東武鉄道でぶらり足利市。室町幕府の発祥の地は見ごたえのある史跡がいっぱい。
2021/06/06
2月17日に足利市へ観光へ行ってきました。
先週は東武鉄道で鬼怒川温泉へ行って「SL大樹」に乗ってきました。
でもまぁ弾丸日帰りだったのでほぼ電車に乗って移動ばかりという感じでした。それはそれでビール飲みながらの愉快な遠足だったんですが、今回は移動先でちゃんと観光をしようという事ですね。笑。
あと、最近あんまり歩いていないので、足のリハビリも含めて10km以上はしっかり歩こうというのが目的です。
で、17日の歩いた結果は27,000歩だったので成功でした!
まぁ、なんで「足利市」かって言うと、東武鉄道のHPを見てると、結構沿線の観光案内を掲載してあって、その案内をみてよさそうだったからって言う理由です。ガイドブックを見るよりよくまとまってるので今回は正解でした。東武鉄道のHPに「足利タウンウォーキングコースマップ」もあるので見てみると参考になると思います。
見所としては、以下のような感じ。どうです?4時間ちょっとで回る史跡としてはかなりボリュームありますよね?
室町時代ですからね、それぞれどれだけ歴史があるか?ってのも調べてみました。笑。なかなかの歴史かなと思います。
福厳寺(布袋尊) 1182年
八雲神社 869年
足利公園
常念寺(毘沙門天) 1143年
西宮神社(恵比寿神) 1603年
長林寺(福禄寿尊) 1499年
織姫神社 1705年
法楽寺 1249年
明石弁天(弁財天) 1793年
心通院(寿老人) 1566年
鑁阿寺(大黒天) 1196年
史跡足利学校 奈良時代?
結構見所ありますよね?ちなみにちょうど足利七福神と、代表的寺社を巡るハイキングになってます。カッコの中はその七福神です。
前回と同じように北千住で乗り換えです。今回は「特急りょうもう」を使って足利市まで行きます。
日光方面ではないので、この電車は行きも帰りも空いてました。本数も多いので結構便利だったかなと思います。
ですぐに足利市駅へ。今日はしっかり歩くので前回のように行きからビールは飲みません。笑。
駅を出ると強烈な風が吹いてました。ただこれみると全く無風って感じなんですが、動いてないのかな?
中橋を渡ります。空は雲も見えない快晴なんですが、さっきの通り風が強い。
どれくらい強いかって、もう帰ろうかな・・・って思うくらいでした。笑。
でかいです。八雲神社の前なんですが、標識をみると天然記念物になってるそうですね。
で先に進むと、「下馬橋古址」があります。1019年ですからね。馬から降りたってのがそんなにも歴史に残るものかと思ったりしますけど。
福厳寺(布袋尊)
なんて、30分ちょっと歩いて、最初の目的地の福厳寺へ到着です。
ちなみに足利七福神をめぐることになるのですが、ちゃんとこんな石像があるのはここくらいで、後は特になかったです。スタンプラリーもできるようですが、スタンプが置いてなかったりとか。
そして延命セキ地蔵尊。咳止めだそうです。セキは続くと苦しいですからね。
お寺さんは1182年だそうですが、この本堂は1828年のものだそう。ざっと200年ですかね。まぁすごいですね。
御参りして次へ進みます。
八雲神社
次はすぐ近くなんですが、八雲神社です。主祭神は「すさのおのみこと」です。なんと創建は869年。
先ほどのイチョウの木も八雲神社だったのですが、おんなじなのかな?
