日本で一番長い川「信濃川」の水源をめぐり、千曲川源流遊歩道を経由して甲武信ヶ岳へ。
2020/12/11
2015-8-1 お兄ちゃんと、日本百名山の甲武信ヶ岳(2475m)へ行ってきました。お兄ちゃんが「俺、結構山好きだよ!」って言っていたので強制連行です。笑
実は前日から足にちょっと痛みが。せっかくの土日の前なのでとてもブルーでした。湿布貼って、80%位家でまったりパターンかと思っていましたが、ここ最近山が楽しくて仕方ないので、足が痛くても登りたい!って、すごくストイックになってました。朝起きると、だいぶ腫れも引いていて、なんとか歩けそうです。よしよし、行くぞ!
2015-8-1(土曜)
甲武信ヶ岳(2475m)
奥秩父
日本百名山
毛木平~千曲川源流遊歩道~甲武信ヶ岳(ピストン)千曲川源流遊歩道は登りもきつくなくとても歩きやすいです。最後に少しだけ登れば日本百名山へ登頂できます。
甲武信ヶ岳の名前ですが、諸説あるらしいですが、有力なのは甲州(山梨県)、武州(埼玉県)、信州(長野県)の境にあるのでこの名になっているとされるらしいです。ずっと拳のような形の山だからって思ってました。(その説もなくはないらしいです)また、日本で一番長い信濃川(千曲川が新潟県に入ると信濃川になります)の水源地があります。
甲武信ヶ岳は、15年前に西沢渓谷側から徳ちゃん新道経由で登りました。甲武信小屋でテント泊だったので、結構重い荷物をしょってでしたので、チョーきつかったです。徳ちゃん新道のバカ尾根は半端じゃありませんから・・・。(急登を5:40分登ります)最近は道具が進化して軽量化されているので、テント泊でもそれほど重くないかもしれませんが、私の中では、むちゃくちゃ大変な山ってことでインプットされていました。
ただ、登る山を探しながら他の人のブログとかを見ていると、どうも「毛木平→千曲川源流遊歩道→甲武信ヶ岳」というコースがあるらしく日帰りできそう!しかも、なんだか楽そう・・・。標高差も1000m程度!お兄ちゃんも、いきなり徳ちゃん新道だと登山嫌いになるかもしれないので、じゃあ、毛木平としました。
朝は相変わらず2時過ぎに起床です!3時30前に家を出発しました。googlemapでは、3時間ちょっとの予定でしたが、少し早めについて6時頃でした。準備して6:15出発です。
行く途中、きれいな満月でした。おー、気持ちが盛り上がってきます。でもガスがかかってました。ちょっと心配。
毛木平に向かう途中で御来光でした。ガスの中から見えるお日様はとても神秘的でした。今日の始まりですね。
駐車場で準備して出発です。毛木平の駐車場にはきれいな水洗トイレがあります。トイレがきれいだと安心ですよね。トイレットペーパーは持っていった方がいいかもしれません。お兄ちゃんの靴は私のお古で、軽登山靴です。(右の靴が私)ただ、これが、帰りの途中でソールがはがれました。いやー、これ山中泊まりだったりすると笑えません。そんなに安いものじゃなかったんですが、同じメーカーの靴は買わないようにしようと思います。
駐車場の脇がすぐに登山口になっているので、すぐに分かります。
入るとすぐに「イケマ」が一面に咲いてます。
しばらくはこんな感じの林道を歩きます。歩きやすいですね。
つるあじさいだと思います。山だとまだ大丈夫ですね。登山口麓の川上村でもあじさい満開でした。
「マルバダケブキ」が群生しています。
つぼみはこんな感じです。チョコボール見たい。
ヤマトリカブトでしょうか。ちょっといつも見るものとくらべて色が薄い気がします。群生してました。
ホタルブクロが咲いています。(すいません、ヤマホタルブクロとの見分けがつかないのでもしかするとヤマホタルブクロかもしれません)
千曲川が源流までずっと横を流れますが、とっても水がきれいです。これ以上ないほどの透明度です。川の音もとても気持ちいい。
