やりたいことをぜんぶやろう!気ままな人生

「人間一生、物見遊山」そんな生き方をしてみたい。

 

濃霧の八ヶ岳。修行僧のように阿弥陀岳、赤岳へのピークハント。花の写真に集中しました。

      2020/12/11

木曜日と金曜日会社をお休みしていたのですが、なぜか木曜から雨・・・。最近雨男です。ただ、2日ずっと家でお留守番はできないので、いろいろ天気見てみてもどうも不安定みたいです。であれば、景観0でもいいという前提で八ヶ岳の赤岳へ。ここでれば何度も登っているので景色は頭の中で想像できます。

前日、ず~と天気予報をみてると娘が「どうしたの?」って声かけてくれました。山に登りたいけど、雨が降るかもしれないんだよねぇ。っていったところ、じゃあって、似顔絵付きのテルテル坊主と、お守りを作ってくれました!これすごい効くよってことなので多分大丈夫。笑
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八ヶ岳は私の原点の山です。アウトドア好きだったので、ハイキング気分でチラホラ山には登ってました。北海道に行けば、旭岳や雌阿寒岳。丹沢なんかもそうですね。正直どれもスニーカーでも登れてしまいます。その流れで山が好きになって本格的に行ったのが晩秋の赤岳。極寒、行者小屋から先が積雪であえなく断念。無謀にもテント泊で挑みました。ここらへんでちゃんとした装備が必要と痛感して、きちんと準備することに。原点の山はいいですね。何度行ってもそのころを思い出します。

2時半起床で今日は赤岳山荘まで車で行くことに。みなさん山に車で行く時ってナビどうしてるんでしょうか。結構出てこないことがあるので、最近私はカーナビではなく、googlemapばっかり使うようになってしまいました。「赤岳山荘」って入れるだけでピンポイントででますし、時間もかなり正確です。ただ、細~い、道に連れて行かれることもあるので要注意です。

2015-8-21(金曜)
阿弥陀岳(2805m)、赤岳(2899m)
八ヶ岳
日本百名山
赤岳山荘~行者小屋~阿弥陀岳~中岳~赤岳~地蔵の頭~行者小屋~赤岳山荘

行者小屋以降は気候が変わりやすく、気温も急激に下がります。頂上直下は岩が続くのでしっかりした登山靴で登りましょう。

美濃戸口から美濃戸(赤岳山荘)までは完全なオフロードです。四駆だと安心ですが、赤岳山荘には乗用車も停まっているので大丈夫なんだと思います。離合できないところもあるので運転に自信のない方は美濃戸山荘の前に駐車しましょう。歩いている人もいるので慎重に運転します。

駐車場代は1000円/日です。トイレ100円です。6時前には駐車場に着いたので、6時10分出発です。今日は買ったばかりのBlack Diamondの22Lザックで出発です。ソフトシェル、ロングT、水、食糧、非常食なんかを入れていますが、22Lで余裕で入ります。軽くていいですねぇ。

八ヶ岳の水って透明です。青みがかったり緑っぽかったりしません。無色透明ですよね。

5分くらいで美濃戸山荘へ。時間が早いので誰もいません。

八ヶ岳の看板です。ここから南沢へ入ります。行者小屋までコースタイムで2時間ですが、それほど登りはきつくなく、樹林帯を進みます。

苔がすごいですし、岩の上に木が育っているところがよくあります。たまたま根付いたらそこが岩の上だったってことなんでしょうが、そこから頑張って根をおろして成長してるんですね。

南沢っていうとおり、川沿いをずっと歩いていきます。川を何度か渡りかえします。やっぱり水は無色透明ですね。

「サワギク」(ボロギク)沢沿いの多いらしいのでこの名前です。これ米粒ほどの大きさです。花の大きさは標準で1cm位です。繊細ですねぇ。

これなんかすごい感じで岩にへばりついています。結構な大木なんですが。生まれ育った環境にめげずに、努力してでかく成長するって感じでしょうか。感慨深く人間に当てはめて考えてました。ソロで登る時はほんといろんなこと考えますね。

