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遺跡のカンボジア。女の砦と言われるバンテアイ・スレイ。赤色砂岩に彫られた美しすぎるレリーフは最高傑作。

      2020/11/23

カンボジア観光の最終日、3日目です。

今日はどこへいくか?1日目でアンコールワットとアンコールトム遺跡群を見て、2日目でアンコールトム周辺の遺跡12ヶ所を回りました。

で、3日目ですが、必ず行きたいのがバイテアイ・スレイ

で、それ1ヶ所でもよいのですが、良ければロリュオス遺跡群かなぁと考えてて、トゥクトゥクのおじさんに相談してみます。

トゥクトゥクのおじさん、あまり英語が得意じゃないのでちょっと意思疎通がイマイチだったのですが、バイテアイ・スレイに行くんならということでクバール・スピアンを強烈にプッシュしてきます。

ということでトゥクトゥクのおじさんのおすすめに従ってバイテアイ・スレイとクバール・スピアンに行きます。

ちなみに結構離れてます。オールドマーケットから車で1時間くらいなのでトゥクトゥクで行く距離じゃない気もします。

まぁだいたい1時間15分~30分くらいかなぁ。と。

ただ、車に乗っていくより風を感じながらのんびり行くのが楽しいよねってことで家族全会一致でトゥクトゥクで行くことになりました。

価格ですが、2つ合わせてUS$30です。

昨日がUS$26なのでちょっと高くなります。ただ、往復で100km以上走る距離なのでガソリン代考えると相場より安めだと思います。

たぶんホテルお抱えのトゥクトゥクってちょっと安いのかな?

バイテアイ・スレイとクバール・スピアンの送迎と帰りはオールドマーケットへ寄ってもらって、さらに2時間後に迎えに来てもらってホテルまで送ってもらってのUS$30なので、一人で割れば、1000円かからないくらいです。

ツアーじゃないのでガイドは付きませんが、「地球の歩き方」を読み流れ進めばそれほど苦労はしないと思います。あと行程や時間は自由に組めるのでそこが一番のメリットでしょうか。観光時間や食事とかは自由に決められますし。

ツアーだと一人でUS$30以上、日本語ガイド付ければその倍くらいを予算にしておいた方がイイと思います。4人でUS$240~でしょうか。余裕があれば日本語ガイドがいいと思いますが、ツアー見てると説明して結構どんどん進んでたので私たちのペースはガイドのツアーよりかなりゆっくり目です。

朝は8時の約束。朝一番、6:30から一時間くらいで朝食食べてちょうどいい感じです。

なんでこのバンテアイ・スレイに行きたかったのかというと、事前に予習した世界遺産のTVで説明されてたからなんですね。

寺院は昨日まででかなり多く回って、要はもう飽き気味です。でもこのバンテアイ・スレイは他の遺跡と類似性の少ない、独特のモチーフが見られるということです。それもとっても細かい装飾が随所にあるので見ごたえ十分らしいです。

また、東洋のモナリザと言われる超美しいデバターがあるってことで。これは昔フランスの作家があまりにも美しいのでそれを盗掘しようとして逮捕されたということで有名になったとのこと。それはそれはちょっと見てみたいというものです。

乾季っていいもんですねぇ。今日も文句なしの快晴です。

プラサット・クラヴァン

さてさて、バイテアイ・スレイに行く途中なんですが、トゥクトゥクのおじちゃんが途中寄ってくれました。

プラサット・クラヴァンです。アンコール・トム周辺の遺跡で昨日の12ヶ所には含まれていなかったところですね。

921年のヒンドゥー教寺院です。

途中とは言え優しい気づかい。助かります。

見た感じ、シンプルで少し規模も小さめ。

でもそれは裏で、表はこんな感じ。

ここ、すべてがレンガで作られているっていう特徴の平地式の寺院です。これはとってもシンプルなんですが、シンプルだからこそか?ひきつけられるものがあります。

壁はこんな感じ、レンガですね。で壁には他の寺院のように像が彫られてます。

なるほど~って、前知識なく見てたんで、まぁ帰ろうかとふっと中を見ると、内部はレンガにすんごい繊細な浮彫がありました。

北端の塔の内部です。ヴィシュヌ神の妻ラクシュミーの立像らしいです。

このレンガ固いのか?かなり精巧に彫られてます。

で他の内部も見てみるとなるほど。8本腕のヴィシュヌ神。周りの瞑想している人たち含め迫力あります。

右横にはガルーダにのるヴィシュヌ神。

左横にも。

ヴィシュヌ神はヒンドゥー教の神で怪鳥ガルーダに乗って天・空・地を散歩で闊歩すると言われてます。

なにやら壁には文字が刻まれてます。あれ?これはレンガじゃない?

遺跡は大きい小さいじゃないですね。見ごたえありました。アンコール遺跡群の中でも祠堂内の内部の壁面に浮き彫りされているのはとっても珍しいみたいです。確かにこれまでみた中で同じつくりのものは1つもなかったです。

なのでおじさん連れて行ってくれたのかな?

