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北八ヶ岳の天狗岳は夏空でガス・雨・快晴!天狗の奥庭はまさにジオパーク

      2020/12/11

2015-8-23 北八ヶ岳の最高峰である天狗岳(西天狗岳、東天狗岳)へ行ってきました。

と、言っても二日前の21日に南八ヶ岳の赤岳、阿弥陀岳へ登ってきたばかりです。翌日も天気が良ければ、諏訪近辺で泊まって連続登山を考えていましたが、赤岳から降りて本格的に雨が降っていたのと、天気予報もあまりよくなかったので、いったん帰宅してました。

22日の土曜日は東京は快晴だったので、天気予報を恨みつつ・・・やっぱりうずうずしてきて、かみさんを誘って、南八ヶ岳のリベンジは北八ヶ岳の最高峰(西天狗岳)だ!ってことになりました。天気はどうでしょうか。一応晴れになっていますが、最近(夏はある程度仕方ないですが)の天気予報はあまり信用できないので・・。

2015-8-23(日曜)
西天狗岳(m)、東天狗岳(m)
八ヶ岳
日本二百名山
唐沢鉱泉~西天狗岳~東天狗岳~天狗奥庭~黒百合平~唐沢鉱泉

特に危ないところはないと思います。すべらない登山靴で登りましょう。

天狗岳は3回目です。最初は黒百合平でテント泊して、天狗奥庭経由で東天狗、西天狗へ行きました。かなりガスっていて何も見えませんでした。2回目は厳冬期でほぼ今回と同じルートです。(天狗の奥庭は通りませんでした)今回が3回目になりますが、天狗岳は八ヶ岳の中でもとても登りやすい山だと思います。岩あり、景観あり、花あり、そして今回の天狗の奥庭ありですね。

いつもの3時ちょいすぎに出ます。ただ、夜がすんごい蒸し暑くて前日は21:00には就寝してましたが、12時過ぎからちょこちょこ起きてしまい、あまり寝れませんでした。行きは私が運転して、帰りはかみさんにお任せしようと思って、急ぎ出発します。かみさんは最後の登山口まで爆睡でした。

行きの分岐ですね。右に行くと、硫黄岳の桜平登山口で、左が唐沢鉱泉への道になります。桜平方面はかなりの悪路で狭いですが、唐沢鉱泉への左は、オフロードであるものの、整備されているので普通車でも問題なく到達できると思います。離合も十分できます。ただ、ここから20分くらいかかります。(ナビで唐沢鉱泉といれたところ、ここが到着地点になってました)

無事、唐沢鉱泉へ到着です。無料の広い駐車場があります。6時前だったのでまだ10台程度です。結構広いので止められないことってあまりないと思います。戻ると道端に駐車している方もいましたが。

今日はなんと、かみさんは15年前の「重登山靴」で出陣です。実は、前々回の尾瀬、至仏山でソールがぺろっとはがれてしまい、前回の新潟、雨飾山は時間がなかったので靴修理のボンドでくっつけて登りました。なんとか1回はクリアしましたが、さすがに危険なので、登山靴を買いに行ったのですが、あいにくサイズがなく、う~ん、悩んだ結果、これを出してきました。ちょっと重いです。(笑)でも毎回ピカピカに磨き上げていたので全然きれいですし、さすが当時も一生ものと言われたほどの靴なので天狗岳登山には申し分ありません。当時これ以上の靴となると厳冬期のプラスチックブーツしかないって言われました。でも最近でこんな靴履いている人見たことありません。(笑)がんばれ!!

駐車場横にトイレがあります。結構きれいです。料金、チップの場所は分かりませんでした。

唐沢鉱泉入口に「アカショウマ」が咲いてました。

登山口の唐沢鉱泉です。日本秘湯を守る会の温泉です。戻りには入るっていうかみさんの強い希望がありました。

登山口は温泉右の橋を渡ったところから、西天狗を目指します。天狗岳は、交通の便がいい「渋の湯」を起点にされる方が多いと思います。唐沢鉱泉の場合は車でこないと行けません。なので、西天狗登頂まで結構しずかな山歩きができるのでお勧めです。

しばらくはこんな樹林帯を進みます。樹林帯の中は涼しいので高度を稼いでいきましょう!

