谷川連峰主脈縦走!(その1)平標山から仙ノ倉山へ。お花畑が続く最高の稜線歩き
2021/09/21
6月11日谷川連峰主脈を縦走してきました。
いや~、先週の南アルプス鳳凰三山ではとっても気持ちいい稜線歩きをしたのですが、今回また行ってきました。
当初は先週予定していた谷川岳の西黒尾根を登る予定で考えてました。戻りは天神尾根を下ってロープウェイというルート。西黒尾根が日本三大急登と言っても距離も短いのでそれほど厳しいものでもないです。
で、いろいろと情報を見てると、主脈縦走のブログを見つけてしまいました。谷川岳で縦走というといくつかあるのですが、主脈縦走と言う響きに引かれてしまいました。馬蹄形縦走もまだ歩いてないのでぜひ歩きたいルートです。
知らなかったわけではないのですが、私は基本、車での登山です。なので日帰りで縦走というのはあまりありません。
でも、平標山から谷川岳まで登るパターンの場合、平標山の方はきれいな駐車場があります。なのでそこで前泊も可能です。下ってきた後、土合から越後湯沢まで電車で行って、越後湯沢から平標山登山口までバスがあるみたいデス。お、これはいい!
ちなみに谷川岳方面から平標山へ登るルート(今回と逆)もありますが、どうなんでしょう、やっぱり最後に谷川岳を登りきるという方がイメージに合います!(あと、疲れた場合は西黒尾根じゃなく、天神尾根からロープウェイで下れます。)ということで、平標山側から登ることにしてみました。
なんて、軽く書いてますが、確認するとコースタイムは13:20です。
う~ん、先週の鳳凰三山よりも長い・・・。でも先週は8時間ちょいで歩いたのでこれくらいだと9時間から10時間くらいで歩かるかな?と考えてみます。幸い、ほぼ夏至という季節なので朝は4時過ぎから、夕方は19時位まで明るいです。まぁ、何とかなるでしょう。
ロングトレイルというと、私の最近では、
・夜叉人峠から鳳凰三山(観音岳)ピストン
・黒戸尾根(甲斐駒ヶ岳)ピストン
・扇沢から鹿島槍ヶ岳 ピストン
という感じで、すべてピストンです。要は行って帰ってくる。
距離が20kmとしても帰りは基本同じ道を歩いて帰ってきますし、半分くらいは樹林帯を歩きます。ただ、今回はほとんどが稜線歩きです。平標山の手前ですぐに森林限界を超えますので。全体20kmの新鮮なトレイルということでこんな魅力はありません!
ただ、一つ、ちょっと体調が悪い。笑。風邪の影響でまだ完治してないです。
ま、とりあえず行ってみました。
朝はなるべく早く夜明けと同時に出発したいので前泊になります。平標山登山口駐車場まで車で3時間ちょい。夕方ゆっくり出て、駐車場には8時頃に到着。通常はここからビールがばがば飲んで寝るのですが、さすがに体調イマイチなので酒無し。そうするとついてすぐに就寝です。
翌朝3時起床!予定通り4時過ぎに一気に明るくなりました。駐車場で写真撮ってる人がいたのでその方向を見ると月が!
明け方で車は30台位でしょうか。駐車場がデカいのでまだまだ余裕があります。
経験上、梅雨のこの時期の晴れ間は本当にいい季節です。真夏は熱すぎますし、雨も結構多いです。梅雨が雨が多いってのは勘違いで、この前もニュースでやってました。ちなみに関東では9月の秋雨シーズンの方が梅雨より雨が多いらしいです。
ではでは出発します。ちなみに登山口のトイレはこんな感じ。水洗+紙ありで、とってもきれいです。平標山は1984mと標高こそそれほど高くないですが、花の百名山に選ばれてます。(谷川連峰全体が2000m位なので、1984mは十分な高さです)
トイレ横の登山口から入ります。で、すぐに車道にでますのが、今回は松手山コースを行きますので、車道左から進みます。平標山へ登るコースは2つありますが、松手山コースは直登のイメージです。
平標山はずいぶん前に一回登ってます。ちなみに、日帰りルートなんですがテント泊で。笑。ちょうど山に泊まるのがブームだったので。
ここが入り口ですね。熊が出るみたいデス。って言っても登山口のほぼどこでも書いてますが。今日も熊鈴ガンガン鳴らして歩きます。
しかし昨日はずいぶん雨が降ったみたいです。ヤマテンの天気予報を見ていて、実は前日の土曜日に登る予定だったのですが、大荒れの予報でした。麓の天気とか見てるとなかなか分からないですが、ヤマテンの予報は丁寧に状況を書いてますしほぼ当たりますので100%信頼してます。やっぱり今日にしてよかった!
