上越国境の名峰、巻機山。灼熱地獄の井戸尾根を越えて絶景の稜線へ。でも登頂できず!?
2020/12/11
7月6日に巻機山(まきはたやま)へ登った記録です。
もうこの時期に梅雨ネタってのもイマイチですが、天気はやっぱりすぐれないですね。で、台風5号のニュースがず~っと続いてます。
この週末もイマイチな天気です。本当は白馬方面へキャンプ縦走しに行きたいと思って準備だけはしているのですが、残念ながらこの週末もイマイチ。
で、天気予報とにらみ合いながら、新潟方面の日本海側なら天気予報も悪くないので、であればその方面に行ってみます。
いくつかの候補の中から、今回は巻機山。日本百名山でもあります。でも登ったことはありません。何やら山頂付近のなだらかな稜線がとってもきれいらしいです。
新潟方面の天気予報が悪くないと言っても快晴って訳でもないのでどうしようか悩みつつ、まぁ時間もあるし、ガスガスでも仕方ないって覚悟で早い時間に就寝して、3時前起床で行きます。谷川岳のちょい北ですね。ちょうど関越トンネルを超えたあたりです。
関越トンネルを超えるってちょっと遠いって感覚なんですがICから30分くらいで近いので移動時間はそれほどでもありません。
起点は、桜坂の駐車場になります。登るならここ一択でしょうか。トイレもあるので前泊って案もありましたが、まぁ普通の日帰りの山なのでそれほど気合を入れなくてもいいかという考えですね。
高速下りてそれほど時間かからないです。
この先へ向かいます。南魚沼って書いてたので、コシヒカリとか作ってるのかな。ちょうど朝日が出てきていい朝です。
で、桜坂駐車場には6時過ぎには現地へ到着できました。
ただ、え!?駐車場は結構広く、第四駐車場まであるみたいなんですが、この時点でほぼ満車。まじですか?
運よくギリギリ最後の1台?と思えるところへ駐車できましたが、そのあとも次から次へと車が来てました。なんなんだこの人気は。やっぱり百名山人気なんだろうか・・・。
なんて考えてましたが、冷静に考えれば、たぶんみんな同じで、天気予報見て、天気よさげな新潟方面の山に集まってきてるだけですね。
駐車場で隣に停めた方とも天気の話題で盛り上がります。
看板にある通りいくつかルートはあるのですが、井戸尾根コースで一択ですね。他のルートは沢登りの技術が必要だったりで基本NGみたいデス。
で、今日の失敗なんですが、いつもスマホに登山地図をダウンロードして、GPSで位置を確認しながら登るのですが、巻機山は私の購入してた地図には載ってなかったので、購入しないといけませんでした。ただ既に携帯は圏外。購入できません・・・。しかたない今日は地図無しで。
多くの登山者いるのでそれほど心配ではないのですが、自分がどこにいるか分からないのでちょっと嫌ですね。でもこの失敗が後でまずいことに。笑。
ちなみに、この日の巻機山では登山者の熊鈴の装着率がすんごい高かったです。
アルプスとか歩いてると誰も付けてないって時もよくありますが、ビビりな私はしっかり付けて歩いてるのですが、私の鈴だけが鳴ってるみたいなことばかりなのでちょっとびっくり。
少し進むと、井戸尾根コースってでかい看板があるので見落とすことはないですね。
尾根歩きはじめです。ずっと樹林帯の中を歩くので、特に花もなければ眺望もなし。黙々と登るしかありません。
あれ?早くないか?って時計見るとまだ歩き始めから30分位しか経ってません。このタイミングで4合目だったら、1時間ちょいで登頂か?なんて考えてました。
でもなんでだろう、4合目はすぐだったんですよねぇ。
でしばらく歩くと、四号五勺の看板がありました。まぁ、0.5合単位の標識は要らない気もしますが。笑
またしばらく歩きます。熊鈴の装着率はすごい高かったんですが、中には爆音!(笑)で鳴らしている人も。でよく見ると、2つ付けてる人、最高3つ付けてる人いました。よく出るのかな?今日はこれだけの人が山に入ってるのでまぁ大丈夫だとは思いますが油断大敵ですね。
どうも四合目見てから、五合目まで遠かったような気がします。まぁ、結果的に時間的にも四合=40%登ったってこととは全く違うのですが。
しばらく歩くと、展望が開けて皆さん休憩している箇所があります。ちょうど6合目の展望台ですね。見えてるのは天狗岩でしょうね。
ちょっとガスガスになってます。う~ん、天気予報は朝方は晴れだったんですけど、まぁ仕方ないかな。
しかし、この尾根、タイトルに灼熱地獄って書いたのですが、気温が高いのか、今日の湿度が高いのか、人生経験したことのないくらい汗が噴き出てきます。歩き始めからもうボタボタ落ちてきます。
額は、眉毛でカバーできなかった汗がまつ毛にすぐに付いてしまうので数分おきにタオルで拭かないといけません。当然タオルはすぐにびっしょり。絞れます。Tシャツも速乾性とは言えバケツで水を浴びたような感じ。
体調悪いのかな?私はいつもはそんなに汗かかない方で、今日は明らかにいつもとは違うんですね。
しかしこれだけ汗かくと大変です。
山頂方面みるとやっぱりガスガスです。下山する方に聞いてみると、朝一は晴れてたんですがその後すぐにガスでしたって。仕方ないかなぁ。
