花の北アルプス!小蓮華山からの絶景稜線を歩いて、花の雪倉岳へ。高山植物がほんとすごい!
2021/09/21
2日目です。
初日は蓮華温泉から登って、白馬大池山荘でテント泊してました。
2日ではちょっと長めのルートですが、初日にのんびり白馬大池まで歩いてますので、2日目も楽です。
今日は白馬大池から三国境を経由して雪倉岳へ登ります。その後は朝日小屋まで歩いてテント泊の予定。
初日は19時前には寝てしまっていたので朝は早いです。笑。
午前3時前には起きているので、出発は4時位になります。
昨日はガスが夕方まで残ってましたが今日の天気はどうでしょうか?雲はないように見えるので期待できそうです。
未明の白馬大池。ちなみにここの標高は2388mです。神秘的な時間ですね。
準備もできたので歩き始めます。この時間の山歩きがやっぱり好きですねぇ。
そして少しだけ登ってこの景色。正面に今日これから登る雪倉岳。右に朝日岳が見えます。
そうなんです。谷川岳の馬蹄形のようにループするルートなので歩いてきたルートとこれから歩くルートがきれいに見えるんですよね。
日の出が近い。左は妙高火打か?右は高妻山でしょうか。雲がかかってるので日の出はきれいに見えないかもしれませんが、すばらしい雲海です。
写真撮ってた方はもう少し雲がなければ・・・って言ってましたが、まぁ多少雲があった方が見栄えイイので難しいところですね。
この瞬間ってほんと元気でますねぇ。山登っててよかった!というか、山に登らないと(そして山中泊しないと)なかなか体験できない景色です。
足元みると、「高山植物の女王」と言われるコマクサが咲いてます。
日が上がって来て、雪倉岳もよりいっそうきれいに見えるようになりました。山容がとってもきれいです。
この雪倉岳、朝日岳が後立山連峰でも最北になるので、そのさきはもう日本海ですね。
ここからのルート、小蓮華山を登ってから三国境までのトレイルが稜線的にはかなり好きな場所になります。
遠くに鹿島槍ヶ岳も見えます。
虹色に光ってるようにも見えますよ。いつもここの雲海は絶景だなぁ。
進んで行けば、さっきの景色もこんな感じで変化して行きます。右の一番高く見えるのが白馬岳ですね。
少し歩いては絶景をみて、また少し歩いての繰り返しです。
いや~、前後左右どこ見ても絶景です。この時間ほんと貴重だわ。
今日も順調に高山植物を見て歩きます。
小蓮華山まであと少し。左の影は私。笑。後少しなのですが、写真撮りながらでなかなか進めず。
因みに、小蓮華山は2,766mで新潟県の最高峰らしいです。
ここまでも絶景ではありますが、まぁここから三国境までの稜線が大好きです。稜線ベスト10に入るんじゃなかろうかと思うトレイルです。
では歩いていきましょう!
右を見れば三国境から伸びる稜線が見えますが、これまたきれいですね。
そして左には、白馬岳から鹿島槍ヶ岳まで見える後立山連峰。後立山連峰の最高峰の白馬岳2,932mが手前に見えます。
そんな左右の絶景をみながら小蓮華山から三国境まで伸びる稜線を歩いていきます。これはほんときもちいい。
稜線はなだらかで歩きやすいですし、すれ違う時の挨拶も弾む感じです。
三国境から馬の背を超えれば白馬岳です。大半のみなさんは白馬岳へ向かいます。
因みに三国境はその名の通り新潟、長野、富山の県境です。
で私は、雪倉岳方面へ。こちらに入るとかなり登山者が少なくなりますね。
三国境から、これから歩く稜線。手前の鉢ヶ岳は巻いて歩くようになってて、そのさきに雪倉岳が見えます。(右にあるでっかい山)そしてその左に朝日岳が見えてます。今日のテント場は朝日岳の左肩にかすかに見える朝日小屋です。
歩き始めてすぐにコマクサの群生地がありました。チラホラと見つつかなりのコマクサが群生してました。
そしてこの三国境から続く稜線の花がすごかった。
マツムシソウもまぁ今までも見てますが、咲いてる数がすごいです。
鞍部まできました。振り返って白馬方面見れば、白馬と対峙する堂々たる旭岳が見えます。登山ルートはないようなんですが、どこから見ても特徴的な山容です。
鉢ヶ岳手前。よく見ると鉢ヶ岳へ登ってるトレースも見えますね。登山道は右に巻いてついてます。
ここからもハクサンコザクラが群生してます。すんごい数なんですよねぇ。
何か所か雪渓がありました。雪渓の情報はあったので、今回はストックと軽アイゼン(6本)を持ってきてます。ちょっと不安な時はストックを出して渡ります。滑りそうなときは軽アイゼンを使って渡ります。雪倉岳までの雪渓はストックで渡れる感じでした。
短い雪渓なのでイチイチめんどくさいんですが、滑るとさらに面倒なので。笑。
正面に見えるのが雪倉岳。手前の鞍部に雪倉岳避難小屋が見えます。
雪倉岳登ってる途中で振り返ってみます。いや~何とも言えない絶景です。
そして少し歩くたびに少しずつ植生が変わってくるのもまた楽しいですね。
標高を少し高くすれば左に今日早朝に登った小蓮華山から見渡せるようになります。谷川岳の馬蹄形みたいですね。