花の百名山なので最初はずっと樹林帯の中ですが、当然、花を期待して歩きます。
カメラは正直ですね。5時前で明るいって言っても明るさが足りないので、だいぶボケ、ブレがひどいです。
ふっと振り返ると、これ。苗場山ですね。こっちの方が平ですね~。
しかし、歩き始めて、すぐに・・・・、体調がイマイチ。(すこし自慢げに)歩いてて、トレランの人以外で抜かれることってのはほとんどありません。特に登りで。急いで登ってる訳ではなく、私のペースなんですけど。でも今日はきつくて歩くスピードが全く出ません。後ろから来た年配者含め数人に道を譲りました。
だめだ、今日は。まだ治りきってないな。仕方ないので歩けるところまで歩いて、できれば平標山まで登ってくだろう。と。
ほんと階段がきついです。こんなことは滅多にない。というかフツーは登らんでしょう。笑。
今日のコースタイムが13:20なので、その通りだと18時下山で車の回収には間に合いません。通常はコースタイムよりかなり早く歩くので心配ないのですが、今日はちょっと厳しいですね。
このペースだとコースタイムギリギリかなぁ。なんて考えながら、稜線が見えてきました。今日はほんと天気よさそう。
そして案外早く森林限界を超えそうです。目指す平標山の山頂が見えてきました。この稜線を歩きたいなぁ。
まだ花は朝露というか霜で元気ないですね。太陽の光が待ち遠しい!
松手山コースなので、松手山1614mまで着きました。登山口の標高が972mなので約650m登ってきました。結構登ってますねぇ。でもきつい。ここで引き返すのはまだ早いので山頂までは頑張ろうと気合を入れます。
松手山からは苗場山も超きれいに見えます。雪がまだまだ残ってるあたりかっこよく見えますねぇ。
今回は直登の松手山コースですが、平標山ノ家経由の方がイイかもしれません。ゆっくり登りますし、花も多そうで景観もいいみたいですし。右の稜線から登ってくる感じですね。
オオカメノキ。これはまだ咲いてますが、シーズンはもうそろそろ終わりかな?
きついきついと言いながら歩いてきた稜線。いいルートですね。この体調でも朝は気持ちいいです。
シャクナゲも今がシーズンなんだと思いますが、霜でだいぶやられちゃってるみたいで茶色くなってきてます。
もうちょいですね。左の見えてるのが山頂で、コース的にはひたすらまっすぐ登っていく感じです。
そして、右からくるルートが平標山ノ家経由のコースです。こうやってみるといいルート。
と言うことで無事登頂です。平標山1983m。さすが花の百名山。
コースタイムは3:10ですが、2:50で登りました。少し短いですがほぼほぼコースタイム通りですね。いやはや。
山頂は広くて開放的です。縦走路を見ると、こんな感じ。いやーいい感じですねぇ。
仙ノ倉山へ縦走
う~ん、どうしよう。時間はまだ7時過ぎ。これから下山すると9時過ぎには戻って温泉入って帰る?ちょっともったいない。笑。
まぁ、縦走しなくても隣の仙ノ倉山2026mまで行ってみるか?仙ノ倉山は200名山です。ここからのコースタイムは行55分、戻50分。まぁちょうどいいか。しかしこの稜線見ればちょっとでも歩いてみたいってのが正直なところです。
このトレールの両側はハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、イワカガミが咲き乱れてました。花の種類は多くなかったのですが、なかなかいい感じの花畑が続いているのでおすすめですね。
前に先行者が見えます(写真だと分からないかも)。人間はチョー小さく見えるんですよね。自然はほんと雄大。
ほぼ標高2000m付近を歩いてます。ちいさいピークがいくつもあるのでなかなか山頂同定難しいですね。手前のピークは巻いて歩きます。
見えました。山頂に人が何人かいるのであそこが仙ノ倉山の山頂ですね。
そして無事、山頂。仙ノ倉山2026m。(地図だと「ノ」ですが、標識は「の」ですね)仙ノ倉山は谷川連峰最高峰なんです。で、平標山は第2位の標高。そう、このルートで、谷川連峰ワンツー!
こっちはほんと穏やか~って感じです。
打って変わって、荒々しく、とっても男前な稜線。ここから見ても噂通りのアップダウンです。
あまり写真の上に書くの好きじゃないのですが、ちなみに、縦走のゴール(谷川岳)はココです。遠すぎてうっすら白くなってますね。
山頂では10人位の人たち。私を抜いていったお兄さんたちはここで引き返すみたいデス。まぁ、フツーはそうでしょう。
お、ご年配のグループが出発しました。え、縦走ですか?この先は谷川岳まで山小屋はないので、避難小屋(無人)に泊まるか、歩ききるかなんですが、すげーなぁー。
ここまで3:30。平標山から40分です。コースタイムは55分なのでまぁ悪くない。体調もなんだか復活してきて調子が上がってきました。まだ8時前だしなぁ。
う~ん、俺も歩いてみよう。笑。
なんて。ルートはざっくり20km、コースタイムは13時間以上。ここまで約6km。コースタイムで4時間。ざっくり1/3ですね。
なんですが、登ってる時は全く考えてません。コースタイムより少し短めに歩けば、車は回収できるだろう。あとは歩きたいかどうかだけ。今日は歩きたい。なので行ってみるか!
この後のルートは、エビス大黒ノ頭、万太郎山、オジカ沢の頭、谷川岳(トマノ耳、オキノ耳)と続きます。ゆっくり歩いて男前の稜線を満喫しよう!
長くなったのでその2へ続く。