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遺跡のカンボジア。ジャヤヴァルマン七世の世界観をみるアンコールトム遺跡と2017年最後のサンセット。

      2020/11/23

アンコールワットの観光を午前中に終えて、そのままご飯も食べずにアンコールトムへ向かいます。

アンコール遺跡でなかなか最初分かり辛いのはなにがどれ?っていろいろあることなんですが、アンコールワットは1ヶ所の壮大な遺跡ですが、アンコールトムは、バイヨンを中心とした遺跡群があって、またさらにその周辺に多くの遺跡があります。なのでちょっと分かり辛いですね。

予定では今日の午後はアンコールトム遺跡で、明日はアンコールトムの周辺の遺跡です。

午前)アンコールワット観光
午後)アンコールトム観光 ← ここの話
夕方)プノン・バケンで夕日鑑賞 ← ここの話

正確には午後の予定はこれ。

アンコールトム遺跡群
バイヨン
バプーオン
ピミアナカス
象のテラス
ライ王のテラス

ちなみに他に南クリアン、北クリアン、プリア・ピトゥなどもあるのですが、時間切れで断念しました。急いで全部回ることもないかというところです。笑。

アンコールワットとアンコールトムは比較的近くですが、猛暑の中なので自転車ではなくやっぱりトゥクトゥクがお勧めです。自転車で回ってる少数の人もいましたが、ちょっと大変でしょうね。

ちなみに、アンコールワットもこの後もそうなんですが、人が多くて写真撮るのも大変でした。団体さんとか一人一人結構な時間かけて写真撮っていくのでなかなか進まないのと、どこをみても記念撮影中で他の人が手を振ってる写真を撮ってしまうという状態に。笑。

しばらく走るとすんごい渋滞に。

これは、南大門から入ったのですが、アンコールトム遺跡群を囲む各門は結構狭いので、1車線通行でどうしても渋滞になるみたい。遠くに見えてるのが南大門です。

途中で降ろしてもらって写真を撮ることに。

顔がそれぞれで全然違うのは、修復したものとそうでないものの違いですね。もう少し近づけられないのかなんて素人ながら思ってしまいます。

なにせこの修復ですから。笑。さすがに違和感ありますわ。

川は見るだけでなんだか落ち着きます。

南大門。

アンコールトムは、ジャヤヴァルマン七世がつくりあげたのですが、大乗仏教に帰依した事もあってアンコールワットと全く違う世界観になってます。その違いがちょっと面白かったりします。

ちなみにアンコールワットは12世紀初頭でアンコールトム・バイヨンは12世紀末になります。

バイヨン

ジャヤヴァルマン七世が作ったと言われてますが、諸説みると複雑な歴史があったようです。ジャヤヴァルマン七世は大乗仏教に帰依したので観世音菩薩と単純にくくれず寺院全体が最後にはヒンドゥー化したらしいです。

「アンコール王朝の中興の祖と言われるジャヤヴァルマン七世がチャンパに対する戦勝を記念して12世紀末ごろから造成に着手したと考えられており、石の積み方や材質が違うことなどから、多くの王によって徐々に建設されていったものであると推測されている。当初は大乗仏教の寺院であったが、後にアンコール王朝にヒンドゥー教が流入すると、寺院全体がヒンドゥー化した。これは、建造物部分に仏像を取り除こうとした形跡があることや、ヒンドゥーの神像があることなどからも推測できる。」by wiki

ではテラスからいよいよバイヨンへ入っていきます。

顔までよく残ってますが、ちょっとイケてない顔。

こちらはガルーダかな。

テラスからみたバイヨン。

顔をアップにしてみます。4面どこでも顔が刻まれてます。すべて観世音菩薩。テラスに49、5つの塔門をいれて54あるって言うので顔だらけです。ちなみにどれも顔は少し違うとか?

