大分中津に石積櫓・石塁が圧巻の規模で残存する戦国の名城、長岩城跡。
2021年7月24日の記録。過去記録なので簡略化して書いてます。
大分へ来てます。今回は長岩城跡。お城好きじゃないと多分しらない、マイナーなところです。
しかも、この城跡、全国的にも例がないような貴重な中世城郭の遺構なんですが、一番の見どころとなる石積櫓まで行くのがなかなかの山登りが必要なんです。
場所は中津市耶馬渓町です。
かなりの規模で残ってます。黒田長政の大軍に攻め落とされたと記録されているのですが、それが1588年なので、約400年前。多分、そこからほぼ手つかずじゃないでしょうか。
記帳所があるので、登山届みたいな感じで記帳していきます。
石垣が残る登山道を進みます。一之城戸と言われるところ。当時のままではないのですが、根石が発見されてその後、付近に散乱していた石で復元したものだそうです。
三日月塹壕。
二之城戸。ここら辺はよく残ってます。
川を渡って進みます。
三之城戸。防塁はなんと65mつながっているようです。
で、陣屋跡、砲座跡へ。
陣屋跡。
そして石積櫓へ。
この反対側です。。。
行く方は、しっかりした靴を履いて慎重に行きましょう。
でも頑張っていく価値はあります。
絶景もそうですが、これが見たかった石積櫓。全国に類をみないものだそうです。3ヶ所の穴は銃眼との説だそうですが、詳細は不明。
下はやせ尾根になってますが、下れるようです。
写真じゃなかなか伝わらないんですが、残兵でもでてきそうな暗い森の中を進んできてかなり雰囲気があります。せっかくなので本丸まで足を向けます。
見えてきました。
東之台。
この先が本丸。
虎口(城門跡)
西の台経由で下山。
戦国時代の名城であったと評価されるだけの堅牢な作りでした。今から約800年前から約400年間黒田長政に落とされるまで野仲氏の居城だったそうです。
有名な戦国武将のお城という訳ではないですが、すごく広い範囲で遺跡が残っているので見ごたえ十分。
100名城、200名城を回りつつ、それを上回るような迫力でした。しっかりした装備で行きましょう。
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