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旅を感じる奥秩父主脈縦走。甲武信ヶ岳から笠取山まで。これぞ山旅!秩父の静かな山歩き

      2020/11/22

4月28日~30日の2泊3日テント泊で奥秩父主脈縦走してきました。初日は西沢渓谷から徳ちゃん新道で甲武信小屋まで登りましたのでその続きです。

今まではテント泊で縦走って言うと八ヶ岳やアルプスのイメージだったのですが、このゴールデンウィークは奥秩父に挑戦です。それぞれの山にはピストンでは登ってても縦走は今回が初めて。

しかも3連休は全部快晴の予報です!

ちなみに、超ロングコースの場合、瑞垣山荘から甲武信ヶ岳、雲取山を通って奥多摩湖まで歩くというルートがありますが、今回は日程も限られているので笠取山までとしました。いつかは歩きたいルートです。

今回は本当は雲取山まで行きたかったのですが。笑。

朝起きて、テント撤収の準備をしていると、小屋前にみなさん集まって写真撮ってますので、ちょっと覗いてみると、ご来光でした。

いつも感じますが、今回も夜中は氷点下の気温で寒い山ですが、太陽が登るとどんどん気温が上がってきます。

太陽ってほんとすごい。

この日も朝食を済ませて5:30頃に出発。既にその時でTシャツと長Tシャツです。

まずは木賊山への登り返し。途中、昨日と同じところから朝日に照らされた国師ヶ岳、金峰山。

そしてさようなら甲武信ヶ岳。

登り返しですが、朝一番の登りはこたえる。ゆっくりペース作りながら登ります。

今日は縦走で、いっぱいピークを超えて行きます。まずは昨日の木賊山 2468m。

木賊山を超えると、急な下りが続きます。ここまでつぼ足で粘ってきましたが、カチコチに凍ってるのでアイゼンを装着します。

踏み抜きはそれほどなく歩きやすいです。やっぱりこのルートにしてよかったかな。

これから歩く奥秩父の山々。山座同定はできません。

木賊山から少し下ったところで展望が開けてます。これから登る正面に見えているのは破風山。ちょっと逆光です。

ここが賽ノ河原かな?

そして右を見ると、ドーンと富士山です。今日初めて。

今日はまた快晴の天気もあってすごくきれいに見えます。

このブログでもちょいちょい富士山の写真はアップしているのですが、この奥秩父から見る富士山はちょっとデカイ?

ほんとに写真だとスケールが縮小されている感じなんですが、実際はすごい迫力がありました。

山々の先に見えるので山のスケールの違いがはっきり分かるからでしょうか。

圧倒されながら、しばらく見入ってしまいました。ちなみにこの先ずっと大迫力の富士山を見ながらずっと縦走できます。

途中、湖と一緒に改めて富士山。

まぁ地味なトレイルなのでそれほどバンバン写真撮るところもないかな。なんて。

しばらくこんな感じ。

なんで立ち枯れしてるのかよく分かりませんが、見通しがよくなって朝の快適な山歩きです。

破風山避難小屋が見えてきました。地図には笹平ってあります。確かに広くはないですが笹が気持ちいいところです。

避難小屋はきれいでした。たまに使われてるのかな?この縦走路はけっこう山小屋が充実しているのでよっぽどのことがない限り使わないかなと思いますが。

破風山への登りの途中、振り返って木賊山。

山容としては、甲武信ヶ岳より木賊山の方がどっしりしてる感じに見えますね。遠くから見たらそれはそれでまた違うんだと思いますけどね。

そして富士山。右に見えるとんがった山は鶏冠山かな?

