夏の北アルプス!北アルプス最奥の水晶岳、赤牛岳へ。秘境の稜線をたっぷり楽しみます。
2021/09/21
7月14、15、16日で北アルプスへ行ってきました。
2日目です。
初日は、新穂高温泉から三俣蓮華岳へ登って、三俣でテント泊です。
当初は翌日黒部五郎岳へ登ろうと思っていたのですが、ちょっと気が変わって水晶岳へ行くことにしました。
なんでかって、三俣から黒部五郎へ抜ける巻道がまだ雪渓が残ってて通行禁止っていう小さい理由があるものの、三俣から黒部五郎のピストンだとちょっともったいないと感じたのが正直な理由です。(巻道通らなくても稜線ルート使えば問題なく歩けます)
なにせ先日、双六小屋から中道を抜けて三俣蓮華岳へ登っている途中、黒部五郎をまじかに見ていたのですが、そこからつながるきれいな稜線に目がいってしまって、そこを歩かないともったいなさすぎると感じたんです。
要は、黒部五郎から赤木岳、北ノ俣岳へ繋がる稜線ですね~。
単なるピークハントであればいいのですが、私の場合ピークハントはあまり重要じゃないんですね。
で、水晶岳へ計画変更です。
ただ、水晶岳のピストンだとちょっと時間が短すぎるかなと。7時間です。
テント泊なので朝から夕方までゆっくり時間があります。赤牛岳までいけるか?
地図見ながら赤牛岳までの往復のコースタイム計算するとざっと12時間。
確かに長いですが、前回、三俣山荘を拠点に歩いた時は高天ヶ原から雲ノ平を経由して戻ってくる13時間のルート歩いてますのでまぁ行けなくもないと思います。
朝の体調次第で決めることにしました。
前日は18時過ぎには寝てしまったのでまたしても2時過ぎに起床。バッチリ目が覚めたので準備して4時過ぎには出発できそうです。
ただ、ちょっと便秘。う~んこればっかりは仕方ないか。何度かトイレに行くものの仕方ないんので出発しました。笑。(結果無事でした。笑)
明け方の三俣蓮華岳方面。テン場が混んでるのでかなり上の方までテントが張られてます。
鷲羽岳へは三俣山荘からコースタイムで1時間30分。すぐなんですが、朝いちばんでいきなりの急登なのでかなりきついです。
双六、丸山、三俣蓮華岳に日が差してきました。ちょっと空気も冷たくて一番気持ちいい時間帯ですね。
だいぶ高度を上げていくと、双六岳の横に笠ヶ岳が見えてきます。なかなか壮大な景色です。
そして、ようやく鷲羽岳のピークが見えてきました。左の方に小さくひとが見えます。10人くらいいるかな?
山頂手前。ちょっとバテ気味。でもここは少しコースタイム甘めで、ゆっくり登っても1時間程度(30分短縮)で登れます。
そして山頂からは、富士山が見えました。左から大天井、常念、富士山、槍ヶ岳。結構きれいに見えます。なるほど
あれ?裏銀座方面撮ってなかった・・・。
歩き始めて1時間、ではまずは今日のメインの水晶岳へ進みます。手前に見えているのは、水晶岳の前にあるワリモ岳。
いや~。気持ちいいです。左は登る予定だった黒部五郎岳。手前には前回登った祖父岳。
鷲羽岳はよく北アルプスの展望台って言われますが、さすがにどこを見ても名峰だらけです。この景色をみると、これ以上のってなかなかないですよね。
鷲羽岳から水晶岳へのトレイルは結構きもちいい稜線が続いていて歩きやすくて楽しいです。この雄大な山をまじかで見れますし。
だいぶ目が慣れてしまいましたが、そこかしこにお花畑も広がってます。
歩きやすいので、少しの時間で距離を稼げます。もう先ほどいた鷲羽岳の山頂がずいぶん向こうに見えます。
日本海側にも雲が一つもありません。手前は日本最後の秘境と言われる雲ノ平。台地みたいになってますね。後ろは黒部五郎岳から続く稜線。
その後ろには白山かな。
無事、水晶小屋に到着です。ここまで2時間。コースタイムは3時間20分なのでだいぶ短縮できてます。
なるほど、ちょっと甘めのタイムなのか!?書いてるとおり鷲羽岳から水晶方面は初めて歩くコースです。でそれほど急いでもないですが、いいペースで歩けてます。
って、ことは赤牛岳まで歩けそうかな?
朝いちばんの鷲羽岳の登りはちょっときつかったのですが、水晶小屋までくればエンジンかかって調子も上がってきました!
ちなみに水晶小屋のトイレはむちゃくちゃきれいでした。
山頂のちょっと手前からみる水晶岳はすごくかっこいいですね。前回は下の水晶池から、雲ノ平からと見てきましたが、いよいよ山頂へ登ります。
こんな感じ。モデルになる登山者がいるとちょっとリアリティがあります。
無事水晶岳へ。2986m。こちらも鷲羽岳と同じく日本百名山です。景色は最高!
