ロングトレイルを歩き尽そう!(その1)扇沢から爺ヶ岳へ登って鹿島槍ヶ岳を眺める。
2021/04/05
前泊温泉で、翌日早朝からの登山ってやっぱりいいなぁと思っていると、今週末も土日は快晴の予報。こりゃー、梅雨ですが山登るしかありません。とても自然な流れで金曜日の温泉旅館を予約!
のんきにお出かけです。不思議なもので、今までアルプス方面は距離が遠いってことで敬遠しつつあったんですが、行くとそうでもないです。片道4~5時間です。パジェロにしたからかなぁ?デカい車は疲れもそんなにない気がします。
さてさて、今回は?というと、狙っていたのは、唐松岳。ただ、唐松岳だけだと物足りないので、黒菱の駐車場を起点に、唐松~五竜を縦走するプランです。五竜の山頂はガスの思い出しかないのでもう一回登ってみないと。でも私は計画が苦手です・・。予定では黒菱のリフトが8時~?なので、そのまえ4時過ぎに歩いて登ろうと思ってましたが・・・。
今回も白馬です。安曇野インターで降りてのんびり向かいます。前回と同じところで撮影。金曜日も天気いいですが、上はガスですね。さすが3000m級のアルプスまでスカッと見えることはあんまない気がします。
今日のホテル。この時期の白馬はシーズンオフで宿泊客は少ないですね。夏になればトレッキングの人とかで賑わうんだと思います。もちろん訳アリの素泊まり一番安い部屋を予約しましたが、案の定、訳アリの部屋ではなく、本館のちゃんとした部屋へアップグレードされてました。おそらく今日の宿泊客は3組。いや~、またしても白馬八方温泉を満喫です。
温泉は入ってすぐに「ぬるっと」します。PH11以上っていう強者です。さすが美人の湯と言われるだけあります。源泉かけ流し。湯量も豊富で大満足でした。
さてさて、一人だと何もすることがないので、21時前には就寝で3時過ぎに起床。気合入れて、意気揚々と黒菱へ向かいましたが?あーやってしまいました。通行止めです。6月下旬なんて・・・。
HPでチェックすると7月1日から開通ってあります。分かりにくいんだよなぁ。どこか登山口への林道交通情報まとめたサイトでもないだろうか・・。リフトもよく見ると7月1日~でした。調べてない訳じゃないんですが、八方ゴンドラリフト「アダム」と間違えてたんですねぇ。やっぱり計画ダメだなぁ。
う~ん、一旦、八方ゴンドラリフトへ向かいます。アダムは8時~運転です。今、時間は4時過ぎ。どうしよう・・・。あと4時間もある。周りには10台くらいの車。おそらく車中泊ですね。登る?地図見ると、アダムのゴンドラ乗り場から終点まで1000m以上の標高差があります。う~ん、止めとこう。きれいなトイレだけ借ります。笑。
でも大丈夫です。ここは後立山連峰のふもとです。山なんていくつでもあります。笑。
急いで候補を探します。
白馬:先週登ったし、今日はピッケル持ってきてないのでNG。でもできれば白馬三山縦走したかった。
燕岳:景色がきれいな分、去年の印象が強いのでパス
針の木岳:大雪渓なんですが、先週の白馬とかぶるし、ピッケルないのでNG。
と考えて、爺ヶ岳へ。車で45分くらいです。なので、計算すると5:30にはスタートできそう。早速移動しましょう!白馬への途中で爺ヵ岳の登山口の標識があって近いうちに登りたいと思ってましたのでちょうどいいし。
とアダムの乗り場を出るとすぐに白馬方面のモルゲンロード。今日は快晴ですね。
扇沢への移動中、霧がすごくなってました。でもそこから眺めるアルプスもとても幻想的。ほんといい景色です。
予定通り扇沢駐車場へ。扇沢出合の登山口駐車場は当然のごとく満車でした。狭いのでここに停められる可能性は低いですね。でも無料の第二駐車場は3割位。よかった。ちなみに、ここにはトイレありません。トイレは扇沢の駐車場まで。
登山口まで少し歩きますが、ちょっとトラブルありながら、予定通り5:30に出発できました。柏原新道をのぼります。
タイトル見て分かる通り、鹿島槍ヶ岳へ登りました。あまり下調べもしていなかったってのもありますが、アルプスのコースタイムはかなり甘めなんですよねぇ。なので、実際歩いてみると4割引きとかそれ以上早く着いてしまうこともよくあるので調子を見ながら歩こうってことで。登山道に入るときの高揚ですよ。
どちらかと言うと花というより男っぽいごつごつしたイメージがありますが、実際はどうでしょうか?
