北海道、大雪山を歩く!十勝連峰最高峰の十勝岳へ。吹上温泉でキツネと遭遇も。
2021/01/30
8月30日 樽前山 1,041m
8月31日 十勝岳 2,077m (←ココの話)
9月01日 富良野岳 1,912m、上ホロカメットク山 1,920m
9月02日 旭岳 2,291m、間宮岳 2,185m
8月30日から三泊四日で北海道の富良野にキャンプに来てます。スケジュール書いているので既にネタバレですが、二日目は日本百名山でもある十勝岳 2077mへ登ってきました。
前日から天気とにらめっこしながら、
・大雪山系の最高峰の旭岳 2,291m
・十勝連峰の最高峰の十勝岳 2,077m
のどちらに登ろうか少し悩んでました。どちらも日本百名山であって、大雪山国立公園にあります。
天気は同じ大雪山国立公園ってこともあって似てるのですが、どちらも麓は晴れてるものの、標高が高いこともあって山頂付近はおそらく悪天候の予報でした。
旭岳は登山に目覚めるきっかけとなった頃に登っていますが、真っ白ガスガスだったので記念写真1枚くらいしかありません。
十勝岳は未踏です。なのでどちらも歩きたい!
翌日の方が天気は良さそう。悩みつつ、まぁ近い方に登ろうという事で十勝岳へ登ることにしました。安易だなぁ・・・。
キャンプ場から登山口までは車で30分くらいのところです。途中見てみると、予想通りの天候みたいです。中腹からどんよりした雲がかかってますね。
本当は登らずに富良野をフラフラ散策でもしようかという案もあったのですが、まぁ山登りに来ててそれはそれで暇なので無理ない範囲で登ろうという事にしました。
登山口はいくつかあるのですが、一番メジャーなのが「望岳台」たぶん縦走じゃない場合ほとんどここから登るんだと思います。ただ、なぜか私は地図の望岳台のトイレの表示を見落としてて、だったらトイレのある吹上温泉の「白銀荘」から登ることに。
望岳台には新しいきれいなトイレがありますのでご安心を!
しかしこの白銀荘にも前はキャンプ場になってます。私が泊まってるキャンプ場から30分位です。こちらはコンビニとか一切ないので事前に買い物しておく必要がありますが、逆に温泉がありますからねぇ(登山後にすぐにこの下にある野天風呂の吹上温泉に入ろうという計画です)。
キャンプ場の前にきれいなトイレがあります。(紙もあります)
実は直前まで、天気もイマイチだし手軽に三頭山に登ろうかと思ってましたが、それも面白くないのでやっぱり十勝岳へ向かいます。
昨日の樽前山もそうですが、十勝岳も活火山。火口からもくもくと噴煙が上がる山です。
途中、望岳台からのルートと合流するのですがそれまではほぼ平坦な道です。
途中、十勝岳爆発記念碑があります。何の意味があるのかよく分かってないのですが、噴火を忘れないようにってことでしょうか。
今回の北海道の山で感じたのは、どこもなかなか面白くて飽きさせないルートです。黙々と樹林帯を登っていくってのも悪くはないというか、それがあると森林限界超えた時はうれしいものなんですが、このルートはそうそうに開けてきます。ものの30分もないくらい。
その後は中腹以降はガスですが、徐々に迫力の十勝岳へ近づいていきます。あ、川がありますね。渡るのかな?
特に橋とかないので水量多い時は大丈夫なのかな?今日は問題なく渡れました!
そうすると、溶岩質の石がごろごろと。ほんとに全く飽きさせませんねぇ。
上からのぞきこまれてるみたいな岩。そういえば昨日の樽前山もそんな岩がかなりありました。
しかしずっと一人で歩いてます。今日は天気もイマイチだし誰にも会わないかな?
今日は大丈夫ですが、ガスってるとこれ間違いなくまっすぐ行ってしまうような・・・気がします。
他にもそんなところがいくつかあったので、やっぱり望岳台からのルートがおすすめですねぇ。多分この日で吹上温泉から登ったのは私だけじゃないかな?
ここも間違えやすいところ。左にケルンありますが、どうみても右に折れていくようなルートになってます。スマホのGPSと連動した地図を見ないと正直迷ってたかもしれません。
でいよいよ噴火口あたりが見え始めました。山頂が隠れているだけなんですが、こうやってみると、山頂が見えてるように見えるのでちょっとテンションが上がってきます!
