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関東以北の最高峰2578m!厳冬期の奥白根山。トレースなくラッセル強いられるも無事登頂。

      2021/09/21

2月25日に奥白根山に登ってきました。

正式名称は白根山らしいのですが、日光白根山って言ったりいろいろ言い方があります。

調べると、正式名称は白根山。でも白根山って名前はいろいろ他にもあるので、区別するために日光白根山って言うらしいです。近くには草津白根山がありますね。

で、通は奥白根山って言ったりするのかと思ってましたが、日光白根山は山域全体(奥白根山、五色山、前白根山、などなど)を言うらしく、最高峰を奥白根山って言うとのこと。なので今回というかいつも登ってるのは日光白根山の奥白根山って事になるんでしょうね。

奥白根山は何度も登ってますが、いつも菅沼登山口からで、当然無雪期です。家族では2015年に登ってます。

冬季は何度か登りたいって思いつつ、今回が初めての山行になりました。

もともと上高地でスノーシューハイキングでもしようか、(今年は雪が少ないらしい)八ヶ岳の赤岳に登ろうかとか考えていたのですが、前日の天気予報では北アルプス(南部)も八ヶ岳も天気がイマイチみたいでした。

探すと、谷川や尾瀬がイイみたい。

でそうすると、武尊山も候補になってくるのですが、こちらは人が多そうだし、とか悩んでいるうちに、そうだ、憧れの厳冬期の奥白根山に登ろうと決めました。

なんと言っても、関東以北で最高峰です。標高は2,578m。

標高だけを比較するのはイマイチと言いつつ、谷川岳が1,977mですから、約600mも高いです。

なかなか厳冬期ではいけないですね。

でも、この時期ならではというか、強い味方があって、そうです。ゴンドラです。最近の山行はゴンドラばっかり乗ってますが、奥白根山も、丸沼高原側から日光白根山ロープウェイが出てます。で終点はなんと標高2000m。

そう、ゴンドラ終点からでは標高差が578mになります。

夏山だと標高差600mってちょっと物足りないのですが、冬であれば十分ですね。

ゴンドラの始発は8:30です。家からざっくり200km、3時間なので4時起床、4時半前に出発です。

今回もスキー客に紛れて、ちょっとアウェー感を感じながら出発です。

天気予報(ヤマテン)では午前中は晴だったのですが、まぁボチボチでしょうかね。

駐車場が1000円(土日祝のみ)で、ゴンドラの往復が2000円。その他チケットの保証金が1000円かかります。(保証金は下山時に返却されます)

ここも西吾妻の時と同じように、登山届が必須になっています(登山届の提出でチケットが買えます)。

で、注意事項。

・ゴンドラの最終は15:30だけど天候が悪化したらその前に終了になることもある。
・その場合には自己責任で自力で下山すること。
・下山したら、下山報告をすること。(保証金をもらうのでカウンターに行く必要がもともとあります)

という事ですね。

ゴンドラの最終が早くなるってのは、天候次第なので、あまりいい予報出なかったら、かなり慎重に行った方がイイかもしれません。

今日は晴れなので、前倒しになる可能性はあまりないと思います。

予定では9:00~13:00としておきました。(ちょっと強気のタイムスケジュールです)

では行きましょう!

ゴンドラは8:30からと思いきや、今日は8:15から動いているって事でした。

周りに一人登山者発見。ちょっと安心。

で、ゴンドラで一気に2000mまで標高を稼ぎます。

でいきなりこの景色。

うっすら雲がかかってますが、まぁこの威風堂々たる山容。迫力満点です。あそこの山頂まで歩きます。

いつも思いますが、すんごい遠くに見えてても、一歩一歩でも歩けば着いちゃうんですよねぇ。

で、まさかの・・・。

はい、先頭でした。

ノートレース?う~ん、周りに一人登山者らしき人も。

でゴンドラ終点から登るのは初めてなんですが・・・、予習の通りこの鳥居をくぐっていくはずです。ま、いいか。

来る前はつぼ足でも歩けるかな?とか、今考えればむちゃくちゃナメたこと考えてましたが、結局今日もMSRのスノーシューを最初から履いていきます。

鳥居をくぐって、すぐに神社があるので、そこを右に曲がってこの門から進みます。

日曜なんだけどなぁ。しばらく誰も歩いてないみたい。1週間かな?でも先週は天気悪かったはずなのでもっとかな?

と思いつつも、まだうっすらトレースらしき踏み跡があるので、それを頼りに進みます。一応GPSでも確認しながら。

これくらいのトレースがあればまぁ大丈夫でしょう!なんてこの時は気楽に歩いてます。

しかし誰もいない山。振り返ると、後続の人は見えなくなってました。とっても静かです。

プチモンスター!

カメラのスキルがないので表現ができないのですが、ちょっとした展望も冬でこその雰囲気です。なかなか満足度が高い!

今年は、都心では平年以下の気温が続いていて、雪も降っているのですが、なにせ山ではそれほど雪は降ってないようです。白根山も通常だともっとモンスターが成長しているんじゃないかな?登るのは初めてでも、写真でみる雪深さがなかなか登れなかった理由でもありますし。

ありがたいピンクのリボン。でもこういうところは気を付けないと、頭から雪をかぶることになってしまいます。

そして朝日で雪がピカピカ光ってます。

ほんときれいなんですよねぇ。この時間って。

スノーシューでもモフモフ雪ではちょっと沈んでしまいます。今年はワカンからスノーシューに移行しましたが、ほんと快適!

そして、これ。上にチラッと見える奥白根山。

カッコいいです。

そして大日如来さんですね。安全登山を祈願。

自然散策コースがあるので、ルートを間違えないようにしましょう!

