遺跡のカンボジア。アンコール・トム周辺の遺跡群を回ってクメールの歴史に触れる2018年元旦
2020/11/23
あけましておめでとうございます。2018年元旦。
カンボジアで過ごしているのでまったく正月という気分ではないのですが、今日は元旦。昨日プノン・バケンで最後のサンセットをみたので初日の出はなしということで。笑。家族はそこまで初日の出に興味なかったみたい。
まぁサンライズみにアンコールワット行けばすんごい人だったはずでゆっくり寝れたからいいかな。
さてさて、元旦の今日は、アンコール・トム周辺の遺跡を回ります。アンコール・トム周辺の遺跡は結構多いので、通常は大回り、小回りという感じで2つのパターンに分けられてどちらかを回るという感じ。それぞれの観光時間の目安は4時間です。
今回は地球の歩き方に書いているのを参考にして大回り小回りから12ヶ所をピックアップしました。それがこれ。後ろに小回りか大回りかを書いてます。
タ・プローム(小)
タ・ケウ(小)
トマノン(小)
チャウ・サイ・テボーダ(小)
プリア・カン(大)
ニャック・ポアン(大)
クロル・コー(大)
タ・ソム(大)
東メボン(大)
プレ・ループ(大)
スラ・スラン(大)
バンテアイ・クディ(小)
このリストをもってホテルのフロントへ。あまりこういうやり方をする人が居ないのか、かなり悩んでましたが、おー、要は大回りと小回り両方行きたいのね?ってことで納得したようです。でも大回り小回り全部じゃないからって説明して料金を計算してもらいます。
全部回るのには、まぁ終日かかりますので今日もまたチャーターになります。で料金はUS$26(約4000円)昨日も終日で今日も終日で料金が変わるんですが、これは距離に応じて変わるようです。タクシーと同じですね。
大回り小回り両方の合計額はUS$33なので全部回らないとはいえ、合計12ヶ所回りますので安いと思います。
さっそくお願いすることに。
結局やっぱり1時間くらいかかりましたが、おいしい食事でした。
この時間でいろいろ家族でいろいろ家族でお話しができれば理想なんですが、ホテルのWIFIでむさぼり付くようにスマホを見てる子供達。言うと機嫌が悪くなるので放置です。会話はほとんどなし。まぁ思春期ですから。笑。
タ・プローム
まず向かったのは神秘的な雰囲気が魅力のタ・プローム。多分アンコール・トム周辺の遺跡では一番有名じゃないかと思います。
アンコール・トムのバイヨンを作ったジャヤヴァルマン七世がお母さんの為に作った仏教僧院だったのですが、その後にヒンドゥー教寺院に改造されたため、仏教色の強い彫刻は削り取られてしまうというまぁ、これも歴史を見るといろいろ感じるところですね。
見えてきました。東側入り口の塔門です。なんとも後ろからでっかくでてる大木に気が付きます。
こいつらは、少しの土があればそこから根を張って大木になるようです。樹齢は3,400年くらい。すごいですね。もうこうなると撤去はできないみたい。
こちらは踊ってるようですね。髪の毛の長い女の子という伝説のあるレリーフです。東門の北東壁にあります。
門が倒れないように補強されてますが、いずれ木の力で崩壊していくんでしょうかね。
経蔵の入り口上のレリーフ。顔が削り取られているようにも見えます。
もう少し進むと血管のようにからまる木があります。もうここは寺院というより木を見学するようなところなんです。
ここは全体が迷路みたいになってるので自分がどこにいるか分からなくなりますね。
まぁそこをいろいろ歩きながら、きれいなレリーフを見つけるって楽しみもあるところですね。
けっこう印象的なタ・プロームなんですが、いかんせん人が多すぎてちょっと落ち着かない感じです。すべての場所で記念撮影中なので写真とるのもままならず歩くのもちょっと気を使いつつ。いくつもの団体さんと重なったので仕方ないですね。
復旧って言ってもこういう木の駆除みたいなことはしないんですね。それ自体が観光資源って感じなのかな?しかしほんとどれもすごいです。
後から聞いたらお兄ちゃん、もうこの辺でちょっと飽き気味だったみたい。まぁ仕方ないなぁ。
私とかみさんは遺跡とか好きなので結構ゆっくり回ります。
塔に食い込む木の近くにはすごく保存状態のよい、そしてきれいなデバターに会えました。
なかなか見ごたえがあるタ・プロームでした!
