です。お得でした!
そして上信鉄道で上州富岡まで。これは日野のラッピング車両みたいになってました。
写真はうまく撮れなかったのですが、この路線は結構よかったです。もちろん単線で、両側にはのどかな田んぼがずっと広がってて、正面右にはガリガリにとがった妙義山、その横には真っ白な雪をかぶった浅間山がきれいに見えてました。高いビルとかは当然なくほんときれいな景色でした!
こんなに天気のいい日の世界遺産の最寄り駅なんですが、確かに人はすごく少ないかなって感じ。一緒に降りたのは10名くらいかな。みなさん車なんでしょうかね。
駅からはさらに歩いて10分くらいで到着予定です。
途中、高崎ハムというか、お肉屋さんでつまみ食いができました。
実はこの日は朝からイマイチ体調がすぐれなくて、これまで食べたのはコンビニのサンドイッチのみ。あまり食欲がないのでつまみ食いでしのぎます。かみさんはたぶんお腹減ってたんだと思います。
富岡製糸場
家を6時半過ぎに出て、12時過ぎに到着。なんと5時間以上もかけてきました。笑。
「世界遺産・国宝・重要文化財・史跡、旧富岡製糸場」って書いてますね。
正面入口から見えてるこの建物は「東置繭所(ひがしおきまゆじょ)」だそう。国宝です。
中は、いろんな説明がされてるのでまずはこの右側の資料館みたいなところへ行く流れみたいデス。
できたのは明治五年。江戸が終わってからたった5年後にこんな近代的な建物が経つんですね。フランス人技師の支援を受けたとは言え、たしかにすごいなぁって感じます。
このレンガの積み方が特徴的らしく、この積み方は「フランス積み」と言われてるようです。
外観はかなりペンキが剥がれてて、ちょっとかわいそうな感じではありましたけどね。
屋根の瓦も保護シートみたなものをかけられてて、ちょっと痛々しい。
隣の乾燥場は災害で半壊らしく復旧中でした。なので何も見えません。
西置繭所は、保存修理工事中なんですが、一応外から少しだけ見学ができます。ヘルメット着用ですね。
一応見ましたが、なぜか?撮影禁止でした。中はう~ん。イマイチ。と言うかほとんど見えないので、でかい見学施設を作るほどあるのかな?って感じもしなくもないです。
外に出て、鉄水溜(てっすいりゅう)。現存する鉄製構造物としては最古級だそうです。
って言っても何もありませんけど。順番にみなさん覗いていたので私も見てみました。
これは攪拌する機会だそう。痛みが激しいですね。野ざらしなのでそれほど持たないかもしれませんね。
西置繭所は見どころはなかなかなかったかなという感じ。右が見学施設で、左は壁のように見えますが、絵が描かれてるビニールの保護シートです。
見学施設の豪華さが目立ちます。あと、遠目に見ると本物と勘違いしてしまう絵が書かれた保護シートがよく出来てるなぁと想います。笑。
メインの「繰糸所」は柱はないのですが、ここは真ん中に柱が入ってますね。
続いてメインになるのかな?「繰糸所(そうしじょ)」へ向かいます。国宝です。
ここはさすがにすごいなって感じでした。でかい建物の中には柱がないんですよね。昔のままがきれいに残ってました。もちろん明治5年の建築です。
当時で世界最大規模の製紙工場だったみたい。
これは昭和41年以降に設置された自動繰糸機だそうなので、ざっと私と同じくらいの年齢ですかね。
昔ながらの学校の校舎のような作りですかね。事前に予習して行っていたので、ここで働いている人がなんだか想像できるような気がします。
首長館(ブリュナ館)中には入れて、カフェになってますが、売っているのはコーヒーと缶ジュースでした。
重要文化財だそうです。
寄宿舎。ここは立ち入りできないです。かなり痛みが激しいようでした。
富岡製糸場は、最初は国営だったそうですが、そのあと三井、原さん、片倉さんと引き継がれていったそうです。で、この原さん、横浜の三渓園を作った人でした。
このシルクで想像もできないほどの莫大な金持ちになったんですねぇ。
見学できる場所がかなり限られてます。歴史をよく理解して、どちらかと言うと見て楽しむというよりは、歴史を感じる世界遺産かなって感じがしました。残念ながら補修工事はかなり長期間かかるそうなので、全体像が見れるようになるのはかなり先の話みたいデス。
構成資産としては、富岡製糸場以外に、荒船風穴、高山社跡、田島旧宅(伊勢崎市)があるのですが、遠いので電車で来ると回れないです。
帰り途中、これもソウルフードなのか?焼きまんじゅう250円を頂きます。
焼きまんじゅうって書いてたので、そのまま饅頭を焼いたのかな?って思いましたが、パンのようなふのようなものでした。
帰りは、もつっ子を買って帰ります。この永井食堂のもつですが、後で調べるとかなり有名なお店みたいでした。ちょうど駅までの途中にお店あったのでよかったです。
買ったのはこれ。ちなみに味もついてて、モツにこんにゃくとか最低限の具が入ってます。で1kg/袋。1000円ちょい。
食べ盛りの子供2人いるので2袋購入です。なにせ2018年いろんなところへ行きましたが、ベスト3に入るのが、下仁田の「もつ鍋定食」でして、あの味はなかなか忘れられないですね。
せっかくなので、その近くのスーパーで下仁田ねぎも買って帰りました。電車なのであんまり大量に変えないのがちょっと痛いところ。
電車の日帰り旅で世界遺産。時間はかかりますが、なかなか車のドライブにはない旅感があって、たまにはこんなおでかけもいいかなって思います。
ではでは、次はどこへ行こうかな。
(おまけ)
永井食堂のもつっ子。3人前用で1kです。これを暖めてなべに入れるとこんなに大量のモツが入ってました。
ぐつぐつ煮て食べます。こんにゃくも下仁田で買ったこんにゃくを大量投入です。
家でこの味を食べれるのは幸せです。笑。