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「人間一生、物見遊山」そんな生き方をしてみたい。

 

暑すぎる夏は登山!温泉&鎖場が楽しい新潟の妙高山へ。でも灼熱の太陽でバテバテ。

      2020/12/11

2016-08-08

梅雨が明けて天気も少し不安定だったのに一気に猛暑地獄へ入ってしまいました。これは山に行って涼むしかありません。

土曜日に、かみさんと那須の南月山へ山登りに行く予定だったのですが、どうにも夜暑くて寝付けず、ほとんど寝れなかったので私はギブアップ。かみさんは一人、高尾山へ。でもとっても楽しかったみたいで、そのまま高尾山から陣馬山まで縦走して帰ってきました。

いつもは私が山行の報告をするのですが、この日は充実したかみさんから聞いて、聞けば聞くほど行きたくなるのが人情ですね。いやいや居てもたってもいられない。でも日曜日は自治会の総務部長としての仕事が・・・。

じゃってことで日曜日はゆっくり休んで、月曜日に山へ行くことに!どこに行こうか悩んでましたが、ここ最近はずっとアルプスばっかり行っているので、どこか違う山にしようと考えて、ちょっと遠いですが、新潟の妙高山へ行くことにしました。

妙高山(越後富士)

妙高山は妙高戸隠連山国立公園にある新潟の山ですが、日本百名山になっています。越後富士とも呼ばれています。

妙高山は初めてです。先日の北アルプスで会ったおじさんが、すんごいキレいって言っていたのでずっと行きたいモードでした。でも自宅からだと高速で4時間。休憩入れると、だいたい300kmで5時間程度かかります。なので結構遠いです。

相変わらずノリで決めてしまいました。前日は20時前にお父さんだけ早々に就寝。さてさてどうなることやら

妙高山へのルート

妙高山は新潟の山ですが、登山口が大きく3つあります。

一番メジャーなのが、笹ヶ峰から登るルートで、それ以外に妙高高原スカイケーブルの山頂駅からアクセスするルート、燕温泉からのルートがあります。

ぞれぞれ、笹ヶ峰が1300m、山頂駅が1250m、燕温泉が1170mです。まぁ、そうすると単純標高差だと笹ヶ峰が一番楽?になるのかな。アクセスとか駐車場のスペースとかいろいろあると思いますが、今回、私は燕温泉から登ることに。

単純に下山した直後にそのまま温泉に入れるってことと、ここは2つの野天風呂があるのでそこにも興味があったので。笑。先週、室堂へ下山した時もそのまま温泉に入ってとっても気持ちよかったですし!

燕温泉登山口へ

午前2時予定通り起床できました。でもちょっと寝不足気味。暑くてあんま寝れてません。実は2時過ぎに出発して、一瞬、妙高山遠いので、近場で鳳凰三山でも縦走してこようかと迷いました・・・。ま、でもなんとかなるだろうということで気を取り直して燕温泉を目指します。

片道運転5時間コースの場合、私は基本前泊するのですが、当日日帰りのパターンは今回が初めてです。結論から言うと、もうしない・・・。きつ過ぎます。笑。

途中、30分程度の仮眠を2回入れながら、高速のPAから妙高山が見えてました。やっぱりすごい!ど~んと大迫力です。しかしここからだと別名「越後富士」と呼ばれるような富士の形とはちょっと違います。これは後程。

妙高高原ICを降りてしばらく温泉街を伝って最終の奥地?の燕温泉登山口へ。きれいなトイレの横に30台程度の駐車場があります。ここだと前泊できそうです。2時過ぎに出ましたが、仮眠をとりながらで到着は6:45です。

