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「人間一生、物見遊山」そんな生き方をしてみたい。

 

谷川岳の絶景を見るために白毛門へ挑むも、途中撤退。登山は安全が第一ですな。

      2020/11/23

3月10日に白毛門へ行ってきました。

白毛門は言わずと知れた谷川岳の展望台。長丁場の登りが続きますが、そこから見る谷川岳の東壁は絶景ですね。(ちょっと大げさですが)雪山の集大成として白毛門へチャレンジしてきました。

白毛門は去年の夏に登ってます。ちょうど谷川岳主脈の縦走を終えた後ですね。その時の谷川岳も絶景でしたが、今回は3月なのでまだ雪山。当時と違う面での絶景を期待しつつ登ります。

白毛門への冬季登山は初めて。事前に調べた限りでは金曜日までの雪が少し気になりますが、トレースはありそうです。天気もこの土日は全国的に快晴の予報。ヤマテンも未明まで少し雪が残るかもしれませんが、朝から晴れの予報です。

いいタイミングだと見ました。本当はもっと安心できる日曜日の方が登山者が多くて、トレースもしっかりしてそうで安心できそうですが、気温がかなり高くなりそうなので雪が解けてしまう(緩む)リスクと、そもそも日曜は予定があったのでということで土曜日に登ることにしました。

谷川岳と比べると圧倒的に登山者は少ないはずですのでどうなるか?慎重に行きたいと思います。

夏に登った限りでは危険個所はなさそうですが、できれば先行者のトレースをたどりたいとうことで少し遅めの出発を予定です。4時に自宅を出て7時過ぎに土合駅へ到着しました。

まぁ、ところが・・・。

吹雪いてるんですねぇ。天気予報では晴で、確かに上空を見ると青空が広がりつつありますが、まだ登山口近辺では(それほど強くはないですが)小雪が舞いつつ風もある状態。

う~ん、どうしよ。8時前までゆっくり準備してから行けるところまで様子見も兼ねて行ってみることにしました。登山届は土合駅で提出できます。土合駅はきれいなトイレもあってほんと助かります。

これが土合駅出たところ。

そして土合駅側(左側が目指す白毛門の方面)青空広がりつつありますよね。。

夏は土合駅から少し歩いたところにある登山口駐車場が使えますが、冬季は除雪されていないので、土合駅からのスタートになります。歩いて5分位。

ここは雪深いですよねぇ。

5分も歩けば、橋の手前の登山口が見えてきます。

道路には雪が残ってますが、特にチェーンスパイクとかは要らずそのまま歩けます。

今日は多少の雪を想定して、12本アイゼン、ピッケル、スノーシューと基本装備で臨みます。あとウェアリングはちょっと寒そうなのでフリースはパタゴニアのR2にしました。

まぁR2は失敗で暑かったです。私いつも出る前に少し寒そうだって弱気でその時は少し厚手のR2を切るのですが、パタゴニアR1で寒かったことはないんです。なんて言いつつこの日は最後までR2とソフトシェルで過ごしました。

駐車場はこの通り。ここを登ってスタートします。

遅めの8時スタートなんですが、今日のトレースはなさそうかな?私が一番乗り?なんてちょっと心配しつつ、いよいよ登りスタートです。駐車場は結構踏み抜いていたので小雪まってますがかなり雪は溶けているみたいデス。

笑っちゃいますけど、この橋がちょっと出だしで怖かった。なんて。

反対からみるとこんな感じ。

妙に感心しながら写真撮ってました。

トレースは明瞭ですね。よかった。スノーシューって程でもないので多少踏み抜きながら最初はつぼ足で進みます。

樹林帯に入れば風もないのでほんと静かな山歩き。

もうそろそろ踏み抜き地獄の季節だなぁなんて考えてると、日が差してきまいた。天気予報通りですね。早く青空が広がって欲しいと思いつつ慎重に進みます。

白毛門はですねぇ、ほとんど樹林帯の中を歩くので、まぁあまり面白いコースではないんですよね。そして急登。我慢です。

でもこうやって時折見える谷川側の景色がいい感じで応援してくれます。

早くこのガス取れないかな。

ようやく白毛門沢が見える尾根の上まで来たかな?

