福岡唯一の天守閣を持つ小倉城は細川忠興が築城した名城であり、江戸幕府瓦解の起点でした。
小倉城へ行ってきました。
名前の通り北九州の小倉にあるお城です。意外にも県内唯一の天守閣(再建)を持つお城です。
1602年に細川忠興が築城した名城と言われてます。で、続日本100名城になってます。
お城巡りは、まぁハマってます。笑。
少し前のことになりますが、もともと観光のついでに立ち寄っていたお城巡りなんです。何と言っても観光の鉄板ですからね。
ブログだと始めたばかりの2015年に姫路城へ行ってますね。
世界遺産!姫路城の天守閣は6階建て
その後、お城の「建築美」みたいなものに惹かれて、意識して巡るようになってきます。でもそうすると天守閣や櫓なんかがメインになるのですが、徐々に産業遺産的な視点も入り、石垣なんかを見るようになりました。
遺産的な視点が入ってくると、天守閣など再建されたものより、当時から何ら手つかずの城跡の方がより興味がわくようになってきます。
なので、例えば、秀吉の石垣山城とかはかなり衝撃的でしたし、ちょっと風変わりな感じで沖縄の世界遺産に登録されているグスク巡りをしたりって感じです。
秀吉が一夜で造ったと言われる総石垣の城である石垣山城。小田原城を見下ろします。
で、いろいろと回ってると、歴史に興味を持ち始めて、今は歴史小説を読みながらお城を巡るという感じになってます。笑。
前置き長いのですが、今回の小倉城は天守閣が再建されたものです。再建もいろいろあって、当時をなるべく正確に復元するような木造再建もあれば、観光地化を目指して、ちょっとモリモリな再建もありますね。
小倉城は鉄筋コンクリートで再建された天守閣になります。1837年の火災で焼失後、天守は再建されていないと記載があるので、1959年約100年ぶりの天守閣再建なんですね。
小倉城
逆さ天守閣から。笑。
桜(まだ開花前)と天守閣。
私の生まれ育った北九州市のシンボル的なお城なんですが、訪問の記憶はないので、初めてかも。
桜の名所でもあるので、桜が咲くとよくテレビのニュースにでてきます。この日はちょっと早かったかな。
燈台。
北九州は九州の北端になってて、関門海峡に面した小倉は陸海の交通の要衝になる重要な土地になりますね。
そこに築かれた小倉城ですから結構な歴史がありました。
戦国末期に中国地方の毛利氏が築城して、その後細川忠興が大規模な築城をして城下町が建設されたそうです。その後小笠原氏へ引き継がれてます。そもそも関ヶ原後、戦国時代末期からのお城なので特に大きな合戦の舞台になった訳ではなく、細川氏が熊本へ転封された後小笠原氏によって200年以上維持されてます。
ちょうど先日玄界灘で見てきた珪化木も展示されてました。4000万年前のものだそうです。
衝撃的だったのが、幕末期の小倉城。長州藩を攻める幕府軍の拠点となってたんですが、長州軍に敗れて、最後は小倉城に火を放って後退したそうです。幕末から明治の西南戦争時代が注目される頃になります。
小倉城が長州軍によって占拠されたことは幕府にとって致命的な打撃となってしまいました。第二次長州征伐は失敗に終わったことになってこの戦い以後、約260年間続いた徳川幕藩体制は瓦解への道を辿ることになってしまいます。
その後、軍用地となって陸軍が入ったりという歴史の後、昭和34年に天守閣が再建されてます。
天守閣からの眺め。
やっぱりシンボルと言うだけある名城ですね。石垣もすばらしい。
小倉城庭園
小倉城の隣には小倉城庭園があります。小笠原氏の別邸だったそうです。
庭園としてはちょっと小さいのと、背景がビル群になるのですが・・・、ここから見る小倉城もまた風情があっていいかと。
タイミングが合えば、この写真の桜の咲く頃に再訪したいと思います。
一度訪問したいとずっと思ってた小倉城でした。
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8.九州 庭園, 桜, 続日本100名城