こんな岩が細かく割れているでかい壁もあります。(世界遺産で海外でこんな写真みたことあります)なんでこんな風に割れちゃったんでしょうか。

切り株の上に苔が映えて、そこにキノコが生えてました。

いやいや、これなんか、日本の木ですが、石を奪い合っているように見えます。

お、「ヤマハハコ」見逃すところでした。

行者小屋近くまできました。苔が一面にすごいです。どれもピカピカで勢いいいです。

ガーン、なんてこった。分かっていたものの、全く見えません。普段はここからどーんと横岳が迎えてくれるんですが。しかも雲(ガス)が低い・・・。

振り返ってみて、ふもとの方もあまり天気が良くないようです。これだと少し時間ずらしてもだめな感じですね。

行者小屋です。平日金曜日の8時前なのでまだ誰もいません。いつもは大変な賑わいですが、今は静かな山小屋です。しかしガスが小屋のすぐ上まで降りてきています。これは・・・多分真っ白パターンですね。

まずは阿弥陀岳を目指します。小屋をでてからすぐにずっと真っ白です。歩く道は見えますが、朝早いのでほぼ誰ともすれ違わず、真っ白な中を一人で黙々と修行僧のように歩きます。たまに自分でもなんでこんなに歩いてんだろうって思う時もありますが、まあそんなもんでしょう。歩くの楽しいですし、山登るのも楽しいです。景観があればもっといいですが、今日はそこはあきらめましょう。でもガスの中も幻想的で悪くはないです。

行者小屋から阿弥陀岳方面へ向かって行きますが、中岳のコルの手前から結構花が咲いてました。特に毎度おなじみの「トリカブト」群生してましたね。

「コバノコゴメグサ」はこの辺からずっと咲いてました。

群生してます。ガスってて迫力が伝わらないですが、きれいでした。

「ヨツバシオガマ」ちょっと小さいです。曇りだと花の写真撮りやすいです。

「ハナイカリ」夏から秋にかけて咲きます。似ているイカリソウは春に咲くそうです。

ちょこちょこロープが張られています。急な登りなのですべらないようにロープ使って登ります。

「ラショウモンカズラ」葉っぱからして多分そうだと思います。おお、ガスの中の山行もいいもんです。

中岳のコルまで登って、阿弥陀岳を目指します。山頂は全く見えません。梯子が掛かっています。急ですが、短いですしそれほど怖くないです。

先は、鎖場が続きます。見落とすと違うルートに入ってしまうので気をつけましょう。私だけかもしれません。間違えて、結構急な岩登りになりました。下りはよく分かるんですけどねぇ。

「トウヤクリンドウ」です。阿弥陀岳から赤岳山頂直下の岩場までいっぱい咲いていました。と言ってもこんな感じで、天候もあって花は開きません。秋が近いんですね。9月になると一気に寒くなりますし。

阿弥陀岳山頂です。真っ白。阿弥陀岳は八ヶ岳の中でも特に大好きな山です。文三郎尾根から赤岳へ向かう時は、ずっと右手に見えますが、本当にきれいな山です。赤岳に登る時は阿弥陀岳を見たいからってのも理由に入りますね。

ちなみに、阿弥陀岳は実は15年ぶりです。その時も真っ白で何も見えませんでした。八ヶ岳はたぶんほとんど晴天の時には来ていません。

「イワベンケイ」がところどころ咲いてました。イワベンケイの雄株の花は黄色みが強く、雌株の花はやや赤みを帯びているので、これは雌株ですかね。黄色の雄株がみたかったです。ちなみに、ちぎられてもなかなか枯れないのでこんな名前がついたらしい。

「チシマギキョウ」だと思います。八ヶ岳は花があまり開かないチシマギキョウが多いらしいので。ちなみに、花冠に毛がなければ「イワギキョウ」みたいです。

先ほどの梯子を降ります。下は真っ白で落ちて行きそうですね。(笑)写真だとちょっとビビってしまう感じですが、実際はそんなに怖くないです。スタスタ降ります。

中岳へ到着です。

そのまま赤岳方面へ。「コマクサ」が咲いています。

真っ白ですね。この辺から風も強くなってきて体感温度が下がってきます。霧もすごく、メガネがすぐに梅雨だらけになります。まつ毛にもびっしり水滴が着いてしまいます。こんな時はゴーグルが欲しい感じです。

「トウヤクリンドウ」いっぱいです。

文三郎尾根の分岐まできました。かなり近づかないと写真撮れません。(笑)

