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男体山と対峙して黒檜岳~社山~半月山を縦走。クリンソウとシロヤシオを見ながら稜線歩き

      2020/11/22

2018年6月3日、黒檜岳(くろびだけ)~社山(しやざん)~半月山(はんげつさん)を縦走してきました。

ちょっとマイナーなのかな?日光ですが、中禅寺湖の南岸に沿って並んでる山ですね。

いや~、縦走したい症候群です。まぁもともと稜線大好き、縦走大好きなんですが、直近で言うと伊豆の伊豆山稜線や、先週の谷川連峰の馬蹄形を歩いた後なので、稜線を歩きたい気持ちが高まってます。

馬蹄形を歩いた後は、正直放心状態というか、やり切った感があってのですが、ブログ書いて1,2日もすれば、また歩きたいなぁと思ってしまいます。

同じように憧れていた甲斐駒ケ岳の黒戸尾根を登った後は、まぁ次登るかどうか?って思いましたが、谷川連峰の馬蹄形はまた歩きたい!って感じです。

でも下山してもそれほど辛くもなく、もう少し歩けたかな?って思うところもあっていい意味で好印象のまま残ってる感じですね。

で、次は北アルプスとかいろいろ考えていたのですが、残念ながらまたしも所用で日帰りしないといけません。

で考えたのが日光。

男体山は何度も登ってますし、去年女峰山にも登ってます。

で残る大真名子山、小真名子山、太郎山を登りたいと思いつつ。

いろいろルートをみてると、こんなルートはどうかと。ちょっと馬蹄形を歩いた後なので正直調子に乗ってる感じです。すいません。

候補1)行者堂~女峰山~小真名子山~大真名子山~男体山~二荒山神社中宮
コースタイム:17:05

候補2)梵字飯場跡~大真名子山~小真名子山~女峰山~馬立~梵字飯場跡
コースタイム:12:30

候補1)のルートは女峰山までで獲得標高が1700mくらいっていう、ちょっとドMなコースなんですが、歩いている人いるんですね。ほんとすごいです。

まぁそれはある程度覚悟しないといけないので、候補2)がいいかなと。男体山を見ながら女峰山を登るってコースです。

でもなんだか気乗りが50%くらい。

でもんもんとしてると、見つけました、面白そうなルート。

中禅寺湖の南岸側にある黒檜岳~社山~半月山へあるくルートです。

候補3)竜頭の滝~千手ヶ浜~黒檜岳~社山~半月山~狸山~中禅寺温泉
コースタイム:11時間38分

ただし、地図を見ると黒檜岳登山口~黒檜岳~社山は破線ルートになってます。

破線ルートってのは「道がわかりづらかったり廃道に近かったりと、注意を要するルート」って事なので要は注意してねって事ですね。

まぁ破線ルートもピンキリなので何とも言えませんが、ネットで検索すると結構歩いてるみたいデス。

で、稜線の景観がすごいらしい!

まじか!これで決まりですよ!

ええ、これは今回はこのルートで決まりです。

ちょっとコースタイムが日帰りにしては長めですが、9時間くらいかなぁと予想しつつ、それほど標高差はなさそうなで気楽な気持ちで行くことにしました。

当日発の日帰りです。日光まで3時間くらいかかるので、2時30起床で出発します。

途中、いろは坂で休憩。

そう言えばロードバイク乗ってる頃にここも自転車で登りたいなぁと思ってましたね。

男体山もきれいに見えてます。今日は快晴の予報。梅雨前の貴重な晴れ間です。

駐車場は竜頭の滝を利用しました。臨時駐車場を含めて、いくつかあるのですが、メインのところのみ?にトイレがあります。(写真右がトイレ)

5時半過ぎに到着して6時頃に出発。まだガラガラです。(どれだけ混むのか分からないですが、シーズン前なのでまだ余裕でしょうね)

