本格的な雪山の硫黄岳へ。爆風で撤退後、翌週にリベンジで無事登頂!夏と全く違う雪景色に感激。
2020/12/11
過去のログです。2013年12月15日、22日
ちょうどシーズンになってきたので、写真がちょこっと残っているので備忘録兼ねてアップします。私の記録ブログなので・・・笑。どうも今年は6年ぶり?の暖冬らしくスキー場も雪不足で困っているらしいです。記録は2年前のログになりますが、雪はばっちりですね。
静かな山歩きにはまってしまい、蓼科山、浅間山(黒斑山)へ登ってきました。あまり危険なところや本格的な雪山は除外して、初心者でも登れる山を探して次の予定は八ヶ岳連峰の硫黄岳へ。距離も短いので日帰りできますし、コースもしっかりしているので比較的安全だと思います。とにかく楽しくてはやく週末が来ないかと思っていた感じです。
しかしながら、結果だけ先に書くと、15日は爆風で撤退して、翌週の22日に登頂となりました。
2013年12月15日 初回アタック硫黄岳
まずは15日。夜から出発して真っ暗な中央高速をひた走りします。蓼科山は登山口まで雪がなく、また浅間山は新幹線+バスで行ったので、なかなかJeepの威力を試せずにいます。気合入れてスタッドレス履いているのでちょっと雪道走りたい感じです。
6時前位ですね。唐沢鉱泉の分岐に来ます。ちなみに、ここまでの前5kmくらいから道路はカッチンカッチンです。チェーンまたはスタッドレスは必須です。右に進むと、桜平の登山口になります。ここからは四駆じゃないとかなりきついです。(注:唐沢鉱泉方面左は別ですが、桜平方面:右は冬季は進入NGです。)ここからは離合も厳しい完全なオフロードです。カッチンカッチンに凍っているところと雪が積もっているところがあります。真っ暗なのでちょっと慎重に進みます。林道なので横が切れ落ちているところもあります。
桜平の駐車場へ到着しました。マイナス4度ですね。これくらいであれば不思議とそんなに寒く感じません。
隣の車はフロントガラスに雪積もっているので山荘泊の方だと思います。当然当日は私が一番乗りです。
振り返るとこんな感じです。特に圧雪しないので山荘の車で踏み固められたんだと思います。
ゲートをくぐって進みます。
ちなみにこの日は天気はイマイチです。登山口に車で吹雪いてました。笑。どうしても行きたい私はちょっと無理してたかもしれません。
明け方6時過ぎに明るくなりますが、曇っているので薄暗い中進みます。
雪の景色ってなに気ないところもほんとにきれいです。
すぐに夏沢鉱泉へ到着です。ずっと一人で歩いていると、人里というか人の気配に安心します。
薪の量がすごいですね。山荘の方が、タオル濡らして回してました。一瞬でかっちんこっちんに固まってしまいます。笑
ここからが本番ですね。登山道はメジャーですし、しっかりしています。昨日までのトレースが付いているので迷うことはありません。
雪が重いですね。頭がぶつかるので、背中に雪入らないように注意しないと行けません。
夏山とはほんと別世界です。しっかりトレースが付いていれば、夏道より歩きやすいですし、すべてが真っ白な世界は、歩くところすべてがとっても奇麗に見えます。
おー、オーレン小屋が見えてきました。
オーレン小屋は冬季閉鎖中です。真っ白であんまり先が見えません。
で、この先の分岐を間違えてしまいました。戻って、無事にヒュッテ夏沢まで到着です。誰もいません。
根石岳方面もこんな感じ。
麓は少し光が差してますね~。
で、ここから稜線へでるんですが、途中ですれ違った方が、風半端ないですよ!?って助言が。(この日初めて会った人です)う~ん、しっかりアイゼン付けて、ピッケル効かせて歩きます。ううう、ほんとすごい、失敗はアイゼン付ける時にオーバー手袋をはずしてしまいました。インナー手袋でアイゼン付けましたが、その時に雪が着いてしまい、はたいておとしましたが、水分付いてしまいました。最初はそのインパクトが分からないですが、やっぱり教科書通り、アイゼン付ける時含めて、絶対にオーバー手袋外さない方がよいです。MIZUNOのインナー手袋は水分で熱がでるってやつでしたが、厳冬期並のこの季節では全然ダメです。またはインナー手袋は換えがあった方がいいかもしれません。
