北海道、大雪山を歩く!初日は支笏湖から圧倒的な存在感を示す樽前山へ登ります
2021/09/21
8月30日~9月2日の三泊四日で北海道へキャンプ旅行に行った記録です。
今年の夏は雨でないも同じです。本州の天気をみてもずっと雨。ほんと嫌になりますねぇ。
という事で、雨を避けて北海道へキャンプへ行ってきました。北海道は2015年の年末に家族でフェリーで旅行して以来です。熊本天草から戻ってみて天気をチェックするとなんと、旅行中の4日ともまずまずの天気みたいデス。
北海道は大好きなのでそれまでも四駆にテントを積んで1週間とかキャンプ旅行に行ってました。それはそれで楽しいのですが、行き帰りがフェリーで時間がとられるのでどうしても長期の休みが必要ですし、北海道に入るまでの移動も大変です。
で、いろいろ考えた末、今回は千歳空港まで飛行機で飛んで、そのままレンタルカーで移動することに。
キャンプ道具は基本登山用のものを使えば、大き目のザックに全部入ってしまいます。なるほど、今ままであまり考えてこなかった案でした!我ながら自画自賛。笑。
旅費はなるべく節約していきます。新千歳空港までの往復は、貯めていたマイルを使って予約です。レンタカー代はかかりますが、北海道のキャンプ場はとても安いので、キホン食事と移動(高速、ガソリン代)のみで済みます。よしよし。
予約は飛行機とレンタカーのみ。後は行ってから考えることにして出発です!
ニュージーランドの時のレンタカーはHILUXでしたが、今回の北海道の相棒はエクストレイルです。過去初代エクストレイルに乗っていたこともあってちょっと親近感がわきますね。
羽田をANAの始発で飛べば、千歳空港には8:00に到着です。そこからレンタカー会社のカウンターで受付してバスで移動、説明&支払いをして車に乗り込む時間は8:40!ここから自由な旅です。朝6:30発なので家をかなり早い時間にでないといけないので必然的に車で行って羽田に停めておかないといけないのが唯一の難点ですが、朝から行動できるメリットは大きいです。
まずはコンビニで朝昼の食事を調達します。何も予定はないとは言え、ざつに大雪山へ登るっていうプランだけはあります。
大雪山って言うと、大雪山系の最高峰の旭岳2291mを考えますが、大雪山って特定の山の名称じゃなくて中央部に広がる広大な山系を言います。「北海道の屋根」とも言われてます。
その範囲は結構広くて、表大雪、北大雪、東大雪、十勝連峰まで含まれます。
でも当日は無理なので、初日は空港からの移動距離が短い支笏湖周辺で、むちゃくちゃシンボリックないでたちの樽前山へ登ることにしました。空港から1時間くらいで登山口へ着きます。
初日移動があるのでそれほど時間をかけられないですが、地図をみると、7合目に登山口があるようで、コースタイムも3時間程度で収まりそうです。早速ナビをセットして向かいます。
途中にゲートがありますが、そこからは未舗装路でした。整地されているので通常の車で通れそうです。
それにしても初日から天気がいい!道路も空いてるし、空気もおいしい。そして静か。
樽前山へ
駐車場は係の方がいて整理されてました。人気の山なんですねぇ、平日ですが、6,7割は車が止まってます。
トイレもあります。でも紙はないので持参しましょう!
トイレの横にでっかく登山口!って看板があるので迷わないです。
登山口から東外輪山まではコースタイムで45分。たぶん30分程度で登れると思うので、まぁ観光を兼ねてって感じでしょうかね。でも道は登山道なのでスニーカーとかだとちょっと厳しいと思います。(登れなくはないですが・・・)
たまにはこんな登山もいいです。10分もしない間に隣の風不死岳(ふっふしだけ)が見えてきます。ちなみに、風不死岳、恵庭岳と樽前山で支笏三山と言われてます。確かに支笏湖から見ると湖を囲んで、印象深い3山が並んでるように見えます。
そして15分もしないうちに森林限界を超えて、風不死岳から支笏湖まで一望です。
こりゃ確かにちょっと登って景色見たいっていう感じの時はうってつけですね。その後はずっと階段を上っていくだけ。右上には樽前山の外輪山がもう見えてます。
そして苫小牧方向を見ると海岸線まで。富士山のふもとに来たような、ず~と続くこの景色はなんとも爽快です。
大げさですが、地球が丸いって思わせるような、地平線が丸いような気にさえなります。
駐車場には結構車が止まってましたが山に入るとそれほど人も居なく、すいてますね。
で30分ほど歩けば、東外輪山へ到着です。目の前にはプリンのように見える「樽前溶岩ドーム」がドーンと迎えてくれます。
活火山ですね。すんごいもくもくと噴煙を吐き出してます。風向きには注意しましょう。
今までこんな看板みてもそれほど気に留めることはなかったのですが、後日、本当に呼吸困難になる経験をしてしまいましたので。
東外輪山からは溶岩ドームをぐるっと周回するコースがあります。溶岩ドームへは近づくことはできません。なるほど、つまり最高点の樽前ドームで1,041mなのでそこへは行けず、東山の1,022m、西山の994mを歩いて周回することになります。歩ける一等三角点は東山になります。
まずは時計回りで、西山方面へ向かいます。向かう方向に先行者が見えますね。右に見えてるピラミッドみたいな山が西山みたいです。
一旦東外輪山まで登ってしまえば、緩やかなアップダウンだけのトレイルになるので絶景を堪能しながらゆっくりあることができます。
横からみる溶岩ドーム。やっぱり黒いプリンですね。昔は下に降りることもできたみたいです。
結構な迫力です。
北海道は8月末でもう秋なんですよねぇ。空港降りて、まずは「寒い!」って感じます。樽前山も標高はそれほど高くないですが、風が吹けば結構寒く感じます。
写真撮るのが、どうしてもドームだけになってしまいます・・・。
しつこいですが、最後に頭の噴煙をアップで。1909年(明治42年)の噴火で山頂に溶岩ドームができたらしいのでそれほど大昔でもないですね。wikiによると北海道指定文化財の天然記念物に指定されているらしいです。
途中歩いてると、やたらセミの鳴き声がします。見ての通り木はないのですが、どこで鳴いてんだろう?
