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北アルプスの最深部。鷲羽岳、三俣蓮華岳から双六岳へテン泊で!(その2)

      2021/09/21

2016-07-23,24

前日は新穂高の駐車場から双六小屋までテント泊装備で登ってきました。休憩も少なめだったからか、結構疲れてしまい、夕方双六岳まで行こうかと思っていましたが、そのままビールを飲んで就寝です。

テント泊の場合、テントの中に入ると孤立した空間なのでみなさん気軽に会話してますが、当然周囲へダダ漏れなので、結構面白い話を聞けたりします。笑。聞こえてくるから仕方ありません。

夏恒例の学生のパーティーも。でかい80Lクラスのザックに、昔ながらの皮の登山靴でした。すげーなやっぱり。

夜は7時には就寝して、だいたい早い人で2時過ぎから、3時にはほぼみなさんガサゴソと準備しますので必然的に起床できます。学生達も3時過ぎには出発してました。

私は暗い中ヘッデンで歩くのは面倒なので、明るくなってからテントは置いて空身(必要最低限の装備)で今日は動きます。

朝ごはん食べてちょっとのんびりして4:30出発です。昼寝しつつ、8時間ぐっすり寝たからか足の疲れもなくいい感じです。

小屋の前には日の出を見るためにみなさん集まってました。常念岳の方面から明るくなってきてます。

今日登る鷲羽岳。昨日はガスが山頂付近に停滞していましたが、今朝はすっきり。

こりゃあ天気よさそうです。しかしずいぶん遠くに見えます。でもすぐに歩いて行けちゃうんですよねぇ。

日本百名山の鷲羽岳へ

少し待ってましたが、ご来光は、明るくなってきてからが長いので、出発しました。双六岳の方へ一旦登って、巻き道で三俣山荘へ向かいます。平らな山容の双六岳ですが、こうやってみると岩ががごつごつしていて、いい山容ですね。

稜線を歩いている時にご来光です。すぐ上の雲に隠れちゃいましたが。

そして鷲羽岳へ向かいます。ほんとうにすごい山です。鷲の様とはよく言ったものです。

これがちょうどご来光のビンゴの写真かな?

稜線を歩いていって振り返ると、双六小屋の樅沢岳(もみさわだけ)2755mの上から槍ヶ岳の槍が見えました。ちょこんと槍の先だけ!

そして双六岳を巻いて歩く巻道ルートは、楽する道(楽ですけど)というよりは、双六~丸山~三俣蓮華岳に続く、すごくきれいなカールを眺めながら歩ける絶景ポイントです。そしてずっと両側にお花畑が広がってます。まだ月も見えますね~。

朝4:30ってそんなに早くないんですが、みなさん槍ヶ岳へ向かったのか、鷲羽方面へ歩いている私は人に会うことなく山を独占状態です。双六側は朝の光が当たり始めていますが、

向かう三俣方面はまだこんな状態。

で、歩いてると徐々に明るくなってきます。

この稜線上は全部が花畑って感じです。

コバイケイソウもずっと咲いています。かわいいですよねぇ。

ずっと続いていく縦走路。カールの上は三俣蓮華岳です。

三俣蓮華岳の分岐に近づくにしたがって、朝日が当たり始めます。

この時なんかほんと空気もおいしいですしなんとも言えません。

振り返り、槍ヶ岳

いや~、これはすばらしい。ほんと一人で歩くのがもったいないです。先週は家族で唐松岳へ登りましたが、ぜひ無理やりでもかみさんと子供たちを連れてきたい!やっぱりこれをみて素直にきれいって言える大人になってほしいですねぇ。しみじみ。

振り返るとこんな感じで、お花畑が両側にあって、後は槍、穂高。

黒部五郎も薬師岳も美しいカールですが、ここも悪くない。

分岐過ぎて、三俣山荘、鷲羽岳が見えてきました。「鷲が羽ばたくような山容」と言われます。北アルプスの最深部、中心とも言われてます。

確かに槍ヶ岳程ではないにしろ、どこからみても誰でもわかりますね。

って見とれながら歩いてると、なかなか三俣山荘へ着きません。う~ん、地図を見ると、あ、雲ノ平へ向かってました。戻って無事、三俣山荘へ。ここの2階のカフェテリアからは槍ヶ岳を見ながら食事できるみたいです。今回はスルーしましたが、次回は寄ってみたいです。

三俣山荘過ぎるとすぐに鷲羽岳へ取りつきます。すんごい長く見えますが、標高差で388m。(光が強すぎて写真にゴーストが入りまくり)

