梅雨明け前に秋田駒ケ岳へ(その1)快晴の中八合目から男女岳まで。花咲き乱れるここは別世界。
2020/12/11
7月18日秋田駒ケ岳へ登ってきました。
先日のザック購入のところでも書きましたが、普段車での山登りなのでそれほど遠くへは行けません。で、頑張って計画して、今回はバス・電車で東北まで足を延ばすことにしました。
で計画したのは秋田駒ケ岳と早池峰山!理由は花が見ごろだってところなんですが、東北はまだ梅雨明けしてません。ちょっと強行軍となりましたが、すばらしい山旅でした。
ざっと計画はこんな感じ
22:25 レイク&ポート号で浜松町から田沢湖駅へ(深夜バス)
翌8:00 田沢湖駅着
8:15 田沢湖駅から駒ケ岳八合目へバス(直通バス)
9:15 八合目着、歩き始め。バスは路線バスと、駒ケ岳八合目へ行く登山バスがあります。路線バスでは八合目まで行きませんのでアルパこまくさで乗り換え。アルパこまくさは休憩所、温泉あり。
レイク&ポート号は夜行バスなので途中で乗ってくる人はいません。なので到着時刻は結構前倒しになるかもしれないのでローカルの路線バスの時刻なんかも調べて、田沢湖からアルパこまくさ経由にするパターンも想定してましたが、今回はほぼ定刻通りの到着でした。(7:45分着)
浜松町から9,110円。これで朝の田沢湖まで連れて行ってくれるんですから「ガソリン代+高速代+運転労力」を考えるとソロ登山の場合はとてもコストパフォーマンスがイイです。自分で運転すると7,8時間はかかりますし、一人でそれだけ運転するのはつらいので。
秋田駒ケ岳の八合目から登れば、すぐに山頂まで行けますし、ぐるっと回っても3,4時間です。であれば、少し縦走もできるかもしれません。これも歩きながら考えようという事で、縦走できれば乳頭山まで歩いて、乳頭温泉郷へ下山するパターンも予定に入れて、乳頭温泉郷からのバスもチェックしてました。
本当は乳頭温泉で一泊とかできれば最高なんでしょうねぇ。笑
結果から言うと、途中からどちゃぶりの雨だったのであえなく八合目へ下山でした。
レイク&ポート号
夜行バスですが、最近はほぼネットで予約から購入まですべてできます。
で、いいのかどうか、確定(=購入)は前日まででオーケーなんですよねぇ。今回は17日の22時出発だったので、購入期限は16日中。キャンセルもできます。
なので一旦山旅決めても、そのあと天気があまりにも悪い場合には中止もできます。すんごい便利です。(キャンセル手数料とかはお調べください)
今回はずっと天気を見てましたが、18日は曇り、19日は曇りのち晴れでした。18日がちょっと怪しそうだったのですが、雨予報ではなかったので強行することに。
バスは浜松町のバスターミナルからなのでとても便利です。乗車券は提示できるよういしておいた方がいいのですが、運転手に名前を言えば席を案内されました。
で三列シート、トイレあり。快適です。
でもSAでの休憩は運転手のみで、客はバスから出れません。なのでトイレはバス内のみになります。23時消灯ですが、それほど明るくないのですぐに寝れると思います。笑。毛布1枚あります。
ちょっと補足すると、リクライニングはすんごい倒れます。なのでMAXまで倒すと快適だと思うのですが、私の場合、前の方がいきなりMAXまで倒して寝ちゃいました。そうすると私の足のスペースがきつくて、身動き取れないくらいになってしまって、結果、快適なバス旅行のはずがあまり寝れませんでした・・・。シート倒すときは後ろ確認しましょう!
無事田沢湖へ。途中高速下りて走ってるとしばらくどしゃ降りの雨だったのでかなり焦りましたが、田沢湖へ着くと雨も降っておらず、曇りながらまずまずの天気です。
田沢湖駅はきれいです。新幹線止まりますからねぇ。噂通り駅前にはコンビニとかないのですが、駅にKIOSKがありますので一応そこでお買い物はできそうです。ちなみにこの写真は新しいレンズで撮影。9mm(35m換算18mm)の超広角です。構造物とか撮影するのにはもってこいですね。
そして見上げると、雲が・・・。でもかなり動いているのでこれから晴れる!だろうと期待して。
バス停で待ってると、5分くらい前にバスが来ました。8:15発です。
アルパこまくさ経由してそのまま駒ヶ岳八合目まで行けます。運賃は1030円。バスはレイク&ポート号で同じく降りた登山の方と私の二人。う~ん、これで大丈夫か?なんて余計な事考えてたらアルパこまくさでかなり乗ってきましたね。笑。
ほぼ定刻通り9:15に八合目到着。
平日で通行規制されていないので、自家用車も数台止まってました。でもアルパこまくさからはかなり狭い道走るのでアルパこまくさに車を停めてバスで行った方がイイかもしれません。アルパこまくだと八合目の間はバスの本数は多いです。
駐車場からは乳頭山に抜けるだろう縦走路が見えます。ガスまだ残ってますがなんとか歩けそうな感じ。
そして登山口方向みるとこの景色。いやいやテンション上がりっぱなしです。バス降りた20名位の登山者が準備次第次々に歩き始めます。
ちなみに今回からハイドレーションシステムをサロモンへ変えました。上がガバッて空くので水も入れやすい!
