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冬の装いが始まった北アルプス、燕岳<前篇>。お兄ちゃんと北アルプス三大急登の合戦尾根へ。

      2021/04/06

今年の山シーズンももう少しってことになる11月です。しばらく膝痛に悩んでいましたが、先週の乾徳山で標高差1200mのコースで特に問題ない位復活したので、(無茶しなければ)ようやくある程度の山なら安心して登れるようになりました。

土曜日にロードバイクからのポタリングから帰宅して、日曜の予定をいろいろ考えつつ、お兄ちゃん!日曜空いてるよね?よしよし。笑。思春期真っ最中のお兄ちゃんと山行です。先日は娘とディズニーシーだったのでちょうどいいタイミングでした。

そろそろ終盤なのでできればアルプスに行きたいと思いつつ、八ヶ岳や甲斐駒ケ岳なんかを考えていましたが、妙に燕岳に行きたくなってしまいました。でも車の運転は一人になるので、ちょっとキツイ・・・。でも行きたい・・・。!?前泊だよねぇ。

調べてみると、ありました。安曇野で中房温泉に近いホテルに空きが。そう決まれば、早速準備ですが、お兄ちゃんが遊びから戻ってきたのが18:00。うりゃーとすぐにご飯食べて、準備して18:30に出発です。相変わらず、むちゃくちゃですねぇ。でも無事ホテルには21:30には到着したので、そのまま温泉にのんびり入ることができました。

さて、寝るかってところで、燕山荘のホームページをチェックすると、日中外気温はマイナス。雪積もっていて、樹氷の写真が載ってました。お兄ちゃんちょっとビビり気味です。厳冬期?いやいや、初冬だよ。笑。大丈夫、登山道はしっかりしていて危険個所はないから。ちなみに燕山荘のホームページは結構更新されてて、直近の状況が分かるので、登る前にはチェックするととても助かります。

私の方は以前は燕岳から蝶ヶ岳まで表銀座をテント泊縦走しているので登山道は大体分かります。

2015-11-1(日曜)
燕岳(2763m)

中房温泉登山口~合戦小屋~燕山荘~燕岳(ピストン)

登山道はよく整備されています。問題個所もありません。

翌朝は30分ちょっとで登山口である中房温泉郷まで行けるので楽です。お兄ちゃんには5:00起床と約束して寝ましたが、どうにも蒸し暑くチラチラ目が覚めてしまって、折角前泊したのに・・・、4:30にお兄ちゃんを起こして出発準備です。(ちょっと寝不足気味)

寒いですね。もう。ホテルでると外気温は5°、お兄ちゃんもえええ、と言いながら、私は冬山の気温知っているので、まあ歩けば大丈夫だよとなだめながら、出発です。

燕岳の登山口は中房温泉になります。無料駐車場が1~3までありますが、運よく(奇跡的に)第一駐車場に1台空きがありました。5:30到着です。外気温は途中でマイナス1°です。寒いなぁ。パジェロには、凍結注意のマークが。

ホテルの人の情報のとおり、6時前には明るくなり始めました。今日は雲ひとつなさそうです。

すっかり明るくなったのでいよいよ出発します。お兄ちゃんは、防寒着はすべて来て、手袋はめて出発です。

第一駐車場から5分くらい車道を歩くと中房温泉に着きます。いやいや、人いません。すごいですね。シーズンオフに加えて、前日の降雪があったからでしょうか。でもこの時期はあっという間に冬山になるので直前の情報と天気は要チェックですね。

私は人ごみが嫌いな田舎者なので、これくらい空いていると、ほんとやる気満々。今日も頑張るぞ!といいつつ、膝を気遣い、ゆっくりマイペースで登りましょう。とっても奇麗なトイレもあります。並ぶことなく使いたい放題!

安全登山を祈願します。そして、帰ったら温泉に入ろうと!写真後ろの煙は、温泉です。

いよいよですね。お兄ちゃんは北アルプスは以前登った焼岳以来です。最近ちょっと運動不足?かもしれないですね。私がペース作りながら先頭歩きます。

紅葉はもう終わりですね。この時期は雪交じりになりますが、足元が金色に光ってます。日差しが入れば、キラキラと結構いい感じの見栄えになります。

しばらく歩いて、第一ベンチに到着です。この先第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチと続きます。歩くテンポがつかめていいと思います。歩きやすいですね。

少しずつ朝日があたってきて、あったかくなってきました。

日の出のタイミングのなんとも言えない空気です。ちょうどいい冷たさがあって、当たり前ですが、これから一日が始まるぞって思います。ダケカンバの白に朝日があたって奇麗に反射しています。

