久しぶりのロングトレイル。何とか登頂して薬師岳、観音岳から南アルプスの絶景を満喫。
2020/12/11
6月4日、南アルプス鳳凰三山へ行ってきました。
この土曜日は娘の運動会があったので見学しつつ、日曜日は山へ行こうかと計画。当初は谷川岳の西黒尾根を登ろうかと思ってましたが、どうも谷川方面は天気が悪いみたいでこの時期で雪!?。なんて予報。ちなみに西黒尾根は日本三大急登の1つです。
仕方なく天気のいい地域を探すと南アルプスや八ヶ岳なんかは結構よさそうです。ということで今年まだ行っていない南アルプスに行ってみることに。ちなみに、北沢峠や広河原まではバスが通ってません。北沢峠の場合は歌宿から徒歩。広河原は行けないので夜叉人峠からになりますね。
歌宿から北沢峠経由で仙丈ケ岳って案もありますが日帰りだと時間的に難しいので、今回は夜叉人から鳳凰三山を登ってみるプランに。相変わらずあまり下調べせずですが、以前日帰りで登ってる記録見たことあるので、まぁ大丈夫かと思いつつ。
いやー、しかし、最初から書いておくと結構のロングトレイルでした。23km、獲得標高差1762m。コースタイムはなんと13時間(コースタイムはかなり甘めの設定だと思います)去年の9月から仕事集中で半年以上運動はなし。最近復活しつつ運動開始してましたが気持ちはもう完全復活!だったのですが。笑。
以前登った時には、テント泊でしたが、南御室小屋で1泊して、地蔵岳から広河原へ下山してバスで夜叉人まで戻ってくるという今日と比べるととても楽なルートでした。
ちなみに日本最難関の甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根は21.5km。(まぁ、ここは獲得標高が2351mとさらにすごいですが・・・)
そんなことは知らず、意気揚々と出発です。
しかしよく考えればもうすぐ夏至。一年で一番日が長い時期です。3時過ぎからうっすら、4時にはだいぶ明るいです。そして5時前のSAからみるとこんなはっきり南アルプスが見えるじゃないですか。天気はもちろん快晴の予報です!期待できそうです。
南アルプスは自宅からそれほど遠くないので、前泊ではなく朝でます。3時起床!コンビニとかでご飯を買いながら夜叉人峠登山口まで。駐車場はガラガラですね。平年だと6月8日に梅雨入りみたいなので梅雨前最後の土日なんですが、夜叉人からだと距離が長いので基本山小屋かテント泊となってロングコースだからでしょうか。
久しぶりの南アルプス。人は少なくしばらく一人です。北アルプスと比べて地味に感じるのはなんでなんでしょうか。
しかしこのルート、地味というか高山植物はほとんどないですね。前回の蝶ヶ岳が結構いい感じで花が咲いていたので少しは期待したのですが。今日はもくもくと登るしかありません。
夜叉人峠まで行けば、白根三山が見えるので観光客も登ってるみたいです。途中こんな看板もありました。でもえ?あと15分って、ほぼコースタイム通り。詳細は別として、さすがに少し長めのコースだってことは分かっているのでコースタイム通りだとたどり着かないです。それほどゆっくり登ってる訳でもないのですが、
と考えつつ、無事に夜叉人峠へ。50分ちょっと。ほぼコースタイム通り。ま、気にしなくていいか。ムリだったら引き返せばいいし。
白根三山が美しい夜叉人峠
でこの景色です。真ん中が間ノ岳、右が北岳です。左に農取岳が見えるのですが雲に隠れてます。でかーい。どれも3000m級。北岳は日本第二位の標高です。
そして北岳アップ。この角度から見るバットレスもかっこいい!手前は去年頑張って登った池山吊尾根です。でかいなぁ。
まぁ標高差はありますが、距離が長い=ゆっくり登る感じなので、それほどきつさはないです。
予想通り、夜叉人峠からのコースタイムは結構甘めです。なのでか、こんないたずら?も。
でもですねぇ、地味ですよね。ず~と樹林帯の中を歩きます。まぁ、こんな感じで白根三山を見ながらなんですけど、もうもくもくと登りますよ。
そして何度かこんな感じで明るくなりますが、森林限界を超えないので景色もあまり見えません。
ルートは夜叉人峠からが一番長くて、他のルートの方が人気だってのも分かりますね。天気はいいけど雲がなかなか取れない?