東門をくぐって進みます。

先には壮大な中央祠堂を含め多くの塔があります。

そして菩薩。

こんな風に崩壊しているところもありますが、それにしてもこの巨大な石をくみ上げて観世音菩薩を彫りまくるという世界観。ちょっと見たことがないですね。

中央祠堂を囲む四隅も、第一回廊をはしる四隅もすべて菩薩です。

この世界観。ちなみにジャヤーヴァルマン七世を神格化して偶像化したものであるとする説もあるみたいです。

狭い範囲にこれでもかってくらいの構造です。

アンコールワットと同じく、ここにもデバターがそこかしこに彫られてます。

ひたすら菩薩を撮りまくるのですが、バイヨンの魅力はこれだけじゃないんですね。

第一回廊にはアンコールワットと同じように壁面が一大絵巻となってるんです。

なので、一旦降りて、外周となっている第一回廊へ向かいます。

こんな感じで壁画が続きます。アンコールワットと比べて日差しを遮るものがないので帽子必須で、水分取りながら進みます。笑。午前中お勧めってのはよくわかります。

こんな感じですね。

やっぱり王になったらこういうの作りたくなっちゃうんだろうなぁ。

パプーオン

アンコールトム遺跡群でバイヨンの次に向かうのはパプーオン。バイヨンの隣になります。パプーオンは隠し子っていう意味をもつ寺院です。一応それなりの理由というか言い伝えがあるみたい。

東塔門の方から入ります。

パプーオンは、東塔門から入ると、空中参道って言って、ちょっとしたテラスが続きます。周りの景色見ながら歩くとちょっと気持ちいい感じですね。

恒例の沐浴場

途中アーチをくぐって

全体が見えてきました。

入口の階段を登ると中央祠堂が見えてきます。手前にはちょっと変わったモニュメントがありました。

シンメトリーに配置された丸椅子みたいなモニュメントの意味は分かりませんが、全体をみると壮大な遺跡と感じます。ピラミッド型の寺院だからか、ちょっと神秘的なんです。

ヒンドゥー教寺院みたいですね。バイヨンに菩薩がいっぱいあったんですけど、すぐとなりがヒンドゥー教寺院ってのが意外です。

振り返って、空中参道はこんな感じになってます。

まっすぐは進めないので、左回りで進みます。

1/4回ると登り階段が見えてきます。

上りと下りは方向が決められてます。(逆行してる人もいましたけどね)

危なくはないですが、結構急な階段です。

ここ、パプーオンは、登ってからの景色がほんとすばらしい。

中央祠堂は、階段こそあるものの、残念ながら立ち入り禁止になってました。

上からみた空中参道。むちゃくちゃ高いところって訳ではないのですが、こうやって見るといい景色ですね。

しばし絶景を堪能して、下ります。

途中の回廊。昔はここを大勢の人が歩いてたんでしょうかねぇ。

この遺跡はフランスによって復旧されて、2011年にすべての復旧工事が終了したらしいので結構見ごたえがあります。復旧の違和感もないですね。

下まで下って、裏から次のピミアナカスへ向かいますが、超広角レンズで全体像を撮ってみました。分かります?ちょっとウネウネしてますよね?

そうなんです。ヒンドゥー教寺院って書きましたが、後世の仏教徒が作ったと言われる寝釈迦像なんです。すごい!ほんと。サプライズですね。

ピミアナカス

パプーオンの次は、裏から回って、天空の宮殿と言われるピミアナカスへ向かいます。残念ながらここは入れないので外から見るだけ。

パプーオンと同じくヒンドゥー教寺院です。

四方にはモニュメントがあります。想像するに象かな?

近くにこんな崩壊したかけらが集められてたのでゾウの鼻があるかもしれませんね。

正面はパプーオンと同じ方向。こちらも入れません。

11世紀初頭に創建されたらしいのでバイヨンよりだいぶ前なんですねぇ。

次はゾウのテラスへ向かいますが、途中、さっき歩いたパプーオンの天空の参道を見ながら進みます。横から見るとまた違った印象です。

象のテラス

パプーオンの入り口まで戻ってきて、象のテラスを眺めてみます。これ全部ですからすごいですね。

テラス部分を歩いて王のテラスへ向かいます。

王のテラス、シンハ像。

そしてその先まで行くと3つの頭を持つゾウの柱があります。パッと見3つの頭って気づかないかもしれません。

上の象のテラスを歩いてきましたが、壁はこんな象のレリーフがあります。これはさっきのサイズで続くのでかなりの迫力です。

象のテラスの蓮の花の像の下、

修復されているんですが、ちょっと色の違いもあってよく分かりません。

上には蓮の花。

ライ王のテラス

象のテラスの真横にはライ王のテラスがあります。

外側のレリーフは、顔も潰れていて保存状態はあまりよくないみたいです。

でもここは外側ではなく、中に入れます。

こちらはかなり状態がいいです。

テラスの上にはライ王の像がありますので一応記念に写真を。ちなみにこれはレプリカで本物はプノンペン国立博物館にあるそうです。

なかなか見ごたえありました。

他にもいくつかありますが、おなかが空いたので食事をとります。寄ってきたお姉さんがメニューを見せてくれましたが、US$6~$7位だったので高い!って言ったら、全部US$4にするって言うので、そのままついていってみんなで食事しました。笑。

