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伊豆山稜線歩道の縦走!前半は戸田峠から魂の山。天気も回復して最高の新緑を楽しみます。

      2020/11/22

2018年5月20日、伊豆山稜線歩道の縦走にチャンレンジしてきました。

チャレンジ?って事なんですが、まぁこの「伊豆山稜線歩道」というのはとっても長いんですね。

本来は天城峠から修善寺虹の郷まで42kmある縦走路なんです。ちょうどマラソンの距離!

で、さすがに42kmは無理なので、今回は戸田峠から天城峠まで縦走することにしました。

ええ、もちろん日帰りです。

テント泊できればいいのですが、ルート上に山小屋はもちろん、テント場やトイレすらありません。

他の人みると、トレランで一気に走ってしまうか、ビパーク的にすこし開けたところでテント張ってる人もいましたね。でもちょっと私のスタイルとは違うので、あくまで日帰りで行きます。

戸田峠からとしたのは、時間の調整とレストハウスから達磨山までは何度も歩いてるってのが理由です。

戸田峠からにしても計画段階ではヤマプラを使ってコースタイムを見ると28.6kmで11時間50分です。

(実際には歩いてみてGPSで計測すると31.75kmありました。)

実はゴールデンウィーク前からこの計画を立ててて、ゴールデンウィーク中のどこかで行く予定にしていたのですが、ゴールデンウィークはブログにもある通り、奥秩父主脈縦走にしてしまったので、その後のタイミングを待ってました。

そもそもなんでチャレンジすることにしたかって言うと、少し前に買った「岳人」って雑誌があって、そこに新緑のロングトレイルって特集があったからですね。

ピークを目指す訳じゃなくて、タンタンと歩いていくトレッキングスタイルです。

特集記事にあったトレイルはちょっと長すぎて無理だな~と考えてたところ、先日登った達磨山と、レストハウスでみた伊豆山稜線歩道の紹介を思い出したというところです。

前置きが長い・・。笑

で、そのためにちょっと軽めの靴でノースフェイスのトレッキングシューズを買ったという流れなんですね。笑。

コースタイムとバス

日帰りで約12時間ってコースタイムは長いですが、私の場合比較的早い方なのでそれほど問題でもないかなぁという計画です。

先日の達磨山ハイキングでは、コースタイム3時間15分のところ、2時間30分で歩いてます。

ルートはその延長なので、12時間で計算すれば、ざっと9時間くらいかな?という計算。

でも、バスの時間を考えるとちょっと厳しめ。

最初は家から電車バスで行こうと考えてましたが、そうすると修善寺発戸田峠行きの7時38分のバスに間に合いません。

なので、車で修善寺駅まで行って、修善寺駅を起点にバスを使うことにしました。

行きは修善寺発7時38分、戸田峠8時5分着です。

で帰りは天城峠から修善寺へバスで戻ります。

時間は17時台(最終)で17時4分、17時49分です。

17時4分に乗るには9時間、17時48分(最終)に乗るには9時間30分ちょいで歩かないといけません。予定9時間なのでちょうどいいです。

というかちょっとトラブルあると間に合いませんけどね。笑。

今回は戸田峠をスタートにしましたが、天城峠から登る方が多いかもしれません。

ちなみにコースタイムは変わらず戸田峠から天城峠までが11時間55分、逆で天城峠から戸田峠までは11時間50分です。みごとにほぼ同じですね。

修善寺駅からスタート

朝の静かな修善寺駅。

車は近くのコインパーキングに停めました。一日とめても500円という格安さがうれしい。

今回ルート上にトイレは一切ないので駅でトイレに行ってバスを待ちます。

駅にはコンビニもあるので最後なにか忘れ物があればコンビニで調達もできます。

でいよいよなんですが、この時点で気になるのが2つ。1つは天気。もう一つは風です。

天気はヤマテンの丹沢を参考にしますが、晴れと出ているものの、東名高速を走ってると、丹沢までは快晴でしたが、伊豆半島に入ると分厚い黒い雲に覆われてるんですね。

う~ん、今日はロングコースだからなぁ。ってちょっと心配。最悪は途中から戸田峠に戻ってくる覚悟です。

で、もう一つの風なんですが、伊豆は言わずと知れた半島で、強風が名物です。先日の達磨山ハイキングでも歩くのも厳しいくらいの風でしたので。

何度も通ってる西伊豆スカイラインも風は強いです。で、この日は強風の予報。ヤマテンでも低温、強風の対策は万全に!って事でした。

でも来ちゃったし!

