夏の北アルプス!新穂高温泉から絶景づくしの三俣蓮華岳に登ってテント泊。
2020/11/23
ご無沙汰です。
7月の14~16日の3連休で北アルプスへ行ってきました。前のログを見ると6月頭なので1ヶ月ちょっとぶりですね。
なにせ、梅雨時期ってのもありましたが、ちょっと仕事がバタバタしててなかなか山へ出かけられませんでした。
ようやくひと段落したかなという時にバッチリ快晴の予報です。
行く山を考えてなかったのですが、その時に思ったのは去年行けなかった黒部五郎岳。
本当は新穂高温泉から黒部五郎へ登って折立へ下山(または逆)がよかったのですが、決めたのが前日なので当然車じゃないといけないので、今回は新穂高からピストンです。
しかし夏山シーズンの最初のこの3連休は、言わずもがな山は激込ですよね。しかも3連休の前後も快晴の予報です。
どれだけ混むのか?
新穂高温泉の登山口には深山荘の無料駐車場があって150台くらい停められるのですが、まぁ必ずいっぱいになります。
なので、今回は金曜日の午後に出発して、駐車場へは夕方5時到着目標で行ってみました。
ちなみに、深山荘の無料駐車場には仮設トイレがありますが、これはシーズン中のみで、今年は7月13日から設置とのことでした。(電話で確認しました)ここにトイレがあるなしだと大きな違いなので。笑。ほんと助かります。
駐車場に到着すると、既に「満車」の看板がありました。が、待ってる車はいなかったので、入って係の人に聞くと6台位空いてるとのことなのでセーフでしたね。
前日の朝から満車状態で、下山した車の分が次々に埋まるという感じらしいです。
ゆっくりビールを飲んで車中泊です。
当日は2時過ぎに起きちゃいまして、なんだか体がやる気満々なのでそのまま準備して出発することにしました。
4時過ぎ、登山届を提出して出発です。この雰囲気がいいですよねぇ。
カメラでは薄暗くなってますが、まだ真っ暗なのでヘッデン(ライト)スタートです。
不思議な風穴。天然クーラーです。冷たい風がでてますね。この穴だけじゃなくてここ近辺はちょろちょろと涼しい風が吹いてます。
一か月振りの山というか、アルプスはだいぶ久しぶりなので山も川の流れもなんだかすごく懐かしいです。
青い水の流れを見るだけでテンションが上がります。
真っ白な花でとってもきれいでした。
アジサイはいろんな種類が咲いているので、最初の退屈な林道歩きにはちょうどいいです。
ウドもちょうど咲き始めでしょうか。花火のようなデカくて派手な花です。
わさび平小屋の手前の川沿いに咲いてます。
まだ歩き始めたばかりなのでそのまま歩いて進みます。
わさび平小屋までコースタイムで1時間20分、さらにそこから小池新道登山口まで20分なので合計1時間40分の林道歩きがあります。
帰りはちょっと正直しんどいのですが、行きはいい準備運動です。
今回のテント泊装備は、ざっと15kgちょい。まぁ少しでも軽くしようかなと思ってますが、ミニマムのものしか入れていないのでこれ以上軽くする場合には、ザックとかテントとかを買い替えるしかありませんね。
ウルトラライトな装備が流行ってるみたいで、今回の山行でもリュックサックくらいのサイズでテント泊されている方が結構いました。
私の場合は体を鍛える方向に。なので重さはあまり苦になってません。年取ったらウルトラライト製品へ買い替えるかな。
ざっとこんな感じ。
グレゴリーバルトロ65(ザック) 2.5kg
ダンロップ VS20(テント)2kg
ポリゴネスト 6×4(シュラフ)0.6kg
OM-D E-M1 + 12-40mm F2.8 PRO(カメラ) 1kg
水 2.5kg(2.5L)
重量系これだけでざっと8.5kgあとは
着替え(1回分)
防寒着、レインウェア
食料(ドライフードメイン)
生活備品(タオル、歯ブラシ、汗拭きシートとかいろいろ)
その他備品(クッカー、ガスとかバッテリーとか)で、約6~7kg。
あんまというか削るところがないんですよねぇ。たぶん。笑。
だいぶ登ってきたかな。下に川が見えるのでそこらへんから登ってます。右には焼岳が見えます。
とまぁここら辺まではまだ明け方なんですね。快適に歩けてます。
日頃のトレーニングのおかげでテント泊装備もあまり気にならず。笑。
雲一つない青空です。こりゃぁ樹林帯超えると大変な暑さになりそうです。
そうなんです。日は登っていたのですが、槍穂にさえぎられてて、まだ涼しかったんですよねぇ。
しかし、秩父沢出合の手前で太陽がお出ましです。ダイヤモンド槍。
槍ヶ岳の山頂にちょうど太陽をもってきたかったのですがダメでした。笑。
そして日がでると一気に灼熱地獄へ。
快晴でテンション上がるんですが、暑さはほんとうにすごいです。ジリジリと肌を突き刺すような感じ。