しかし寒い。Tシャツで登るつもりだったのですが、さすがに長Tを着て歩き始めます。

ミツバツツジ。

竜頭の滝は下山後写真を撮ったのですが、かなりイマイチだったので、その下の川の写真。

中禅寺湖の周りは遊歩道としてきれいに整備されてます。(山以外は)こんな看板が随所にあるので安心して歩けます。

で、最初に目指すのは千手ヶ浜。臨時駐車場の脇から入ります。

6月頭ですが、もう一年で一番日が長い季節です。6時に出発ですが、もうお昼のような明るさ。いや~いい季節ですよ。

今日はどんな花が咲いているかどうか。

クワガタソウ。

稜線歩きも楽しみです。

この時期ですから、予習してきてるんですが、ミツバツツジとシロヤシオが咲いてるはずです。あとクリンソウ。

楽しみです。しばらくというか、黒檜岳の登山口までは平坦ですからね。

まだ中禅寺湖を歩いてる途中ですが、ちらっと南岸のこれから登る稜線が見えてきます。これは最高だなぁ。

また静かな山歩きです。

遊歩道はまだ少し時間が早いからだと思いますが、数組すれ違うものの人がいません。

しばらく歩くと、地図にある「赤岩」ってところに着きます。ちょっと大きめの岩。

赤岩から見える景色はこんな感じ。

今日歩く山が見えるって、私的にはテンションがぐ~んと上がるので重要ですよね。しかもこんな感じで雲一つない青空ですから。笑。

予習。シロヤシオはゴヨウツツジ。

シロヤシオがあるので当然アカヤシオもあるのですがそれは「アカギツツジ」(枝先に1輪つける)というらしいです。私は赤と白としてしか見てないのですが、まぁちょっと恥ずかしい感じです。

遊歩道としては文句なしに整備されてて、湖畔に沿って歩けるのでリゾート感あるあるです。

砂浜にもたまに出れます。

で、さっきのとおり、トウゴクミツバツツジが見事に咲いています。

今年は週末天気に恵まれていたりして、ツツジはいっぱい見れました。

ツツジロードは続きますね。

千手ヶ浜からは中禅寺湖と男体山もこの通りです。

カヌー載ってる人もいました。気持ちよさそうです。

すっかりお散歩モードです。でもこれから黒檜岳に登りますからね。これ。

黒檜岳登山口が1270mで、山頂が1976mなので、ざっと700m。高尾山くらいです。なので超楽勝モード。

カエデの新緑がすごくきれい。

ズミか。きれい。

カラマツソウは超地味なんですが、

群生してると見ごたえありました。写真だとまったく分からないです。

これは花の名前分からないのですが、(咲く前?)びっしり。

そしてクリンソウ。ちょうどいいタイミングです。

庭園が解放されてて、クリンソウ目当てに来たカメラマンで賑わってました。かわいい花ですね。

段々と咲いているのが面白い。庭園をメインにその先もクリンソウがいっぱい咲いてました。

これは確かに見ごたえあります。庭園のところは保護されてますが、その先まで歩けば、(踏み込まない前提で)道端にも咲いてますのでかなり近くで見れます。

カエデの新緑にご満悦です。もうこのまま中禅寺湖を周回してもいいんじゃないかって。笑。

思ってると、ようやく黒檜岳の登山口へ到着しました。ここからが破線ルートです。

すっかりお散歩モードなので、山登るのか?って感じ。いやいや、気合を入れて登らないといけません。地図には、「きつい急坂」って書いてますので。笑。でもまだまだお散歩モードが抜けてません。

ちなみに、黒檜岳登山口までのコースタイムは1時間38分でした。ここまで1時間40分で歩いてるのでほぼコースタイム通りです。

でも今日はロングコースなのでコースタイムより巻かないとイケません。まぁ登りで挽回できるかなぁ。

まぁまぁしかし、地図に書いてる通り、いきなりの急坂でした。きつい。体が重い。う~ん、どうしてだろう。

ペースがイマイチ上がらないです。

そして期待していたシロヤシオは、登山道に散った花びらがいっぱいあるのでもう終わりか!?

って思ってましたが、標高を上げていくとチラホラ咲いてました。よかった~。間に合いました。

そして中腹以降からはシャクナゲも咲いてます。

いや~、シロヤシオはきれい。

花もそうですが葉っぱがかわいいんですよね。

ちょっと空の明かりと被ってますが、白いじゅうたんのように咲いてます。

ブログの写真を抑えようと思ってるんですが、どうもいっぱい載せてしまいます。1記事にまとめたいのですけど。

で、山行までにこのルート。破線だけあって、それなりのルートです。やっかいなのは踏み跡がいろいろあるので迷いやすいのでご注意を。獣道なんだと思います。

ただ、赤いテープはちゃんとあるので、しっかり確認しながら進めば大丈夫です。

黒檜岳への分岐。見落としそうな地味なプレートです。

黒檜岳はまったく展望ないのでそのままスルーしてもいいんですが、一応山頂標識見ときます。

黒檜岳。栃木100名山。

いや~、疲れた。3時間15分。コースタイムは4時間チョイなので、45分短縮できました。このペースでいけば予定通り下山できそうです。

なんで疲れるのかな?たぶん寝不足ですね。2時過ぎに起床するの久しぶりなのでそれが原因かなと。

今までは樹林帯なのですが、この先が楽しみなんです。続いて社山へ向かいます。

変わらず、道迷いしそうな樹林帯をひたすら歩きます。もう登山道に沿って歩くというより、赤いテープを探してそれに向かって歩くって感じです。慎重に歩きましょうね。

樹林帯を抜けそう!?いよいよか!?

