奥静岡へ。大井川鉄道に乗って南アルプスあぷとラインを満喫。秘境の奥大井湖上駅も。
2021/06/06
5月18日に大井川鉄道に乗ってきました。
先週の青森の旅行がほんとよかったので同じ体験ができないものかといろいろ考えて、ずっと行ってみたかった大井川鉄道です。
静岡なのでそれほど遠くないといえばそうなんですが、エリアは奧静岡(オクシズ)と呼ばれるところで、大井川鉄道の最初の駅の「金谷駅」から最後の「井川駅」まで乗るとすると、ざっと3時間くらいです。
当然、往復するので合計6時間+待ち時間になります。前後の金谷までの移動を考えると日帰りはけっこう厳しい感じだったので、ずっと行けてなかったところです。
でも先週の青森で津軽鉄道に乗ってから、またまたあんな電車に乗りたいなぁと思いつつ、たぶん私が乗った中で似てると言えば、天竜浜名湖鉄道じゃないかと思いますが、まぁ行ったことのない大井川鉄道にこのタイミングでチャレンジしてみました。前置きが長い!
とりあえず、最寄りの駅から始発で出発です。小田急で小田原まで。
何度も見てるなんてことない箱根登山鉄道ですが、ちょっとカッコよく見えてきました。笑。
小田原が始発で強羅までですね。そういえば、箱根登山鉄道はいつも箱根から乗っているので小田原から乗ったことないかもしれません。
そして、大井川鉄道の金谷駅まで急いて移動するため、新幹線ですよ。
仕事では数えきれないくらい乗ってる新幹線ですが、一人での遊び移動で使うことはほぼないのでなんだかチョー贅沢しているみたいな感じになります。
「こだま」に乗って行きますが、乗る新幹線が到着するまで撮影してみます。
そういえば、20年くらい前はJRさんのお仕事や新幹線関連のお仕事をしてたりしました。笑。なんだかそれも懐かしい感じです。
入線の時の写真を撮るのもちょっといいなって感じです。でも詳しくないので何系とか分かりません。
調べるとハマる気がするので、あえて、こんな電車とか書いてます。
東海道線も静岡から先まで進めば結構のんびりした景色が見れて悪くないなぁと思いますね。
先ほど書いた、オクシズ(奥静岡)ってエリアなんですが、奥大井、阿部奥、奥清水、奥藁科の4エリアを指すそうです。今回行くのは奥大井ですね。
奥大井:静岡市・川根本町・島田市を流れる大井川の上流部
大井川鉄道と言えば、SLが有名なんですが、SLにはそれほど興味がないので今日は乗りません。
先日、東武鉄道でSL大樹に乗ったばかりってのもありますし、どちらかというと、SLは見る方がイイかなという感じです。
そういえば、東武鉄道のSL大樹乗った時も、けっこうな中高年のおばさま達が多かったのですが、ローカル線ブームって言うくらいですからその層にも増えてるんでしょうかねぇ。
さてさて懐かしい感じの車両が止まってますので早速乗りこみます。
パンフレット見ると、近鉄16000系って書いてます。
昭和電車って事で昭和40年に近畿車両で製造されたものだそうです。私より年上ですね。54歳か。
大井川鉄道の車両って他社の廃車した車両を再活用しているんだそうです。よくアジアに行くと日本で使ってた古い車やバスがそのまま懐かしい感じで走ってたりしますが、そんな感じですかね。
ちなみに、列車には本線、井川線含めてトイレはないようです。途中駅が無人というか何もなかったり、降りても次の電車までの時間がかなり長かったりするのでちゃんと出発駅で済ませておかないといけません。
そして朝ごはん(小田原で軽く食べてはいましたが)として「大井川ふるさと弁当(1150円)」を頂きます。
豪華って訳じゃないですが、これが結構おいしかった!