登り最初は樹林帯ですが、すぐにチラチラ景色が見えてきます。これはありがたいことですよねぇ。
山登ると結構こんな造形美に会います。これはパワースポットだと思って触りながら歩きます。
ぐっすり寝ているので体調も悪くないですね。一定のペースで進みましょう。今日は30度を超えるって天気ニュースもあったので、水は2L。途中で山小屋もあるので足りなければ補給もできるでしょう。
白馬猿倉からの林道では、タニウツギがいっぱい咲いてましたが、ここのも少し咲いてます。
イワカガミはずっと登山道沿いに咲いてます。濃い赤からピンク、白までいろいろありますねぇ。
どんどん登っていきます。登っていくと花も増えてきますね。ツツジがまだ咲いてます。
種池山荘からの縦走路です。鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳って感じでしょうか。途中から左方向にずっと稜線見えますので、かなり楽しい登りです。
途中、こんな看板がいくつもあります。意味はよく分かりません。
シラネアオイの株がいくつかあります。いつもながらこの大輪には目を奪われてしまいますね。植えているところもありますが、自然に咲いているとやっぱりホッコリ癒されながら歩けます。
ショウジョウバカマもずっと咲いてます。群生しているとこもちらほら。
危険なところはほとんどないのですが、1ヶ所のみ、注意して歩きましょう。ガラ場って看板がありました。
こちらのサンカヨウは半分スケルトンになってます。これままだまだですが、もっと濡れるとガラスのようになりますよね。よく考えるとそんな花はないのでほんと貴重ですよねぇ。
こちらは白いサンカヨウ。サンカヨウも山荘までいっぱい咲いてました。
無事種池山荘へ到着です。だいたい2時間。コースタイムが3:50なので、半分ちょっとですね。日帰りなので荷物も少なく、いいペースで登れました。
しかしこの山荘前の花畑。ちょっとシーズン前なのが悔しい感じです。
山荘からは針ノ木岳方面の縦走路がきれいに見えました。いつかチャンスがあればこちらもいい山歩きになりそうです。
山荘はそのまま通り過ぎて爺ヶ岳へ向かいます。この方向からみると爺ヶ岳はなんとものんびりというか特徴のない山に見えてしまいます。300名山なのに?
もう石楠花咲いてます。ちょっと小ぶりですが、ハイマツの間からちょろちょろと。控えめです。
そして、見えてきました。鹿島槍ヶ岳。思わず、うなります。後立山連峰の中央部に位置し、名実ともに後立山の盟主と言われてます。噂通り吊尾根がすばらしい。いや~登りたい。登りたい。
爺さん(爺ヶ岳)登ってますが、完全に意識は鹿島槍ヶ岳です。いやかっこいい、美しい、なんとも言えないオーラ。登りたい!ごめんな爺さん。すでに頭の中は爺さんのことはないだよ。300名山だからいい山なんだよね!
無事、爺ヶ岳登頂です。2,670m。ちなみに爺って名前の由来ですが南峰と本峰の間の白沢の上部に、春に種蒔きをする老爺の雪形が見られ、農耕の目安に利用されてきたかららしいです。なるほど山容とは無関係なんですね。
8時。2:30ちょっとです。ちょうどコースタイムの半分ちょいって感じです。
さすがに爺ヶ岳で戻るって感じでもないです。疲れもまだほとんどありません。
先週白馬登った時は、7時間ちょい。同じ日に白馬登って山頂直下でお会いした人は白馬三山縦走してたようでした。少し悔しいといかもう少し歩きたいなぁと考えてました。もう少しロングトレイルを歩きたい。
今日はちょうどいいかもしれません。まだ8時ですし、目の前にずっとみえている鹿島槍ヶ岳を登らない手はありません。
アルプスのコースタイムだと扇沢から鹿島槍ヶ岳を往復すると約15時間。とても日帰りする距離ではないのですが、だいたい半分ちょいで登ってるので、たぶん8,9時間くらいで登れるはずです。
ということで11時位まで行けるところまで行こう!もっともっと歩こう!
写真が多くなったので後半へ(長くなるとブログツールの調子が悪いので)