トイレの前に案内図がありました。燕登山口からは2ルートあって、北地獄谷に沿うルートと、麻平を経由するルートです。

7:00、少し遅いですけどスタートしましょう。

私は北地獄谷に沿うルートで登ってみました。登山口は、駐車場から少し上がった温泉街の一番奥にあります。

燕温泉は小さい温泉街ですが、朝からきちんと足湯のお掃除されていたり、ご挨拶もみなさんとさせていただいて、とっても雰囲気のいい温泉です。

少し歩くと標識があるので分かりやすいです。

しかし今日は日帰り装備なのでザックがとっても軽く感じます。でもそれ以上にむちゃくちゃ暑い。歩き始めから汗が止まりません。

黄金の湯

歩き始めて10分もしない間に黄金の湯がありました。ここは野天風呂ですね。男女が分かれてます。これが男風呂。朝なので誰もいません。

硫黄のにおいをかぎながら温泉街を通って、この白濁の温泉ですからねぇ。入りたい・・・。笑。

着替え場所もあって、

その横にはトイレも。至れり尽くせりです。

で気合を入れて、さっそく。最初は舗装された道路を歩きます。登山道っぽくなった瞬間、目の前に、妙高山が現れます。あそこまで登るんですねぇ。すごい遠くに見えます。しかし、新潟まで来て、この暑さじゃ、登山どころじゃないかも?

ネジバナ。ねじれてます。

舗装道路を歩いていくと、途中で、こんな小さい看板が置いてますので、間違えないように登山道へ入りましょう。右に折れる感じです。油断するとまっすぐ行ってしまいます。

渓谷沿いに歩いている間見えるこの山が大倉山でしょうかね。

こうやってみると、富士って形に見えてきます。それにしても高速道路から見えた時とおんなじように堂々とした山容です。

ソバナ。この時期はよく咲いてました。

これは?ツルニンジンかな?

爺さんか婆さんかわかりませんが、ツルニンジンでした。山頂付近までずっと咲いてました。

シロバナヤマホタルブクロ。妙高山はホタルブクロは白が多かったです。

チョウジギク。キク科ですが、変わった形ですね。

アザミは登山口からずっと、山頂まで、そして下りもずっと咲いてました。よく見るといろんな種類があるんですけど、見分けは、図鑑を見てもよくわかりません。

途中でなんとなく懐かしくなるような水場があります。それにしてもずっとする硫黄臭。確かに麓は燕温泉をはじめ、いくつもの温泉がありますが・・・。

あ、これですね。赤倉温泉の原湯らしいです。麓には開湯200年って登りがいっぱい立っていたのですが、ここから出ているみたいです。登山道ずっとしていた硫黄臭もこれでしょう。

そのままずっと北地獄谷に沿って歩いていくと、滝があります。地図によると、これは光明滝でしょうかね。

滝を見ながら歩いていきます。まだ日陰なので涼しくて気持ちいい。

で、その光明滝の上にもう一つ滝が見えてきました。これは称名滝かな。

なんかですねぇ、見てるだけで硫黄臭いような滝です。笑。これが光明滝の一番上。

で、既に白濁してます。せっかくなので下りて、触ってみました。でも冷たかったです。

しかし今日はサングラスしているからか、(関係ないですが)写真がボケボケでした。花の写真も半分くらいはピンボケ。疲れてたのかなぁ。確かに少々寝不足気味でのスタートで、灼熱の太陽に当たるとフラフラしちゃいます。

だいぶ登ってきたかな?大倉山も中腹位まできました。ちょっといやなガスが出てきてます。

本当は、妙高山と火打山をテント泊で考えていたんですが、台風5号が近づいてました。関東に近づく影響で新潟方面は夜から荒れる予報だったので、日帰りへチェンジです。

温泉の川。溜まっている水はすべて白濁。ちなみにここも水は冷たいです。岩にも白の色が写ってるみたいです。

原湯を見ながら結構な斜度の登山道で標高を稼ぎながら進みます。さっきの滝を見るところも結構な斜度がありました。きついですねぇ。

でも今日は実は、できれば日帰りで火打山まで行ければいいかなぁなんて考えながら歩いていたので、ペースは上げて歩いてました。今考えれば無謀です。汗はこんなに出ていいの?ってくらい流れていきます。1.5L持ってきましたが足りるかどうか。

麻平の分岐

お、これは新穂高温泉で見たタマガワホトトギス。かなり主張の強い花ですよねぇ。一輪だけ咲いてました。

ガスはとれたかな?青空が広がります。

爺さん元気に上向いてます。(ツルニンジン=ジイソブ)

北地獄谷麻平分岐を超えてからさらに登りがきつくなりますが、どうやらこんな標識があるので、胸突き八丁、きつい登りでしょかね。う~ん、それにしても暑い。

確かに、こんなロープが張られている場所があったりとそれなりにきつい登りでした。

ちなみに、この燕温泉から登る燕登山道は、やっぱり人が少ないんでしょうかね。静かな山歩きが楽しめますのでお勧めかも。

で、いよいよ天狗堂へ。妙高高原スカイケーブルから歩いてくる赤倉登山道を使えば、ここで合流します。少し広くなっているので休憩にはちょうど良いです。でも私はそのまま進みます。