ってちょっと調べてみると、足利市に八雲神社は5つあるそうです。
因みに、この八雲神社は森高千里の「渡良瀬橋」の歌詞にでてくるそう。渡良瀬橋は私が激風に耐えて渡った中橋の隣の橋です。時間があれば寄って行こうかなと思ってましたが、今日は長距離コースなので行けませんでした。
足利公園
ここ、ごく普通の公園のようなんですが、なんでも古墳だらけでした。
とは言っても、何か特別なものがある訳ではなく、これが古墳みたいです。
前方後円墳1基と円墳9基の古墳があるそうなんですが、ちょっと場所が分からず、そのまま進みました。
常念寺(毘沙門天)
どんどん行きます。次は常念寺。七福神で言うと、毘沙門天です。
スタンプを押してたわけではないのですが、せっかくなので毘沙門天を見ようかと思ってましたが、この看板だけ見れました。
ここも平安末期(1143年)創建だそうで歴史古いんですが見た目は分からないもんですね。
そうなんですよね。史跡が多いので紹介されているお寺や神社以外でも道を歩いているとお地蔵さんやらいろいろ見れます。
西宮神社(恵比寿神)
でちょっと離れてますが西宮神社へ到着です。ここは恵比寿様。なんとなく看板だけ撮っておきます。笑。
なんでも「福の神として崇敬されている えびす様をおまつりする神社の総本社」だそう。これはちょっとご利益があるのかな。
「江戸時代寛文三年(一六六三)に四代将軍家綱の寄進になる国宝の本殿」だそう。いやはや、もう時代の感覚がよく分かりませんよ。
長林寺(福禄寿尊)
ここもすごいです。この山門は江戸中期のものだそう。石造も1711年だそう。山門と石造どちらも足利市の重要文化財です。
次に向かうのは織姫神社なんですが、その手前に厳島神社がありました。広島の厳島神社と同じ名前ですね。
織姫神社
では、織姫神社です。ここが一番人が多かったです。というかここしか人が居なかった?笑。
でも登り切れば、きれいな神社が見えます。きれいなんで人気なんでしょうね。織姫ですし。
宝永2年(1705年)です。こんなことがHPに書かれてあります。なるほど、伊勢からつながり、八雲神社もそうなんですね。
伊勢神宮の直轄であり天照大神(あまてらすおおみかみ)の絹の衣を織っていたという神服織機神社(かんはとりはたどのじんじゃ)の織師、天御鉾命(あめのみほこのみこと)と織女、天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)の二柱を現在の足利市通4丁目にある八雲神社へ合祀。その後、明治12年(1879年)機神山(はたがみやま)(現在の織姫山)の中腹に織姫神社を遷宮した。
法楽寺
短時間で通過してしまうのはちょっともったいないですよね。
樹覚寺
明石弁天(弁財天)
続いて、明石弁天。美人証明なんてのを出してくれるそう。私はおじさんなので無縁?笑。
「美人弁天」にとっての「美人」は、外見的な美しさではなく、全ての女性が持つ、「女性の心のやさしさ」を守り、証明するものです。
だそうです。
そう、そしてここは先ほど行った厳島神社だそうです。
なで弁天。手を撫でると癒されるって事だったので撫でて癒されてきました。
う~ん、確かに美人。
心通院(寿老人)
鑁阿寺(大黒天)
鑁阿寺、「ばんなじ」って読みます。
源姓足利氏二代目の足利義兼(あしかがよしかね)が、建久7年(1196年)に、邸内に持仏堂(じぶつどう)を建て、守り本尊として大日如来を祀ったのが始まりといわれています
だいぶ歩いてきてもう終盤。七福神で言うと、最後の大黒天です。心通院から向かうので、裏というか北門から入ります。歴史的建造物なんですが、このとおりの千社札です。
千社札とは、神社や仏閣に参拝を行った記念として貼る物で、自分の名前や住所を書き込んだ札のことである。江戸時代中期以降に流行。
by wiki
見どころたくさんなんですが、まずは大黒天へ行って、足利七福神をコンプリートさせておきます。笑。
しかし、あまり下調べせずに歩いてきたのですが、それぞれの史跡がすごいです。ここ。
御霊屋。創建は鎌倉時代だそう。(徳川11代将軍で再建)とは言っても隅に地味に配置されてます。笑。
1407年に関東管領足利満兼により再建。
このご神木もすごい。天然記念物に指定されている大銀杏。樹齢は推定550年だそうです。デカいですからね。
江戸時代には大木となってて、この下でお見合いとかやってたらしいです。いわゆる縁結びのご神木。
多宝塔(たほうとう)。多宝塔って寺院建築のうち仏塔の形式です。
多宝塔の日本最初のものは高野山の根本大塔と言われてます。
裏から回ると遠かった。笑。ようやく本堂。国宝です。こは大迫力。
人が多くてちょっと写真載せていないのですが、楼門(山門)も見事でした。
史跡足利学校
いや~、実際、史跡みすぎてもうおなかいっぱいって感じではあるんですけどね、ほぼ隣にありますから史跡足利学校へ行ってみます。
日本最古の学校ということです。日本遺産に認定されているらしく、パンフレットには「めざせ!世界遺産」って書いてますね。
創建は諸説あるんでしょうが、奈良時代?平安時代?鎌倉時代?っていろんな諸説があるようです。いずれにしても、もっとも最近としても鎌倉時代ですからね。
そのさきに学校門。1668年の創建。にしては新しく見えるから再建したのかな?
方丈からみる南庭園。鎌倉時代と同じなんでしょうか。ちょっと奥に見えるビルがありますけど。
こちらは梅とメジロ。望遠レンズがなかったので遠いですけど、かわいい。蜜吸ってるのに夢中な時は警戒心が薄れているようで結構近づくことができます。
奥の孔子廟は修理中でした。
しっかり歩いて、足利市を満喫できました。
いや~、足利市の史跡はすごかった。これ歩いて回れるのですごくよかったと思います。
見ごたえがあるのは、織姫神社と鑁阿寺(ばんなじ)ですかね。鑁阿寺はほんとすごかったのでほんとお勧めです。
あえて言うならご飯食べるところがほとんどないのであらかじめどこで食べるか調べて行ったほうがよかったかなって感じです。