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谷川がすっかりお気に入り。馬蹄形縦走にチャレンジするもガス強風で白毛門~朝日岳まで。

      2020/12/11

6月19日谷川岳の馬蹄形(ばていけい)縦走にチャレンジしてきました。

先週谷川連峰主脈の日帰り縦走をしてきたのですが、何度か登ったことのある谷川岳とは全く異なる印象で、みなさんが谷川が好きだって言うのがよくわかった気がします。谷川岳ピストンでは魅力分からないですね。

でそれから谷川岳がなかなか頭から離れず、今回は馬蹄形縦走を日帰りでという最難関コースにチャレンジしてきました。

今この時期は、一年で一番日が長い季節です。朝は4時過ぎから明るくなって、19時回ってもまだ明るいですね。なのでちょっと長めのコースを歩くには絶好のタイミング。

今回の馬蹄形の半時計回りでは、下りをまたロープウェイを使えるとしても15:55というコースタイムです。日帰りとして歩くには最難関になるんじゃないでしょうか。朝明るくなると当時に4時に出発したとしても20時になりますのでコースタイム通りに歩いては厳しいです。

ロープウェイに乗ろうとするとやっぱりアクシデント等考えて17:00には到着しておきたい。そうすると11時間がぎりぎりになります。16時間→11時間で歩かないといけません。西黒尾根で下山すればよいのでもう少し余裕がありますし、最悪は途中で山小屋へエスケープすることもできます。

後は、土樽方面へエスケープするルートにすることもできます。で、ちゃんと時刻も調べておきました。土樽→土合ですが、15:24、18:07。15時台は厳しいとしても18時までに下山できれば車回収できます。(2.5時間も空いてますね、計画大切です)

先週の主脈縦走では体調イマイチでしたが何とか歩ききりました。でも正直言うと、むちゃくちゃきついって訳ではなく、ある程度余裕がありました。天神尾根を下山する時も快調でしたし。笑。体調イマイチでそうだったので、そうするともうちょっと歩けるんじゃないかという気になりますね。

あと、反時計回りする目的の1つに、谷川岳の岩壁のモルゲンロートを白毛門から見るっていうのも魅力です。白毛門は日本の代表的岩場であるマチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢みたいな谷川岳東面の岩壁群を見渡す格好の展望台になってます。私はクライミングはやらないのですが、やはり迫力ある岩壁をみてみたいですね。

もうこれは行くしかないでしょう。

土合駅で車中泊

いつもの通り、前日入りして車中泊。3時起床の4時出発という計画。車中泊は土合駅前にしました。駅がずっと明るいのとトイレがあるという理由ですね。体調も復活したのでビール買い込んで行きます!

しかしですねぇ、駐車場は余裕ですが当日は私一人(1台)ちょっと寂しい感じです。お化けが怖いとかはないですけど。何も音がしない山奥ですから。

トイレはデパート並みにきれいでした。紙もあり。これはいい。洗面所で歯磨きもできます。3時起きて出発前に改札の方を見ると、シュラフで二人の方が寝てました。パワフルやなーというか、車中泊よりも快適かも。パジェロの車中泊狭いですからなかなか寝心地悪いです。

ピッタリ3時に目覚ましなくても起きて、準備して登山口まで移動します。クルマで2,3分ですね。こちらはトイレがないので車中泊には向かないかなぁと思います。駐車場は土合橋手前を右折してすぐのところにあります。

車で3台位ですかね。結構広いですね。これが4時位です。ヘッドライトは要らないまでもまだ暗いです。

でも先行者の方が1名歩き始めましたので私も出発です。少しでも早い時間から歩きだしたいので。

白毛門

入り口にはこんな看板があります。

川を渡ってスタートです。まだまだ暗いです。ちょっと寂しい。(暗いので写真ぶれてます)

いやー、朝から汗が噴き出てきます。あ?ちゃんと準備したにも関わらずタオル忘れました。汗拭けない・・。笑。なんてこったい、汗は吹き飛ばそう~。

まずは谷川岳の展望台の白毛門1720mを目指します。標高差は約1100m位。急な登りが続きます。早く明るくならないかなぁと考えてるところ。熊鈴リンリンならして歩きます。

