馬酔木咲き乱れる丹沢の表尾根から鍋割山稜。大倉から三ノ塔、塔ノ岳、鍋割山まで縦走。
2020/11/23
4月9日、丹沢に行ってきました。タイトルの「馬酔木」は難しい漢字ですが、「アセビ」です。
山歩きでは、前々回の丹沢山までのピストンと前回の檜洞丸周回に続いて3回連続の丹沢になります。
今回は、直近の2回とルートをかぶらせないようにしながら、でもちょっと歩きごたえがあるルートを選んでみました。
まぁ、そもそもやりたかった丹沢主脈の縦走(大倉~塔ノ岳~蛭ヶ岳~焼山)でもよかったのですが、なんでしょう、性格ですかね。前回悪天候で失敗していて、ちょっと時間をあけて別のルートの方がいいかなという、根拠のない理由です。
今回は大倉を拠点にするので車で移動です。
選んだルートは、大倉からまずは三ノ塔尾根を使って三ノ塔まで登って、そこから私が丹沢で一番好きな表尾根で塔ノ岳まで。
で、ここから大倉尾根の下山を避けて、鍋割山へ縦走して二俣へ下山するというルートです。
塔ノ岳から鍋割山までは鍋割山稜って名前ですがここもいい雰囲気の山歩きが楽しめそうです。
ヤマプラで確認してみました。コースタイムで9時間10分、距離にして20.8kmでした。予想タイムでざっくり8時間を超えることはないだろうという計算です。
ちなみに、大倉バス停からそれぞれの山に登るとするとこんな感じ。
ルート 標高 :コースタイム
大倉~三ノ塔 1204m:2時間50分
大倉~塔ノ岳 1490m:3時間30分
大倉~鍋割山 1272m:3時間30分
鍋割山は、鍋焼きうどんで有名ですよね。アプローチする二俣までの林道がイマイチですし、あんまり印象ない山なんですが、うどん効果なのか結構人気だと思います。
私も過去(と言っても20年くらい前?)に一度登っています。登山を始めた頃です。なのでそれ以来。
三ノ塔から塔ノ岳は何度も歩いているので、今回の楽しみとしては、大倉~三ノ塔までの登り、塔ノ岳~鍋割山までの稜線歩きですね。
あと、買ったばっかりのスポルティバのトランゴタワーの靴ならしです。まぁ最近の靴は慣らしなんて要らないだろうってことでいきなり20km、獲得標高2000m近くあるルートを選んでみました。笑。
大倉バス停併設の駐車場は朝8時からなので、手前の24時間駐車場に停めます。一日で500円。平日の6時とあって駐車場はガラガラでした。
大倉バス停から三ノ塔尾根はちょっと分かり辛いですが、この橋を渡っていきます。いい天気です。
戸川公園を通って林道に入って歩き始め。三ノ塔尾根は初めて歩きます。
戸川公園から。いい天気です。朝のこの澄んだ空気とこの天気でテンション上がりますね~。
シャガ。戸川公園から歩き始めて5分位のところ。林道からエスケープしたルートに咲いてました。
三ノ塔尾根はいわゆる丹沢っぽい樹林帯を進みます。最初はそれほど急ではないので気持ちいい足慣らしができそうです。
三ノ塔尾根、牛首というところを超えていきます。牛首なのでまぁそこから急登が始めるのかな?という感じですね。既に大倉3.3kmで、三ノ塔が2.4kmなので半分以上はゆっくり登れてます。ということはやっぱりこの残り2.4kmがきついんでしょう。
はい、こっからの登りはかなりきつかったです。壁のような登りが続きます。
ゆっくり歩きます。途中ちらっと見える丹沢の表尾根の稜線もきれい。あそこを歩くんですねぇ。
慣らし中?のスポルティバのトランゴタワーですが、足首のホールド感がすごく強いですね。安心して歩けるって感じ。でもかなり固い靴で、足首のところがあたって、ちょっとまだ痛い感じです。じき慣れてくるんだと思います。
そして、ようやく樹林帯を超えて日当たりがよくなったのでアセビが咲いてました。
大倉から歩き始めてちょうど2時間。ここまで誰にも会わない静かな山歩き。山頂に先着の方1名いらっしゃいました。
三ノ塔からの絶景です。丹沢表尾根。左に富士山が見えます。今日は少し雲が邪魔ですが、この景色が丹沢で一番好きかも。
ではでは、ここから塔ノ岳がほんと最高の縦走路。まだ休憩なしに進みましょう。
まだ標高が高いところには霜が付いてます。アイゼンするようなところはありません。
いやー絶景。最高の稜線。って言っても見ての通り結構アップダウンあります。鎖場とか。慎重に歩きましょう。
三ノ塔からは、烏尾山、行者岳、政次郎ノ頭、新大日、木ノ又大日、を超えて塔ノ岳まで進みます。それだけピークがあるってことですねぇ。
痩せてるところもちらほらあるので気を付けて歩きましょう。丹沢でも油断大敵です。
で、烏尾山を超えたところ、表尾根ではここのアセビがすごかった!
