雨上がりの京都散策!格式高い南禅寺、復興の平安神宮、世界遺産の二条城をめぐりました!
2021/01/30
2014-7-27 京都で、南禅寺、平安神宮、二条城を散策してきました。
南禅寺
南禅寺 は、京都市左京区南禅寺福地町にある、臨済宗南禅寺派大本山の寺院です。日本最初の勅願禅寺 であり、京都五山および鎌倉五山の上におかれる別格扱いの寺院で、日本の全ての禅寺のなかで最も高い格式をもつってことなので、とってもありがたい寺院です。
北条氏が南宋にならい五山制度を導入したらしいのですが、そこで京都五山、鎌倉五山を選定して両五山の上に別格として南禅寺を置いたらしいです。
境内自体は拝観料が無料なため自由に出入りができます。拝観料が必要な場所は数か所ありますが、入るときにその都度払うということになります。
りっぱな三門です。京都三大門の一つらしい。三門は2階に登れるようになっています。私は時間もなかったので、登りませんでしたが、天井画の天人と鳳凰の図があるらしいので、登った方がよかったですね。
三門をくぐると、静かな並木道が続きます。
法堂です。この法堂は明治28年(1895年)にこたつの火の不始末で焼失した後、明治42年(1909年)に再建されたものです。こたつの火ってのがいまひとつですが、要は比較的新しいみたいですね。
境内にある水道橋(水路閣)です。これは、明治維新後に建設されたってことなので、これも新しいですね。建設については景観を損ねると反対意見もあったようです。寺の中にいきなりあるので、ちょっとびっくりしますが、今では人気じゃないでしょうか。
ちなみに水路を上からみるとこんな感じです。 なんということはありません。水が流れているだけです。
ここは方丈の庭園です。(方丈は住職たちのおうちですね!)
南禅寺の方丈は大方丈とその背後に接続した小方丈からなっていて、結構細かくなっています。ここは大方丈前面の庭園で、「虎の子渡しの庭」と呼ばれているらしいです。小堀遠州の作で、江戸時代初期の代表的枯山水庭園です。
ここは六道庭。この「六道庭」は六道輪廻の戒めの庭です。六道輪廻とは、天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六つの世界を我々は生まれ変わり続けるという仏教の世界観のことです。
一面の杉苔の中に配石された景石を眺めていると、煩悩に迷い、涅槃の境地に達することなく六道を輪廻する我々凡夫のはかなさを想わずにはいられません。
方丈の中を散策できます。
格式高い、鎌倉、京都の五山の別格と位置付けられる南禅寺ですが、特に方丈、三門は見ごたえがあると思います。さぁ、次へ移動です。
平安神宮
平安神宮は明治28年3月15日、1895年の創建です。あれ?新しいですね。歴史に疎い私は由緒正しい神社かと思いましたが、どうもそうじゃないらしいです。しらべてみると平安神宮は平安遷都1100年を記念して、明治28年に遷都のおや神様である第50代桓武天皇をご祭神として創建されたってあるんで。
千年以上も栄え続けた雅やかな京都を後世に伝えるために、京都復興にかけた多くの人々の遺志を後世に伝えるために、四海平安の祈りを込めて創建されたとのことなので、比較的現代建築になります。
応天門(重文)です。応天門は平安京大内裏の正庁朝堂院の南面正門。明治28年に大極殿等と共に造営されたとのことです。
大極殿(重文)です。平安京の大内裏の正庁朝堂院の正殿で、即位、朝賀をはじめ国の主要な儀式が行われる中枢。大極とは、宇宙の本体・万物生成の根源を示す言葉で、不動の指針北極星に比定され、天皇の坐す御殿を意味するとのこと。
後ろには平安神宮神苑があります。明治時代の代表的な日本庭園として知られているようで総面積33,000㎡(約10,000坪)の広大な池泉回遊式庭園で明治の有名な造園家7代目小川治兵衛らの手になるものです。平安京千年の造園技法の粋を結集した庭園として、昭和50年12月に国の名勝に指定されています
平安神宮神苑に入るのは別料金になります。なので少し静かな散策ができます。
チンチン電車です。ちょっとえ?って感じですが。笑。平安神宮の創建と同じ明治28年、平安遷都1100年を記念して京都市内に敷設された、日本で初めての電車です。廃止になった後、なぜかここ、平安神宮神苑に展示されています。
泰平閣(橋殿)です。京都御所にあった京都博覧会の建物を移築したものです。
屋根は桧皮葺で、二層の楼閣の頂には西向きに青銅の鳳凰があります。
歴史云々はのぞいて、こちらも日本庭園もとてもきれいですし、すごく見ごたえあると思います。
二条城
では、ここから電車で移動して、二条城へ。
二条城は、江戸時代の日本の城。1994年にユネスコの世界遺産(世界文化遺産)に指定されています。
徳川家康が慶長8年(1603年)に京の宿館として建設した平城。家康と豊臣秀頼との会見場所となったほか、幕末の慶応3年(1867年)には15代将軍慶喜がここで大政奉還を行ったのは有名ですね。
唐門です。派手ですねぇ。
二の丸御殿です。本丸御殿は天明の大火(1788・天明8)で焼失。現在の建物は京都御苑内にあった旧桂宮御殿を移築したもの(重文)。御殿の中は残念ながら撮影NGでした。
二の丸庭園(特別名勝)は小堀遠州の作。あれ?南禅寺の方丈の庭園と同じなんですね。南禅寺の庭園はそれぞれとても小さいのですが、こちらは、どーんと作られていて、見ごたえ十分です。
なかなか見ごたえのある3施設でした~。 京都は奥が深いですね。何度か来ていますが、まだまだ行っていない箇所ばかりです。