やりたいことをぜんぶやろう!気ままな人生

「人間一生、物見遊山」そんな生き方をしてみたい。

 

谷川連峰主脈縦走!(その2)強烈なアップダウンが続く男前なトレイルを満喫

      2020/12/11

6月11日に平標山から谷川岳へ縦走してきました。というとでその2です。

いやいや、体調がイマイチな中、平標山から仙ノ倉山まで縦走してきました。いつも車移動の私はピストン行程ばっかりなのですが、今日はこの超男前な縦走路を見て、やる気満々、なんだか体調も復活してきました。よし歩くぞ!

写真の下には、先行するおじいちゃんグループが。結構歩きなれてました。

ここから目指すのは万太郎山1,954mなんですが、その間にいくつかピークがあります。最初は「エビス大黒ノ頭」面白い名前です。

これがエビス大黒ノ頭ですね。左にはその先に歩く稜線が続ています。

鞍部には小さい避難小屋がありました。

この稜線上は避難小屋が充実してますね。でも有人の小屋はありません。なので補給とか食事とかできませんし、トイレもありません。

さぁって目の前に見えますが・・・、

なんのなんの、男前稜線ですから、下って登ります。

細かくいうと、下って登って下って登ってって感じ。ほんとすげーなぁ。で蛇紋岩が結構あって、滑ります。尾根も痩せてるところが多いので要注意です。直下にはちょっとした岩場もあります。

ようやく

エビス大黒ノ頭1888m。左は仙ノ倉山。

仙ノ倉山からのコースタイムは1:00、で45分で登頂です。大分いつものペースになってきました。このペースだったら大丈夫そうです。最悪を考えて、万太郎山から土樽方面へエスケープすることも考えてましたが、大丈夫かな。

ここでグループの方たちに先を譲ってもらってソロで歩き始めます。しかしこの稜線最高ですよ!

万太郎山へ

で次に向かうのは万太郎山1954mなんですがそれほど簡単ではありません。まずは毛渡乗越まで下ります。地図には最低鞍部1568mとあります。おいおい1888mまで登って一気に300mも下るんかい!

でこれが毛渡乗越

えぐられたようになってますよね。ここまで一気に下ります。

鞍部からはひたすら上ります。笑。左はとっても気持ちいい稜線なんですが、右は鬼のように切れ落ちてます。ほんとダイナミック。

コバイケイソウ。まだ蕾は少なかったです。これからですね。

一通りのぼって、よし万太郎山見えました。左の一番高いところが万太郎山です。見ての通りです。また下って登ります。

穏やかな天気ですが、風が冷たいです。Tシャツ+長Tだと風で寒いのでシェルを着るとちょっと熱い。なかなか難しい。

シラネアオイ。稜線ずっとチラホラ咲いてました。

歩いてる時って何考えてるんでしょうねぇ。

途中、越路避難小屋

振り返って。左がエビスで右が仙ノ倉山。こうやってみると仙ノ倉山の200名山たる山容がよくわかります。

左の万太郎山までひたすら上り。稜線に人が見えます。写真そのままだと小さすぎて見えないと思います。拡大すると見えると思います。

万太郎山までの登り。登山道ぎりぎりにハクサンイチゲがずっと咲いてますね。

ここまでくると谷川岳がよく見えます。ちなみにココ。まだまだ遠い~。

万太郎山手前は痩せ尾根です。気を付けて歩きましょう!はい、ここ歩きます。

ようやく山頂!

この先で土樽方面へ下山ルートの分岐があります。そこで下ればコースタイムでまぁ約4時間で下れます。当初このエスケープも考えてましたが、ここで下る理由はもうありません。体調は100点ではないですが、ほぼ復活ですし、なかなか巡り合えないこの天気。そしてもうゴールの谷川岳はすぐそこです。そう写真でみると超遠いですが、最初の平標山からを考えるとはっきり見えるだけでもうすぐそこです。笑。

谷川岳へ。

よし!

シナノキンバイ?

一旦下って、最後の山3つ。笑。

今日は良く書くなぁ。右から大障子ノ頭、オジカ沢ノ頭、谷川岳トマノ耳です。

大障子ノ頭

まずは大障子ノ頭へ向かいます。

そして無事登頂!楽ではないですがそれほどきつくもありません。

オジカ沢ノ頭

次はオジカ沢ノ頭です。こっちはちょっと距離がありますね。1時間ちょっとって感じかな。

だんだんこの稜線歩きが終盤に近付いてくるのでちょっと寂しく感じ始めます。楽ではないですが、歩けないくらいきついって訳でもありません。緩くもないアップダウンですが、ちょうどいい感じで続くので逆にいいのかも知れません。