おにぎりもいいですしおかずがいろいろあってお勧めですね。というか駅売店にこれしかなかったような。
切符は大井川周遊きっぷ4400円。これ一択でしょうね。二日間、鉄道とバスに乗り放題なんですが、日帰りで井川を往復するだけで元が取れますのでこれしかないかなと思います。
それほど混むこともなく出発。大井川鉄道は本線と井川線がありますが、まずは本線の終点の千頭駅へ向かいます。
天気は晴れ予報でしたが、残念ながら曇り。それにしても大井川はデカイ。
途中、トンネル。前面のガラスが汚れててどうしてもピントが合いませんでしたが、分かりますかね?日本一短いトンネルです。
短く見えますが、これでも11mあるらしいです。
長閑な景色を見ながら進みます。以外でしたが、アナウンスは行先を告げるだけで、観光案内とかは全くなかったです。
で見どころの1つが吊り橋がありますが、これが最初のですかね。本物の橋の手前に吊り橋がかかってます。(ちょっと見辛い)
これですねぇ。パンフレットによると「塩郷の吊橋」だとか。横が手でつかむワイヤーしかないです。倒れるとダメですよこれ。
真下から見るとこんなですよ。渡るところ狭い!笑。横もワイヤー一本ですし、こけたら落ちますね~。
ビビりは私はちょっと無理かなぁ。大井川鉄道の路線にはいくつも吊り橋があります。
で、「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋10」にランクインされている「夢のつり橋」なんかもあったり。世界10位ですよ。
まぁ死ぬまでに渡ればいいので今回は時間の関係もあって行ってないんですけど。
9:01に出発してから10:14の到着。これでも1時間13分ですが、景色見てたりしてあっという間に感じます。
そしてここで井川線へ乗り換えになります。すぐ隣ですね。途中にトイレもあります。時間すぐなので急がないといけません。
最後尾の車両がこれ。動力というか機関車になってるみたいです。うしろから押すんですね。
乗りこんだこと確認できたらすぐに出発です。わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車を思い出します。トロッコ列車のような感じで窓は全開になってました。
でも車内はわたらせ渓谷鉄道よりかなり狭めです。
これは「川根両国吊橋」。先ほどの吊橋と比べると横も落ちないようになっててちょっと安全かも。
井川線に入ってからは、いわゆる観光列車って感じになります。観光名所のアナウンスもされますし、なにより大井川が溪谷っぽくなってきて、水もむちゃくちゃきれいになります。
曇りでこの青さですから晴れだったらどんだけきれいなんでしょうね。
わたらせ渓谷鉄道もよかったですが、こちらの方が距離も長いですし、渓谷美もむちゃくちゃすごいです。金谷まで来るのがちょっと遠かったですがやっぱり来てよかった。
ずっと写真とってますが、飽きないもんですね。見えてたきれいな橋は「市代吊橋」というそうで昭和11年建設だそう。
そして、「アプトいちしろ駅」に到着です。
ここでアプト式機関車を一番後方車両に連結するようです。
アプト式はこれですね。この歯車に噛み合わせて走るようです。ちなみにスイスの観光鉄道が使ってるようですが、日本ではここだけだそうです。
無事連結したので、列車に戻って運転再開です。ここからはすごい登り。こんな感じでグイグイ登って行きます。
ちょっと分かり辛いかもしれませんが、こんな感じでぐい~~って登ってます。
横1000mに対して90m標高差があるようです。乗ってても登ってる!って感覚が分かります。
横1000mに対して90m標高差を90パミールと言うそうです。登山鉄道と言えば、先ほど小田原駅でみた「箱根登山鉄道」がありますが、こちらは80パミールで車輪だけで登るようです(スイッチバックですけど)。
そして切り離し。そう、アプトいちしろ駅から長島ダム駅までほんの1駅なんです。
そしてしばらく待機してると、反対から来た登り列車に今度は接続するようです。
そして見どころのレインボーブリッジへ。橋が架かってる先は、奥大井湖上駅です。
なんでこんなところに「駅」を作ってしまったんだろう?ほんとに何にもないです。
ええ、後で行く予定です。ここが一番の見どころでしょうし。
で、今回、終着の井川駅まで行こうと思った理由の1つがこれ。「関の沢鉄橋」を渡ってみたいって事でした。
鉄橋からの絶景。うほー。止まってくれます。写真撮るにはいいのですが、若干怖いかも。だって、レールに乗ってるだけですからね。
って感じで吊橋ほどではないと思いますが、高さ71mの(民間鉄道橋では)日本一の高さの鉄橋を超えました。
井川ダムが見えればもうすぐです。もともとこのダムを造るために作られたのが今回の大井川鉄道って事でした。
無事。到着。家からなんと新幹線も使って7時間かけて到着しました。ただいま12時6分。
井川駅では特にすることもないので、すぐ次の列車で折り返します。きれいな滝が見えたり
ダム見たりして
そしてもう一度鉄橋。高度71m。ええ、見ての通り柵がないです。
ちょっと写真載せすぎですね。後半はさらっと。時間が多少あまったので、接岨峡温泉駅で途中下車して散歩してきました。いい雰囲気の駅でしたねぇ。
スリリングな吊橋もあるって書いてましたが、これが一番だったです。それほど揺れず怖くもない感じでした。
奥大井湖上駅
そんなこんなで向かったのは、奥大井湖上駅を見渡す撮影スポットです。
テレビでも何度もでてる絶景スポットなので有名ですよねぇ。
歩いて行けるので、駅まで行きます。途中、東屋から別角度から見れます。
駅へ向かうのは、もちろん、このレインボーブリッジを渡ってです。笑。
高度感はありますが、柵もしっかり付いていて、風もそれほどないのであまり怖くないです。
なかなか楽しかったです。奥静岡を満喫して戻ります。
先週に続いてどっぷりと電車に乗り続けたお休みでした。ちょっとお尻が痛いかも。笑。