鷲羽岳からの槍ヶ岳、穂高は最高との噂。確かに。

登りは直登って訳ではなく、S字カーブ地獄というか、くねくねなのでそれほど疲れません。

さっきまでいた三俣山荘が眼下に。左端にはかすかに双六小屋見えます。そして右からこの後行く三俣蓮華岳、丸山、双六岳。

チシマギキョウ

遠くから見る通り白い岩でゴロゴロっす。

もうちょい。山頂にいるハイカーさんたちが見えます。すれ違った人は10人未満。頂上には数名ですね。

いや~、これも鉄板構図ですね。眼下の鷲羽池、槍ヶ岳、穂高まで。手前には赤岳~硫黄岳が見えますが、その部分だけ赤くざれた山肌が印象的です。

鷲羽岳。2924m。向こうにみえるのは黒部五郎岳。

こちらも。2つ標識がありました。

360度の展望は、高い山であれば当然ですが、ここは北アルプスの最深部。裏銀座へ来たのは初めてです。こんなにすごいんですねぇ。表銀座はずっと槍ヶ岳を見ながら歩くってのでそれはそれで最高なんですが、片側だけです。どこを見ても、どこもかしこも名峰だらけ。初めてみるアルプスの山も多くてほんと感激です。

こちらは真砂岳方面。

そして水晶岳(黒岳)

薬師岳

黒部五郎

黒部五郎アップ。カールが美しすぎる。

歩いてきた縦走路を見ると、ひときわ目立つ山が。笠ヶ岳。

そして、槍穂、表銀座

日本三百名山の三俣蓮華岳へ

写真撮りすぎです。下りましょう。

これから、正面に見える山を登ります。

山荘の手前から見えるこれが三俣蓮華岳2841m。300名山。

負けてないですね。存在感も

朝通りましたが、カールとお花畑

何度見てもこれは気持ちいい!

三俣蓮華岳に無事登頂です。地図には、富山、岐阜、長野の県境とあります。ここはこれで絶景。

ついさっきまで居た鷲羽岳。

さあ、あとは双六岳です。この稜線を歩いていきます。左下に伸びているのが巻き道ルート。今回は稜線ルート(右)から行きます。

ぜひ次は、左の祖父岳の向こうに広がる雲ノ平へ行ってみたい!

花の百名山の双六岳へ

では双六岳へ向けて。今回の目的は双六岳の山頂直下からポツンとでる槍ヶ岳を見たい(写真を撮りたい)ってことなので、最後のフィナーレです。まだ晴天なので写真撮れそうなんですが・・・、右を見ると、黒部五郎を遅くガスが・・。

丸山っていう単純な名前ですが、周りに押されてますね。

お花屋さんで飾っているようなカラフルな山野草。お、槍ヶ岳もガスが・・・。これはまずい。

保険に、丸山からの槍ヶ岳。

目指す双六岳までまだ結構あります。間に合わないかなぁ。

ま、それはそれで。振り返って丸山。いい山ですよね。ちょっと稜線上にあるので小さいですけど。

中道分岐を稜線ルートへ。

最後の登りがきつかったですが、無事に双六岳2860m。登頂です。ここは山頂写真この1枚撮って、すぐに下ります。

双六岳山頂付近の稜線から見える槍ヶ岳

なんといっても、これです。この先です。山頂ではありません。この稜線からみる槍ヶ岳なので。と言ってもすっかりガスの中。

いやいや、絶景、出たり隠れたりしながらも、ガスの中から異様なまでの存在感を放つ槍ヶ岳を見ることができました。撮影ポイントはもう少し先。

まだ先です!

これ!最高!

そして、消えて、

これが最後。

あ~よかった。すっかり通り過ぎてしまった双六岳を振り返ります。

歩いてきた鷲羽、三俣蓮華岳に丸山。

楽しかった~。4:30に出て、10:15に戻ってきました。5:45ですね。コースタイムが7:50なので、空身だとやっぱりコースタイム稼げます。これで三俣山荘までテント背負ってたらもっと時間かかっていたので、やっぱり双六小屋を拠点にしてよかったと思います。

無事、双六小屋へ戻ってきました。食事作るのも面倒なので、小屋でカレーを注文。ちなみに私、小屋の食事食べたの人生初?かも。全部自炊していたので。笑。

テントを撤収して帰ります。残っていたテントは5張位かな?

因みに、新調したGREGORYのバルトロ65ですが、よく言われいてる唯一の不便な点、「自立できません」う~ん、これはテント撤収の時とかは結構面倒ですよね~。写真は後ろにデカい石がありますが、なければ横にゴロンって感じになります。

撤収の時とかは、結構テントはがさつに丸めて入れるタイプの性格です。65Lだとちょっと小さかったです・・・。今日の反省から持っていくものを少し削ったりしてみたいと思います。

下りは5:25のところ4:40。疲れてゆっくり歩いてほぼコースタイム通り。今回でザック背負ってるとコースタイム通りで計画して、空身の場合は多少短縮できそうってことです。

足は痛いけど、またすぐに行きたい!やっぱり北アルプスは素晴らしかったっす。



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