戸田峠

30分ちょっとで戸田峠へ到着です。バスに登山者はもちろん私一人で、こんな峠で降りるのも私一人です。日曜日の晴れの日ですが、たぶんほとんど人には会わないでしょう。(って予想)

この看板はルート上に何か所もありますので、自分の位置を確認しながら進めます。

左上の戸田峠から右下の天城峠までのルートです。左下にある広域マップを見れば、伊豆半島の半分くらい?を歩くことになるのが分かります。

心配していた天気は少し回復傾向かな?

この時期にしてはかなり風が吹いてて寒いのでちょっと厚着をして出発します。

でもって目指すは達磨山なのですが!?ガスか雲か?

振り返って駿河湾、富士山方面は快晴なんですが、目指す達磨山方面だけ真っ白です。

なんともテンションが上がらない・・・。

ま、歩き始めたのであまり気にせずまずは達磨山を目指します。

ルートを通して、ミツバツツジがきれいに咲いてました。

風がすごくて・・・頑張って撮りましたが、ブレブレです。

ちなみに今日は12-40mm F2.8 PROの1本できました。いつも使ってる14-150mmではないので花の写真は半分諦めモードで撮ってます。

小達磨山

戸田方面。みごとに左上(私が進む方面)に黒い雲がかかってます。

でも富士山側は晴れてるんですよねぇ。

サラサドウダンの白。

これは・・・。

今日のルートで初めてのピーク。小達磨山。

このサラサドウダンは真っ白ですね。

小達磨山を超えるとその先に達磨山が見えてきます。オーマイガー。

なんてこったい。ガスガスじゃないですか。

雨が降っている訳じゃないので、まぁまずは進みますけど。。

達磨山

無事に達磨山へ到着です。

真っ白。本当は、ここから駿河湾、富士山の絶景が見えるはずなんですけどね。

今日は何にも見えません。そして風も強い。

どうしよ。まだ歩き始めて40分足らず。もう少し歩いてみます。でもこんなんです。笑。

誰も会いませんし、ちょっと寂しい山歩き。

あれ?ちょっと雲が取れてる?あ、達磨山はガスですが、その先は晴れてるかも知れませんね。

西伊豆スカイラインとこれから歩く稜線が見えてきました!

さすがに真っ白だと歩くの途中で止めて戻って温泉入って帰るか?って考えてましたが、これだけ見えれば十分です。

ちょっとテンションが上がってきます。で次は古稀山を目指します。

しばらくは絶景が自慢の西伊豆スカイラインと並行して歩いていきます。

ドライブや、ロードバイクでは何度も走ってる西伊豆スカイラインですが、ずっと横を通るこのトレイルが気になってました。

まぁピークって言っても道路わきから数十分くらいのところなのでまさか歩くなんてって思ってましたけどね。

歩きでは先ほどの達磨山までしか歩いたことがないのでここからは初めての道です。

西伊豆スカイラインって言っても距離短いので車だとあっという間に終わります。やっぱり堪能するなら歩くのが一番ですかね。

雲の間から光も見えてきてます。

そして上の雲も黒から白に変わってきてるような気もします。

いや~いいですね。

ちょこちょこ道路脇を歩くのですが、振り返って達磨山を見ると、お!雲取れてる!

古稀山通過。

これでもう戸田峠まで戻って帰るって選択はないですね。本気モード(って言っても走りませんけど)で歩きますよ!

達磨山。

しかし青空が見えただけで、こんなにテンション上がるもんですね。

今日の長い道のりを考えるとまだ1時間足らず。いや~、これから楽しみです。

道路を歩くと、爆音の車やバイクが通り過ぎるんですが、申し訳ないですがちょっとした優越感を感じます。

伽藍山。

一応ピークというか山はあるのですが、ほぼそこでは展望を楽しむということはなく(展望はあまりなく)途中途中で見える景色を楽しむトレッキングです。

ルートが長くて、山小屋も一切ないので人はむちゃくちゃ少ないです。

その分きもちいい。

伽藍山を越えると、地図には「太平洋展望台」って書いてます。ここか?

