東北の名峰!早池峰山へ。ウスユキソウ咲く花の名山と思えば大迫力の岩峰がお出迎え。
2020/12/11
7月19日に東北の名峰!早池峰山(はやちねさん)1917mへ登ってきました。
早池峰山は名峰ですよね。wikiでは「日本百名山、新日本百名山、花の百名山、新・花の百名山及び一等三角点百名山に選定されている。」とあります。すんごい選定です。要は全部に選ばれてるってこと?なんて。笑。一等三角点百名山ってのは初めて聞きました。
18日は秋田駒ケ岳です。梅雨明け前でちょっと強行したのですが、午後からどしゃ降りの雨でした。アルパこまくさでゆっくり温泉に入って、田沢湖駅から新幹線で優雅に盛岡に着ました。
でもまだ雨降ってます。明日はどうなるんだろう。と思いつつ、まぁ気にしてもしょうがいないですし、雨降ってなければ登って降ってたら観光して帰ろうという感じ。
早池峰山、これはアクセスが難しく、土日祝は盛岡駅から登山口まで直行バスが出てます。でも1日往復それぞれ1便です。で、平日はというと、バスは出ているのですが、盛岡駅からは出ておらず、大迫BTになります。
う~ん、とても不便ですね。これが普通なのかもしれませんが、普段車だとそんなこと気にしたことなかったので悩ましいです。
いろいろ検討した結果、盛岡でレンタカーを借りて行くことにしました。幸い盛岡駅周辺にはレンタカー会社いろいろありますので、便利です。ホテルチェックイン→レンタカーを借りて→駐車場に停めて→飲みに行きました!
レンタカー会社は朝8時からの営業なのでそれだと遅いということで、前日の19時に借ります。
で、駅前のビジネスホテルだったので駐車場がなく、コインパーキングに停めておくことに。19時~翌7時までは深夜料金で一律400円。ホテル代は3800円だったのでまぁ安く済ませました。レンタカーは一泊二日のコンパクトカーで5500円+ガソリン代って感じですね。
なんでそんなに朝早くから登るのかって、当日は夜、表参道で飲み会だったので、それまで帰宅して準備していかないと行けなかったので。笑。元気だね~って夜言われました。
一人では何もすることないので蕎麦屋でいっぱい飲んで、ホテル帰宅。20時過ぎには寝てましたね。朝3時過ぎに起きたのでそのまま着替えて出発です。
盛岡駅から駐車場の河原の坊までは50kmちょい。時間にして1時間ちょっとですね。途中のコンビニで朝ご飯と昼ごはんを買い込んで進みます。
しかしですねぇ、曇りのち晴れの予報ですが、夜遅くまで雨降ってたので明け方はまだこんなです。日本昔話にでてくるような景色。
う~ん、昨日が午後雨だったので、秋田駒ケ岳から乳頭山への縦走諦めて撤退しているので今日はさすがに晴れてほしいと念じます。
なんて写真撮りながら、そのまま5時過ぎに河原の坊の駐車場へ。先行2台で3台目。やっぱりこんな天気でも百名山だし誰かしらは登るんですねぇ。
レンタカー借りてると要らない着替えとかは車に置いて行けるのでいつもの日帰りの装備で登れます。これはいい。
でちょっと憂鬱だったのが、昨日の大雨で靴の中までぐちょぐちょになったこれ。履かないといけません。頑張って乾かしてましたが、無理でした。靴下は替えの新しいのがあります。
おぅって履いてトイレ。駐車場横に立派なトイレがあります。地図にも書いてますが、なるべくここでトイレ済ませましょう。紙もありました。
早池峰山では、トイレは携帯トイレを超推奨してます。今日のコースでは途中と山頂付近にトイレブースがありますが、そこで使うようの携帯トイレが駐車場前で販売してました。
自動販売機ではなく自分で1つ取ってお金を入れる方式です。私も持ってなかったので1つ購入して歩きます。
しかし登山者ってマナーが・・・。小田越には止めてはダメで、河原坊の駐車場を使わないといけないのですが、狭いスペースを当てにしているのか、結構な車が小田越へ行ってました。
さてさて、河原坊から小田越までは約2km。こんな感じの道路を歩いて進みます。河原坊コースは2016年に登山道が崩壊していて現在は通行禁止になってます。復旧の見込みもないそうです。去年ですよねぇ。ご注意を!
