やりたいことをぜんぶやろう!気ままな人生

「人間一生、物見遊山」そんな生き方をしてみたい。

 

快晴!至仏山。蛇紋岩(じゃもんがん)に苦戦しつつ、尾瀬沼の絶景を堪能しました。

      2020/12/11

(タカネトウウチソウ)

8月8日に久しぶりに夫婦二人で至仏山(2228m)へ行ってきました。至仏山は、尾瀬の燧ヶ岳とならんで日本百名山です。燧ヶ岳は20代の頃に登っていたのですが、その頃、至仏山は入山規制がされていたので、登れない山でした。夏休みの合間で、日帰りで手軽に登れる山ってことで、じゃあまだ登っていない至仏山へ登ろうというこで。

2015-8-8(土曜)
至仏山(2228m)
尾瀬国立公園
日本百名山
鳩待峠~山の鼻(至仏山荘)~至仏山~小至仏山~鳩待峠

特に注意箇所はありませんが、書いている通り岩が滑ります。山の鼻経由のコースが尾瀬ヶ原が見渡せてお勧めです。

ただ、やっぱり人気の尾瀬なのでちょっと混みそうです。前泊できれば楽なのですが、今回は無理なので予定では3時起床、3時半出発としました。しかし・・・、やっぱり山の前は楽しみですぐ起きちゃいます。2時に起きちゃいました。かみさんもなんとなく2時半に起きたので、そのまま準備して3時には出発!。今回は運転代わってもらえるのでとても安心です。(笑)

特に高速の渋滞もなく、進みます。沼田インターを降りてから少し距離がありますが、この橋を渡れば、もう尾瀬戸倉が近いです。

至仏山へ登るには、鳩待峠からアクセスします。有名ですが、鳩待峠は一般車の乗り入れ規制があります。尾瀬戸倉へ付くと、自然と第一駐車場へ案内されます。6時過ぎに駐車場へ。まだこの台数なのでこの時間に到着できれば、混雑はないですね。ちなみに駐車場代は1000円で、帰りに払います。(帰りに準備しやすいように、端っこへ停めてます)

鳩待峠の方を望みます。天気がよさそうなのでとても楽しみです。ここから乗合バス・タクシーで鳩待峠まで行きます。大人一人で930円(片道)です。なので2人で行くと駐車場込みで大体5000円かかります。バスタクシーは準備しているので、順番に乗って、人数が揃えばすぐに出発します。ここから30分くらいです。

無事、鳩待峠へ到着です。朝日がまぶしですね。だいたい7時位です。ここでは登山者がそれぞれ準備しています。いや~、本当に気分が高揚する場所ですね。

今回は、鳩待峠→山の鼻(至仏山荘)→至仏山→小至仏山→鳩待峠と一周します。ピークハントだけで言えば、鳩待峠から小至仏山経由で登る方が時間も短く少し楽ですが、やっぱりここは尾瀬沼を堪能しながら登りたいので、山の鼻経由にします。計画されている方がいらっしゃればぜひこちらをお勧めします。(3倍くらいいいです)
で、登山口がこちらです。山の鼻まではなだらかな下りが続きます。左の登山口から登ると小至仏山へ行きますので、間違えないようにしてください。

「マルバダケブキ」が最初に咲いてました。ここからスタートです。

山の鼻まではこんな石畳の道や木道が整備されていて、散策って感じの道を歩きます。花のピークシーズンは少しずれていますが、やっぱり尾瀬らしくいろんな花が咲いています。でも登山者が多いと、止まれないというか、止まって写真とってると結構後続の人に迷惑になってしまう場合があるので、やっぱり朝一番がお勧めです。

つるあじさい。

「ウド」線香花火みたいです。

この白がとても好きなので、毎回写真撮ってしまいます。

「タケシマラン」の実がありました。葉の裏なので、歩いているとほとんどわかりません。花はもっと小さいのでより分からないと思います。

熊がたまにでるので注意です。途中にこんなクマよけの鈴があります。通ったら鳴らして歩きましょう。私も昔は熊鈴付けてましたが、最近付けていないので、買っておこうと思います。

コオニユリだと思います。オニユリ(鬼百合)と区別が付きにくい「小さな鬼百合」が名前の由来のコオニユリです。

オゼヌマアザミでしょうかノアザミでしょうか。アザミは種類が多くてちょっと難しいですねぇ。オゼヌマアザミは茎先に紅紫色の花(頭花)を上向きにつけるってあったので、オゼヌマアザミっぽいです。

「サワギキョウ」。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「ヒメシャジン」だと思います。

これは?ノアザミでしょうか??。でもオゼヌマアザミにある「とげ」があるんですよねぇ。

山の鼻へ近づいてくると、木々の間からちらっと至仏山が見えます。こうやって歩きながら、登る山の山頂を見るのも悪くないですね。でも途中まで見えずに、最後でドーンと見えるのも楽しみではあります。

無事山の鼻センターへ着きました。比較的早く鳩待峠を出発していて、土曜日なので宿泊の方もおそらく少なくほぼ道を独占できました。なので、花の写真もゆっくり撮れました。

ここには、とってもきれいなトイレがあります。この先は山頂経由して鳩待峠に下山するまでトイレはないので寄ってから出発です。10張くらいのテントがありました。隣は至仏山荘です。

