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唐松岳、五竜岳をピストン縦走(その2)鎖場からアルプス稜線、岩稜の五竜岳を満喫。

      2021/09/21

その1からの続きです。

7月31日、八方から唐松岳、五竜岳のピストン縦走にチャンレンジしてきました。

八方から唐松岳に登って、頂上山荘まで戻ってきて、スタートからおよそ2時間30分。

リフトの最終4時30分までに下山するためには五竜岳をピストンするためにぎりぎり5時間なので、2時間かけて歩けるところまで歩いて考えようということで、唐松岳頂上山荘から五竜岳へ向かってスタート。

まだガスガスで前も真っ白です。

唐松岳頂上山荘から歩き始めると、地図に牛首とある箇所に着きます。ここは結構な鎖場があるんですねぇ。

まぁ、見ての通り、足場はしっかりあるのであまり慌てなければ大丈夫だと思います。そもそも私が歩けるんですから。笑。

ぐいぐい登ります。とはいえ、途中足場微妙なところもありますのでご注意を。鎖は全般しっかりしてます。

でぐいぐい降ります。

チシマギキョウ。五竜岳までの稜線でいっぱい咲いてました。岩っぽい。

ガスの中から湧き出てきてます。

と、ガスも少し晴れてきました。トラバースしていきますね。

慎重に!

鎖場を超えれば、それほど危険なところはありません。続けてぐいぐい下っていきます。アルプスっぽいですよね。

たまに、こんな。これ、垂直のように見えますが、確かにそうです。浮石って訳じゃないですけど、ぐらぐらしてる石もあるので3点支持でしっかり進みましょう。

そう、で岩場にはキキョウが似合います。

そうこう歩いて下っていくうちに、標高が下がったからか、ルートが明るくガスが晴れてきました。上はまだガスガスなんでだいぶ下ったんでしょうね。

これから歩いていく稜線が見えます。ガスってるからあまり見えなくてよかったかなぁ。五竜岳はずっとガスの中です。

うぁ、大迫力。

まぁ、下りなのでだいぶ楽ですが、今日はピストンなので今日はこれ全部登り返しになります。あまり考えないように歩いていきます。ガスは残ってはいますが、歩いていくルートがきれいに見えるのでやっぱり気持ちいいですね。

途中、キヌガサソウ。

花をアップにするといい感じなんですが、こんな風に群生してました。葉がデカいので大味です。

暑いのか寒いのか、温度調節が難しいですよ。Tシャツだとふっと風が吹いたりすると寒いので長T来てます。でも日がさすとえらい暑い。

振り返って、こんな稜線を歩いてきました。

さっきは全体ガスってて見えてなかったですけど、こんな稜線を歩いて

で、その先はまたこんな感じ!

いや~、すっかり忘れてますが、唐松から五竜への稜線はいい感じでとっても気持ちいいです。

しかも人がほとんどいない。今日は天気がイマイチな月曜日なのでって理由だとは思いますが、アルプス的には本格シーズンですからねぇ。小屋からここまで会った人は1人。

で、この稜線を歩ききると、

はい、五竜山荘が見えてきました。おう、到着ですね。

無事です。誰もいませんね・・・。

テントもなく、ほんと静かな山荘前です。で時間を見ると唐松岳頂上山荘から1時間30分。2時間までってことで進んできたのですが、ここ五竜山荘から山頂まではコースタイム1時間。あと30分ではちょっと登れそうにないです。でも貯金が1時間あるしってことで、はい!進みます。ここまで来て撤退はないですよねぇ。

ここからはガレガレですね。今までの稜線と違って、五竜岳!って感じの岩稜帯へ変わります。

また、標高上げていくのでガスの中に突入!です。で五竜山頂付近も鎖場がいっぱいありますので慎重に歩きましょう。しかも牛首と違って、ちらほら蛇紋岩も。これ滑るので要注意です。

ここは一気に標高を上げるので、着いたか?着いたか?を繰り返します。まぁ、GPS見ればすぐ分かるんですが。笑。どうしてもきつい時は、ここが山頂であってほしい!って願望がありますよね。

例えばこんなところ。

いやいや、しかしまだまだ。鎖場の登場です。

で、ようやく見えました!(でもあれは山頂ではなく、鹿島槍ヶ岳との分岐点です)

