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「人間一生、物見遊山」そんな生き方をしてみたい。

 

貴重な動物を見に世界遺産に登録された奄美大島へ。アマミノクロウサギを観察します。

   

2月16日から2泊3日で奄美大島へ行ってきました。ブログの記事としては久しぶりの国内です。

2021年7月26日に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が世界自然遺産に登録されてます。

ネパールから帰国して、少し仕事してすぐなのでちょっと疲れが残ってる感じです。笑。

奄美大島は本当は1月に予定していたのですが、天気が悪かったのでフライトを変更してたんです。ただこの日程も少し天気が怪しくて、一回キャンセルするかどうか・・と悩んでたんですよね。

そうすると行くのはだいぶ先になってしまうので、そのまま行ってきました。結果、雨も降らず天気は曇りもありましたが晴れた日もあってよかったです。

奄美大島へはLCCのPeachを利用します。成田発着で朝も早いのでイマイチなんですが、なにせ安いですから助かります。

成田の駐車場を出ると、白タク禁止の注意書きが並んでました。

最近よくニュースになってますよね。ちなみに帰宅時のお昼に同じところを通ると、なるほど、見てすぐに分かる感じで客待ちしてる白ナンバーのバンがずらりと並んでました・・・(と言ってそれっぽいって事で証拠とかはないので個人の感想です)。

奄美大島は日本では有数の多雨地帯という事なのであまり天気を気にしているとだめですね。初日は見ての通り少し雨が止んだギリギリって感じでした。

最初に向かったのは、空港からほど近い奄美パーク。目的は田中一村記念美術館です。

家では以前からカレンダーは田中一村の絵を飾ってますし、写真集もあり、かみさんがかなり昔からのファンなので、言うなら憧れの美術館って感じなんでしょう。ここにきてようやく来れたって感じです。

そうやって、美術館前の整備されたお庭を見てると一村の絵とまさにかぶりますね。

私は、今年の1月に西表島へ行ったばかりなので南国の景色は久しぶりではないのですが、何度見ても非日常感を感じてよい感じです。

冬の平日の奄美大島という事もあって観光客はまばら。美術館はほぼ独占状態でした。来てよかったです。絵も本物を美術館で静かにみると迫力が違うというか、雰囲気がでて見ごたえがあります。生い立ちから、奄美大島へ来る前の作品も見れてきちんと一村を知るいい機会でした。

でも常設展示の絵以外もやっぱり見たいので、東京展示の際には行ってみたいと思います。

一村は奄美時代の作品は世に問うことなく亡くなっているので、そこは本当に残念です。

シラン

美術館と奄美パークを見学して、館内にあったレストランで鶏飯を頂きます。奄美大島の郷土料理という事なのでやっぱり最初に食べておかないといけませんね。

たくさんの具をごはんの上に盛って、食べながら出し汁をかけるそうですが、私は最初から汁をかけて食べました。あっという間でした。美味しかった。もう一回食べたかったんですが、この一回だけだったので次回のお楽しみに。

その足でそのままハートロックを見に行きます。空港からの道順になるので鉄板コースになるのかもしれません。

天気が良かったら、すごくきれいだと思います。ちなみに、ハートロックは干潮の時しか見れないって事らしいのですが、向かったのは干潮と満潮の間くらい。見れなくてもまぁいいかなと思いつつ向かうと、

ギリギリ見れました。ガイドブックで見た通りハート型ですね。

海に出てから看板とかないんですが、みんなの足跡があるのでそれに沿って行けば分かりました。

中に魚が泳いでいたので撮ろうと何度もチャレンジしましたが・・・。

なにせ波がすごくて。笑。

ハギ?かな。

続いて、奄美大島紬村。

南国なのでブーゲンビリアが咲きまくってます。

アダンの実。

青パパイヤ

カンヒザクラ。よく咲いてました。

奄美大島紬村では工房の中を見学出来て、作り方とか苦労とかを職人さんからじかに聞けるのでよく分かります。聞いた後、ほしいなぁなんて思いますが、ちょっと洒落たシャツで30万ですから、なかなか手が出ません。