ずっと樹林帯の中を歩いてるとちょっとした青空でもうれしいもんです。
そして苺平手前で残雪登場。融雪が進んでいるので踏み抜くほどでもないですが、歩きづらいので難儀します。
そして無事、南御室小屋へ到着。以前はここでテント泊でした。ぽかぽか陽気で気持ちいい!
では気合を入れて、薬師岳へ。
と思ったところで、右足に激痛が!
え、あれ?初めての経験なのでよくわからず。肉離れ?なんて。右太ももの内側ですね。
しばらくして伸ばしつつ・・・、攣った?かも?
まぁ、よくわかりません。でもたぶん攣ったんでしょう。歩けるようになったので。でもちょっと不安。水分はとってて、行動食も食べてるので、、、塩分補給か?笑。
いやいや太もも攣ったの初めてですね。
気を取り直して。ここからは残雪になります。歩きづらいです。けど頑張りましょう!
そう、南御室小屋を超えても砂払岳手前までは完全に樹林帯の中。
いよいよ稜線へ。まずは砂払岳
稜線にでました!相変わらず錆て何書いてあるか分からない標識ですね。
そして仙丈ケ岳が見えました。アサヨ峰までは見えますが、甲斐駒ヶ岳はまだ見えません。
長かったなぁ。これからようやく稜線歩きです。風は吹いてますがそれほど寒くありません。Tシャツ+長Tの2枚。この稜線歩きのために長い樹林帯の登りを耐えてきたということですね。
薬師岳から地蔵岳までの稜線上にはいろいろ面白い岩が多いです。北アルプスの燕岳もそうですし、柔らかい岩の場合、風雪で変形しちゃうんでしょうね。これなんかもなんでこうなっちゃったの?って感じ。
この先薬師岳、観音岳と登っていくのですが、その手前に岩だらけの砂払岳があります。最後の登りですね。青空がまぶしい。
そして、いよいよ薬師岳2780mへ。右が薬師岳。そして左の奥に見えるのが観音岳。
自然ってほんとバランスですね。直下にはこんな岩が。(まぁ、バランスいいものしか残らない?)
薬師岳(鳳凰三山)
いやー最高!そして今日のゴールは観音岳。鳳凰三山なので地蔵岳もあるのですが、鳳凰三山の最高地点が観音岳の2840mですし、今日足が攣ってるのでそこまでにしておきます。
さぁいきます。お、小さいですがシャクナゲが咲いてました。これからの季節ですね。
この稜線歩きはそれほどアップダウンもなく、快晴の中本当に最高です。
観音岳(鳳凰三山)
無事に観音岳へ登頂。夜叉人峠登山口から4時間45分。因みにコースタイムは7:45。コースタイム甘めですね。でも久しぶりのロングトレイルなのでちょっとお疲れ気味。笑。
ふりかえって、薬師岳方面の稜線。今日は天気もよくほんと絶景です。
山頂を満喫して、では長い道のりを戻ります。
本当は地蔵岳まで行こうと思ってましたが厳しかったです。夏山に向けてトレーニング必要ですね。ロングトレイルって定義があるわけじゃないと思いますが・・・、私の場合20km越えればロングかなぁと。でも今回のような樹林帯をもくもくと歩くから20km持つのかもしれません。黒戸尾根もそうですし。、
距離 22.77km
獲得標高 1,762m
時間 8:26(休憩を含む活動時間)
コースタイム 13:05
足が痛い。笑。でもこの疲労感がたまらないんですよねぇ。