うひょー。雲がまだ少し残ってますが、こりゃすごいわ。

ちょっと息を飲む絶景ですね。

土肥駐車場まで歩きました。まだまだです。

土肥駐車場からの絶景。

少しイマイチなところというと、この土肥駐車場から少し車道を歩かないといけないところですかね。

車とバイクはそれほど多くないですが、たまに爆走してるバイクとかいますので気を付けて歩きましょう。

途中、これから歩く先が見えます。まぁ見えてるところは全部歩かないといけません。

ヒメウツギかな。

ミツバツツジ。

途中、車道からトレイルに戻る箇所があるのですが、道間違えました。

荒れてる道は奥秩父でもよくあるのですが、赤いテープが見つかりません。しばらく探し回りましたが、一旦戻ることに。

間違えてました。

赤いテープが車道から見えたので、地図に沿ってここから入るものだと思ったのですが、その先でルートがなかったです。

私が見た赤いテープは登山道ではなく、山の調査とかで使う人たちの調査用で入るところのテープだったみたいデス。

奥秩父でも山小屋の小屋番さんに、「奥秩父じゃ、赤いテープは登山道じゃないところもあるので気を付けて!」って言われたの思い出しました。

この「伊豆山稜線歩道」はとっても整備されているので、分岐には必ずこの種類の標識があります。

船原峠まで来ました。ここで分岐してバス亭まで行けるみたいデス。大曲茶屋のバス停まで40分。

今回みたいなロングコースじゃなくてショートコースの場合はこれでもいいかもしれません。

ちょっとルートミスしてしまいましたが、ここまで2時間。全体図で言えば距離でちょうど三分の一くらいでしょうか。

水色の線が歩いてきたルートです。で、ここから赤い線で描いた部分(船原峠~塊の山)がほぼ展望がないところになります。コースタイムで2時間半くらいですかね。

と言っても日は差してるところがちょこちょこあるので、新緑を楽しみながら進みます。

そしてどこもツツジがすごくきれいに咲いてます。

まぁツツジなんて家の前にも近所の公園にもきれいに咲いてますけどね。山で見る新緑に囲まれて咲いてるツツジはやっぱりきれいです。

杉林の中もフカフカなトレイルです。

そして登りもあります。でも距離は短い。

少しひらけてきました。

オオカメノキか。

この時期はきれいに咲きますね。

棚場山。

新緑が続きます。

標識等の整備は完璧なんですが、倒木は結構あります。こんな感じで登山道をふさいでたりします。ちょっと超えるのは面倒なんですよね。

切らないのかな?って思いますが、倒れつつまだ生きてる木もあったり。

吉奈峠、南無妙峠を越えて歩きます。

土肥峠も樹林帯の中です。

ここから持越温泉へ下って温泉入って修善寺へ戻るってのもありなのかな。

樹林帯の中はコールタイムで2時間ちょっと続きますのでのんびり歩きます。先ほどの土肥峠を越えるともうすぐで塊の山です。

だいぶ登ってきたかな。

よく考えると海を見ながら山登るってほとんどないですよね。きれいですねぇ。

もう少し登ります。

振り返ると、雲に隠れた富士山とスタート地点にちかい達磨山が見えます。

無事、魂の山(こんのやま)。変わった名前ですよね。

山頂は少しひらけているのでちょっと休憩して食事です。

日帰り装備で、靴はスニーカーみたいなトレッキングシューズです。快適に歩けます。

ここまでで3時間45分。コースタイムでは5時間15分なのでちょうど90分短縮できてますね。

タイムで計算するとここまでで半分くらいかな?全体で3時間短縮する予定なのでちょうどいいペースで歩けてます。さすがに天城峠で最終のバスには遅れたくないので。笑。

そう言えば、トレランの人一人と会ったきり、誰とも会ってません。静かです。一人占めしながら歩いてます。でもちょっと寂しい気もします。

今回の長い32kmのトレイルですが、展望の見どころは、この前半の達磨山前後の絶景と、もう一つはこれからの魂の山から仁科峠にかかる最高の稜線歩きなんですね。

前半では、達磨山の前後の絶景をみて、しばらく樹林帯を歩きます。

隣には西伊豆スカイラインが走ってますので、車とバイクの音が聞こえてきます。なのでちょっと山の静けさとは違うかもしれませんね。気にしないことですね。

でも車でも自転車でもすぐに過ぎてしまう景色をゆっくりと眺めながら歩けるのでこのルートは歩いてみてよかったなぁというのが感想です。

さてさて!。ちょっと長いので後半へ続きます。

タイム

今まで登山で各ポイントのタイムを計ったことってなかったのですが、今回はバスに遅れないようにペース確認する目的で記録しています。

戸田峠  start
達磨山  0:39
古稀山  0:54
伽藍山  1:09
船原峠  2:01
吉奈峠  2:39
南無妙峠 2:55
土肥峠  3:12
魂の山  3:45

参考コースタイム5時間15分(90分短縮)

カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1
レンズ:ED 12-40mm F2.8 PRO
靴  :THE NORTH FACE Endurus Hike Mid



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