タ・ケウ
次に向かったのはゴツゴツとした外観が特徴のタ・ケウ。11世紀初頭にジャヤヴァルマン五世が作り始めたらしいのですが、王の突然の死で未完成のままらしい。
ここは階段を登って行きます。どこが未完成なのか崩壊しているのかはさっぱり分かりませんね。
よく見ると雑に石が組み上げられたままって感じもしなくもありません。
トマノン
優美なデバター像が必見のトマノンです。トマノンは次に行くチャウ・サイ・テボーダと道路を挟んであります。まずはトマノン。
入り口は横から入る感じで左から西塔門、中央祠堂、拝殿、東塔門と続きます。
だいぶ崩壊してますが、ほんと細かいところまで彫り込んでる印象です。
他の遺跡もそうなんですが、こういったニセ扉は結構作られてます。なんの意味があるのか・・、調べてみないと分からないですが。
と、ここでお腹が痛くなったので、トゥクトゥクのおじさんに急遽トイレに連れて行ってもらいます。笑。
トイレはどこでもある訳でもないですが、主要ヶ所にはあるのでなんとか我慢すれば大丈夫です。
チャウ・サイ・テボーダ
チャウ・サイ・テボーダはこじんまりしてますが、中央祠堂の周りには美しいデバターのレリーフがあります。
壁にも色が残っている部分もあります。装飾もすごく細かくて結構見ごたえあります。
ちなみに一番最初のタ・プローム以外は結構人が少なくなりました。たぶん団体さんは一日ツアーとかで主だったところしか行かないからだと思いますが、その後はゆっくり鑑賞できてます。少し時期をずらせば観光しやすいと思います。
プリア・カン
どんな感じだったんでしょうかね。ちなみに勝利の門があるので敗者の門ではないのですが、死者の門があります。これは敗戦の兵が戻ってくる門。
気を取り直して、プリア・カンへ。
西塔門から入ります。リンガを模した彫刻。リンガってヒンドゥー教なんだと思うんですが、プリア・カンは仏教寺院になってます。
首がない像が多いです。窃盗団に取られたのかもしれません。かなりの首が盗まれているという話ですので。
西塔門の横の塀には巨大なガルーダがあります。ちなみに私の守護神はミャンマー的にいうとガルーダらしい。
何重もの小部屋を通って行きます。ここも若干迷路みたいになってますので要注意。
中の迷路をくぐっていくと、かなり分かり辛いですが、ジャヤヴァルマン七世の二人の王妃のレリーフがあります。
二人は姉妹なんですが。(って姉妹を王妃にしたんかい?)
場所はかなり分かり辛いです。
迷路っぽくなっているので、POLICE(たぶん警官)が居るので聞くってこともできますが、ここのPOLICEはじゃ、案内するよって言ってガイドっぽく説明して最後に高額なガイド料金をぼったくるのでご注意を。POLICEがいい人ってのは日本だけで、他国、特にアジアは特権を活用してチップをもらうことばかり考えているような警備員、警官が少なからずいるのが現状です。特に、ここのプリア・カンでのPOLICEの提案は無視してください。ぼられます。
踊りの試験があって、そこで踊るらしいです。こんなレリーフが数ヶ所あります。
そしてその横では、試験に不合格になって泣いている像もちゃんとあります。
そして、とってもシンボリックな建物が横にあります。珍しく2階建てで残ってますね。
複雑な柱やアーチ状の壁なんかもあり崩壊進んでますが、プリア・カンは見どころ満載でした。
予定12遺跡のうち、タ・プローム、タ・ケウ、トマノン、チャウ・サイ・テボーダ、プリア・カンの5ヶ所を回りました。残り7ヶ所です。
それぞれやっぱり個別の見どころがあってなかなか飽きないです。子供達は飽きてるのかもしれませんが、気にせず、まだまだ続きます。