この景色ですからぇ。
左がオジカ沢ノ頭で、右は地図からみると小出俣山みたいデス。こちらはルートがないので登れません。

ショウジョウバカマ。

タンポポ

手前に小障子ノ頭を通過します。

で最後です。これの左が山頂。

歩いてきた万太郎山からの稜線です。結構距離歩きました。

無事、山頂。

平標山からず~と遠くに霞んで見えていた谷川岳がもう目の前です。肩の小屋もはっきり見えます。人間の一歩はほんと短いですが、こんな距離を数時間で歩いてしまうんですね。感慨深い。

谷川岳へ

最後になります。谷川岳へ向かいます。先行者見えますね。後で話を聞くとルート探してたみたいデス。

このルート、1,2か所崩落というか崩れている箇所もあったり痩せ尾根あり、迷うところもいくつかありますね。まぁ、これだけ天気いいと大丈夫ですが、ガスってたりすると危険です。

振り返って。きれいな双耳峰のように見えます。右がオジカ

最後の登り。ちょっと寂しい。もう終わるんかい。

疲れてますが、でも名残惜しい。

ハクサンコザクラ。

かみしめて登って、肩の小屋到着です。

歩いた~これ全部。笑

途中、万太郎山超えた辺りから抜きつ抜かれつだったご夫婦2人と喜び合いました。少しの会話ですが、同じルートを歩いた者同士なのでほんと何かうれしい気持ちを素直に共有できますよね。ソロで登ると結構こういった会話が楽しいものです。

8:40です。コースタイムでざっと11時間。最初体調悪くてイマイチでしたが、仙ノ倉山超えてからいつもの調子が出始めました。

いや~、20km稜線歩き、これはたまらないですね。なかなかこんな気持ちいいルートないかなぁ。天気も最高ですし、すれ違いの登山者とのお話しも楽しいです。

肩の小屋からは、もう観光地です。人だらけ。なんだか場違いな場所に来た感じがするくらい。笑。

ま、でも最後ですから、谷川岳の両耳に登ります。

谷川岳はロープウェイで手軽に登れる100名山で、景観抜群なので人気の山ですね。

双耳峰になってます。まずはトマノ耳。1963m。そうなんです、仙ノ倉山の方がちょっと高いんです。

トマノ耳からみたオキの耳。

そしてオキの耳。1977m。なにせ人が多い。静かな縦走を終えて人込みに酔いそうです。笑。

これが歩いてきた稜線。矢印が平標山なのでその向こうから歩いてきました。

何度見てもほれぼれする稜線です。

天神尾根でロープウェイで下ります。天気いいのでロープウェイももう見えてますし、十分歩いてるのでこの距離はもうおまけですね。笑。

今年は雪が多いですね。直下にはまだ雪が残ってました。

下りは蛇紋岩のおかげで滑りやすいです。気を付けましょう!

タムシバ。一見コブシとは見分けつかないですよねぇ。

イワウチワ。

ショウジョウバカマ。

ムラサキヤシオツツジ。

無事下山。

距離 22km
時間 10:26(休憩含む活動時間)
コースタイム 13:20
獲得標高 2205m

主な費用
谷川岳ロープウェイ乗車券(片道)1,230円
土合→水上駅(バス)750円
水上→越後湯沢(JR)670円
越後湯沢→平標山登山口(南越後観光バス)600円
雪ささの湯(温泉21時まで営業)900円

おお、ガーミンで復習すると22km、獲得標高2200m。なかなかガッツリした山行になりました。黒戸尾根並みですね。向こうの方が樹林帯の中の時間が多いので楽かもしれません。

なんでこんなに長い距離歩くんだろうって自分でも思いますが、歩き始めると楽しくなりますし、このトレイルを完歩したいって強く思っちゃうんですよねぇ。このロングトレイル歩いても誰にも褒められないですし、家族もほとんど理解してないのでブログ書いてます。笑。毎日数百人の人に見てもらっているので書いてるのも楽しいです。

ではでは。

(おまけ)
車での移動が基本な私は交通機関の時刻表なんてほとんど見てませんでした。計画ができないんです。単純に土合から越後湯沢まで電車、そこからバスって感じで考えていて、バスの最終時刻はさすがに見てましたが。

ロープウェイ降りて、歩いて土合駅(徒歩15分くらい)まで歩いてる途中で時間を調べると、え?何?あと2時間以上こない?オーマイガー。なんてこったい。都会で電車なんていつでも来るとは思いませんが、せめて30分に1本くらいはあるかと勘違いしてました。

仕方なく、暇だったのでバスで一旦水上駅まで出てみました(勝手に土合駅より水上駅の方が都会かな?と思って)

食事しようかと駅前を散策すると、食事するところ0件。駅前はヤンキーしかいない。オーマイガー。アイスでしのぎました。タクシーの運ちゃんに聞くと、登山口までだいたい15,000円。これじゃぁいい旅館泊まれるぜ。

ってことで、バスで登山口に戻ってきたのは19:20頃。30kチョイ先の車回収に5時間かかりましたが、まぁそんなもんでしょう。ゆっくり行きましょう!ってことですね。



 - 3-上信越・尾瀬・日光・北関東 ,