「ヤマヒコノリ」?でしょうか。地衣類はちょっと見た目で調べても難しくて分かりません。地衣類は苔じゃないんですよねぇ。菌類と藻類が共生して、木の幹などに着生します。不思議な植物です。(光合成するようです)

こんな樹林帯ですが、マイナスイオンをいっぱい吸って進んでいきます。

白い小さいきのこです。秋だからでしょうね、結構いろんなキノコが生えてました。マッシュルームみたいです。真っ白です。

これも生えたてって感じできれいです。私はキノコの名前はさっぱり分からないので、写真のみ掲載してみます。

これもそうですね。白がほんとまっしろなんですよね。上の白のキノコの半分くらいの大きさです。

苔も元気に胞子付けてます!

「ゴゼンタチバナ」は実になってました。咲いていればよかったんですが、北八ヶ岳だと7月で終わりでしょうか・・・。

西尾根へ突き当ります。ここを左へ進みます。比較的歩きやすいと思います。

苔蒸す北八ヶ岳っぽい登山道です。湿度が高いので汗が結構でます。光が少し差してくるとガスがふわっと浮かんで見えます。リラックスして歩けるのでとても気持ちがいいです。

稜線へでました。天気がいいのか悪いのか分かりません。(笑)雲は厚く、まだガスがかってます。でもここからは楽です。

第一展望台から蓼科山方面を望みます。青空がチラチラ見えますが、ガスでほとんど見えません。

反対の歩いてきた道を見てみます。やっぱり雲ガスが厚いですね。まあでも頂上までまだ時間あるのでガスが「スカッ」って晴れることを期待します。

第一展望台から第二展望台を経由して行きますが、その途中に何度か樹林帯へ入り込みます。

そこで、おおおお~。なんだこれは。南八ヶ岳で見つけた「ギンレイソウ」がすんごい群生しています。こんな感じです。右左とチラチラいっぱい咲いてます。(咲いてますって表現がちょっと合わない気もします)

別のところにも。2株をアップにしてみます。ほんと、まっしろ、無色です。光合成しません。こんなに群生しているのは初めてです。中を除くと「ギロッ」とした青い目で見られます。でもいろいろ見て行くと青以外で白っぽいのもあります。ちょっと調べてみないと分かりませんが・・・。ほんと神秘的です。

「コバノコゴメグサ」が南八ヶ岳と同じように咲いてました。群生しています。

しばらくで第二展望台です。西天狗方面を望みます。ガスってますね。ここから最後の本格的な登りになります。一回樹林帯をくぐって登ります。

こんな感じの登りです。実は、冬季に来て、この登りでトレースがなくなり結構苦労したので、今日は夏道の確認でもあったのですが。

リンドウは残念ながら今日も咲いていません。リンドウは日がいっぱいないと咲いてくれないんですよねぇ。今日はチラチラ日が差していたので最後まで見ていたのですが、結局咲いている姿は見れませんでした。

展望台方面を見てみます。ガスの間から稜線が見えます。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

う~ん、残念ですが、どんどんガスってます。さっきまで見えた展望台方面は稜線どころかすぐ下の登山道がギリギリ見える位です。すれちがったパーティーの方に頂上はどうでした?って聞いてみましたが、「残念ですが眺望はないです・・」との回答。今日もこのままかぁ?

西天狗の頂上直下です。ガスが少し晴れそうです。こっからはすぐですね。冬来た時を思い出します。

頂上です。全く真っ白でなんにも見えません。残念ですが山なので仕方ありません。かみさんがさくっと「じゃ、東天狗へ行こう!」って歩きだします。少し粘りたい感じもありますが、展望台過ぎてからほとんど空が見えていないので仕方ないですね。諦めて歩き始めます。

山頂直下に「ヤマハハコ」を発見しました。ここまで咲いてますね。

いやー、ガスガスです。おとといの赤岳と同じだなぁ。

途中で、おおお、?少し晴れたぞ?

キター!すでに西天狗を降りてしまいましたが、東天狗がキレーに見えます。周りの登山者の人達と喜びを共有します。根石岳がほんと目の前に突然現れます。

動画です。西天狗岳と東天狗岳の間の鞍部から撮ってます。西天狗山頂方面→根石岳→東天狗岳とぐるっと撮ってます。

ガッツポーズ!
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頂上です。西天狗からは20分くらいで到着です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

相変わらず雲、ガスは厚いですが、その合間からなんとか西天狗、根石岳までは見えました。稜線がきれいにみえて、縦走している人たちが小さく見えます。また、根石岳の頂上にいる人達もよく見えます。ちなみに、東天狗の東斜面は断崖絶壁になってます。