山の鼻を出て、さっそく至仏山を目指します。コースタイムで3時間です。っと、その前に眼前にこんな景色が広がります。

動画です。

「ワレモコウ」ちょうど咲く前の状態ですが、チョコレート色のスティック状がかわいい感じです。

見返してこんな感じです。写真ばっかり撮って、なかなか進めません。人もとても少ないです。

「タカネトウウチソウ」がチラホラ咲いています。

「ミネウスユキソウ」は尾瀬ヶ原から至仏山山頂付近までまんべんなく咲いています。

白のギボウシですね。ギボウシもいろんな種類があって分かりません。白花尾瀬ギボウシ?白の色の抜け方がとってもきれいです。

これ、葉っぱの真ん中に実みたいな、卵みたいなものがありました。ちょっと触って見れてもちゃんとくっ付いています。??なんでしょうか?調べてみると「虫こぶ」って言うらしいです。虫こぶは昆虫が植物内に産卵して、植物が変形したもので、軽く触ったくらいでは取れません。この虫こぶが枯れる頃になると、卵から孵った幼虫が虫こぶから出てくるって言うのですが、すごいですね。(笑)

稜線へでました。実は、至仏山へは、まっすぐの登山道です。直登って感じです。尾瀬沼と花の山で紹介されるのでやさしい感じの山の雰囲気がありますが登りは厳しいです。山の鼻から頂上までほぼ平坦な道はありません。(笑)そういう意味では、男体山に似てるかな。稜線へは、1時間かからず出てきます。ただ、そうすると、こんな晴天だと暑くて大変です。

そしてここから尾瀬ヶ原と燧ヶ岳がずっと励ましてくれます。尾瀬沼の眺めも最高です。やっぱり山の鼻経由にしてよかったです。燧ヶ岳も以前雪解けの時に登りましたが、またぜひ登りたい山ですね。こんな感じの独立峰は大好きで、ずっと見てても飽きませんね。

ギボウシですね。

稜線へ出てからは、石と木道が交互に出てくる感じです。木道もよく整備されています。かみさんも頑張ってます。たぶん3時間ちょっとしか寝てないはずです。でもまぁガンガン登ります。やっぱり同じ趣味があると価値観共有できていいです。20代の頃、毎週登りに行っていたのも彼女とですし。(笑)

至仏山の石はつるつるでよく滑ります。なので途中数か所に鎖があります。転ばないようにしないといけませんが、結構足を踏ん張るので体力消耗するかもしれません。これ、蛇紋岩(じゃもんがん)って言うらしいです。足は地味に負担がかかります。

トンボが結構いました。人懐っこいというか、ここまで近くによって撮影させてもらいました。かみさんは指に停まってもらおうとチャレンジしていましたが、だめでしたね。

稜線へでて、少しずつ高度を上げるたびに、燧ヶ岳もどんどんでかくなっていきます。

「ツリガネニンジン」がいっぱいです。空の色とかぶりますね。

木道の木の間を覗くと「タカネナデシコ」が咲いていました。

しばらく登ると、高天ヶ原へ。森林限界を超えているので、植物も低く、眺めは最高です。木道もキレーに整備されていて歩きやすいです。ここが一番気持ちいい!です。

登山というより遊歩道を歩く感じです。

ここまでくると、とても雄大です。頂上まで登るよりも、この辺で見える燧ヶ岳の方が好きですね。ほんと今日はきれいにみることができて最高です。写真右下の遊歩道の途中にかみさんがいました。(チョー小さく写ってます)

小至仏山も見えてきました。

しばらく歩いて、無事至仏山へ。コースタイム3時間で、写真撮りながら大体2時間半位かけたでしょうか。でもほぼ渋滞なしなのでよいですが、余裕をもって歩きましょう。途中であまり抜かれませんでしたが、小至仏山側からの登山者もいるので山頂はさすがに込んでました。順番に写真を撮ります。

山頂からの燧ヶ岳です。

山頂は込んでいて、ゆっくり食事できそうにないので、何枚か写真を撮ってそのまま小至仏山を目指します。至仏山から小至仏山までの稜線は、この登山の中でも最高の道だと思います。一帯がお花畑になっていますし、展望も最高です。ただ、私が歩いた時は少しガスが出始めていました。

途中で至仏山方面を振り返ると、こんなでかい岩山がありました。

ヒメシャジンの大株ですね。至仏山から小至仏山の間は、ヒメシャジンがいっぱい咲いていました。この色はかなりお気に入りです。

「ウスユキソウ」

これが、蛇紋岩です。真っ黒に黒光りしています。ほんとスベスベです。滑りますので注意というか慎重に歩きましょう。

無事、小至仏山へ到着です。少し登り返しがありますが、すぐに着きます。ここで少しおにぎり食べて休憩です。(でもここも混んでます)

かみさんはタオルを頭に巻いて、バカボンのパパ状態になってしまいました。いや、本当暑かった。

こんな感じです。

巨大な蛇紋岩がありました。つるつるですので、とっても気持ちよさそう。通称「トカゲ岩」と言うらしいです。尾瀬ヶ原が見えるので「原見岩」と言うらしく地図には原見岩で記載されています。

「ヤマハハコ」は咲き加減でいろんな表情になりますね。

鳩待峠へ降りてきました。ここが小至仏山への登山口になります。

帰りは、途中で10割そばを頂きました。奮発して野菜天を付けます!いやいや夫婦でこんな山歩きができるなんて、幸せですね。ソロ登山もいいですが、やっぱり気の合う友達や家族と登って帰りに山の話ができるのは最高です。

しかしなんでこんなに花の写真を撮るようになったんだろう?って考えてみると、それだけ山に登る時に余裕が出たんだと思います。20代の頃は多分、まわりから見ると「力、体力」に任せてガシガシ登ってて満足してました。数登って、コースタイム短縮して、どんどん前の登山者を追い抜いて・・・。若いですねぇ。今はのんびりって感じではないのですが、しっかり山と向き合って登らせてもらう感じです。なのでそこの自然の環境にも必然と興味がわきます。あとは、かみさんと会話が弾むので。(笑)まだまだ若いですね!



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