でも分岐点からはちょっと平行移動して山頂です。最後のビクトリーロードを歩きます。

よっしゃ。五竜岳、2814m。無事登頂!日本百名山です。何も見えませんが・・・。

八方から歩き始めて4時間55分で到着。時刻は12時過ぎ。はぁ、正直疲れた~。天気よかったらもっと絶景を堪能して歩けるんですが、今日のような日はそんな楽しみもないので黙々と歩けます。なので今日はベストな天候!なんてよくわかりませんが。

ではでは、急いで戻ります。12時20分に下山開始。ざっと残り時間は4時間。コースタイムは6時間10分。なんとかなるかな。

下りは不思議とあまり怖くないんですよね。

一気に下山して。五竜山荘が見えてきました。

山荘の裏には、ハクサンフウロがいっぱい咲いてます。

で、ちょっとだけ稜線見えました。またちらっと唐松岳の山頂も。

いや~、絶景だ~。でもあそこまで戻らないといけません。

ウサギギク。

クークー鳴き声がするので、ふっと見るとライチョウ親子がいました。ヒナとの間に私が入ってしまったので、お母さんはちょっと緊張してます。

で、お前誰?って感じです。笑。

お母さんがクークー言ってて、ヒナはちゃんとお母さんのところに戻っていきました。

やっぱりかわいいですね。警戒心が全くないですし、1m位近くに来てくれます。

シャクナゲ。

山頂は今日は無理みたいなので稜線歩きを楽しみましょう。

このルート、唐松岳から五竜岳へ向かう人は多いのですが、逆のルートはほとんどいません。たぶん今日は私だけかな。で、途中の標識はこんな無骨なものばかりです。なのですれ違う人ほとんどにあとどれくらいでしょうか?って聞かれましたねぇ。

アップダウン激しいですし、五竜山荘は稜線に隠れて最後まで見えませんのでいやいや皆さん同じ気持ちですよねぇ。

ガスがものすごい勢いで上がっていきます。

いや~しかし戻りもしんどい。時間に追われるのはやっぱきついなぁ。ってこの時はまだ余裕で歩いていましたが、徐々に気になり始めます。

そして見ると、お!?今度はつがいのライチョウですね。

あまり気にせず食事してました。仲良くねぇ~。

最後の牛首の登り返し、鎖場はきつかった・・・。なんとか無事に山頂小屋に着きました。

時刻は14時40分。さすがに14時(唐松岳頂上山荘から五竜岳往復4時間)までの往復は無理でしたが、15時前なのでたぶんこれで大丈夫。あと1時間50分で下山すればリフトは間に合います。前回を思い出せば多分1時間30分くらいなはず。

ではでは、もう登り返しはありません。気を付けて下山です。

しかし八方尾根はいつもにぎやかですが、さすがにこの時はもう誰もいませんね。

ちょっと無茶なトレーニングみたいな山行でしたが、ガスガスの中結構楽しく歩けたかなぁと思います。天気であればもちろんいいんですが、ガスの隙間をぬって、はっっとするような絶景がチラチラ見えますので。それを写真にうまく撮れればいいんですが、ほんと一瞬です。

これもカメラ取る1,2秒でガスがす~と動いて間に合わず。

チングルマのお花畑。

サンカヨウ。行きに見たのとはちがう個体。

誰もいない八方池。ほんといつもと全く違う静かな八方尾根です。

八方池山荘が見えました!無事下山です。

時間は16時ちょい過ぎでしょうか。間に合いはしましたが、まぁあんま余裕ないですね。今日は覚悟して時間計算しながら歩きましたから。

あまりお勧めできるルートではないですが、本人は楽しく歩いてます。歩きながら、扇沢から爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳をピストン縦走したルートを思い出しました。今日は同じくらいきつかったなぁ。とか考えながら。

時間:8:50(休憩含む活動時間)
コースタイム:14:20
距離:20.5km
獲得標高:1,775m

トレランじゃないので基本走ってません。タンタンと歩いてます。でも座っての休憩はほどんどありません。笑。

結構きつかったと思ったのですが、獲得標高は2000m届いてないですね。もうちょっと鍛えないといけません。

楽しかったです。でも全体でみれば、去年南アルプスの甲斐駒ヶ岳を黒戸尾根で登った時の方が体力あったかなぁ。まぁそれはそれでいいんですが、やっぱり力ないと行きたいところに行けません。しっかり体力つけて歩きたいですね!



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