「天狗岩」って言われているんですが、天狗の鼻に例えられるようです。

途中から東天狗の東壁を見ます。断崖絶壁です。硫黄岳の爆裂火口を連想させます。

アサミか?と思いましたが、調べると「タカネヒゴダイ」って言うらしいです。調べてみました。

東天狗を少し下って、西天狗岳を見返します。そういえば冬季にすれ違った人はスキー抱えてて、西天狗から滑るって言ってたのを思い出します。いや、ほんとすごい人がいますね。私は登るのも精いっぱいです。
ちなみに、この写真撮ってる時は雨降ってます。ガスかかっているところもありますが、多分頂上は晴れてますね。訳分からないというかガスが通れば雨がふって、通り過ぎれば晴れて猛暑っていう、ほんとに夏っぽい山でした。

ちなみに、東天狗から黒百合平まで下るには、中山峠を経由して下るルートと天狗の奥庭を通る2ルートがあります。コースタイムはあまり変わりませんが、圧倒的に中山峠から下った方が歩きやすいです。天狗の奥庭は岩が多く歩きづらいので結構歩くのに苦戦します。でも余裕があれば、個人的にはこちらの景観お勧めです。

ガスがかかってますが、天狗の奥庭、黒百合ヒュッテ方面です。

ここからはでかい岩の上を渡りながらの下りになります。ちゃんとまわり見てないと道から外れてしまいますので注意です。

結構壮大な感じです。あんまりこの天狗の庭の記載されているところ見ないんですが、個人的には、山もそうですが、こういった人間では到底できないような景観が突然出てくるとやっぱり感激しますね。

ちょうどみずがき山行ったばっかりなので、不思議な感じです。

途中で東天狗方面を振り返ります。

天狗からみたら庭って感じなんでしょうか。うまく伝わらないかもしれませんが、壮大なスケールです。

でかい!でかい!

もう一回振り返ります。左上にちょこっと東天狗方面が見えます。

「スリバチ池」なんですが、水がありません。しかしスケールでかいです。

動画でスケールを感じてください。天狗の奥庭中央付近から黒百合平方面→西天狗方面→東天狗方面とまわって撮ってます。

結構苦戦します。ルート探すのも一苦労ですし、油断するとすべってこけるので。ようやく黒百合ヒュッテが見えました。

すごい賑わいです。団体さんが何組かいるようで、ヒュッテ前は激込みしてます。いろいろおいしそうなものが売っていましたが、残念ながら今日はお金がないので買えません。

ここから唐沢鉱泉へ下ります。この下りは「超ハード」です。何がって、石も木も滑ります。すんごい滑ります。慣れていても気を付けても滑ると思います。なので、前に人がいると渋滞しますし、そもそもそんなに早く歩けません。残雪だったらほんとスラスラと歩けるんですが・・・。

唐沢鉱泉分岐超えると、人も少なくなります。
苔ってなんにでも生えますね。で、キノコもどこにでも生えます。

こんな橋も渡ります。ふだんは何も考えずに渡りますが、今日はツルツル滑ってきた後なので、慎重~に渡ります。結構高度感ありますので。

沢沿いまでたどり着きました。ここから唐沢鉱泉まで歩いて5分くらいですが、両端に花がたくさん咲いてました。結構なお花畑になってます。

「キバナノオダマキ」ですね。アップで撮ってみましたが、透き通るような白がほんとなんとも言えないくらいきれいです。すごく好きな花です。

「ハナイカリ」も負けじと咲いています。白と黄色のきれいなバランスでもう少し咲けば、ほんときれいだと思います。花の色は初めは淡い黄色ですが、終わりの頃には黄緑色に変化します。

「ヤマホタルブクロ」が咲いてました。

と、みると結構群生してました。

唐沢鉱泉の源泉です。すごい神秘的です。源泉は唐沢鉱泉から歩いて1,2分のところで、沢のすぐ隣です。歩いてすぐに行けます。

触ってみましたが・・・冷たかったので冷泉ですね。

最初、ピンときませんでしたが、アザミのつぼみでした。おもしろい形です。

下りの苔岩で苦戦してしまいました。13:00着です。休憩含めて7:00位ですね。しかしいわゆる夏山って感じでとてもきもちいい山歩きができました。

唐沢鉱泉

最後は秘湯の唐沢鉱泉へ入って大満足です!
唐沢鉱泉の湯は信玄の隠し湯とも言われる八ヶ岳山麓の秘湯ということです。泉質は日本でも珍しい二酸化炭素冷鉱泉です。さっきの写真が源泉ですね。もちろん源泉かけ流しです。日帰り入浴は700円です。交通も南諏訪からそれほど時間もかからずアクセスもいいので、ぜひまた登りに来たいと思います。



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