塔ノ岳までの稜線ではさくらはまだ咲いていないので、今日は最初から最後までアセビでした。
まだまだ続きます。だいぶ塔ノ岳の山頂にある尊仏山荘(写真左上の山小屋)が近づいてきました。
今日は暖かいので春っぽさありますが、風が強い。稜線にでてからは終始ソフトシェルを着て歩きます。
大倉尾根。こうやってみるとでかいですねぇ。標高差1200mです。
なんだかんだで、もう尊仏山荘(塔ノ岳)がまじかに。最後の登りです。
そして、無事、塔ノ岳山頂!1431m。今日は天気がいいので、蛭ヶ岳まできれいに見えてます。
いや~、やっぱりこの稜線は気持ちいい。
三ノ塔から同じ方向に1人、すれ違いで1人。人気の塔ノ岳まで大倉からでは合計3人としか会わないとっても静かな山歩きです。
大倉から3時間40分。大倉尾根使うよりかなり遠回りですが、その分登りごたえと稜線の絶景が見れるのでお勧めですね。
三ノ塔から塔ノ岳はコースタイムで2時間25分。
大倉から計算すると5時間7分がコースタイムです。ちょっと体力的にはハードかもしれません。
360度の展望です。塔ノ岳ではちょっとお昼休憩とって、鍋割山へ向かいます。
大倉尾根の途中、金冷シから鍋割山方面へ。標高が低いので終始樹林帯を歩きます。
途中大丸でバイケイソウの群生地がありましたが、まだ咲いてないですね。
そして何と言っても、この景色。
一番中央の奥は丹沢最高峰の蛭ヶ岳。手前のピークは地図をみると弁当沢ノ頭。ユニークな名前ですね。
なんだか今日は雲もいい感じですね。
鍋割山稜はほとんどアップダウンないのでのんびり山歩きできます。
今日は、初めてアミノバイタルってアミノ酸系のサプリメントを飲んでみました。
効果はまぁよく分かりませんが、来週参加するフルマラソンの時に使う用に買っておいたので、今日はそのお試し。
力がでるとかいろいろ効果があるみたいデス。
そしてここは何と言っても鍋割山荘の鍋焼きうどんなんでしょうね。1000円。私は、すいません、食べたことありません。
鍋割山荘の前にはアセビの大木がありました。すげーでかい!これは見ごたえありです。
楽しかった。ではでは下山です。まずは、ここでもアセビの回廊を通って進みます。
花は地味なんですが、これだけ咲いているときれいだなぁって思います。
風が強くて枝がすごく揺れるので写真撮り辛かった。
そしてさらに下山するとツツジ(ミツバツツジでいいのかな?)。
途中、これまたきれいな花が咲いてましたが、名前が分かりません。
今日の目的の1つにトランゴタワーの靴慣らしがありました。
20km以上歩いての感想ですが、足首ホールドしっかりしててほんといい靴だと思います。
最初塔ノ岳くらいまでは堅めの靴なので足首に当たって少し痛かったですが、後半は足になじんできてその痛みもほとんどなくなりました。
で軽いです。
今までのザンバランバスピオが600gでトランゴタワーGTXが700gなので若干100gの増加ですが、足のフィット感がすごくいいので逆にザンバランより軽く感じます。
なんだか早く次の山に登りたいって感じの靴です。
試し履きというか靴慣らしでしたが、結果は距離が約23km、獲得標高差が1,912mとかなりの距離とアップダウンでしたが足は快調!
この時期の山歩きは季節が中途半端なので選ぶ山が難しいですよね。5月になればそろそろ雪が解けてきてアルプスに行けるようになりそうです。
2018-04-09 三ノ塔 1,204m、塔ノ岳 1,490m、鍋割山 1,272m
大倉~三ノ塔~塔ノ岳~鍋割山~大倉
時間 7:02(休憩も含む活動時間)
距離 22.88km
獲得標高 1,912m
※参考CT 9:10
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1
レンズ:ED 14-150mm F4.0-5.6 II
靴 :ラ・スポルティバ トランゴタワー GTX