2015年山登りしめくくりは絶景の谷川岳!ラッセル頑張って無事登頂。今年も安全登山に感謝。
2020/12/11
今年もあとわずかで、山に行けるとすると残るのは26日今日しかありません。しばらく前からいくつか候補を考えていましたが、天気もあるため直前まで唐松、赤岳と悩みましたが、直前の天気で谷川岳がよさそうなので行ってみることに。季節的には厳冬期に入りますが、今年は雪が少ないので難易度も下がっていると思います。
西黒尾根は当然厳しく、おそらくトレースもないと思うので最後は無理せず、ロープウェイを使ってお手軽登山!としてみました。いつもはフラッと出かけて行きますが、今日は家族にもちゃんと行き先を伝えておきます。
久しぶりだなぁ。ちょうど約1ヶ月前に、鳳凰三山の地蔵岳登って以来です。この時期はロープウェイが8:30~なので、それ以前に行っても仕方ありません。なのでゆっくりでればよかったのですが・・・、ちょっとお仕事関係で3時に起床してしまいました。気を取り直して4時出発です。
寒い寒い。でも関越を走っていて、赤城高原を超えたくらいから見える谷川岳は、なんとも言えない風格で、真っ白な雪をかぶってます。どんとこっちを見ているかのような堂々とした山容です。しばらくして見えたほたかはまだ雪があまりかぶっていないようです。やっぱり今年は暖かいですね。
水上インターで下りて谷川岳方面へ進みます。パジェロは冬山仕様にそうそうとスタッドレスに変えてましたが今日ようやく活躍できそうです。7時頃の道路は途中からこんな感じでカチコチに凍っています。車降りて写真とりましたが、歩くのは無理ですね。完全に氷です。笑
まわりは昔ながらの風景を思わせるような趣のある感じでした。いや、癒されるなぁ。
進んでいくと、おーモルゲンロートがとってもきれいです。ピカピカに光ってますな。
無事駐車場へ到着です。まだ7:30なので後1時間あります。駐車場には既に何台も停まっているのでおそらく登山客でしょう。スキー場は閉鎖なので。さっさと準備して向かいましょう。エレベーターで6階まで上がります。
天神平スキー場は雪不足のため閉鎖中です。ここは自然雪のみで人口降雪機は使っていないのでしかたないですね・・・。オープンの目途は立つのかどうか。
まだ8時前で暇なのでロープウェイ前にでて散歩です。それほど寒くありません。外歩くには手袋もいらない位ですかね。
谷川岳ベースプラザの前の積雪がこんな感じ。昨日は降ってるっぽいので、上はどうでしょうか。
しかし、この時期に谷川岳に登ろうって登山者はやっぱりツワモノぞろいでしょうか。きちんと装備してますね。何はともあれ、まずみなさんパッキングがきれい。うつくしいです。で、ピッケル、アイゼン、ワカンまたはスノーシューと完全装備ですね。いやいや猛者ぞろいって感じでしょうか。西黒から登る方が猛者ですが、そっちはソロだと多分無理でグループでラッセル交代できれば行けるかもしれません。
私はワカン持って行くかどうかは悩んだんですが、(なぜかというといつもトレースを頂く方が多いので。笑。)みなさん持っていかれているようですし、ま、じゃ持っていくかと。まだきちんとパッキングでいていないのでぐちゃぐちゃですが、私もピッケル、アイゼン、ワカンから、ウェアもフル装備です。ちょっとザックが重いです。あ、ゴーグル忘れた・・・。ま、サングラスあればいいか。(天気が荒れるとサングラスのわずかな隙間からの冷気で大変です。ゴーグルは持っていきましょう!)