途中先行者を抜いたので、たぶんこれで今日の先頭かな。まぁまぁいい感じの登りが続て、ようやくうっすら明るくなってきました。

今日の天気は曇り後はれです。午前中は少し雲が残るって感じでした。途中から谷川岳が見えますが、山頂は雲に隠れてます。迫力ありますが、あの雲が早く取れないかなぁと思ってます。今日はあそこまで歩いていく予定ですからね。

ナナカマド

タニウツギ。

今年は花がダメみたいですね。6月初旬の寒の戻りでだいぶやられちゃってるみたいデス。

咲いてる花は先週の天神尾根とほぼ同じですね。

タンタンと登り進んでます。人気の山なので整備もばっちり、それほど危険なところもありません。たまにある鎖場もそれほどでもないです。これは楽勝ですし、

これが一番長いところかな。それほど難易度高くないです。滑落するような場所でもないですし。

鎖場を通過すると少しひらけてきました。土合駅(左下の赤い屋根のところ)から、ベースプラザ、ロープウェイまできれいに見えます。こうやってみるとロープウェイかなり高度稼いでますねぇ。

そんでもって、谷川岳方向。ん?少し雲が下りてきてる?

と思いつつ、見上げると、白毛門の山頂が見えます。ちょっとガスかなぁ。まぁ回復予定なので。

松の木沢の頭まで来ました。ちょっと寒い!?白毛門の山頂こそ見えてますが、ガスですね。

やっぱりガスだ~。まぁ、回復予定なのでまずは白毛門まで行ってみます。でもこれじゃぁ、迫力の岩壁は写真撮れないかぁ。

アカモノ

白毛門は山頂見えてから、ちょっと距離あります。頑張りどころですね。山頂もガスってきました。

シラネアオイは横顔がイイですよね。

正面はちょっと大味。笑。デカイですから存在感があります。

ベニサラサドウダン。名前覚えれません。

白毛門1720m無事登頂。残念ながらガスガスで真っ白になってました。

う~ん、天気は回復予定なんですけどねぇ。2:20。コースタイムは3:30なので今のところ順調です。時間はまだ6時20分。ちょっとまだ時間が早いので、もう少し先まで歩いて様子を見ましょう。

何か所か雪渓が残ってました。アイゼンは不要です。しかし見ての通り真っ白。モチベーションも急激にトーンダウン。はぁ、晴れてくれ~。

ショウジョウバカマ。きれいでした。他のほとんどはもうダメでしたが。

オオカメノキ。アジサイみたいですよね。

ショウジョウバカマ。

真っ白なので花ばっかり撮ってます。白毛門の次は笠ヶ岳1852mです。でもこんな感じ。はぁ。

シャクナゲ。これも霜でやられてますね。

綺麗な稜線も見えない方がいいのかどうか。どこまで続いてんだろう。なんて。天気回復を期待しつつも気が短いのが私の性格なので、少々迷いも。

ミツバオウレン。かなりいっぱい咲いてました。華やかですよねぇ。

で、そろそろかな?真っ白ですが。

無事、笠ヶ岳。1852m。風が強い。暴風です。雨は降ってませんね。3:05。白毛門から45分(コースタイムは55分)

危険ではありませんが、このまま進むかどうか。時間はまだ早いですし、このペースで歩けば問題なく周回できそうです。でも、超絶景の稜線を歩くのが目的なので。と考えつつ、次の朝日岳まで歩いてみることにします。笠ヶ岳から朝日岳まで1:15です。

避難小屋は直下にありました。

草の倒れ具合で風の強さを想像してください。結構ビュンビュン。前後誰もいないので私一人。

うひょー、この上歩きたくないですねぇ。笑。なんて、登山道ではありません。

あれか?うっすら。たぶん朝日岳。もう近いのか遠いのか分かりません。

山頂直下には、地図に「ホソバヒナウスユキソウ」てありました。期待して歩くと、咲いてました。ミヤマウスユキソウと大差ないように見えますが。

さすが地図に書いてあるだけありますね。いっぱい咲いてます。

山頂見えてきました。

お?雲取れる?笑。流れてるだけです。

結構群生してます。

さぁ、最後の登り。

山頂直下にチングルマ。

無事登頂。朝日岳1945m。背景は歩いてきた稜線。

ちょうど4:00です。時間は8時。笠ヶ岳から55分(コースタイムは1:15)