お、やった、天気回復傾向か!?なんて期待しちゃいますよねぇ。
実は十勝岳のピストンはそれほど大変ではないみたいなので、隣の美瑛岳とセットで周回縦走を狙ってます。ただ天気予報があるので一旦十勝岳に登ってから考えることにしてます。
しかし、吹上温泉から雲ノ平分岐までのコースタイムは1時間、で歩いて1時間です。あれコースタイム通り。いつもより遅いつもりはないのですが・・・。
この左側を雲ノ平って地図で書いてありますが、なんとなく北アルプスの雲ノ平にも似ている気がします。
避難小屋近辺で何人かの登山者と会います。やっぱりこんな天気でも登りますよねぇ。雨降ってないですし。
で避難小屋から昭和噴火口までの登りは結構きついです。頑張りましょう!
一応黄色いペンキでマークされてますが、よく見ないと分かりません。と言ってもどこも登山道みたいなもんです。
見えてるのが「62-Ⅱ火口」って言うみたいなんですが、ものすごい噴煙です。大迫力。なんて言ってるのは今のうち・・・。
ようやく昭和噴火口まで到着しました。ここからはしばらく緩やかかな?麓から見えてた山頂に見えたのがこのあたりですね。この上はガスで全く見えてません。
風がかなり強くなってきたので、ハードシェル、グローブをして、進みます!
ルートはガスの中に向かってます。真っ白だと気を付けた方がいいです。
でもですねぇ、この辺で体調に異変が。ガス帯に入って強烈な硫黄臭だったのですが、呼吸が苦しいです。喘息発作みたい。(ちなみに私は小児喘息だったので嫌な思い出がよみがえりました)
え、まずいなぁ。ゲホゲホ、咳き込みながら、どうしよう。戻るか?と思いつつ、ペースを落として歩きます。
で、これですよ。風が強いので、噴煙がもろに登山道に降りかかってたみたいデス。
お蔭さまで、硫黄地獄を抜けると、呼吸も回復しました。みなさんほんと注意しましょう!
ガス、強風、低温です。温度計見ると0℃くらい。強風なので体感温度は-5℃くらいかな?この辺から、カメラが動かないです。
え~、EM-1って-10℃まで対応じゃないの?って思ってましたが、レンズですね。
仕方なく、iphoneで撮影。
山頂直下。なんとかたどり着きます。寒いから早く降りたい・・・。
カメラ叩いてると(笑)たま~に動くのでなんとか頑張って山頂写真を撮ります。
吹上温泉から2:40で無事登頂できました!
でも周りはこんな。爆風で歩くのが厳しいので、当然美瑛岳への縦走はあきらめて、そうそうに下山です。
下山途中、避難小屋で会ったおじさんは、この後多分天気回復しそうなのでもう一回登るって言ってました。すげ~な~。まぁ1時間ちょっとなので私も一瞬考えましたが、いやいや、今日は下山することにしました。
十勝岳は天気ななかなかいい日がないみたいです。今日は富良野岳が正解でしたよ。って、これが富良野岳。確かにガスかかってない。
時間 4:54
コースタイム 6:55
距離 12.64km
獲得標高 1,049m
吹上温泉
ではお楽しみの温泉へ。キャンプ場では白銀荘の温泉の割引チケットをもらったのですが、せっかくなので野天風呂の吹上温泉へ行ってみることにしました。白銀荘から車で30秒。広い駐車場があります。
お風呂はここから歩いて2,3分のところ。完全な野天風呂です。きもちよかった。
私が行った時には5,6人の人が居たので写真は撮れませんでしたが、2つの風呂の上の方は工事中で誰も入ってなかったので上からパシャリ。無色透明です。
しばらく見つめ合います。じっとみてても耳がくるくる回ってるのがかわいいです。
餌をもらえることを期待しているのか分かりませんが、ずっとお座りしてました。こんなキツネもいるんですねぇ。
十勝岳も吹上温泉も堪能です。時間はまだ早いなぁ、でも面倒だからまた日の出公園のキャンプ場に戻ることにしました。(キャンプ場は移動することも考えて一泊だけにしてたので、一回撤収してます)
一人ジンギスカン
で、今日はやっぱり北海道に来ているのでってことでジンギスカンにしました。近くのホームセンターでフライパン(小さい玉子焼き用)を買って、ジンギスカン屋さん(精肉店)で肩と特上のジンギスカンを仕入れます。って言っても一人前なので200gで500円しません。
こりゃ、レストラン行くより精肉店のおじさんのおすすめの肉を食べてた方がいいですね。キャンプやってる醍醐味。美味しいワイン(セブンイレブンで購入!)飲みながら幸せな感じで二日目終了です。
さてさて、明日は天気期待できそうだけど、どこ登ろうかな?
ってたぶん、今日見てすごいかっこよかった富良野岳だな!