祠堂内には入れないので、浮き彫りの彫刻は入口から鑑賞する必要があります。入口は広くないので大人2人が立って見るのがギリギリです。

手前の池では花がきれいに咲いてます。

気持ちいい朝です。トゥクトゥクの移動は最高。

ではバイテアイ・スレイへ行きます。

バイテアイ・スレイ

バイテアイ・スレイまでは1時間以上かかります。トゥクトゥクは家族4人が乗っているのでちょっと重め。ゆっくり走ります。

ダウンタウンから1時間以上も離れてるので、ちょっと田舎。ほっこりします。牛はいっぱい。

道端のお土産物屋さんも多数

そして子供達の笑顔多数!通り過ぎる子供達はほんと屈託のない笑顔でほほ笑んでくれて、手を振ってくれます。

私がスリランカで体験したこの状況、家族で改めて体験できるってほんと幸せです。

日本だとなかなか巡り合えないこの笑顔の世界。ほんといい経験になります。

なんて言い合いながら、無事バイテアイ・スレイへ到着です。

ここは他の遺跡と違ってお土産物屋さんも多いですし、なにやら観光地っぽい感じもします。

しばらく赤い土の中を歩いて進みます。

しかしそれほど大きくない遺跡ですが、大型観光バスがバンバンとまっていたりしてちょっとサイズに合わず人数はかなり多いです。それほど人気なんだと思います。

しばらく歩くとこんな感じで登場です。入口の東門です。

いきなり入口上のレリーフに驚きます。なにせ精巧。

しつこいですが、これはもっとアップにしないと精巧さは分かり辛いかもしれません。

象の頭の部分から目の部分なんて超絶だと思います。

東門を入ると、参道になりますが、ここにもリンガを模した像が左右にずらっと並びます。

そして左側

ここにはナンディンに乗ったシヴァ神とその妻のレリーフ。ちょっとここはイマイチかな。

何気ない柱にもこの装飾です。

反対の右側にはこれ。ナラシンハが阿修羅王を組み伏すレリーフ。これはヒンドゥー教と仏教の確執なんでしょうか?

遠目のワンコ。笑

結構見入ってしまうこのすごさ。でも人が多い。参道を歩いて第一周壁の門へ向かいます。

いよいよ核心部。

第一周壁の門は特にレリーフはないのですが、こんな感じで置かれてます。これが昔は門上に飾られていたのでしょうか。

お濠を超えたところから始まります。

第二周壁の門。これも圧巻の迫力。最も美しいと言われる塔門のレリーフ。

これもアップで。カーラの上に座るヴィシュヌ神。

続いて

ヴィシュヌ神の奥さんがゾウの聖水で清めてもらってるレリーフ。下はガルーダとナーガって書いてますが、ガルーダには見えないような・・。

そして、東塔門。

ここには踊るシヴァ神。

ここまでが東塔門で、これをくぐると、いよいよ核心の中央祠堂が見えてきます。

右の経蔵のレリーフ。

だんだんどれがどれだかわからなくなってきました。なんて。ガイドブックに載ってませんがこれもすごいんです。

これは左の経蔵のレリーフ。カイラス山で瞑想するシヴァ神

何本手があるんだってのはあってもその精巧さが感動ものです。これは魔王ラーヴァナが瞑想の邪魔をするというもの。20本の腕と10本の頭をもつと言われてます。

写真で実際に数えてみると、腕は片側に10本、合計ちゃんと20本ありました。顔はさすがに10個はなかったですけど裏にあるのかな?笑。これ、怖がってるトラ、ライオンがシュールです。

そして妻と一緒に?瞑想するシヴァ神

中央祠堂の周りは入れないので、周りから見ていくしかないですね。中央祠堂の周り。

ちょっと角度ずらして。正面にはなにやら

中央祠堂の上のレリーフ。

広角レンズと望遠レンズが大活躍。

これは反対側からみたところ。

東洋のモナ・リザを探しましたがちょっと見えない位置だと思います。

中央祠堂を左に北塔の正面

その左にも美しいデバターがあります。

これが東洋のモナ・リザに一番近い構図のデバター。

まぁどれもこれも見ごたえ十分でした。

最後は、サルの兄弟のケンカのレリーフ。サルの王子スグリーヴァに加勢するラーマ王子。物語の一コマみたいデス。

サルの王ってのが面白い。

地味にもんの角のコブラもすんごい感動ものでした。

いやいやすごかった。

アンコール遺跡群のでもアンコールワットのデカさ、アンコールトムの世界観、その他寺院の観光もさることながら、ここバンテアイ・スレイは絶対に外せないポイントだと思います。

967年なのでアンコール遺跡群の中では古い方、アンコールワットの200年前です。

このころは比較的平和な時代で職人が存分に力を発揮できた時代だとか。

どれ一つ同じものもなく、それぞれ極限まで美しさを競っているようなレリーフは他にないんじゃないかと感じます。

では最後のクバール・スピアンへ行って今回のアンコール遺跡群の観光を締めくくりたいと思います。



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