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「人間一生、物見遊山」そんな生き方をしてみたい。

 

文句なしの快晴!でも暑い。絶景の剣ヶ峰を見ながらお手軽な宝永山へハイキング。

      2021/04/05

2016-08-26
剣ヶ峰ってなんだ?って言うと富士山です。

山に登り始めて20年経ちますが、富士山は登ったことがありません。あまり興味なかったというか、ごみが多いって噂に渋滞するとかいろいろネガティブなイメージが先行していて、ただただ登ってご来光を見るってことにあまり興味がなかったのですが、ご存知の通り世界遺産に登録されています。

巷でも、私が登山が趣味!って言うと、「じゃ富士山とか登るんですか?」と結構な頻度で言われます。まぁ、富士山以外の山がすっと出てこないんだと思いますが、いや、富士山は登ったことがありませんってことでちょっとイマイチな雰囲気になることもあります。なので、満を持して今年は登ろうかと!思ってます。

そんな中、ちょっと気になるというか、富士山の横に宝永山(ほうえいざん)という山があります。冬でも登れるみたいでちょっと気にはなっていたのですが、予定していた新潟方面が午後から天気が崩れそう?って予報を見たので、急遽予定を変えて富士山方面へ。気になっていた宝永山へ登ってきました。

御殿場口新五合目駐車場へ

富士山へ登るルートは4つあります。富士宮ルート、御殿場ルート、須走ルート、吉田ルートです。今回登る宝永山は御殿場ルートの6合目付近にあります。

完全にハイキングモードです。あんまり調べておらず、とりあえず御殿場口新五合目駐車場へ行けばって感じのノリで、朝は4:00前起床4時出発です。だいたい家から90kmちょいです。なので東名高速もそれほど混んでいない時間帯なのでスムーズに駐車場へ着きます。やっぱり人気ですね、富士山は。

みなさん富士山へ登るんだと思いますが、私はちょろっと宝永山へ。

平日なので一番上の第二駐車場へ止めることができました。(第一駐車場は一般車は止められません。第三まであります)

今日はすごく暑そうなので水も2L。行動食も少し多めでスタートします。

ワクワクする瞬間なんですが、いきなりこの景色です。全部丸見え!

宝永山(ほうえいざん)は宝永4年(1707年)の宝永大噴火で誕生した、富士山最大の側火山です。標高は結構あって2693m。写真の左のちょと凸ってしてるところが山頂です。富士山きれいですねぇ。

登山道は駐車場すぐ奥からつながってます。

御殿場大わらじ。全長3m位あるそうです。お祭りの時にこれを女性が担いで歩くそうなんですが、なんと担いだ女性は良縁に恵まれるらしいです。まじっすか?

それよりも「籠に乗る人、担ぐ人、そのまたわらじを作る人」って由来が書かれてました。最近ブームに乗って、田中角栄の本なんて読んでたりするので、なるほどと。

先へ急ぎましょう。その横で協力金を払うことができます。富士山保全協力金1000円。協力金を払うと、シール、バッチと合わせてきれいな旅手帳ももらえます。う~ん、このグッズだけで1000円位いくんじゃない?なんて。

既にネタバレの景色ですが、今回の登山は富士山なんでちょっと特殊というか、ずっとこの景色を見ながら歩くことになります。

振り返って、伊豆方面かな?今日はほんと天気いいです。見事なまでの快晴

今日のルートで唯一の山小屋「大石茶屋」です。帰りにカレー食べたいなぁと思いつつ、

みなさんは(って言ってもほとんど人いませんけど)富士山なので、右に進みます。私は宝永山なので右でもいいのですが、そうすると見えている山に行って帰るだけっていうちょっと寂しいコースになってしまうので、左にそれて、二ツ塚を経由して第一火口を通って登頂します。

マイナーなのでこのコース登る人はほとんどいないと思います。富士山の登山者と合流するまでずっと一人でした。

見てると、出目金おやじみたい?

二ツ塚

見えてきた二ツ塚。名前の通り2つあって、上塚と下塚と言うみたいです。

下塚の方は標識があったので行ってみました。(上塚も地図では行けるようなのですが、ちょっとよくわからなかったのでパス)

ちょっと小高い丘になってます。標識もあります。登山しないのであればここまで歩いてきて、絶景の富士山を満喫するってプランもありですね。

しかし、この裾野。

やっぱりいつもの山登りってのとはちょっと違うイベント的な感覚です。

二ツ塚の上塚と下塚の間を抜けて、御殿庭方面へ進みます。巻いて登る感じですね。ちょっとアップダウンありますが、しばらく平坦です。

こいつは用心です。当たると痛い

日本版、エアーズロックのようにも見えます。(見えるように写真撮ってみた)

ようやく樹林帯へ逃げ込めました。暑いです。ほんとこんな暑いとちょっと歩くのもやめたいくらい。貴重な日陰ですね。

ヤマボタルフクロがちらほら

だいぶ近づいたでしょうか。

御殿庭入り口です。ここからようやく本腰入れた登りになります。暑い暑い。なんだかちょっと力がでない!?