さぁいよいよ暑さ本番です。シシウドヶ原手前でさえぎられる事も少なくなってきました。水分しっかりとって登ります。
この小池新道、確かに登りが長くてきついんですが、割とすきなルートなんですよね。
飽きさせないというか、徐々に北アルプスのテンションになっていく感じがします。何度も歩いてるとだいたい自分のいる位置も把握できますし。
無事、鏡池へ到着です。この日は快晴、無風。逆さ槍が取れるかと思ってましたが、あれ?あんまきれいなアングルにならないんですね。
鏡池の前のベンチは人気の休憩場所です。ちょっと混んでて私はそのまま歩きます。
そしてすぐに鏡平山荘へ。どうです?この青空!ほんと最高ですよ。
そして俄然テンションが上がってしまったのでそのまま歩いて進みます。笑。
そびえたつ槍ヶ岳。目視での山座同定が苦手な私でも(まぁ誰でも)一瞬で見つけられる槍ヶ岳ですね。
鏡平山荘を超えると、もうさえぎられるものは何もない世界。
まぁハクサンイチゲはほんとすんごい咲いてましたね。
乗越まで来れば、もう双六小屋まで来たのも同然?って頭があって、「今日の登りはまぁ終わりみたいなもんでしょ」。
小ぶりでピンクのラインが入ったシャクナゲ。日差しが似合います。
乗越からちょっと登ってみる笠ヶ岳方面の稜線です(笠ヶ岳はまだ見えてません)
クロユリベンチではクロユリが咲いてます。クロユリはここから先、いくつも咲いてました。
無事に双六小屋に到着です。新穂高温泉の登山センターから5時間30分。体調もすこぶるよく快調に歩いてこれました。
ある意味私の定番になってるんですが、双六小屋ではカレーを食べます。1000円。
今日はご飯の炊き加減もいい感じでした!
さてさて、これから今日のゴールの三俣山荘へ向かいます。双六小屋から三俣山荘までのルートは、3つありますが、巻道はまだ雪渓が残ってて通らないでとのことだったので、中道で行くことに。
この日は稜線ルートも雪渓が残ってるので立ち入り禁止で、双六岳へ登るには中道ルートに入って途中から案内に従っ春道へ進むことになってました。
双六岳はまぁ今回はパス。中道ルートだと途中三俣蓮華岳を通るので、今日のピークは三俣蓮華岳という事です。
中道ルートは初めてかな?
左に今から登る三俣蓮華、右に鷲羽岳。鷲羽のちょい左に水晶岳が見えてます。(ちなみに翌日は黒部五郎を止めて水晶岳へ登りました)
途中すごいスピードで歩いてくおじさんがいましたが、その後にひょっこり雷鳥さんが出てきました。40mmで撮っていてこのサイズなのでほんと1,2mですね。
今回の山行でも雷鳥に会えてよかった。かなり遭遇確率高いです。特にこの双六から三俣の間。
登りは結構あります。三俣蓮華まではまだまだ。ここら辺歩いていると、みんな辛さを共有するので、自然と会う人と、きついですねぇ~、って話になりますよね。
中道分岐から登り切ったところで、黒部五郎岳。すんごいカール。
とにかく、三俣蓮華岳の山頂は絶景です。ほんとすばらしい。
新穂高温泉から7時間30分。秘境と言っていいと思いますね。ここに来れる自分の好奇心と体力健康に感謝です。
ちなみに、三俣蓮華岳~丸山~双六を結ぶこの広大なカールもものすごい迫力です。
ゆっくりと絶景を堪能して、今日のテント場である三俣山荘まで下っていきます。
三俣山荘で出会った人と話てると、やっぱり初日にここまでくるのはなかなか大変みたいです。コースタイムで10時間、獲得標高が約1900mあるので確かにそうですね。
でも、初日ここまでこれれば雲ノ平、水晶岳、黒部五郎岳などいろいろルートがとれるので楽なんですよねぇ。
人気のテント場なのでむちゃくちゃ混みます。で(私も含めて)みなさん連泊するのでなおさらですね。
時間は12時を少し回ったところ。結構いい場所にテント張れました。
あとはビールを飲みながら山荘前からこの絶景をゆっくり楽しみます。
三俣山荘で確認すると、黒部五郎岳への巻道ルートは残雪が残ってるので通行禁止だそう。稜線ルートであればOKとのこと。
いろいろ考えて、明日は鷲羽岳を超えて、こちらもまだ未踏の水晶岳へ登ることにしました。(写真中央にちょっと見えてる山)
今回はテント場で両隣になったお二方とゆっくり山の話ができました。いや~、初日も楽しかったなぁ。明日早いので18時には就寝です。笑。
では2日目へ続く。
(1日目)
新穂高温泉~鏡平山荘~双六小屋~三俣蓮華岳~三俣山荘(テント泊)
時間 7:54(休憩も含む活動時間)
距離 19.55km
獲得標高 1,973m
※参考CT 10:00
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1
レンズ:ED 12-40mm F2.8 PRO
靴 :ラ・スポルティバ トランゴタワー GTX