アザミも上向きか下向きかで違うのであれば、これはオニアザミかなぁ。でも少し小さい気がする。

山頂方面は徐々にガスがかかってきました。ちょっと早いよって感じですが、スタートが7:00なのでしょうがないかもしれません。

光善寺池は、そんなでもないのでそのまま通過。これもうまく写真撮ればおお!って感じになるのかどうか。結構、山の写真で実際の場所に行ったら、え?ってことありますからねぇ。

リンドウ。咲いてましたが蕾以外はピンボケしてました。う~ん、写真は下手。涙。

八合目2120mに風穴があります。すこ~し涼しい風が出てます。すこ~しなので、前に立っても涼しくないです。穴に手を入れれば涼しいです。

しかしこの太陽の光です。私はまだ歩きなれている方なので大丈夫ですが、そうでない方はいっぱい水飲まないと倒れちゃうんじゃないでしょうか。(すいません余計なお世話です)

だいぶ外輪山と同じくらいの目線になってきました。

ちなみに、胸突き八丁は、それはそれできつい登りですが、その後、いくつかロープ場があります。補助的なものなので、ロープなくても登れなくないです。で、最後は鎖場です。

一応ブログなので、一番怖く見えるように撮ってみました。実際下から見ると、上が見えないので、え?って思ってしまいますが、

上から撮るとこんな感じ。ちゃんと足場もあるので気合入れていくと、ちょっと拍子抜けするかも。でも危険はそうなのでゆっくり行きましょう。3点支持で。

めでたく鎖場を超えていくと、展望がどんどん開けてきます。山頂が近いです。雲とガスで景色は抜群なはずなんですが、どれがどの山って同定はちょっと私には難しい。

最後は溶岩質のでかい岩場をゆっくり登っていきます。ここは結構楽しい。それほど危険でもないです。ちょうど写真の上の方に人が歩いてますね。

最後はそんなに危険度はありませんが、アスレチック感覚で楽しく登ります。

トウヤクリンドウも咲いてました。(写真は全部ボケてました。涙)

山頂直下です。気持ちいいですねぇ。

山頂!笑。駐車場から2:40で到着です。

妙高山は、一応、ちいさな双耳峰になってるみたいです。燕登山道から登るとまずはここ、南峰に着きます。南峰に妙高大神があります。

で、写真で見える、左側の少しひらけたところが、北峰(2446)です。南峰の方が高いのでこちらが山頂だと思いますが、

北峰へ移動する途中に日本岩。これはさすがにデカい。後ろ下がっも全体見えません。

10分位歩くと、北峰に到着です。こちらの方が標識がしっかりしているのでみなさんこちらで休憩してます。

南峰を見返します。一番高いところが南峰です。ちょっと向こうの方が高い。

黒姫、戸隠方面ですかね。そんな話をしてました。それほど人も多くないので静かな山頂です。

山頂でのんびり休憩したいのですが、暑すぎで、じっとしていると溶けてしまいそうなので、おにぎりを食べて下山します。

下りは、長助池方面です。まだ、この時点でもできれば火打山に登りたいって思ってます。笑。燕温泉の登山口から山頂までコースタイムは4:40ですが、だいたい2:40で登ってますので、タイム的には火打山まで行けそうです。でも下りが苦手なので、長助池分岐まで歩いて決めることにしてみました。下りはかなり急です。ところどころロープもあります。

ソバナ

実際に山頂から長助池分岐までコースタイムは1:00ですが、0:30だったので、今日の調子だと行けるかということで、分岐から下らずに大倉乗越を経由して、黒沢池ヒュッテへ向かいます。

サンカヨウの実ですね。ブルーベリーみたいです。

眼下に長助池が見えてきました。きれいですね。右に登山道も見えてます。

この縦走するトラバース道はちょっと道が悪いところもあるので用心しながら進みましょう。

カンチコウゾリナ?