まぁまだ大丈夫。

でも後から誰もこないな・・・。このまま先頭なのかな?

なんて考えつつ、たぶん七色平へ抜ける分岐に着きました。どうしよう、どっちいくかな?これが七色平方面のトレース。現場で見るとかなり心もとない・・。なのでそのまま直進するルートにします。こっちの方がしっかりトレースがありそうです。

しかしながら・・・そのトレースもすぐになくなってました。オーマイガー!水平にして撮ってるので、斜度はこんな感じ。

あー、もう完全にないわ。

絶景をみて心の整理。

どうしよ。

まぁ、リボンがしっかり付いているので、ルーファイしながら行けるところまで行ってみます。ここからは膝ラッセルです。

これが付けてきたトレース。結構雪深いです。

気を付けて、なるべく山側にトレース付けます。雪がかなり深いので、ストックで確認しつつ、慎重に。時間がかかります。

結構大変でした。でも終盤は後続のおじさんが来たので、トップを変わってもらって助かりました。いやいや大変だった。

でココからですが、なんと!写真がないです。なんとなんと、OM-D EM-5 markⅡで来たのですが、(たぶん寒さで)止まりました。えー、オリンパスさんまじですか?カメラもレンズも低温度対応でマイナス10℃まで大丈夫って言ったから買ったのに・・・。

どうもオリンパスは低温が苦手みたいデス。EM-1 もすぐ止まるので今日はまだ信頼していたEM-5で来たのですが。残念です。

補足:実際の気温を温度計で測った訳ではないです。なのであくまで使用感です。体感的には稜線にも出てないですし、それほど寒くもなかったので0度前後じゃないかなぁと思ってますが。笑。

仕方なく、iPhoneで。これは稜線へ出たところ。

マイナス10℃対応の何十万もする一眼レフが止まって、iPhoneで写真撮ってるって言う・・・。でもiPhoneだと指を出さないといけないので、この一枚のみ。カメラは復活しなそうだったのでザックに入れて温めておきます。笑

稜線に出てから、悪魔のような時間。風が強い。で寒い。

手袋は、以前紹介したいように、この3枚です。

で稜線出る前までは、暑いので2枚で歩いてます。稜線でて3枚で完全防備だったのですが、指が痛い。どうしよう。このBlackDiamondはマイナス26℃対応だったはず・・・。

結局2枚目が邪魔でした。ファイントラックのドライレイヤーとBlackDiamondの厳冬期グローブの2枚にしたところ、ホカホカ。

で、上着もお気に入りのファイントラックのアクティブスキンです。汗は相当かいてますが、全く汗冷えありません。こんなところで汗冷えしてたらほんと超危険だと思います。

で、あまりにも稜線の風が強いので、バラクラバも装着。これも前回買ったやつ。

この日はゴーグルではなくサングラスのまま歩きましたが、まったく曇ることもなく、ほんと私にとっては神のようなバラクラバです。

写真がないので迫力がないですが、なんとか登頂しました。ゴンドラ終点駅からラッセルしながら2時間30分。ここで温めておいたEM-5が少しだけ復活しました。

だましだまし写真撮ります。

お父さん。(男体山)と中禅寺湖。冬だからかな?なんだかいつもより近くに見える気がします。

隣の家族。(女峰山とか)

双耳峰は燧ケ岳かな

温めておいたEM-5もすぐに撃沈。でも絶景で満足。

途中1枚だけとれました。

文句ばっかり言っても仕方ないので、次からはこれ、パーゴワークスのフォーカスに入れて、ホッカイロで温めて行きます。

登りはラッセルとか強風、寒さで大変でしたが、帰りはご機嫌。ほんと気持ちいい山歩き。

なんだか少し晴れてきた?

下山途中ですれ違った人で行くと、この日で入山者はざっくり20人くらいでしょうか。百名山ですし、ゴンドラ使えるのでそれほど難易度は高くないと思いますが、少ないですね。晴予報の日曜日ですので。(前回の三本槍岳の方が多かったと思います)

なのでトレースがしっかりしていないこともあると思うので、行かれる場合みなさん気を付けてください。山頂付近を除けば、滑落って感じのところはないと思いますが、今回で言うと雪が深すぎて、急斜面登るのにかなり大変でした。いつも当たり前のように使わせてもらってるトレースに感謝です。

戻ってきました。ほっとする瞬間。

改めて、奥白根山。

今日も最初から最後までスノーシューでした。滑落するような斜度のところはないですし、12本アイゼンも持って歩いてますが、スノーシューの場合アイゼンの引っ掛けとかあまり気にせずに歩けるのが楽です。

そういえば、今年に入って、アイゼン&ピッケルを(持って行っても)一回も使ってない。笑。ま、そういう山に登ってないので、それはそれで安全登山でいい事だと思います。

今回デビューのパタゴニアの帽子。アイLOVEパタゴニアなのでセールで買いました!

オシャレかどうかは置いておいて、チョー実用的です。ちょっと寒くなれば耳当てです。

そしてついでにいつもの相棒も。丸沼高原スキー場までは朝は道凍結してたのでスタッドレスじゃないと無理です。(帰りはほとんどとけてました)

3時間40分の山行。冬山としてはちょうどいい時間です。楽しかった!

図らずもトップで歩くことになって、ラッセル強いられてしまいましたが、その分、とっても充実してました。しまったなぁ、今回すんごい楽しかったので次に登る山が思い当たりません。笑。

2018-02-25 奥白根山 2,578m
ゴンドラ終点~大日如来~奥白根山(往復)
時間 3:40(休憩も含む活動時間) 
距離 8.70km 
獲得標高 583m
※参考CT 4:40



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