木賊山の左には国師ヶ岳と金峰山もまだ見えます。

タンタンと登ります。

破風山。破風山は双耳峰になっているみたいで、こちらは西破風山2318m。

標識は、山梨と埼玉の県境みたいでそれぞれの県の標識があります。イマイチです。写真撮ってるのは埼玉県の標識です。

富士山と湖の位置関係が歩くごとに少しずつずれてきます。

そして登り返して東破風山2260m。西破風山よりちょっと低い。

そしてまた下ります。

立ち枯れの木の先にこれから進むルートが見えます。

それを何度も何度もくりかえすんですねぇ。

若いころだとたぶんつまらないように感じるかもしれませんね。最近の私で言えばこれはこれでいい山歩きで大好きなんですよね。

登山道は少々荒れてます。この時期はしょうがないですね。

冬の間の倒木で道がこんな風にふさがれているところもいっぱいありました。

通るのに苦労するところもありますが、ゆっくり歩きましょう。

なんだかんだで、次のピーク、雁坂嶺2289mに到着。

雁坂嶺はちょっと展望開けてて、富士山の絶景も見えます。

今日は翌日雲取山まで歩くとすると、将監小屋まで行かないといけないのですが、ちょっとだるい感じ?というか前回書いたように前日夜に急遽準備したのであまり行動食がなくて、ほぼ食べつくしてしまいました。

食事作るまでもないですが、小腹が空いている感じ。ちょっと休憩して進みます。

いい感じの稜線が見えてきました。

雁坂峠です。右に富士山。絵になるなぁ。

なんでも日本三大峠の一つらしいです。正面に見えるのはこれから上る水晶山 2158m。右に富士山。これは絶景ですね。

雁坂峠(かりさかとうげ)は埼玉県秩父市と山梨県山梨市の境にある峠。標高2,082m。奥秩父の山域の主脈の一つであり針ノ木峠、三伏峠と並び、「日本三大峠」に数えられる。

by wiki

腹減ったので休憩かねて、ルートをそれて雁坂小屋へ向かいます。結構下ります・・・。

雁坂小屋。

正面ちょっと左は両神山で、夜景がきれいだそう。

そしてハートマークが見えるらしい。

たぶんこれ。

縦走するにはちょっと寄り道しないといけないので、なかなか寄らない小屋かもしれません。でもボランティアの方や小屋の方がとっても優しくて泊まりたい山小屋だなぁって感じます。

これが主脈縦走路。金峰山から雲取山までになってますね。いつか歩きたいなぁ。今回は甲武信岳から笠取山までなので1/4くらいか?

縦走路の長さは日本でも有数らしく北アルプスと南アルプスの縦走路を除くと整備された登山道を持つ山脈の中では最も長い道だそうです。

ちょっと寄り道でしたが、座ってたおじさんと結構話が盛り上がってしまいました。

いろんな山の話をしてもらい、その中から注意しないといけないことや事故の例なんかも含めてほんとに勉強になりました。

小屋の人からテント張っていけば?って言われつつもまだ朝の10時なので先へ進みます。

なにがどうして旅を感じるんだろう?って他の人の記録から思い立った山歩きなんですが、秩父の山で会う人たちは人懐っこい山好きの人が多いなぁという印象。気さくで距離感が近くて、皆さん山歩きが好きというのがにじみ出てます。

いいなぁ秩父の山って。

ミツバオウレンかな?

登り返して、雁坂峠から続く稜線へ戻ります。

途中、水晶山へ登る途中は、まるで北八ヶ岳みたいな苔むした道になります。

何度目のピークだろう?見えてきました。

水晶山2158mです。展望はありません。

続く古礼山はまき道がありました。当然まかずに登ります。

ちょっと荒れた登りでしたが、すぐに山頂が見えてきます。

古礼山2112m。

古礼山なんて聞いたこともなかった山ですが、山頂は開けてて、富士山見えて絶景!

山頂で休憩してる方とまたもや話し込みます。ほんときれい。また天気もよくて風もそんなになく、気持ちいい。こんなにきれいな景色だとは思っても見ませんでしたねぇ。

ここは巻いてはダメですね。ほんといいところです。

休憩してる方は日帰りで「道の駅みとみ」から雁坂峠経由で登って来て、これから雁峠まで行って戻るそうです。歩いてきた感想で言うとこのルートはすごいお勧めですね。今回のルートで一番いい稜線歩きだったと思います。

少し下って山頂方面。

古礼山からはしばらく気持ちいい道が続きます。

そして、雁峠の手前にもう一つピークがあります。燕山(つばくらやま)

こちらも途中まき道がありましたが登ってきました。

ちょっと見えるのが雁峠あたりかな?