ここから最後の登りです。岩場なので注意して。晴れてればいいんですが、なにせ滑ります。足元もそうですし、鎖も滑るので3点支持で慎重に。

ここで、結構な寒さなので、ソフトシェルを着ます。実はこのソフトシェル、買ってからず~とザックの肥やしになってました。使うのは今回が初だと思います。ちなみにハードシェルは完全防水です。私はパタゴニアのM10を使ってます。これは私の中で最高傑作ですね。冬用の装備は絶対妥協したくないので一番いいものを買います。でも、着てると汗で中が濡れてきます(凍ってきます)山で濡れるのが一番の大敵なのでソフトシェルの出番です。ソフトシェルは、完全防水性を多少犠牲にして、透湿性を重視しています。今日はどうでしょうか。。。

登りはこんな感じのところですね。冬だと結構スリルありますが、夏だとだいぶ楽です。

梯子を2回登ります。

着きました。頂上です。予想通り全く何も見えません。

あらら、標識壊れてますね。

赤岳頂上小屋方面です。風もすごく、なんにも見えないので、そうそうに移動します。

赤岳頂上小屋まで来ました。本来はここは小屋前が少し広くて景色は最高です。(赤岳頂上は狭いので写真撮ったらここでおにぎり食べたりしてくつろぎます)

真っ白なので地蔵の方へ移動します。少し歩きづらいところがあるので注意です。でも危険箇所はありません。

途中鎖場があります。岩がツルツル滑って、鎖も滑るので注意です。何組かすれ違いましたが、よく(私も含めて)こんな白い山登りますね~。笑。みなさん笑顔です。

赤岳天望荘です。

地蔵の頭まで来ました。登っている時は多少天気回復するかもって気持ちもありましたが、全くその気配がありません。逆にひどくなっている感じもします。ここから横岳、硫黄岳を経由して赤岳鉱泉へ下る案がありました。天気好ければ八ヶ岳の主峰を総なめできるのですが、今日は天気が悪いのでそのまま地蔵尾根を下ることにしました。

いつも見守ってくれてありがとうございます。

鎖場慎重に降りましょう。

行者小屋に着きました。阿弥陀岳や中岳で合った方たちも降りてきてました。八ヶ岳は山小屋とテント場が充実しているのでいいですね。そう、ソフトシェルの方ですが、完璧でした!防風はもちろんなのですが、透湿性が半端ないです。山登ってて、(私の経験上)100%完全防水のシェルが必要になることって何度かしか経験がないので、泊まりの時はハードシェルも持っていきますが、天気の日帰り登山ではソフトシェルで十分かと思います。(※個人的な感想です。装備はみなさんの判断でお願いします)

登ってきた時よりガスが下がってる気がします。今日は地蔵で降りて正解でした。

行者小屋からの下り途中、「ギンリョウソウ」に出会えました。透き通るような白い色なので別名「ユウレイタケ」とも言われます。根以外はすべて白色で全体の姿が竜に似ているので銀竜草(ギンリョウソウ)となっているらしいです。退化して葉緑体がないので光合成もしません。中の青く見える部分が何なのかまでは分かりませんが、とっても不思議な植物です。

下ってきて、美濃戸山荘付近で雨が降り始めました。結構本格的に降ってます。娘のテルテル坊主には「お父さんが登山している間は雨が降らないように」って書いていたので、(
多分)効果抜群!でしたね。ありがとう~。

コースタイムは8:05のところ、12時40分なので時間は6:30で戻りました。横岳、硫黄岳までまわったとすると、+2:00で15時頃ですね。そうすると八ヶ岳主峰を縦走する場合はやっぱり6時頃、できれば5時過ぎには出たほうがいい感じですね。次回の参考にしたいと思います。
今日は那須近辺で宿泊して、近隣の山に登ろうかと一人で企んでいましたが、雨が降ってるのと、明日の天気予報もイマイチなので帰宅することにしました。

赤岳山荘で、先日のみずがき山に続いて、「記念バッチ」をゲット!。でもそのおかげでストック忘れてきました。(涙)ストックはアルパイン用というかフォーシーズン用で安くないので、次回行く時まで置いておいてもらうことに。夏は全部晴れになればいいのにと思いながら頑張って帰宅しました~。



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