最初は生乾き臭かった帽子のにおいも歩いているうちに気にならなくなりましたね。いい感じです。
歩いていると、ガスも少しずつとれてきて、山が見えてきました!ん?確認すると薬師岳でした。残念ながらこのタイミングでは早池峰山はガスの中です。
無事、登山口の小田越に到着。ちなみに河原の坊が1060mで、小田越は1250mなので約200mは稼いでます。
いや~、りっぱな登山口です。さすがは東北の名峰って感じでしょうか。でも空が真っ白。あまり気にしないように。
ではスタート、きれいな木道から進みます。雨が上がったばっかりという感じで登山道はずぶ濡れ状態です。
途中、先行者が音たててるのが聞こえてましたが、これですね。熊対策だと思います。この木でガンガン叩くんですね。確かに音は響いてましたね。
東北、特に秋田とかは熊多いので気を付けましょう。私もソロ登山なので熊鈴鳴らしながら歩いてます。
しかし雨は上がってますが、登山道はこんな感じ。しかも石が滑りやすい。
途中、薬師岳が見えてきました。青空もいいですが、こんな感じでガスをまとう山もいい雰囲気です。
下に見えるのが多分小田越。あそこから歩いてきました。といってもそれほど時間は経ってません。歩き始めて1時間くらいで森林限界抜けた感じですね。早いなぁ。
で振り返ると、圧巻。大迫力の早池峰山が登場です。同じタイミングで居合わせた他の方も、「おおー」ってうなりますよね。
ハヤチネウスユキソウが有名なのでちょっと穏やかな山容かと勝手に想像するも、写真では見てはいましたが、マジかで見るといやいや岩峰すんごい迫力です。
ウスユキソウ発見。これ、徐々に白くなるんだろうか。絵具で塗ったような感じの白。
ガスは相変わらずですが、明るくて緑もとてもいい感じです。朝早いので登山者もほとんどいません。いつものことながら貸切状態ですね。
途中からはこんな感じで岩を登っていきますね。これ、わかりづらいですが、蛇紋岩ですよ。登山者の天敵。笑。ピカピカに光っててツルツルです。
昨日と同じで相変わらずガスの動きが早いです。シャッターチャンス逃さないように写真を撮ります。こんな青空も一瞬で真っ白になったり晴れたりって感じです。
まぁでも今日は昨日のように雨は降らないと思うので安心です。
で、ここまで来て一合目の標識!?う~んなんでだろう。よくわかりませんが進みましょう!
私的にはネタバレ登山って言ってます。山頂付近まで全部見渡せて、もくもくと登る感じ。まぁ悪くないです。分かりやすい。
でも花はそれほど咲いてないです・・・。昨日の秋田駒ケ岳で感覚がマヒしてるのか。笑。なんて。
さっきの一合目の基準がよくわかりませんが、そのすぐ先に五合目があります。
ミヤマオダマキ。綺麗なんですが、写真撮るとイマイチぱっとしないのはなんでだろう。
もうすぐですね。まだ2時間も経ってないのですが、コースタイムはそもそも短いのでこんなもんでしょうか。
で登りきると、見えました。山頂です。平行で移動してちょっと登る感じですね。
山頂直下にでかい避難小屋とトイレボックスがありました。ここでも携帯トイレ買えるようですね。
ちょうど河原坊の駐車場から2時間でした。コースタイムは3時間。
終盤というか1時間以上は岩峰の豪快な景色を見ながら稜線を登ったので、ほんと昨日の秋田駒ケ岳と同様、いきなりクライマックスみたいな感覚です。もう少し長く歩きたかったという感じではありますねぇ。
山頂からみた歩いてきたところ。ガスですんごい神秘的になってますねぇ。
では下山しましょう。少しガスとれたかな?何度見てもこの山頂直下の平原はすばらしいです。
いやーガスはちょっとありましたが天気もよくていい山歩きです。
下山する時には、こんなにガスガスになってました。難しいもんですね。昨日かなり雨が降ったので、山が乾くまでこんな感じなんでしょうかねぇ。
ミヤマオダマキ。まだこんなに露が付いてますから。早池峰山を代表する花でけっこういっぱい咲いていたのですが、場所によってはレッドリストに入ってるらしいです。
ハヤチネウスユキソウ。早池峰山を代表する花でこの山の固有種。欧州アルプスのエーデルワイスと非常によく似ているので岩手県出身の知り合いはエーデルワイスと呼んでました。
ナンブトウウチソウ。終わりかな?これも早池峰山特産種みたいです。
下山の時にすれちがった地元のおばあちゃんは今年初めて登ったけど、花が全然ないなぁとガツンと言ってました。やっぱりそうですかぁ。なんて。しばらく話し込んで楽しかったです。
ヤマオダマキ。小田越から河原坊の途中で見つけました。不思議なもので行には気づかなかったのですが、帰りはチラホラ咲いてましたね。
行は見えなかったけど、小田越から河原坊への道で早池峰山がばっちり見えました。
無事下山できました~。
時間:4:05(休憩含む活動時間)
河原坊駐車場~小田越~五合目~早池峰山(ピストン)
コースタイム:5:20
距離:9.88km
獲得標高差:835m
昨日の秋田駒ケ岳に続き、ゆっくり登山で楽しく登りました。ソロなのでどうしてもスピードは速めになってしまいますが、本人はいたってゆっくり歩いています。ロングルートや標高差2000mのような体育会系登山も好きですが、名峰と呼ばれる山とじっくり向き合って登る山もいいですね。幅が広がります。
やっぱり東北の山はいいですねぇ。