しかし相変わらず汗が止まりません。全身から噴き出してくる感じです。
でこの七合目からようやく樹林帯を超えた感じです。これから歩く稜線はこんな感じ。右中央付近に(米粒みたいですが)歩いてる登山者見えますね。
今日は汗のおかげであんまり快適登山じゃない感じです。天気はガスガスだし。
短気な私は、山頂もガスだろうから、まぁ、サクッと登ってしまおうという考え。いつもながらノンストップで進みます。まぁ先週の唐松岳~五竜のヒストン縦走と比べればだいぶ楽ですし、あまり疲れてないので。
七合目からは結構な登りです。ちゃんと草刈りされていてほんと助かります。
それにしてもこんなに登山者多い山登りはとっても久しぶり。
いつもソロで登りつつ、前後には誰もいないパターンばっかりだったので。
巻機山は通常よりもやっぱり人が多いみたいで何度か登ってる風の人の話し声で、人が多い~って言ってました。
見えてるのがたぶんニセ巻機。五合目からの登りは結構きつくなりますが、七合目からさらに、で、八合目から九合目でとどめを刺される感じでしょうか。ず~と一本調子で登ります。
ニセニセって書いてますが、正式には「前巻機」みたいデス。七合目から稜線を抜けてずっと見えてたのがこのニセ巻機。実際の巻機山はこの先ですね。
ガスガスで少しひんやりしてきますが、まだ汗は止まりません。噴き出してます。
まぁ、九合目でこれですから、モチベーションはさっぱり。新潟まで来てもっといい景色見たかった・・・。ブツブツ。
と思ってると、ここから避難小屋まで下って歩くんですが、お!?
ガスではありますが、結構なお花畑が広がってます。お~、これだけでも見れたからラッキー!キンコウカとワタスゲが群生しています。
前に歩いてたお兄さんも、すげ~を連発しながらスマホじゃ撮れない~って残念がってました。
避難小屋は結構な人が休憩していたのでそのままスルーして、巻機山を目指します。ここからの登りで最後ですね。
ガスで前みえないのも悪くない?かななんて考えながら。だいぶ人が少なくなってきたかな。
ってしばらく歩くと池塘がありました。ガスも演出を手伝って、ほぉ~、神秘的。
無事、巻機山、1967m。日本百名山です。桜坂駐車場登山口から2時間45分。
汗はまだ出続けてますが、無事登頂です。だって標識ありますから。笑。
でも半分くらいの人はこちらへ向かって歩いてます。標識にもある牛ヶ岳方面ですね。
巻機山は、調べると巻機本峰、前巻機(ニセ巻機)、割引岳、牛ヶ岳(うしがたけ)を総称して言うらしいです。なのでそうなんだみんな牛ヶ岳へ登るのね。私はガスで真っ白だから今日はパス。
って、違いました。ここは御機屋というところらしいです。で、巻機山は、牛ヶ岳へ10分位あるいたところ。
え!?だって標識あるじゃん。って。ここに来て地図を忘れた失敗が痛い!予習もしてなかった私が悪いのですが・・・。ガーン、なのでタイトル通り登頂できず。残念。
でもなんでここに山頂標識があるかというと、信仰上ではここを山頂としてきたからみたいデス。本に書いてました。まぁ山頂みたいなもんだからいいか。笑。
山頂(標識がある御機屋)は少し広くなっててベンチもあってゆっくり休憩できます。食事休憩して(すっかり登頂したと思ってる私)ガスもはれそうにないので、下山します。
ぐんぐんガスが流れていきます。おう天気予報通りか!これはラッキー
ゆっくり歩いてると、ニセ巻機はきれいに見えます。よかったー、歩いてきたかいがあった!さっきまでイマイチでしたが、すっかりご満悦です。
いや~いい稜線ですね!下山しつつももう一回ニセ巻機までの登り返しがあるのでよかったです。これでニセ巻機(九合目)を越えてたら・・・、全くガスだけでした。
振り返ると、登ってる時は真っ白で見えませんでしたが、巻機山が見えます。
避難小屋。30人位泊まれるみたい。とてもきれいです。無人ではありますが、水場とトイレもあるからか結構な人が昨日も泊まってたみたいです。
ガスが取れて明るくなってくると、行きに歩いていて気付かなかった花にも気づきますね。
ガスは取れたりかかったりしながら、まぁそれを楽しみながら歩きます。
このワタスゲ、花が終わった後なんですが、この綿は種子の集まりらしいです。
ニセ巻機の手間まで戻ってきました。ガスはまだ取れたりかかったり繰り返してますが、それも味があっていい感じ。
名残惜しいですが、ニセ巻機を越えて下山します。
山は気まぐれですね~。山頂に居る時間ってそれほど長くないのでその時間ガスが取れたのはほんとラッキーでした。
無事下山です。
自宅にかえって復習すると巻機山だけじゃなく、ちゃんと割引岳、牛ヶ岳まで回ると絶景の稜線歩きが堪能できそうでした。反省デス。
時間 5:07(休憩含む活動時間)
距離 10.80km
コースタイム 7:25(御機屋までで計算、巻機山までだと7:45)
獲得標高 1,274m
※時間、距離はもちろん御機屋までです。笑。
みなさん、地図はちゃんと持って行きましょう!そして巻機山は標識で間違わないように。それにしても登ってきて標識の写真撮って私と一緒に下山した人たちも同じですね・・・。笑。