途中の分岐から風不死岳へ向かう事もできます。あと、そのまま下って7合目まで行けるみたいです。今回はまだ東山(山頂)登ってないので周回します。
風向きによってはかなり硫黄臭がしてきます。臭いはかなりきついですねぇ。
これが北海道だなぁって景色です。5合目から通ってきた道と車を停めた7合目の駐車場も見えます。
途中に大きな岩があります。なんか名前付いてるのかな?と調べてみましたが特にありませんでした。
無事下山しました。溶岩ドームはなかなかの迫力ですが、まぁ周回するだけなのでさくっと回るのがいいと思います。私も登山靴ではなく、ハイキングシューズで特に問題なく登りました。ただ風が吹くとさえぎるものがないので防風対策はしておいた方がよさそうです。
時間:2:19(休憩含む活動時間)
距離:7.73km
獲得標高差:513m
※参考コースタイム:3:35
富良野へ
空港からまっすぐに樽前山へ登った後、どうしようか考えてみます。案としてはこのまま支笏湖畔のキャンプ場でキャンプして、翌日他の山か、ちょっと移動して羊蹄山(百名山)へ登る案もあります。
う~ん、どうしよ。でも羊蹄山登ってもさらにその翌日があるので、今日富良野の方まで移動することに!
高速使って、だいたい3時間くらいの移動です。
みんな太陽の方向向いてるんだと思いますが、反対向いてるのもありますね。
あまり準備せずに来た北海道です。一番困ったのが、ガスのカートリッジ。飛行機で持って行けないのでどうしても現地調達する必要があります。富良野へ行く途中のホームセンターみたいなところで何件か回って、ようやく手に入れました。そもそも店が少ないので探すのも大変ですねぇ。
日の出公園オートキャンプ場
そして今日の宿泊先は日の出公園オートリゾートです。フリーサイトであれば一人500円です。安い・・・。
そしてすんごいきれい!芝生がきもちいい~。ここでダンロップVS20を始めて使います。山じゃないけどまぁいいですね!
日の出公園は富良野の中心に近いので、(貴重な)コンビニやドラッグストア、レストランなんかがあってとても便利です。今回は、基本コンビニで済ます予定なのでほんとラッキーでした。ガスカートリッジも入手済です。
ちょっと近づいてみると、おお、ものすごい噴煙です。さっき上った樽前山の比じゃないですね?
左が十勝岳で、右が富良野岳でしょう。
特にすることもないのでワインを飲みながら明日のことを考えてます。夕食は全部コンビニ調達です。笑。8月末なのでだいぶキャンパーは少なくなったんでしょうね。バイカーもほとんどおじいちゃんですね。
夕日がきれい。富良野は明日は晴れですねぇ。でも山はそうはいかないんで残念です。まぁ関東近辺もずっと雨みたいなのでこっちへ遊びに来てよかったかな。
どうも明日は麓は晴れですが、大雪山山系はちょっと天気がイマイチみたい。明後日は良さそう。どうしようか・・・。
しかし早朝都内を出発して9時前にはレンタカー運転できて、一山登って夕方には富良野のキャンプ場って最高過ぎる!こんな遊び方があるんだ~って思います。ちょっと病みつきになりそう?
でも過去キャンプで回った経験から注意しないといけないのは、欲張りすぎていろんなところに行こうとすると北海道は広すぎて、結果ほとんど移動(運転)ばっかりしてたってことになりかねません。今回は大雪山メインです。でも最終日は羊蹄山登ろうかなぁとかぐだぐだ考えてる時間が楽しいです。
まぁ明日登る山は明日考えよう・・。笑。つづく。
8月30日 樽前山 1,041m (←ココの話)
8月31日 十勝岳 2,077m
9月01日 富良野岳 1,912m、上ホロカメットク山 1,920m
9月02日 旭岳 2,291m、間宮岳 2,185m