寒い。防寒着はちゃんと持ってきているので大丈夫です。手が寒いのでグローブします。

少し(って言っても数分)待っても変わらないですね。少し晴れそうな感じなですが。

ヤマテンだと午後に向けて高気圧が出てきて快晴予報。でも谷川岳は安心できないですよね。回復が30分後なのか3時間後なのかはちょっとはっきりしません。特に谷川岳は有名ですが、天気はぐちゃぐちゃに変わります。数時間おくれだとこの天気の中を歩いていかないと行けません。

でこちらが進行方向。

う~ん、朝日岳から各コースタイムはこんな感じ。

・そのまま歩いて、土樽方面へ下山するエスケープルート 7:45
・そのまま歩いて、谷川岳まで強行する。10:15
・引き返して下山する。4:15

風が半端ないので、下山します。回復しそうだけどなぁ。歩いてきた稜線を振り返り。

イワカガミ。笹の葉邪魔。笑。

これは白。チョーきれい。

引き返すときにおじいちゃんとすれ違い。朝日岳まで行くそうです。寒いですよねぇ。なんて会話。でももうすぐ晴れそうなんですけど…と言いながら別れます。

で、やっぱり。あ~。あ~。3時間後ではなくて、30分後だった。

登り返しの笠ヶ岳。

白毛門

はい、晴れました~。

やっぱ短気はダメだなぁ。なんて。いえいえ仕方ありません。なんといっても谷川岳ですから。天気がどう崩れるかわからないので撤退は正解でしょう。まぁ朝日岳まで登りましたし。

あとはのんびり稜線を楽しんで下山します。

いい山容ですね。白毛門

イワナシ。花も天気がいいときれいです。

新芽もきれいで花が咲いているみたいに見えます。

歩いてきた笠ヶ岳、朝日岳を振り返ります。まじかぁ。ルートもう少し短ければ戻りますけど今日のロングコースだと厳しいので仕方なし。しかしやっぱり谷川はいいなぁとしみじみ。

そしてこれが歩く予定だった馬蹄形の稜線。

これが谷川岳の岩壁。

ちなみに谷川岳は世界一危険な山。遭難者数(死亡数)はギネスブックで、エベレストとかでもなくダントツ世界一。ダントツってのは、8000メートル峰14座の死者を合計しても谷川岳の方が断然多い。すげー。

ちなみにほとんどがクライミングだそうです。でも天気の急変も多いみたいデス。なのでいたるところに避難小屋があります。なので今日の下山は正解!誤解のないように補足すると、一般的なルート(天神尾根)は殆ど危険な個所もなく遭難者も少ないです。

白毛門でしばらく待ちましたが、谷川岳の雲はなかなか取れません。なので下山です。

タテヤマリンドウ。行きは閉じてましたが、天気が回復したので咲いてます。チョーきれい。

これ蕾もきれいなんですよねぇ。

ベニサラサドウダン。

最後に一枚。迫力。谷川岳(トマノ耳、オキノ耳)一ノ倉岳。

下りはゆっくりのんびり下ります。天気が回復してとっても気持ちいい感じです。

しかし馬蹄形歩きたかったなぁ。次は西黒尾根かなぁ。なんて考えながら。

無事下山です。登山口すぐの水辺は最高ですね。靴とストック、手顔を綺麗にあらいます。

(おまけ)

おさらい。赤が今日歩いたところで、黄色が歩くはずだったところ。

綺麗な蝶が飛んでました。背景がイマイチ

帰りの温泉は谷川温泉。町営の湯テルメ谷川。570円(2時間まで)。広い露天風呂があってお勧めです。

また山に登ろう~。



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