ちなみに、ロープウェイは8:30~なんですが、チケットも、きっちり8:30にならないと売ってくれません。販売機もなく人手です。8:30にみなさんちらほら並び始めて購入されていましたので私も往復!で買いました。2060円です。
ではここからロープウェイを活用して高度を上げて行きます~。こんな山でもカップル多いんですね~。あ、私も昔かみさんと登ってたか。同じ趣味共有できるのはいいですね。ほんと。
ロープウェイの中は静かな感じで、すぐに到着です。おーきれいじゃない?急いだわけじゃないけど、2,3台目に乗ったかな?
まだ足りないんだと思いますが、スキーの滑走後がないパウダーな感じがいいですね。
ロープウェイ下りて、右に巻いて登山口の方へ進みます。う~ん、嫌な予感。土曜の朝一番で、ロープウェイで皆さん同じ時間帯出発ですから。
あああーー、やっぱりノートレースだ。どれくらい積もってんだろう。これじゃアイゼンじゃ駄目ですね。ワカン持ってきていて正解でした。はぁ、しゃーないなー。ワカン付けて準備します。おいおい、でも誰もスタートしません。・・・・・。誰も・・・・・。私は準備できてしまいました。・・・・・。
と、その時、一人目が出ます。おおおおおお、かっちょえええ。いいねぇ。ほんとかっちょええ。よっしゃ。私も2番手で続きます。いやいや一人のトレースでも歩きやすさは全然違いますね。ありがたや~。
おおお、って途中で夏道のトラーバース地点までくると、先行者が引き返してきます。どうしました?いや、夏道は深そうなので・・・。左にかなり急ですが旗があって上から(多分宿泊した方)が降りてきてました。う~ん、冬道行くか?雪が深くなってくると、右の夏道は斜面沿いなので、危険で通れません。
今年は雪少ないので、ま、大丈夫でしょう。とラッセルを覚悟します。(多分、これだけの猛者揃いなので途中でラッセル変わってもらえそうだし、なんてアホなこと考えながら)最初から腰位までつかりながら、でもすぐにワカンしてて、膝位の積雪です。
おお、きれいに谷川岳が見えています。なかなか天気が良くならないので最後まで悩みましたが、今日は来て正解でした。すんごいきれいです。そしてずっと見られているよう。
なかなか後続者きませんね・・・・。踏みぬきが一番危険なので山沿いの方にトレースを付けて行きます。でもやっぱりきつい。体力付けたいので頑張ってラッセルしていきます。
でかいなぁ。でもかっこいい山です。
下はすぐこんな感じになっています。木々があるので、最悪な時でも多分止まるはず・・・。スノーバスケット付けたストックで、先をつつきながらラッセルしてトレース付けて行きますが、落ちること考えるとピッケル欲しいところ。でも新雪なので多分歯が立たないだろうってことでストックで進みます。
私はスノーシュー使ったことないんですが、ワカンは便利ですね。紐で支えているだけなので、登りも下りも斜面も自在に方向変えてくれます。これくらいであれば浮力も十分です。でもスノーシューも使ってみたい感じはします・・・。
ふぅ。短い期間でしたが、なんとか合流地点までトレースできました。ここからも雪深いです。前日までのトレースがあるので辿っていきますが、まだ固まっていないので踏みぬき注意です。
ようやく熊穴沢避難小屋が見えてきました。
避難小屋で冬道来た方と会いました。ちょっと疲れましたねぇ。でも頑張りましょうとこの先の状態分かりませんが、まずはワカン付けたまま進みます。途中からの方であればここからアイゼンにした方がよいと思います。最初はまだ厳しいですね。
カラーなんですけど、モノクロの世界です。ちょっと不思議。湯沢方面はガスが広がってます。雪降ってんのかな?