トイレもきれい(100円)、避難小屋もきれい。なにもかもきれいです。梅雨明けすると週末とかは登山者殺到するらしいです。
ではではいよいよ登ります。翌日早池峰山登ってた地元の人に聞くと、地元の人たちはマイカーで基本は国見温泉から登るらしいです。超きれいな稜線なのでこのルートも予定立てて登りたいですねぇ。
歩き始めと言っても、既に八合目なのでもう散歩ですよ。ハイキング。
スタートがほぼ同じになるので他の登山者の方の邪魔にならないように写真とります。これ、土日だったら写真撮るのも一苦労かも。
水族館に来た小学生のような感じで、バシャバシャ写真撮り続けです。
これはちょっと白っぽい。ランみたいに見えますね。シロバナハクサンチドリってあるのでそれかな?
見上げるとこんな天気。見えているのは男女岳(おなめだけ、女目岳とも書くらしい)
男女岳(おなめだけ)は八合目から登るとこんな感じになってます。なるほど活火山ですからね。最近だと1970-71年に噴火してるらしいんですが、お、私が生まれた年ですね。笑。
まだ30分位かな。でもこんな景色になってます。バスで上がってきたくねくねの道路も。
シロバナニガナ。よく咲いているのであまりありがたみないんですが、この形がお気に入りです。
なんでしょう。いろんな花が咲いているので植物園に来たような感覚です。wikiによると全国に数多い駒ヶ岳のなかで最も高山植物の豊富な山だそう。秋田駒ヶ岳高山植物帯として国の天然記念物に指定されているのもほんと納得です。
順調に進んで片倉岳。ピークというよりちょっと広い休憩ができるスペースみたいになってます。そしてその向こうに見えるのが男女岳(おなめだけ)ここは秋田県なんですね。秋田と岩手の間なので、標識も秋田と岩手がそれぞれあります。
片倉岳からは田沢湖が見えるはずなんですが、残念ながら今日はガスで全く見えず。
ミヤマダイコンソウ。おばさん達と多分そうだよねぇって話ながら進みます。笑。結構みなさん高山植物の本を持ってきたりパンフレットと見比べながら歩いてました。
男女岳(おなめだけ)をぐるっと巻きながら進んでいきます。こちらからみるときれいな円錐形ですね~。
そしてニッコウキスゲ。きれー。見入ってしまいます。ニッコウキスゲはつぼみが順番に咲くんですよねぇ。
そんなこんなで目の前にいきなりドーンと現れたのは、男岳(おだけ)です。秋田駒ヶ岳の本峰です。こちらからみると穏やかな山容です。
活火山で、2つのカルデラ形成されているようなので見た方向で山も全然違う山容を見せてくれます。
でこの男岳(おだけ)のふもとのニッコウキスゲがすごい!でもガスが・・・。
とご機嫌で歩いてると、ガスが~。あー待ってくれーって感じです。ここからがクライマックスなのに~。
木道はきれいに整備されていて、その両側に花が咲き乱れる感じです。
トウゲブキ。やっぱりマルバタケブキじゃないなぁ、たぶん。きれー。
ここら辺はチングルマはもう終わってますね。綿毛の根本に種ができて来年のために散っていきます。
阿弥陀池を右に見て、まずは男女岳を登ることに。梅雨時期の平日なのでほんと静かな山歩きです。
エゾツツジ。初めてだったのですが、ハッとするくらいきれいです。阿弥陀岳周辺から男女岳までずっと咲いてました。
男女岳への登り。阿弥陀池の分岐から20分のコースタイムですね。既に登山というような感じではないです。笑。
まぁ、すでに写真ばっかり撮っていてコースタイムを上回るペースで歩いてます。これで縦走できるんかい?なんて。まぁ稜線に入ればペース上げて歩いてなんとかなるだろうって考えてました。
無事に男女岳(おなめだけ、女目岳とも)に。1,637m。秋田駒ケ岳の最高峰です。ただ、wikiには男岳が本峰と書いてます。
ちょっとガスが晴れるのを待って下ります。ガスは結構な勢いで動いてます。う~ん、このまま晴れてくれればいいんですけどね。
こっちが縦走路方面。乳頭山ですね。これはたまらないですねぇ。天気がもってくれればここを歩けるのですが。
この麓のニッコウキスゲがすばらしいの一言です。ちょうどいいシーズンです。
いやいや、この秋田駒ケ岳、昔は女人禁制だったらしく、こんなに花がいっぱい咲いているのに男だけで満喫してたんでしょうか。笑。
途中の分岐から女岳方面。ここから下ると絶景のムーミン谷になります。後で行きます。
秋田駒ケ岳八合目(1,310m)~片倉岳展望台(1,456m)~阿弥陀池(1,530m)~男女岳(女目岳、1,637m)。ちょっと写真が多くなってしまったので、後編へ。