安達太良連峰縦走!<前篇>野地温泉から爆風に耐えながらなんとか鬼面山~箕輪山まで。ガスであえなく撤退?
2020/12/11
先々週は、磐梯山、先週は東吾妻山、で今週は安達太良連峰を登ります。笑。と言っても、箕輪山を狙い、絶景の紅葉を見ようってところなので、あえて、登山口を野地温泉にしました。安達太良山がメジャーすぎて、マイナーな登山口になると思いますが、プチ縦走できますし、ピストンでも安達太良山まで行けそうです。と言っても、緩やかなのでそんなに気合入れるまでもありません。
私は安達太良山は、今年の残雪期にソロで登っています。いい山だと思います。
前日は岳温泉へ泊まったので、早朝から登れます。調べると、日の出がだいたい5:30です。そうすると、だいたい30分前位から明るいので、一番早くて5:00から登れます。逆算して、4:00起床、4:30にホテルを出て、5:00登り始め。
いやー、ほんとなんでしょう、子供たちの教育は特に私は何もしていませんが、4:00起床4:30出発だ!って言うことで、実際には全員4:30前にバッチリ準備まとめてました。いやいや、これだけで教育OKでしょう!なんて素敵な家族。笑。
予定通り、ホテルの警備の人たたき起してチェックアウトして、出かけましたが、5:00過ぎても明るくなりません。徐々に明るくなってきて、実際には5:20分位になりました。それまではトイレのある道の駅で待機です。
2015-10-4(日曜)
鬼面山(きめんざん)1481m、箕輪山(みのわやま)1718m、鉄山(てつざん)1709m
磐梯朝日国立公園
野地温泉~鬼面山~箕輪山~鉄山(ピストン)
※予定では安達太良山まで。登山道はよく整備されて特に危険個所もないと思います。野地温泉の駐車場含めてトイレはありません。
野地温泉の前に広い駐車場があります。早朝なのでそのまま駐車して出発です。私は新しいザンバランの軽登山靴で登ります。これは軽~くて調子いいです。
登山口は、野地温泉のホテル左にあります。ブナっ子路から登ります。6:00出発です。たぶん一番乗りかと思っていましたが、その先に数名いらっしゃいました。
入ってすぐにこんな感じの登山道です。
気持ちいいですねぇ。最初は快適に登り始めます~。
すぐに分岐に入るので、鬼面山の方面へ進みます。
いったん、平坦な道に出ます。おお?前にあるのが鬼面山で、右に箕輪山が見えます。でも真っ白です。すんごい嫌な予感です。2週間前に家族で登った磐梯山も真っ白で頂上でもガスガスすぎて全く何も見えませんでした子供たちには、絶景を見せて、どうだ?すごいだろう?って自慢したい私にとっては、不安がよぎります。
登りに入ります。道端の草木はしっかり紅葉していてこんな感じです。でも見ての通り、少し先から空も真っ白!歩く少し先しか見えません。
安達太良山近辺は強風というか爆風で有名です。この松の木はすごいですよね。登山道をさえぎるように生えていますが、強風でこんな感じでみんな左を向いています。
途中で鬼面山の山肌が見えました。紅葉しています。おおおお、
しばらく待ちますが、これが限界です。ここら変から家族の雰囲気が怪しいです。今までガス男って言われています。私と登った山はことごとくガスです。まぁ、今年は天気悪いってのはあるので仕方ないんですが、ちゃんと天気予報みて行っていますが、なかなか難しいもんです。
アッと言う間に鬼面山山頂です。写真だと朝日を浴びてすがすがしいですが、爆風です・・・。強烈な風です・・・。
いや~、まいったなぁ。笑。登る前から、予想できていたので、安達太良山まで行けないかもよ?爆風で。爆風ってわかんないでしょ?歩けないというかほんとに飛ばされちゃうの・・・って自慢げに言っていましたが、まぁ、名物とは言え今日、今爆風でなくても。