そして見えてきました。笠取山です。噂の登り道がきれいにみえますねぇ。

少し進んでよく見えます。右下が雁峠。左が笠取山です。

なかなかいい景色。まずは雁峠まで下っていきます。

そして登り返して、分水嶺がありました。富士川、荒川、多摩川の分水嶺です。

今日は将監峠まで行かずに、笠取山で下ることにします。なのでこれが今日最後の登り。

笠取山。この山も20年くらい前に登ってますがこの登りはちゃんと記憶に残ってますね。笑。

短い登りですが、結構急です。気を付けて登りましょう!

笠取山1953m。

笠取山は人気の山みたいで、家族連れ含め、ハイカーがいっぱいいました。久しぶりに多くの人にあった感じがします。それくらいこの稜線の縦走は人が居ませんでした。

さすが人気の山だけあって絶景。

そして歩いてきた縦走路。アルプスほど雄大な中ではないですが、とっても味がある山歩きです。

さて下って、今日は笠取小屋へテントを張ることにします。

時間的にはまだお昼過ぎなので将監峠までは歩けそうですが・・。そしてここで下山であればバスにも間に合いますが・・。

今日は笠取小屋でビールを飲むことにしました。笑

笠取小屋のテン場は芝生の上でとっても気持ちいい!

テント代は500円のみです!ビールは500円。

そして上を見上げると、咲き始めのサクラ。花見にはもう少し早いかな。

いや~、頑張って歩く案もありつつ、なんだかまったりしてテントでくつろぎたいという感じです。ぽかぽか陽気ですしね。

奥秩父主脈縦走は、今回は短い距離でしたがなかなか楽しめた山歩きでした。歩くのが好きな方はお勧めですね。

今日歩いたピークはこんな感じ。

2000m級の山を縦走してアップダウンもあります。獲得標高が1000m程度なのでまぁ楽ではありませんが、それほどきつい訳でもありません。=ちょうどいい縦走って感じです。笑

木賊山 2,468m
破風山 2,317m
雁坂嶺 2,289m
水晶山 2,158m
古礼山 2,112m
燕山  2,004m
笠取山 1,953m

当然、笠取小屋でもいろいろ山好きの方達とお話しさせて頂きました。

人懐っこさをすごく感じる奥秩父の山歩きです。

3日目は白沢峠~白沢橋のルートを使いました。このルート、倒木多く、荒れていてお勧めできないです。山歩きに慣れた方以外は避けた方がいいかと思います。3日目は誰一人とも会いませんでした。(補足:地図では破線ではなく実線でかかれてますが、「道狭く荒廃ぎみ」と書いてます。笠取小屋の小屋番さんもお勧めしないって言ってたので補足しますが、秩父の山で言えばそんなもんかもしれません。ご自身の判断でお願いします)

あと、笠取小屋に貼ってあるバスの時刻表は数年前のものなので事前に調べておきましょう。小屋番の方はだいぶ古いけど変わってないと思うよ?って。

私はたまたま早いコースタイムで下山してちょうどいいタイミングでバスが来ました。間違えると数時間バス亭で過ごすことになってしまいます。笑。

(甲武信小屋)
テント代500円、1人500円で、1000円
ビール600円 x 3本 = 1800円
水1L=50円 x 2L = 100円
合計2,900円

(笠取小屋)
テント代500円
ビール500円 x 3本 = 1500円
合計2,000円

※甲武信小屋だけはビールの缶は持ち帰りです。

(2日目)
甲武信小屋~木賊山~破風山~雁坂嶺~古礼山~笠取山~笠取小屋(テント泊)
時間 7:30(休憩も含む活動時間) 距離 20.71km 獲得標高 1,080m
※参考CT 7:57

(3日目)
笠取小屋~ヤブ沢峠~白沢峠~白沢橋
時間 3:02(休憩も含む活動時間) 距離 10.55km 獲得標高 216m
※参考CT 3:30
白沢峠~白沢橋のルートはあまり歩かれてなく、倒木多く登山道もかなり荒れてます。獣道へ迷う可能性もあるので計画される場合にはご注意を。
※白沢橋から一番近いバス停は芹沢。私は天料まで歩いてバスを待ちました。自由区間なのでバスが来れば手を上げれば乗れるはずです。

カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1
レンズ:ED 14-150mm F4.0-5.6 II
靴  :ラ・スポルティバ トランゴタワー GTX



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