途中、大倉乗越から振り返ると、なるほどすばらしい。きれいな円錐形です。これが越後富士の異名なんでしょうね~。

無事、黒沢池ヒュッテへ到着です。それにしても変わった形の山小屋です。結構静かです。窓越しに管理人の方?がじっとこちらを見つめてます。

火打山方面。

猛暑で飲んでも飲んでも喉が渇くので、コーラと水を買いました。500円x2でしめて1000円。高い…気がする。冷えてるって言ってたけど、ぬるい・・・。外国人の人だったので伝わらなかったのかなぁ。なんて。仕方ありません。コーラを一気に飲みます。

それにしてもひっそり、ほんと静かな山小屋です。さて、どうしよう、11時過ぎ。結論から言うと、火打山は見送りました。変なガスが上がってきていたのと、コースタイムを短縮すれば(今のペースで歩けば)余裕なはずなんですが、私の信条として何があるかわからないので、基本コースタイムを基準に15:00頃には下山できるように計画します。

今日は朝出発したので、スタートが7:00と遅くなってしまいました。できれば明るくなる4:30に出発していれば、火打山行っても時間的余裕があったと思います。

いや~、しかしほんと悩みました。片道5時間かけてここまで来て、あと1,2時間歩けば憧れの火打山なんですからねぇ。ヤマは逃げません。その言葉の通りで今日は潔く撤退です。

なんだか微妙に遠回りしただけ?って感じもしなくもないですが、三ツ峰を目指して下山します。しばらくなだらかです。

タケシマランの実。サクランボみたいです。葉の裏につくのでちょっとわかりづらい。

しかし、大蔵乗越からもそうですが、黒沢池ヒュッテから三ツ峰までの稜線歩きで、この越後富士の雄姿が見れたのが一番よかったです。

シモツケソウ

ウメバチソウ。

オヤマボクチ。アザミのでかい版ですね。笑。

分岐まで来ました。ここからの下りは激しいです。道も悪いです。あんまおすすめしないです。

すんごい、蛍光色。ブルーベリー色は分かりますが、輝いてる感じ。いくつもありました。

ちいさいですけど、オクモミジハグマ。趣のある花です。特によじれているところが。笑。

初めて写真とりました。イソギンチャクみたい?笑。

地図にもありますが、途中川を渡ります。橋はありません。(地図に書いてます)なので、増水時は無理だと思います。でもここまで来て無理ってヒュッテまで戻るってことか?今日は余裕です。用心しましょう。

無事下山できました。よかったかなぁ。すっかりガスってます。やっぱり安全第一が一番ですね。迷う時もありますけど。

こちらも滝がありますが、こんな看板があったので、行くのは止めました。名瀑百選らしいのですが。

のんびり帰りましょう。

ちなみにこちらも野天風呂があります。河原の湯です。上の写真の橋の下に降りて、しばらく登山道を歩いていきます。行く気満々でしたが、止めました。ちょっとガスが深くなってきてて、下山はずっと一人だったので、ちょっと怖い。

と思って、歩いていると、河原の湯へ向かうカップルとすれ違いました。笑。

無事下山できました。

妙高山は、いつも火打山とセットで紹介されていて、火打山の天狗の庭がよくでてくるので結構穏やかなイメージを持ってましたが、いやいや、ほんと険しい山でした。大倉乗越、三ツ峰へ向かう稜線から見えたきれいな円錐形の越後富士の雄姿は見れてよかったです。

下山後の燕温泉

なんでそもそもツバメ温泉なんだろうと思ってましたが、春ツバメが巣作りに使う土を取に来るからというなんともかわいい理由から付いたそうです。

「黄金の湯」と「河原の湯」という2つの野天風呂があったのですが、やっぱり登山の後は体を洗いたいってことで、日帰り温泉へ行くことに。駐車場から一番近かったこちらへ。なんと大人400円。素晴らしい

ちょうど一人になったので失礼して。とってもいい感じの温泉でした。疲れも吹き飛びます。

おしまい。

でもこの後5時間のドライブが待ってます。こんな強行山行はもう止めようと誓いました。

(おまけ)
今日は少し膝が痛くなりました。前もあって、基本は筋力をつければいいんですが、そうも言ってられないので、
・靴を軽くする
・ハイカットでもきつく締めずに、足首が動くくらいに靴ひもを締める
・ストックを使う
・タイツを履く

なんかをやってみましたが、今回はサポーター(膝の皿下に1本で巻くタイプのもの)をしてみました。した後から痛みがなくなって快適!これはいいです。サポートタイプのスパッツよりも全然いい。これはおすすめです。



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