水晶岳も最奥の山って言われてます。今回の新穂高温泉から歩けばコースタイムで13時間以上です。逆の高瀬ダムから裏銀座を経由して登っても12時間。なかなか手ごわいところにある山。
地味に感激です。山頂はそれほど広くないので譲り合って写真とらないといけません。
で、最後にこれから向かう赤牛岳方面。左は薬師岳、右に赤いように見える赤牛岳。その後ろは立山。
水晶岳までは2時間30分。このまま引き返すと、ざっくり5時間なので9時過ぎには戻ってきてしまいます。
山で何もする事もないですし、体調もいい感じなのでこのまま赤牛岳へ向かいます。
赤牛岳は、ここから往復5時間30分のコースタイムです。長いのですが、水晶岳までで、かなりコースタイムを短縮できているので、4時間くらいじゃない?って予想。
なんて、この時はそう甘く見てました。笑。
まぁ結果はとんだ勘違いでほぼコースタイム通り。ここは難しいルートですねぇ。
で目指す赤牛岳もすぐそこに見えます。ただ、見ての通り雲一つない酷暑。ジリジリと突き刺す日差しは容赦ないです。
水晶小屋から先は小屋も水場もありません。2.5L持ってきているのでたぶん大丈夫だと思いつつ歩きます。
でしばらく歩いてると、あれだけ近くに見えた赤牛岳がなかなか遠い・・・。アップダウンのせいなのか、酷暑のせいなのか?
気持ちいい稜線はほとんど人が居ません。ほぼすべての人が水晶岳で折返してます。この日このルートで会ったのはおそらく10人ちょい。
途中で会った方は、私と同じ三俣から赤牛に登って、その後は、高天ヶ原へ下るとのこと。温泉いいなぁ。笑。
赤牛岳は知る人ぞ知るというか、アルプスでもっとも奥深いの山と言われてます。黒部ダムから見ると、その名峰ぶりが際立っているのでいつか登りたいって思ってた山ですね。
途中、ガレ場ザレ場があってちょっとある辛いところもあります。酷暑の中では体力を削がれてしまうのですが、なんとかしっかり歩きます。
近くに見えてる赤牛岳なんですが、手前み見えてるピーク一つ一つがでかい。なのでそこを超えていくのがなかなか大変(というか時間がかかります)
だいぶ近づいてきましたが、それでもまだ1つ手前にピークがありますからね。
途中、野口五郎小屋からピストンしてるとうソロの方と3名のグループの方に会いました。コースタイムみると12時間のロングコース。三俣小屋からとあまり変わらないです。
お互いのルートを確認しあって頑張りましょう!って励まし合います。
初めて登る山から未踏のトレイルを見るのはなかなか新鮮でいい感じです。
三俣を出てから約10km、4時間40分。ではちょっと嫌ですが戻ります。何が嫌かって、歩いてきたあのアップダウンをもう一回ですからねぇ。。。笑。
水晶岳は見えますが、鷲羽岳はもうよく分かりません。ちょっと暑さでバテてしまいました。ゆっくり歩きます。
しずかな山歩きでした。水晶岳まで戻ってくると、また賑やかになります。
水がもう残り少なくなってしまいました。飲んだな。水晶小屋でミネラルウォーター300円とサイダー300円を調達。
冷たいサイダーを一気飲みします。ほんと贅沢で最高な瞬間です。
で、帰りは少しでも楽しようと、鷲羽岳への登り返しは避けて、黒部源流を経由して戻ることにしました。笑。
黒部源流からみる三俣蓮華岳。川沿いを歩けば少し涼しいかと思ってましたが、あまり変わらず。
会う人みんなにバテました~って言いつつ。無事到着です。
すぐにビールを飲みに行きます。ランチはジビエ丼1100円。(シカ肉を使った牛丼みたいな感じです)
ちょっと熱さでバテ気味でしたが、そうそう行くことができない赤牛岳へ登れたのでほんと楽しかったです。
この日の情報では赤牛岳から黒部へ(読売新道)下山はできなかったようです。黒部五郎岳への巻道ルートもそうですが、看板とかなかったりするのでルートは山小屋で必ず確認する方がイイですね。
歩いてる人も少ないですし、会う人はなんだか同じ感覚を共有できるので話が自然と弾みます。野口五郎小屋からピストンされてたグループの方は大丈夫だったのかな?
次は裏銀座歩いてみたいなぁと思います。
3日目はそのまま新穂高温泉へ下山しました~。
(2日目)
三俣山荘~鷲羽岳~水晶岳~赤牛岳~水晶岳~岩苔乗越~三俣山荘(テント泊)
時間 9:07(休憩も含む活動時間)
距離 20.30km
獲得標高 1,341m
※参考CT 11:42
(3日目)
三俣山荘~双六小屋~鏡平山荘~新穂高温泉
時間 5:57(休憩も含む活動時間)
距離 17.62km
獲得標高 502m
※参考CT 7:35
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1
レンズ:ED 12-40mm F2.8 PRO
靴 :ラ・スポルティバ トランゴタワー GTX