タカネバラもウサギギクもこの近辺よく咲いてました。
花の写真ばっかり撮っててなかなか進みませんが、いよいよ山頂直下でしょうか。
出発時はずいぶん遠くに見えましたが案外時間かかりませんでした。
日本二百名山。
「雪」の字がつく日本の山のうちでは最も標高の高い山である。また、標高2,600m以上の山としては国内で最も北にある。国内では、雪倉岳より北に、それより高い地点はない。
by wiki
絶景をみながら稜線を歩いて、アップダウンはあまりきつくないです。まぁ疲れるのはこの日差しだけですね。なるべく朝早く出発する方がいいと思います。
振り返って歩いてきた稜線を見渡します。左は小蓮華山で正面に(今回登ってませんが)白馬岳。そして雪倉岳に続く稜線。
これから向かう朝日岳と朝日小屋。さっきよりだいぶ近くなりました。
朝日小屋に行くためには、朝日岳を登らないで行ける水平道っていうルートがあるんですが、この時点ではまだ歩けるかどうか不明です。通行禁止であれば朝日岳を登ってから朝日小屋へ行かないといけません。
タカネシオガマ。(ミヤマシオガマではないと思いますが・・・)
雪倉岳からの下りも緩やかで歩きやすいです。雪倉岳までは白馬岳からピストンしてくる方が少しいましたね。でも雪倉から朝日岳方面に入ると人が断然少なくなります。静かな山歩きですね。
因みに上の写真で先に歩かれてる方は今日蓮華温泉まで下山するって言われてました。すごいなぁ。
今日は昨日と同じように午後に近づくにつれてガスが出てきました。
さっきまできれいに見えていた朝日岳もこの通り。雨ふるかな?雲に注意して進みましょう。
朝日岳の手前に見えるのが赤男山なんですが、これは巻いてルートが付いてますね。少しガスが取れてきました。
調べるとシロウマアサツキというらしい。
ちょうど鞍部まできました。ここから赤男山を見上げます。デカい。
まぁ、きれいです。徐々に植生が変わってくるのはよくありますが、なかなかどうして、ここまでいろんな花を見れるって初めての経験です。
水平道分岐。ここはいつも遅くまで雪が残ってて通行止めになってるみたいなんですが、どうやらこの週末で開通したみたいデス。
水平道が使えないと、朝日岳を一回登って朝日小屋へ下らないといけません。まぁそれを覚悟してきたのですが、ナイスタイミングでの開通です。笑。
水平道は朝日岳をトラバースする形で朝日小屋方面へ歩けるのですが、その名の通り水平って訳じゃないみたいで、途中であったパトロールの方にもきついアップダウンがありますけどね。って言われてます。笑。
歩き始るとおそらく開通に合わせてだと思いますが、下草もきれいに刈られてます。ほんと感謝です。
水平道の方も花畑は続いてました。木道がきれいに整備されてていますが、まだ開通したばかりという事で雪渓も何か所か残ってます。慎重に歩きましょう。
そして水平道に入るとキヌガサソウがいたるところで群生してました。
ほんとに至る所ですね。アルプスでキヌガサソウはよく見ますが、ここまで群生してるのは見たことがありません。水平道歩く間何度も楽しませてくれます。
そしてこれが、水平道と言いつつ、大きくアップダウンする所。と言ってもそれほどきつい訳じゃないですが、水平道って名前なのでツッコミどころなんでしょうね。笑
ようやく朝日岳からの合流地点まできました。なんだかんだ水平道の方が楽なのでやっぱり開通してて助かったかな。
遠く遠くに見えた朝日小屋ですが、ようやく到着です。少しガスがかかってますね。晴れたりガスったりって天気です。雨は降らなそうです。
そういえば、今年はまだ夕立に当たってないなぁ。笑。
見えてるでっかいスイカはなんと18kgあるって言ってました。トレランの方が担ぎ上げたそうです。
白馬大池山荘から出発して、ざっと7時間30分。白馬大池山荘は4時過ぎに出発しているので、まだ正午前です。
私のスタイルは未明から明け方、なるべく早く歩き始めてできれば12時まで、遅くとも14時くらいまで歩くって感じ。
テント場はかなり早い時間に到着します。
この日は海の日の連休の次の土日。どうも登山者も中休みなのか先週の後は少ないみたいでまた月末にかけて多くの方が予約されているようです。
朝日小屋のテント場は混まないっていう情報もありましたが、その通りでこの日もそれほど多くなかったです。
しかし噂通り花はすごかったなぁ。ちょっと写真が多くなってしまいました。いよいよ運命!の3日目へ続く。
2018-07-20,21,22雪倉岳 2,611m、朝日岳 2,418m
(2日目)
白馬大池山荘~小蓮華山~三国境~雪倉岳~水平道分岐~朝日小屋(テント泊)
時間 7:19(休憩も含む活動時間)
距離 16.24km
獲得標高 877m
※参考CT 8:35
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1
レンズ:ED 12-40mm F2.8 PRO
靴 :ラ・スポルティバ トランゴタワー GTX