鬼面山をそのまま通って、箕輪山を目指します。もうかみさんと子供たちはまともに歩けません。ううう、どうしよう。ま、進みましょう。
コルまで来ました。こんな感じです。真っ白。数メートル先まで見えます。紅葉していますが、爆風とガスで微妙な雰囲気です。
まぁ、・・・・。箕輪山への登りもガスガスです。ソロだと気にせず登りますが、さすがの私も気を使います。しかもここから箕輪山への登りは、粘土質でぐちゃぐちゃで滑るので登るのはちょっといい道ではありません。途中でかみさんが「どうすんの?」って聞いてきます。ガスガスなので雨が降ってるみたいになりますし、。でもここで帰るってのもなんですし、(経験者の私の判断で)箕輪山までは大ジョブなのでピークまで行こうと。
地層ですかね。こんな感じがずっと続きます。
そして、箕輪山の山頂!1718mで、安達太良連峰の最高峰です。
でも、家族登山でこれはないだろう・・。ってくらいです。爆風ですし、ガスガスで真っ白。超寒いです。予定ではこのまま安達太良方面へ縦走する予定でしたが、そのまま下山することにしました。
山頂にはこんなシンボル的な岩があります。この岩の端に隠れても防風は防げません。
ガーン、ガーン。前泊までして、子供たちに絶景の紅葉を見せるために来たのに・・・。黙って歩いていますが、帰る道が悔しいですし、登山ってなんだろう。山を登るってなんだろうって考えます。いやソロだといいんですが、なんとも言えない悔しさと自然と向き合って、仕事や身の回りのことと違ってコントロールできない自然へのいら立ちがでてきます。
はぁ、まわりはこんなに紅葉しているのに。
進む道はここまでガスです。おいおい、なんなんだ~。
きれいなのに。
あー、鬼面山も輪郭しか見えないよ。
ほんと輪郭だけ。?あれ。
下ってきた箕輪山を振り返ります。綺麗だナぁ。
およ?少しガスが晴れてる?
おおおおおおおおおお!見えた!すげー。綺麗!これが安達太良一番の紅葉か?
こんな感じに見えます!
鬼面山手前まで下山していましたが、どうしよう?しばらくとどまって写真撮り続けています。
どうしよう?考えていると、かみさんが「私とダイダイ(家でダイダイと呼ばれています)だと戻るよね?」
お?そうだよね?戻るよね?ということで箕輪山目指して、戻ります。お兄ちゃんは「いいよ~」といい返事。娘は「ええええ~。どこ行くの?帰るんじゃないの」と大ブーイングです。お父さんは「登る」ってことで。いいんです。これが我が家の教育。
そうそうに登り返します。いやいや、軽いステップで、どろどろの登山道を行きます。
・が、しかし?頂上付近で稜線へ出るとこんなガス。またしても。と言うか、山頂付近はまだガスガス。
写真のみですが、爆風です。さすがのお兄ちゃんも「お父さんどうする?」「・・・・・」
爆風で立っているのも辛いですし、寒いです。折角登り返しましたが、景色どころか極限状態です。
「戻ろう(帰ろう)・・・」
と言ったんですが、かみさんが一人で登っていきます。おいおいおい。
向こうで「見えた!」って叫んでます。え?そうなの?ブーたれる娘をおいて急ぎで後を追うと。
なんともその場にいないと伝わりません。真っ白な中から、さーーーーーとガスがひいて、鉄山方面がうっすらと見えてきました。
おおおお、見えたぞ!相変わらず風は強いですが、真っ白な中からしっかり鉄山方面が見えます。(私はちょくちょく経験しますが)家族でこんな感激の瞬間を共有できるのは幸せです。ガスでも爆風でも文句言わずに登ってくれる子供達は立派に成長しました。(あれ?子育てブログみたいですね。笑)
いいじゃないか!見えたぞ!よし「鉄山まで縦走しよう!」
お兄ちゃん:「OK~!いいね~」
娘:「・・・・・」
いいんです。縦走っていってもそんなにアップダウンもありません。こんな絶景めったに見れないので行くしかありません!