アンコールトム遺跡群ではあといくつかの遺跡があります。そこを回る案もありますが、今日は2017年最後のサンライズを見るプランです。というかもう4時なので残りの遺跡を見に行く時間がないんですね。

プノン・バケンでのサンセット

アンコールトム遺跡群の近くにプノン・バケン寺院があります。夕日鑑賞の名所なんですが、ここは先着というか入れるのは同時に300人って制限があります。トゥクトゥクのおじさん曰く3時40分くらいには入っておかないと300人超えるかもしれないってことでした。

プノン・バケンは10世紀初頭、ヤショヴァルマン1世によって作られているのでアンコールでも初期のヒンドゥー教寺院です。

確かに今日は12月31日。朝からアンコールワットの人の多さに唖然としたことを思い出して、食事を終えてからすぐに向かいます。

途中。野生のブタが何匹もいました。笑。

アンコールトム遺跡群から10分くらいで到着です。サンセットはたぶん5時50分くらいなのであと2時間くらいありますが、トゥクトゥクのおじさんには待っててもらいます。ほんとにありがたい!

ここからはほんの少し登ります。夕日鑑賞なので高いところじゃないとダメですからね。

プノン・バケンが見えてきました。しかしまだ4時前、まだまだ明るいです。笑

確かに入口で首から下げるカードをもらいます。このカードが300枚しかなくて、カードがないと入れないってようになってるみたい。

階段を登ると結構いい感じの高さです。

正直どれがどれって分かりませんが、こんな景色が待ってます。

そして太陽はまだこの高さです。ここで2時間くらい待つことになります。

ちなみに当然トイレとかないのでご注意を。私たちが登ってきたときで100人くらいはいたんじゃないかと思います。みなさんジュースとかお菓子とか持ってきてました。ローカルの人が6,7割くらいでしょうか。

主祠堂。

みごとなデバターも。

太陽が落ち始めるとこの熱気

初日の出もいいけど2017年最後のサンセットも悪くないですね。今年最後の太陽。

まぁプライベートではほんとうにいろんなことがあって、人生試されているように感じる1年でした。最後はこうやって家族でサンセットをみて締めくくれるのですから幸せですね。ブログを見てる方は、私の遊びように驚くかもしれませんが。笑。

来年はいい年になると思います。

振り返ると月がきれいでした。

アンコールワットの初日、いや~、すごい濃密な時間でした。ホテルへ帰るともう真っ暗。移動はトゥクトゥクで正解でした。車で移動ってほどの距離でもないですし、トゥクトゥクだと渋滞した時に(いいのか悪いのか)路肩をガンガン走ってくれるのであまり渋滞のストレスがありません。終日チャーターして遺跡見学の時はずっと待っててもらえます。

ホテル専属のトゥクトゥクなので料金で悩むこともないですし、ぼられることもありませんし、このツアーでUS$17ですからほんとありがたい。

遺跡の入り口とかもバッチリですし、今回のおじさんはすごく優しくて、都度冷たい水をくれました。(この水はおじさんが自分で買ってるって言ってました)

時間も遅いし疲れたのでホテルへで食事します。

今日は揚げ春巻き!

チキンとカシューナッツ炒め。

もちろんビールも頂きました。アンコールビール。

2017年、締めくくりです。人生100年時代、もうおじさんと言われるようになってずいぶん経ちますが、まだ半分も来てません。人生、健康も資産だと気付いて4月からフィットネスジムへ行き始めました。一応プールで泳ぎこみして体調はたぶん社会人になって一番いいと思います。病気はこの10年ほとんどしてないです。風邪はたぶん5年くらい引いてないですね。

遊びはとことんやりました。海外旅行に少しハマって合計6回。山行は28回。国内旅行も含め今年は言うことなしです。

来年は少し仕事にもパワーを割いて充実した人生になるようなきっかけを作ろうと思います。

ではさようなら2017年。



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