ホテルへチェックインしてから、今日のメイン、アマミノクロウサギを見るナイトツアーへ向かいます。

ツアーはネットで検索すると、たくさん出てくるんですが、どれを選べばいいかなかなか迷います。今回、最初に予約をしようとしたところは取れなかったので、別のガイドさんのツアーを予約したのですが、すごくよかったです。

多分、奄美大島では一番じゃないでしょうか。奄美大島を知り尽くしているガイドさんでした。

最初はカエルを探しますが、今日は留守ということで。

資格を持ってるガイドさんがツアーをやってくれてると思ってましたが、現実は必ずしもそうじゃないみたいです。

今回はウサギだけじゃなくて、植物も一つ一つ教えてもらえました。

なにせ知識がものすごい。

アマミノクロウサギは、普通の公道の峠道に探しに行きます。いわゆる旧道ってやつで今はバイパスが出来ているので通常の車は通らないらしいです。

で、その峠をガイドで決められた(予約した)時間で順番に進んでいくという流れですね。

残念ながら最初の峠ではウサギはチラッと見ることはできたんですが、写真に撮るほどしっかりとは見えず。

名前を忘れたクモ。結構デカい。

クロウサギもっと見たかったなぁなんて、生き物だからそれも仕方ないかなと思いつつ、でも植物の話はすごく面白かったです。

ガイドさんも自然や生き物が大好きみたいで話が止まりません。笑。ほんとにラッキーでした。

で、一回峠を超えてから、別のところへ探しに行きます。

ちょっとピンボケしてますが、 ケナガネズミ。奄美大島、徳之島、沖縄北部にのみ生息するネズミ科の動物で、国内で最も大きなネズミだそうです。

こういった貴重な動物がいるので奄美大島は沖縄北部と西表島と合わせて世界遺産に指定されたんですね。

そして、アマミノクロウサギ。天然記念物のウサギです。奄美大島と徳之島の遺存固有種で、絶滅危惧種。

車の前に飛び出してくるのですが、なんと、反対側に逃げればいいんですが、もとの方向に戻ってしまうらしいんです。習性なんでしょうか・・・。なので車に引かれる事故が絶えないそうです。

そのため、ガイドの車は時速10㎞とか15㎞とかものすごくゆっくり動くんですが、残念ながら他のガイドやガイドじゃないなんちゃってガイド、民間の自称ガイドみたいな車は結構なスピードで走ってました。これは事故が絶えない訳ですねぇ。

この峠では、ガイド車両が少ない(というかサービスで連れてきてもらった感じです)からかウサギも何匹も見ることが出来ました。

オタマジャクシ。

お腹が赤いサンショウウオ。

崖との間に入ってるクロウサギ。ちょうどいい感じのサイズですかね。

これは赤ちゃんみたい。

昼間は潜ってて、夜にしか見れない大ウナギ。

こいつも車の前に出てくるので事故が多いみたい。アマミヤマシギ。

今回もいきなり車の前に飛び出してきましたが、超低速で運転していたので大丈夫でした。

世界遺産の奄美大島でした。目当てのクロウサギが見れてほんとよかったです。絶滅危惧種って事で、猫やマングースなんかをずっと駆除していたみたいで、そろそろマングースは根絶できそうだという事で根絶宣言が出されるかもって言ってました。

と、書いてる今日はニュースにも出てたので、このまま発見されなければ秋にもマングース根絶宣言ができるそうです。これは世界的にもすごく貴重(世界初?)みたいです。

人間が持ち込んだマングースには申し訳ないですが、いい方向に向かうといいかなと思います。そのおかげでクロウサギの個体数は増えているそうです。

ちなみに、猫も外来種なので駆除されてました。どうもウサギを殺しちゃうらしく・・・。

つづく。



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