避難小屋からは結構上りは厳しいです。うぇうぇううううぇってなりながら登ります。
途中で、スノーシューのお兄ちゃんが来たのでトップを譲ります。どうぞ。いやー、兄ちゃん早いな。ひょいひょい登っていきます。
そろそろ稜線にでそうです。風はなくはないですが、それほど強くありません。かなり天気に恵まれているっぽいです。
光が一部あたって神秘的ですね。万太郎山、仙ノ倉山方面です。その先平標山まで縦走できます。夏は登ってみたいです。
山頂付近も光が差してます。しかし登りがきつい。
ザンゲ岩まできました。まだ埋もれてないです。
サンゴ礁のような感じ。
樹氷も立派できれい。
稜線もだいぶ高度近づいてきました。きれいです。
おおお、登っていくとこんな感じまで。すげーなー。
最後の登りです。30cm登って、15cm沈むって感じ。まだワカン付けてます。でも沈みます。高度倍くらい稼いでんじゃなかって運動量ですね。
ケルン見えてきました。あそこまで行けばもう少し。ここまで休憩なしで補給食も食べていないのでちょっとバテ気味です。カロリーメイト1本補給することに。がぜん力がすぐにでます!
そして谷川岳肩の小屋も。
ようやくケルンまで。万太郎山きれいですね。
あとひと踏ん張りです。ここからはアイゼンの方がよかったと思いますが、もう少しなのでこのまま山頂までワカンで進むことに。
登頂!トマノ耳(薬師岳)1963mです。2000m満たないですが、なんのなんの、見渡す限りの絶景です。
とくにこの、平標山まで続く稜線。たまりません。
そしてオキノ耳から一ノ倉岳方面。オキノ耳方面もトレースありますね。頂上の稜線は東側に雪庇が張り出すらしいので、トレースはありますが、安全第一で今日は行きません。トレースがあるからと言って安全ではないのが雪山の怖さですね。
風も強くなく、厳冬期用のグローブは使いませんでした。風も強くなくこんな条件のいい日はあまりないんじゃないでしょうか。何度か計画していたのでちょこちょこ天気見てましたが、なかなか好条件ないので。早く登頂したので山頂は独り占めです。誰も居ません。それも写真撮り放題でいい感じです。
では下山です。山頂直下のシュカブラ(風紋)もきれいですね。山頂直下は風でトレースがすぐに消えることがあるのでそれも要注意です。
白と青。麓は白黒の世界でしたが、ここはカラーです。青がほんと冬山の場合は濃く見えます。多分雪のせいだと思いますが、稜線の美しさを強調しますね。
下山ははやいです。そしてまた白黒の世界へ戻っていきます。
トレース付けた夏道を戻ります。ロープウェイの駅が見えてきました。今日も安全登山に感謝です。
天神平から登れば、赤岳より難易度は低いんじゃないかと思います。ただ、豪雪地帯で、天候は一気に変わりやすいので注意が必要ですね。特に山頂直下は吹雪くと全然みえなくなるのでその時は危険だと思います。
ラッセルして時間かかった割には、多分9時過ぎ出発して12時10分に戻りましたので往復3時間の登山でした。夏時間で4時間のコースタイムなのでちょっと急ぎすぎたかもしれません。(今日はちょっと事情があり・・・)休憩込みですが、休憩はほぼ0で行動食もカロリーメイト2本のみだったのでお腹すきました。
下りのロープウェイから最後の1枚。
最高の天気に恵まれて、谷川岳からの絶景を堪能できました。これで2015年の山登りは終わりです。安全登山に感謝です。山に登っていると、登るしかないので頭の中は空っぽというかすごく自然な状態になります。都会の喧騒や仕事の事とも一線が置かれて、目の前の大自然の景色を見ていると日常を少しだけ俯瞰してみることができます。日々起こっていることや悩み問題も、俯瞰してみればそんなに大きなことじゃないですから、それを教えてくる気がします。
なんでそんなところ登るのって言われますが、景色が素晴らしいこともありますし、達成感もありますし、でもやっぱり日常から離れて俯瞰する時間を作ることでリフレッシュできるからってのが今は一番大きいでしょうかね。
もう少し年とって、仕事引退すれば、かみさんと一緒にちょと違う感じでの山登りになると思います。
2015年も最高にいい年でした。でも2016年はもっといい年になります!