予報通りで群馬側は天気がよさそうです。

それほど危険な個所はないですが、12本アイゼンに変えて進みます。雪が緩んでるのでまだピッケルは使わずにストック。

ガスが取れなくても迫力ありますねぇ。谷川岳。

反対に見えるこちらは地図から言うと武能岳?この時はまだ余裕。

そして今日初めて見る白毛門。正直に言って夏はそれほどの山とは感じませんが冬見ると、なんだかとっても迫力が増してる感じがします。

快晴の予報でしたが、谷川山頂付近に残ってるガスのように白毛門の方も上空はガスというか雲というか。

まぁ行けるところまで行きましょう。

右に行くと雪庇がでているので左側。トレースがあるので安心できます。

上空だけが天気予報通り。笑

この先、先行者2パーティーを抜いて歩きます。トレースは古いものかと思いきや、今日のだったんですね。この先歩いて分かりますが、雪が舞っていて風もあるのでトレースはすぐに消えてました。

1パーティー抜いてこの先は先頭かな?と思いつつ歩きます。ラッセルとはならないですが、昨日からの雪でうっすら積もってます。なんとなく見えるトレースを気にしつつ尾根を登ります。うっすら積もった雪の下は緩かったり、締まってたりでちょっと歩きづらいです。

そして谷川はこの通り。

まぁソロで登ってるので、この時点でちょっとモチベーションダウンですね。見た目の写真はかなり厳しい環境に見えますが、気温はそれほど低くないです。なので雪の締まり具合が微妙というところ。ホワイトアウトするほど雪も降ってないです。

そうなんです、まぁ進むか・・・という環境。

後続の人と登ってきた尾根。

ここでさすがにストックからピッケルへ持ち替え。と言っても、雪フカフカでピッケルがあんま効かないんですよねぇ。左斜面はきついてですが、木があるので滑落していくようなところでもないです。なので見た目よりは安全。

後続者。モデルになってもらいました。テント装備担いでかなりパワーありますね。ほぼ私と同じペースで歩いてました。

斜度はアキレス腱がぐっと伸びる感じです。

樹氷がきれい。

イマイチ盛り上がらず、とりあえず進みます。気温もそれほど低くないのでバラクラバも不要なくらいです。展望がないのでなんとなく歩く感じ。

でもこうやって写真でみるとちょっと迫力ありますね。

だれかビパークしたのかな?

当初はガスが取れて、快晴の白毛門をイメージしてましたが、なかなかうまくいかないものです。先週の超快晴の登山のイメージが残ってたんですが。でもたぶん群馬側は天気いいんだろうなぁ。武尊山とかにしとけばよかったかなぁ。なんて考えてました。

山頂もあまり見えなくなって

谷川岳もこの通りなので、この時点で50%くらい帰ろうかモード。

そしてここは松ノ木沢ノ頭か?よくわからず。

先行者見えました。まだ先に居るのか。

もう少し

撤退することにしました・・・。

まぁ、谷川見えない。風が強い。吹雪いているというほどでもないけど雪が舞ってる。でも雪は緩んできてて、アイゼンピッケルのかかりが弱い。

このまま登った時に下山時の雪のゆるみが心配になりました。無理は禁物。下山します。山頂直下はかなりの斜度なはずです。

そして谷川岳。

テント泊装備のパーティーは進んでいきました。私はその先のデカイ岩の先まで歩きましたが、斜度がきつくて結構不安でしたが、さすがだなぁ。

正直かなりどうしようか迷いましたが、上に登って、ピッケルひっかからなくて青ざめるよりはいいでしょうね。安全第一。それに私は冬山入門者ですし。笑。

山の師匠からも雪山で雪が緩むのが一番怖いって何度も聞いてますので納得です。

下山するといい天気です。

距離にして約10km、獲得標高が882mなのでそこそこは登ったかな(ガイドによると獲得標高が1050m位なのであと200m位だったという事でしょうかね。)。まぁいい山登りでした。

でもこれで考えてた冬山は一通り行ったかなという感じです。ワカンの代わりにスノーシューのデビューから始まって、今年8山。よく登ったなぁ。充実です。冬山は人気があって、人が多く入山してて、滑落の危険が低く安全な山ってなると数が限られます。でもその中でも行きたいって思ってたのがこの8山。あと遊びで蔵王とか行ければ最高でしたが。笑。

さてさてこれからは春山。登びり登山へ戻って楽しみたいと思います。

といいつつ、4月は人生で初めてのフルマラソン挑戦が控えてます。それも頑張ろう!

2018-03-10 白毛門(松ノ木沢ノ頭付近で撤退)
土合駅~松ノ木沢ノ頭付近(撤退)
時間 4:20(休憩も含む活動時間) 
距離 10.12km 
獲得標高 882m
※参考CT -:–



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