で防風じゃなくて、爆風です。稜線からは、氷と岩のミックスでなかなかアイゼンが効きません。ピッケルもうまく刺さらず。爆風で体ごと持って行かれそうです。かなり頑張りましたが、全く前も見えず・・・・、撤退です。ピッケル頼りながら1歩進むのがこんなに大変な風は初体験でした。正直気力とか関係なく進めませんでした。
無事、桜平まで戻ってきました。いや~、はじめて冬山の洗礼を受けた感じです。初心者向けの硫黄岳でもなめてはいけませんね。ほんとに勉強になりました。
撤退して帰っている中、八ヶ岳連峰を振り返ると、なんとも神秘的な景色。吸い込まれそうです。ほんとにきれい!ちょっと悔しいですが・・・。
2013年12月22日 リベンジ再アタック硫黄岳
そして翌週の22日、懲りずにリベンジします。どうしても登りたいって感じです。今回はあんまり関係ないですが、ザックを冬用に慎重しました。アイゼンとか濡れたまま雑に入れれます。また体側の気室は全面開くので荷物の出し入れが簡単で不用意に中の荷物を濡らさないようにできます。このころから、道具はかなり慎重に選ぶようになりました。何と言ってもかなり厳しい環境なので。
横にチラッと見えていますが、フリースはPatagoniaのR2、ハードシェルはこれもPatagoniaのm10で最強かと。笑。(でもR2は暑すぎます。汗かいて、m10の内側が凍ってしかたないので、今年はPatagoniaR1を新調しました。)
で、意気揚々と進んでいきましたが、ここでトラブルが。週中に雪がかなり降ったらしく、先週までなんなく桜平まで行けましたが、この日は新雪で途中でスタックして進めなくなります。行かれたことがある方はわかるかもしれませんが、赤い橋を渡る急坂で50cm位積もっていて当然圧雪もされていないんで苦戦。なんとかバックして戻って退避しました。
こんな感じです。(注:大反省です。この後、山小屋の方にもダメだよって注意されて、ちゃんと冬季進入禁止のところは入っちゃだめです)
途中からは桜平まで歩いて進みます。
1時間ちょっと歩いて桜平まで。1週間でこんなに変わるんですね~。まぁ雪どんと降れば環境変わるのに半日かからないと思いますが。
ちょっと曇っているのも気になりますが、まずはここから気持ちを引き締めて。
なんでしょう、すんごい光ってます。八ヶ岳連峰のふもとの山並です。
夏沢鉱泉まで来ました。ハイエースはキャタピラーになってます。なるほど、そうなんですね。先週、ここにハイエースやパジェロとか停まっていたので、四駆スタッドレスであれば来れるのかと勘違いしてしまってました。
いや、先週よりかなり雪積もってます。
足取りも重いです。
モンスターまではならないですが、いい感じですよね~。
無事、オーレン小屋へ。正月飾りがありました。
根石天狗岳方面です。少し青空ですね。
ヒュッテ夏沢から山頂方面へ。雲暑いですが、太陽が少し。
前回はこの先途中でアイゼン付けましたが、登山道狭いので、アイゼン付けるのであれば、ヒュッテ夏沢のところがいいと思います。(もちろんこの前でも必要に応じて)
ここからは、この日はそんなに風も強くなく、無事山頂へ。
きれいですねぇ。爆裂火口もこんな感じ。
山頂もこんな感じ。残念ながら雲が流れてて、横岳、赤岳方面は見えませんでしたが、なんとかリベンジ登頂したので大満足です。
でもここでも反省が。カメラで写真撮りたくて、オーバー手袋外して撮ってました。天気いいからと少し油断。これで指先がしびれるしびれる。稜線からヒュッテ夏沢に下る位までしびれていたので反省です。手袋は外さないようにしましょう!あと、この時期は安易に人に写真撮ってねって言えないですね。
帰りは桜平の先で、夏沢鉱泉の方に車のところまでキャタピラー車で送ってもらいました。車で来ちゃだめだよって言われて、はいすいません。この時期は突然雪深くなるので注意してください。事前に山荘の方に確認した方がよいと思います。