最盛期には数千名の僧兵を擁したと言われる日本三大修験山の英彦山。
2021年7月22日の記録。過去記録なので簡略化して書いてます。
英彦山(ひこさん)へ登ってきました。
英彦山って聞いて、ぱっと思いつく人はあまりいないんでしょうかね。福岡県添田町にあります。
耶馬日田英彦山国定公園にあって、1,199mの山なんですが、「日本三大修験山」として知られてます。
奈良県にある大峰山、山形県にある出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山の総称)、そして福岡の英彦山です。
出羽三山は先日行ってきたので2つ目ですね。大峰山はまだ行った事がありません。
盛夏の月山。八合目から弥陀ヶ原の絶景、多くの高山植物を見て久しぶりの登山は大満足です。
奥参りで出羽三山の羽黒山。国宝の五重塔を見て2446段の石段を登って生れ変りの旅。
そして、英彦山は高校の遠足で一度来たことがある程度です。笑。
なるほど、さすが三大修験山と言うだけあって、山頂までのルートはかなり豊富でした。
この石段からがスタートです。
江戸時代の印塔。
延々と石段が続きますが、昔は両側には坊があったようです。
英彦山神宮。
高校の遠足で来たと書いたんですが、まぁ高校はかなりやばいところに行ってまして・・・、今でいうハラスメント天国の高校でした。教師の生徒への暴力は日常茶飯事で、傷害事件並みの暴力も横行していたんですよね。
なのでこの英彦山神宮をみると当時を思い出して身震いします。
ようやく登山道っぽくなってきました。
少し修験道っぽい鎖。
さらに鎖場。
中津宮。
下乗って、大名とかはここまで馬や籠で来てたのかって・・ことですねぇ。
関銭の跡。
ちなみに今回の登山ルートはこんな感じ。
別所駐車場~英彦山神宮(奉幣殿)~中岳(英彦山神宮上宮)~鬼杉~玉屋神社~虚空蔵~英彦山神宮(奉幣殿)~別所駐車場
中宮を超えて、上宮へ向かいます。
登山は登山なんですが、社寺あり、史跡あり、自然ありという感じで見どころ満載でなかなか面白いルートです。
有霊神社(行者堂)むすびじんじゃ
そして中岳。というか英彦山神宮上宮。
ただ、とても無残な姿でした。
最近の天候で完全に崩壊してしまっていて、当時の時点では復旧するお金もなくなすすべナシということでした。
ただ、2023年12月現在調べたところ、その後事業費は準備できたようで総額7億円で大規模改修に乗り出すそうです。なにせ山頂にあるので資材を運ぶだけでも相当な労力が必要みたいです。
何にせよ、改修の見込みが出来てよかったです。
一応、山頂というか最高点は南岳 (1,199m) 。
下山は途中まで別ルートで行きます。
南岳経由で下ると、なかなか修験者っぽい荒道が続きます。
材木石。いわゆる柱状節理ですね。
海ではよく見ますけど、山でこれだけきれいな柱になってるのは珍しいかな。
そして、
奈良時代からと言われる鬼杉。
般若岩。世の中にもしも事変があれば、ここの水がにごるそうです。大和の金剛山、近江の竹生島とともに三霊水だそうです。
今はどうなんでしょうか?日本はさておき、ロシア・ウクライナ、イスラエル・ハマスと戦争ばかりの世の中になってます。
玉屋神社。見ての通りでパワースポット感がすごいんですよね。
虚空蔵。ここもすごいパワースポット。ちょっと登山道からそれて寄り道しないと入れませんが、通り過ぎるのはもったいないです。
日本三大修験山というだけあって、山伏の修験道場として古くから武芸の鍛錬に力を入れ、最盛期には数千名の僧兵を擁し、大名に匹敵する兵力を保持していたということです。なのでこれだけの史跡や見どころも残ってるんでしょうね。
先日月山にのぼったばかりですが、英彦山はさらにすごかったです。
パワースポット、見どころのオンパレード。こんなに見どころ多かったなんてびっくりしました。ほんとすごい山です。
社殿が復旧した際にはまた登りたいと思ってます。
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8.九州 日本二百名山, 登山, 社寺