ずっと樹林帯を歩きます。時々日が差しているところもあり単調になりがちな山歩きに強弱をつけてくれます。
しかし、ずっと苔がすごいです。これもでかい岩を覆うように苔が生えています。
川の石にも川の中の石にも苔が生えています。
1時間ちょっと歩きます。もうすぐナメ滝です。
標識があります。これがナメ滝ですね。
でかい岩の上を這うように流れて行きます。結構写真を撮ったんですが、どうもうまく表現できません。
なので動画でどうぞ。滝壺は100%透明!すんごいきれいです。反対の西沢渓谷もとても透明度が高いですが、同じですね~。
苔生えていて、おにいちゃんいわく、完成された日本庭園みたい!と。ちょっとおじいちゃんぽいですが、日本庭園のミニチュアを作りたいって語ってました。それ以外は終始モンハン(ゲーム)と化学式についてです。
川に光があたっています。ほんとこの輝きがとってもきれいで癒されます。
ナメ滝を超えてからは源流まであと○○kmって標識が出ています。いよいよでしょうか。道横の苔も絶好調です。
千曲川水源へ到着です。これが、日本で一番長い川のスタートですね。(新潟県に入ると信濃川に名前が変わります)なるほど~。かかった時間は2時間半位ですね。なんでしょう、ほぼ平坦なので登山というより散策に近いです。登った感覚がありません。コースタイムが3時間なのでほぼ時間通りだと思います。ずっとおしゃべりできる気楽さですね。
水源からようやく登り始めます。が、そんなにありません。(笑)少し登ると、樹林帯の横から山頂が望めます。
最後のいわばですね。10分くらいで通過です。
岩場からの景観。アルプス方面はガスで全滅です。
無事、山頂に着きました。15年前と全く変わらないです。
富士山が一瞬見えました。
本当は、景観抜群で、日本百名山の43座を見ることができるという話です。今日は富士山だけでしょうか?瑞垣はぎりぎりって感じですね。
残念ながら、かなりガスってますが、頂上からの展望です。
おにぎりを食べて休憩。そこで事件が起こります!足の痛みがまだ残っていたので少し我慢しながら登っていましたが、鎮痛剤(市販で売られている頭痛薬です)を飲んでおこうと思って薬ケースから出してパクっと。その瞬間、あれ?ちょっと味が違う?と改めてみると、ドリエル・・・・・・。
睡眠薬でした。(正確には市販で売られている睡眠導入剤です)しまった。どうしよう。でも飲んじゃった。下りは超超超超眠い中なんとか下りきることになりました。
ガレ場を下ります。
ユリ科のミヤマバイケイソウです。これ、花色はほぼ緑色で遠くから見ると花が咲いていることが分からないです。バイケイソウの花は白い色ですが、ミヤマバイケイソウは花の緑が濃くてほぼ葉と同じ色です。ほんと、きれいです。でもなんで葉と同じ色になったんだろう。
これ、カエルに見えません?手を伸ばしているところです。後ろ足もあったのですが、お兄ちゃんは・・・でした。
もどってきてからのナメ滝です。やっぱりきれいですねぇ。
ちょっと気持ち悪いキノコだったのですが、写真撮ってしまいました。なんてキノコなんでしょうか・・・。
ヤマオダマキの「キバナノヤマオダマキ」です。ヤマオダマキの黄色版!きれいです。
「マルバダケブキ」の群生はこんな感じでした。
最後は「ウツボグサ」でお別れです!
充実した男体山後の登山だったので、ちょっと物足りなさがありましたが、足の痛みもあったのでちょうど良かったかもしれません。盛夏で、熱中症が危険な時期ですが、このコースは、終始樹林帯の中で日差しはほとんどありません。川沿いでとっても気持ちいいコースなので、この時期はとてもお勧めです。山頂は少し残念でしたが、百名山の43座見えるってことなので、またタイミングみて行ってみたいと思います。ちなみに以前行った時もガスっててなんにも見えませんでした。(笑)
お兄ちゃんもしっかり歩いて頼もしかったですねぇ。