うまく撮れませんでしたが、御来光です。面白いですよね。どんどん上がっていきます。お兄ちゃんに、5分10分であんなに高くなるってことは、日が照ってるのって2,3時間位に思うんだけど、なんでかな?なんて質問をしながら歩きます。楕円?笑。

そうこうしているうちに第二ベンチまで到着です。すっかりあったかくなっているので、ソフトシェルはもう不要です。半そでにフリースで十分。汗かくとダメなのでレイヤリングを調節します。

青空がすごくきれいですよね。

ちょこちょこ北アルプスの表銀座の稜線が見えてきました。

登っている合戦尾根は一応、北アルプス三大急登って言われています。(なんでも三大って付けたがりますよね)でもそんなにきつくないって話もよく聞きます。登りはこんな階段がいっぱいありますし、岩もゴロゴロで登りごたえはあります。でも実際登るときつくないです。

なんでだろうと思いながら登ってると、!?なるほど。確かに標高差1300なので、たとえば日本三大急登の西黒尾根と同じくらいの標高差があります。でも階段も長くないですし、ちょっと登って平行移動、ちょっと登って平行移動って感じなので、疲れがたまりません。急坂も長く続きませんので快適に登れるんだと思います。(と考えました)

そうこう考えているうちに第三ベンチです。各ベンチは広くて、大勢の人が座れるようになっています。その他途中でも切り株が椅子代わりに置かれていたりします。

第三ベンチを超えると、チラチラ雪が残っていました。凍っていないのでアイゼンも不要ですし問題ありません。

で富士見ベンチです。いや~富士山見えますね。

お兄ちゃんがあれ何?って言うので、いやいや雲だよ。雲海だよって。学校の勉強よりこっちでしょ!奇麗だよねぇ。

富士見ベンチ超えると雪が多くなってきます。

いよいよこんな花崗岩も現れて、燕っぽくなってきました。「ほら、白い岩が多くなってきたろ?燕はこんな感じなんだよ。」「あ~花崗岩ね。無色鉱物と有色鉱物があって、有色鉱物の割合が少ないんだよね。有色鉱物だと・・・・。」中学生には勝てません。笑。火山の話まで出たので、仕返しに、「無色って白は色だから有色だろ?透明な岩なんてあるわけないじゃん?」なんて言い張ってみたりします。イマイチな父親です。

だいぶ稜線が見えるようになってきました。

快晴、雲なし。なかなかラッキーです。行き交う人達とも笑顔で、いやーすごいいい天気ですねぇ。と会話が弾みます。

合戦小屋まで到着です。ここでミネラルウォーター水を調達します。

もうストーブが焚かれてました。あったかい。小屋は冬季の準備でバタバタと忙しそうです。少し休憩して進みます。

見えました。槍ヶ岳のてっぺんです。ちょうど昔登った時に、槍ヶ岳がチラッと見えて感激したことを思い出しました。まさかその時に息子と2人で登るとは夢にも思っていませんでした。本当に最高の一日です。

三角点まで登ると、絶景が広がります。富士山方面の雲海です。

そして目指す燕岳も見えてきました。

写真だとうまく取れないので、いつものように動画です。

ここからは雪が凍っている箇所があるので要注意です。下山してくる方はアイゼンしていないので大丈夫でしょう。

しかし槍ヶ岳は真っ白ですね。表銀座縦走の時を思い出します。と言っても槍へ行ったわけではなく、大天井から常念岳、蝶ヶ岳を登って上高地へ下山してんですが、真夏の炎天下で辛かったです。

さぁ、いよいよ最後の登りです。

北アルプスから日光方面までですかね。きれいですね。

燕岳もそうですが、ここまで北アルプスはなかなか顔をみることができません。この階段を登るとテント場の先に絶景が広がります。お兄ちゃんを先へ行かせて

ほら、これが燕岳。

そして、槍ヶ岳からの展望だよ。おおお、ちょうど冠雪したての景色でとってもいい感じです。天気もいいし最高です~。早速、燕岳へ登りましょう!

登山口から燕山荘まで休憩込みで、ちょうど3時間でした。標準タイムは5時間40分なんですが、多分人気の山で込み合うから余裕をもったタイムになっているんでしょうか。今日はすれ違う人もまばらで、渋滞もなくマイペースで登れたので楽でした。

※すいません、写真多目なので前編と後編に分けてます。



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