うわ、きもちいい笹の丘にでました。う~ん、奥秩父を思い出す。

きもちいいです。いや~、これはいい感じ。しかも人もいない。相変わらずの静かな山。

なのですが・・。笑。ここからは笹ラッセルです。

太ももくらいから、深いところで腰少し上くらいまで。やっかいなのは足元が見えないところです。景色を見たいけど、下もみて慎重に歩かないといけません。笑。

稜線にでてからは、基本ずっと男体山が見えてます。

稜線はグネグネなので男体山は横に見えたり、正面に見えたり。

霊峰男体山はご存知のとおり日本100名山なんですが、まぁ登るとずっと樹林帯の中。山頂からの景色はきれいですが、その山容を見るのは麓からになります。

すごくきれいな山容です。こうやって対峙する稜線から眺めながら歩くのはいいですね。

稜線はいろいろ歩いてはいますが、なかなかですよ。もっと登山道整備してみなさん歩けるようにすればいいのにと思いつつ、すんごい静かな山歩きなのでこれはこれでいいのかなとか。笑。すれ違った方はこんな天気のいい日曜日でもほんの数組です。

こっから先もGPSは必須だと思います。こんな感じで縦横無尽に踏み跡があります。どっち?って感じです。

私もGPS見ながらですが、何度もミスしました。笑。

で、きもちいい稜線ですが、アップダウンはそこそこ。笑。正面に見えてるのが社山だと思いますが、結構歩きますよねぇ。

男体山から続く日光白根山。

まだまだ続きます。

シロヤシオと日光白根山。シロヤシオは稜線チラホラ、たまにどっと咲いてます。

誰もいない絶景の稜線で、左に日光白根山、男体山、もちろん太郎山も見ながら、右後ろには皇海山なんかも見ながら歩けるってそうそうないですよね。

これはほんといい山歩きです。

ようやく社山が違づいてきました。

このとんでもないきれいな稜線は、社山の手前までです。いやいや、結構長いので十分満喫です。

男体山。

稜線のシロヤシオは満開だったので、ほんと最高。

社山の手前で歩いてきた稜線。左の一番ちょっと高いところが、黒檜岳です。ずいぶん歩いてきました。

山頂直下。人の話し声が聞こえます。

社山。1827m

4時間50分。コースタイムは7時間なので2時間ちょい短縮できてます。まぁこれで今日は大丈夫そうです。

裏から登ってきたので、ちょうど食事してたグループの方の視線を感じながら山頂を満喫です。笑。

社山は結構人気の山みたいデス。ここから阿世潟峠まで人が多かったです。

で、ルートなのですが、阿世潟峠まで下って、そこから中禅寺湖に下ることもできます。

でも今日の予定は、半月山を回っていくルート。半月山ってあれか?

さっき書いたようにちょっとお疲れなんですよね。どうしよ。

しかし社山から少し先に歩いたところからの男体山は絶景です。これは社山が人気になるのもうなずけます。

半月山はこの正面の山。今日のルートはこの見えてる稜線をずっと歩くコース。

ちょっと悩みましたが、行きます!半月山まで。

半月山までの登りというかアップダウンは地味に疲れた体にしみます。振り返って社山。山容もすばらしい山ですね。

植生はブナから変わってます。

半月山は樹林帯の中の超地味な山頂なんですが、手前に展望台があります。ここからの眺めが最高です。

なので、半月山(その先の展望台)を目当てに登ってくる方もいるようですね。

半月山。通り過ぎるくらい地味です。

暑さのせいもあると思いますが、今日はバテました。

必死というか、かなりバテバテで下山です。

私の場合、体質なのか睡眠が少ないと極端に力が出ないです。

無事に中禅寺温泉まで下山できました。

半月山登るかどうかなやみましたが、展望台からの絶景もあるので余裕があればおすすめですね。

下山して湖畔から今日歩いた稜線を眺めます。

竜頭の滝まではバスで帰れます。縦走後の車の回収は悩みの種ですが、楽に戻れるところもいいところ。

登りが高尾山くらいか!なんて余裕と思ってましたが、けっこうアップダウンあったので、結果の累積標高は1670mありました。

登りがいもあるし、花も稜線も景色もすべてが最高でした。次登る山悩みますね。ご機嫌で帰宅でした~。

読んでいただいてありがとうございます。

2018-06-03 (日光)黒檜岳 1,976m、社山 1,826m、半月山 1,753m
竜頭の滝~千手ヶ浜~黒檜岳~社山~半月山~狸山~中禅寺温泉
時間 8:29(休憩も含む活動時間) 
距離 23.24km 
獲得標高 1,670m
※参考CT 11:38

カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1
レンズ:ED 12-40mm F2.8 PRO
靴  :THE NORTH FACE Endurus Hike Mid



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