ここが庭なんでしょうね。トレイルがずっと続いてます。

登り切って逆から。きれいです。今年伊豆大島の砂漠へ行ったときの景色を思い出しました。

コースタイムだとここから2時間以上かかるって言うんですが、見えてる分からすると30分位でつきそうな感覚になってしまいます。でもですねぇ、感覚がずれてます。(登りだしてわかります)見えてる山頂が富士山=剣ヶ峰なんですが、見てると2時間くらいあれば登れる?

なんて。甘い甘い。見えている山のパーツがデカすぎて、すぐそこに見えますが、全然遠い。

宝永山の第一火口

右のこの丘が宝永山です。トレールがZ字に続いてます。しかし芸術的な美しさですよねぇ。こうやってみると

落石多数!?

宝永山第一火口。2420m。伊豆方面。いやいや絶景です。(ベンチがあって少し休めるようになってます)

夏休みなので、山登り好きなおじいちゃんおばあちゃんと一緒に来ている子供たちが目立ちます。おいおい挨拶しろよ!って私からガンガン声かけてみました。

なんて書いてますが、この登り、シャレにならないくらいきついです。ザレザレで、緩み切った残雪みたいで足がずるずる下に。斜度もきついですし、すぐに登れるって思いきや、結構苦戦します。

いや~きつかった。なんとか馬ノ背まで。見えているのは山中湖。

そして富士山。だいたい5合目と6合目の中間位。

宝永山の山頂

そして後は平坦な道を通って、宝永山の山頂へ。見えている一番先が山頂です。

駐車場と二ツ塚もきれいに見えますね。

登山口出発してから3時間10分位かな。途中きつかったですが、時間が短いのでそれほどの苦労も感じず。無事登頂できました。山頂からは、駿河湾はもちろん、伊豆方面、箱根方面、丹沢方面がすべてきれいに見えます。

駐車場出たところからネタバレしてるというか、すべての景色が見えていたので、それほどドキドキもしませんでしたが、まだ富士山登ったことのない私としてはこんなにまじかに見れてよかったです。2693mなので、あと1000mちょい登ればいいんですね。距離的には日帰りできそうですが、3700mって未経験なので高山病とか心配?1000mだったらあと3時間かからないしって誘惑もありましたが、しっかり準備して、登りに来たいと思います。

大砂走

で今日のもう一つのイベントがこれ。そう、下山用に使う大砂走です。

噂は聞いてましたが、走れる走れる!すごいです。膝が痛くなるかな?なんて心配してましたが、ずぼって足首まで砂に潜っていくので足もそれほどダメージなく、で月に居るかのように大股でガシガシ走れます。すげ~楽しい。

スピードも出るし、ゴールの駐車場は目の前に見えるし、このまま10分位で着いちゃうんじゃないの?って錯覚してしまいます。登りと同じですね。スケールがデカいので、走っても走ってもそんなに簡単には着きません。

しかし・・・、ハイカットの登山靴ですが、すぐに石・砂が靴に入ります。途中まで我慢しながら進みました。スパッツ必須です!
靴の中は黒い砂と砂利でいっぱい。靴下は真っ黒で、中敷きの下まで入ってました。いやいやスパッツは車のトランクに常時置いてるんですけど最近ずっと使ってなかったので置いてきてしまいました。

駐車場まで一直線に伸びてます。で、50分位で到着しました。

スパッツ必須。でもスパッツも手も足も砂ボコりで砂だらけ。今日はガラガラでしたが、人が多いと大変なことになるかも。何人かすんごいゴーグルしてる人いましたし。
コースタイムは7:20ですが、4時間ちょっとで周回できました。ってこともあって、まだ10時過ぎ。行動食を取ってることもあってあまりおなかが空いていないので、大石小屋でのカレーはあきらめることに。

富士山見ながら、ちょっとお手軽にトレッキングしたいって場合にはおすすめですね。でも最初からの絶景が続くので少し飽きてしまうかもしれません。今回二ツ塚を越えて周回コースにしたので、樹林帯あり、火口ありだったのでよかったです。
でもずっと砂地の登山道はちょっと疲れるかもしれません。なのでしっかり準備していきましょう。

しかし麓から登ってくる人見ると、ジーパンだったり、フツーのスニーカーだったりする人も結構いますね。

次回はいよいよ富士山か?9月かなぁ。



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